学習机の色は何に合わせれば良い?デスクを選ぶ際のカラーコーディネート術

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少し前に読者のマサヒロさんから「学習机の色はどうやって決めたら良いの?」とご質問をいただきました。

なるほど、これは良い質問です。今回は、一応インテリアコーディネーターでもある収納マンが、学習机を選ぶ際のカラーコーディネート術について説明したいと思います。

 

まずはベース、アソート、アクセントカラーを確認

デスクのカラーコーディネートはまずベース、アソート、アクセントカラーを確認

インテリアのカラーコーディネートの基本は、まずベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーの3つを確認することから始まります。

  • ベースカラー:一番広い面積の色
  • アソートカラー:二番目に広い面積の色
  • アクセントカラー:アクセントになる色

一般的なお宅では、壁と天井が一番広くてホワイト系、床が二番目に広い木質系となっていることが多いと思います。ただこの場合は、ホワイト系の壁と天井はカウントせず、床や建具(扉など)の色をベースカラーと考えてもらえば良いでしょう。また、床と建具の色が極端に違う場合は、床がベースカラー、建具がアソートカラーという認識で良いと思います。床と建具が同系色の場合は、カーテンやカーペットがアソートカラーになります。

いずれの場合も、ベースカラーとアソートカラーはケンカをしない色の組み合わせを選ぶのが王道です。ブラウン系とダークブラウン系、ホワイト系とナチュラル系などがオーソドックスですね。また、天然木をイメージさせるナチュラル系とグリーン系などという組み合わせも当然アリです。逆にイエロー系とグリーン系のような組み合わせは、決してダメではないですが、かなり難易度が高いと言えます。

ベースカラーとアソートカラーの相性が良ければ、あとはアクセントカラーを1色決めます。これは基本的に好きな色、元気が出そうな色にすればOKです。ただし、アクセントカラーを2色以上にすると何がアクセントなのかがボヤけるので、基本的に1色に絞るようにしてください。

学習机を床や建具に合わせるのがもっとも無難

学習机のカラーコーディネートを考える際は、やはりメーカーのカタログが一番参考になります。基本的に多くのメーカーが、学習机と床の色を揃えています。ただ、まったく同じ色にしてしまうと学習机が床に溶け込んでしまうので、少し明るめか、逆に少し濃いめにすることが一般的です。

上写真の場合は、床をベースカラー、学習机をアソートカラー、椅子とランドセルとカーペットをアクセントカラーにしていると考えることができます。このように、ベースカラーとアソートカラーはほとんど同じ色でも問題ありません。部屋の中に存在する色は、3色までに抑えれば、別に2色でも構わないのです。

もしくは、上写真の場合、壁をベースカラー、床と学習机をアソートカラーを見ることもできます。つまるところ、そんなに厳密に考える必要はないわけですね。

 

学習机は好きな色を選んで問題ない

前述の通り、学習机メーカー各社のカタログを見ると、ほとんどの学習机は床の色に合わせていることが一般的です。ところが、カリモク家具は例外的に結構冒険しています。

たとえば上写真の場合は、壁がベースカラー、床がアソートカラーで、学習机は壁に合わせて、アクセントカラーを椅子や小物にしています。これはちょっと上級者的なやり方と言えるでしょう。

こちらもなかなか上手で、壁と床がベースカラー、学習机がアソートカラー、椅子とパソコンがアクセントカラーになっていると言えます。もしくはホワイト系が全部ベースカラーで、学習机自体がアクセントカラーと言うこともできます。

以上の2つの例を見ると分かる通り、学習机の色は基本的に何に合わせても問題ないのです。それならば、好きな色にしちゃえば良いということなんですね。

学習机を搬入する前は子供部屋にはほとんど何も置いていないことが多いので、好きな色の学習机を置いて、あとの家具を学習机や建具などに合わせれば、基本的には問題ありません。

学習机を今ある他の家具に合わせるという方法もありますが、リビングはともかくとして子供部屋ではその合理性は低いのではないかと思います。たまに、「ナチュラル系のカラーボックスが子供部屋に置いてあるのでそれに合わせます」って言われることがあるんですけど、もちろんダメではないですが、ちょっと本末転倒かと思うのです。カラーボックスなら買い替えできますからね(苦笑)メインはあくまで学習机のほうかと思います。

 

以上説明しました通り、学習机の色を決める際は、部屋の中にある色を3色以内に絞ればほとんど問題ないと言えます。また、既にある他の家具やカーテンなどに合わせるのも無難な方法ですが、それらは買い替える可能性もあるのでそれほど重視する必要性はありません。ただし、学習机をリビングダイニングに置く場合は、既にある家具がそれなりに立派なものである可能性もありますので、その場合はやはり合わせる必要はあるかと思います。

あと、濃い目の色のほうが汚れが目立ちにくい言われることがありますけど、それはあまり関係ないと私は思います。確かに学習机に黒の油性ペンで落書きしてしまうことを考えるとダーク系のほうが目立ちにくいと言えます。しかし、ダーク系の学習机も深いキズで地肌が見えると白っぽく見えます。

ナチュラル色でも油性ペンは消せる場合があります。ダーク色でもキズは家具用の補修ペンで誤魔化せます。なので、ウレタン塗装の学習机であれば、色の違いで汚れやすさが変わるということは基本的にはないと思います。

そのほか、ダーク系の家具ばかり揃えると部屋が暗く感じられると言われますが、少なくとも学習机1台が占めるウエイトはそれほど大きくはありません。背の高い本棚はホワイト系にする、壁をできるだけ多く見せる、照明を工夫するなどすれば、全体がそれほど暗く感じられることはないでしょう。

とにかく、学習机を選ぶ際のカラーコーディネートは3色以内に収めることだけを考えれば問題ないはずです。

2019/01/20追記:

部屋全体のカラーコーディネートの問題とは別に、学習机単体で見た場合に色を明るめにするか濃いめにするか悩むこともあるでしょう。それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。

明るめ(ナチュラル系、ホワイト系など)
メリット
  • 気分が明るくなる
  • ホコリが目立ちにくい
  • 木目が美しい場合はそれを実感しやすい
デメリット
  • 照明が反射しやすい
  • 汚れがつきやすい
  • 木目が美しくない場合は気になる
濃いめ(ダーク系、ブラック系)
メリット
  • 汚れが目立たない
  • 照明が反射しにくい
  • 木目の良し悪しを実感せずに済む
デメリット
  • ホコリが目立ちやすい
  • キズが目立ちやすい
  • 木目が美しくても実感しにくい

基本的には一長一短です。なお、マット調か鏡面ツヤありかどうかでも変わってくるところがあります。

以上を踏まえてもなお「おすすめの学習机の色は?」と聞かれたら、ナチュラル系のオーク材もしくはナラ材と答えます。ナチュラル系の家具がもっとも多いので、例えば書棚などを選ぶときも潰しが効きます。

また、敢えて樹種をオークまたはナラに絞ったのは、これも家具用材で多いからです。色味が同じ系統でも木目が異なればかなり質感が変わってくるんですよね。

でも最近はダーク系の家具も人気ですし、書棚は机に合わせるよりも壁と同化させられるホワイト系を選んだほうが圧迫感を抑えられるというメリットがあります。なのでやっぱり、ベース、アソート、アクセントの3色を意識したうえで好きな色を選ぶのが一番だと思いますよ。

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この記事を書いた人

学習机評論家。前職である家具メーカー勤務の経験をもとに、オススメの学習机を紹介しています。
日本で初めて一般家庭向け収納&インテリア・コーディネートサービスを始めて20年の収納&インテリアのプロでもあります。TVチャンピオン収納ダメ主婦しつけ王優勝。詳しいプロフィールはこちら

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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. マサヒロ より:

    収納マン様

    先日質問させていただいた机の色の選び方について,早速記事を書いていただきありがとうございます。

    部屋に置く家具の色を考えるとき,こういう考え方があったのかと感心いたしました。基本は3色なんですね。

    机の色はカフェオークにしたのですが,建具の色(ナチュラル色)と違っていて少し間違えちゃったかなという思いもあったのですが,3色以内に抑えれば,基本的に何色でもよいというコメントがあり,少し安心しました。

    まだ,賃貸に住んでいるのでこれから建具の色も変わる可能性がありますし,これから先いつかは買うであろうベッドや本棚の家具を同色で揃えていけばなんとかなるかなという考えに至れました。

    ありがとうございました!

    • 収納マン より:

      マサヒロさま

      こちらこそ、記事のネタを提供してくださってありがとうございます^^

      インテリアを考えるとき、多くの方はどんな家具を置くか、どんなテキスタイルを使うかなどとプラスの発想をしてしまいがちですが、まず考えていくべきなのは、色の数を絞る、異質なモノを排除するといったマイナスの発想なのですね。
      収納グッズを買うよりもまずモノを減らすというのも大切なことです。
      逆にプラスして良いのは、一般的には照明くらいですかねー。

      どうしてもインテリアのトレンドは変わっていきますけど、少なくとも今自分が好きな雰囲気というのは、時代が変わってもうまくコーディネートできると思います。
      これからまた引越しがあるかもしれない、インテリアについてあれこれ考えることがあるかもしれないと考えると、楽しみですね^^

  2. ともこ より:

    はじめまして。
    学習机を探し始めてからこちらのブログにたどり着き、勉強させて頂いております。
    この記事のコメント欄でよかったか不安なのですが、学習机を置く予定の我が家のリビングは、メインカラーは白なので、白い学習机を探しています。インテリアを考えると、少しでも木の部分が見えていると合わないと思われます。ただ、子どもは男の子なので、なかなか白い机というのが見つからず、、
    そこで見つけたのが、ドイツのPAIDI社のMARCO2という学習机です。オプションで、天板下の引出しとコンテナーがあるようなのですが、収納マン様から見てどう思われるでしょうか?もしお時間があれば、簡単な感想でも結構ですので、教えて頂けると幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

    • 収納マン より:

      ともこさま

      はじめまして^^

      ドイツPAIDI社のMARCO2という学習机は初めて拝見しましたが、木製が主流の日本と違って、諸外国ではこういったスチール&MDF合板のデスクのほうがメジャーなようですね。
      木製の場合はグラつきであったり品質の良し悪しが出やすいですが、MARCO2に関してはそういう心配はないと思います。

      ホワイトの学習机は、ツヤありだと汚れやすくて、ツヤありだとツヤツヤでチープな感じになりやすいのが難しいところです。
      男の子向けでホワイトの学習机と言うと、コイズミファニテックのワイズ、フラックスあたりかなーと思いますが、いずれも真っ白ではないんですよね。

      完全にホワイトとなると、Garage(ガラージ)のC2デスクなどオフィス&SOHO向けデスクから探したほうが良いかもしれませんね^^

      • ともこ より:

        早速のご返信ありがとうございました。
        ホワイトの机はそういうデメリットがあったのですね。
        コイズミのフラックスは、カタログで見たところよさそうに思いました!ブログの記事も読ませて頂き、一度店頭にも見に行ってみます。
        またオフィスデスクというのも候補のひとつとしていいかもしれません。
        引き続き、ブログを参考にしつつ候補を絞っていこうと思います。
        アドバイスありがとうございました!

        • 収納マン より:

          ともこさま

          コイズミファニテックのフラックスはあまり取り扱っている店舗がないんですけど、お問合せのうえ一度ご覧いただければと思います^^

          スチール製のオフィスデスクという選択肢は個人的には大いにアリだと思っています。
          天然木無垢と違って割れない、反らない、波打たない、薄い、品質にムラが出にくい、安い、夏は涼しいなど、メリットは多いです。
          もっとも、最終的に「スチールデスク買いましたー!」とご報告をくださった方は過去に1人もいらっしゃらないのですが^^;