先日、ようやくニトリの2019年度学習机カタログをゲットしました。早速、パラパラ―っとページをめくってみて「ふむふむ」と勝手に一人で納得していたのですが、何かが足りない気がしていました。
「なんだろう?」と思って何度も見るのですが、その違和感がどこから来ているのかすぐにはピンと来ず。それを何度か繰り返して、ようやく「あ゛ーっ!今までのくみあわせですくデラックスがない!」ということに気づいたのです!
※この記事は2018年12月18日時点の情報に基づいています
くみあわせですくデラックスYNF型→リビオに
2018年度モデル・くみあわせですくデラックスYNF-FL
ニトリの学習机と言えば、学習机を買う予定がない人でも、テレビCMでお馴染みの「くみあわせですくデラックス」(上写真)というイメージを持っていた方は少なくないのではないでしょうか。コイズミファニテックの「CD」シリーズを彷彿とさせるカラーデスクで、独自の4分割可能な本棚を組み合わせたものです。
価格は基本的にずっと税込49,900円。登場はたぶん2013年度で意外と歴史は浅いんですけど、ニトリを代表する学習机だったのでインパクトは強烈でした。
しかしながら、近年は椅子が付属しなくなったり、カラバリが減ったり、明らかに合理化されている印象でした。一方で昨年度はデスクライトを調色式にすることで復権を狙いましたが、力及ばず世代交代となった模様です。
2019年度モデル・くみあわせですくデラックス・リビオY/J
従来のYNF型に代わって2019年度から投入されたのがこちらの「リビオY/J」です。ちなみに、Yは東日本、Jは西日本という分け方のようですが、ひょっとしたらそもそも生産している工場が違うのかもしれません。
こちらのリビオはカラーデスク感が少なくなり、MDF天板ながら天然木っぽいカラーリングで、引出し取っ手のアクセントカラーの部分はコイズミファニテックのレイクウッドのようにパネルの色を変えられるようになっています。木部色は上写真のライトブラウンのほか、ホワイトウォッシュ、ミドルブラウンの3色展開です。
リビオはデザイン的には従来のYNF型に比べて今っぽくなった一方で、コストは抑えられています。調色式でシェードがワイドなデスクライトを装備していたYNF型に対し、リビオは調光機能のみの片持ちデスクライトに。また、ワゴンは天板リフティング機能がありません。本棚がランドセルラックになるという従来の機能もなくなりました。
幅は従来の95cmから100cmにワイドになった一方で、デスク天板奥行は従来の55cmから50cmに、ワゴン奥行もそれに合わせて50cmから44cmに浅くなっています。随分と材料代もケチりましたねー(苦笑)ぶっちゃけ、これで税込49,900円は高いです。大商産業、三環ジャパン、大和通商あたりは耐えた甲斐があったかもしれません。
ちなみに、リビオはワゴン最下段以外はすべてシングルレール。また、別売オプションの棚(2個セットで税込8,000円)を本棚のさらに上に積み重ねることで、高さ153cmのハイタイプにすることが可能です。
メルシーC→Gに
くみあわせですくデラックスに代わって近年シェアを伸ばしていると思われるのが天板アルダー突板の「メルシー」シリーズです。こちらは2018年度のCから2019年度はGに変わっています。
店頭で展示品を見比べてみましたが、残念ながら違いが分かりませんでした(苦笑)最初はCがタイ製、Gが中国製かと思ったんです。しかし、Cにも中国製が混じっていることが分かりました(ホワイトウォッシュ色にのみ中国製が混じっている模様)。それでもGは今のところ中国製のみのようですので、前述のリビオ同様、ニトリは製造型および製造国別に記号を振っているのかもしれません。
ちなみに、タイ製の引出内部材はキレイなファルカタ(洋桐)でスライドレールの開閉が割りとスムーズ、中国製の引出内部材は汚めの桐でスライドレールの開閉は若干スムーズとは言い難く。引出底板のプリント紙の柄や、樹脂製のランドセルフックの形状も異なります。こんなに品質の違うものを併売していたというのは考えものですね。これで”海外製造でも徹底した品質管理”なんて笑っちゃいます。
カモミール不在→オルレア風のシナモ
近年はイトーキの「カモミール」がニトリで叩き売られたり廉価版が登場したりして話題となったのですが、今年度はその姿が見られません。ニトリですら量が追えない中、イトーキもドル箱商品を出し惜しみしたのでしょうか。
代わりにニトリに登場したのが上写真の「くみあわせですく・シナモ」。カモミールに似ているというよりは2019年度版「オルレア」に近いデザインです。どこかから情報が漏れたんでしょうか?(笑)
ともあれ、シナモは天板がプリント紙ながら、カモミールのフリーワンタイプやオルレアのステップアップデスクの半値近い価格です。おまけに、「カモミール・リビング」を彷彿とさせるほどラインナップが豊富に揃っています。
椅子のラインナップにも変化が
税込3,990円の回転チェアが不掲載
2019年度のニトリは椅子のラインナップにも変化が目立ちます。かつて、くみあわせですくデラックスに付属していた回転チェアのWR型がカタログから消えています。てっきり廃番になったのかと思いきや、カタログには掲載されていないものの「WR-G」(上写真)として継続しています。
全店に配備できるほどの数量を確保できなかったのか、あんまり売りたくないということなのでしょうか。
バランスチェアの取扱いを開始
驚いたことに、ニトリが今さらバランスチェアの取扱いを開始しました。上写真の「ポスティS」はラバーウッドでできており、高さ調節も可能な構造。ただ、これは宮武製作所のプロポーションチェアと同様に耐久性が低そうですし、ちょっと割高に感じます。
そもそも、商標的に大丈夫なんでしょうか。バランスチェアはBalans Management社が商標を持っているはずで、だからこそ国新産業とサカモトハウス以外は別の商品名を使っているはずなのですが。
シエロNに代わって4本脚チェアはアルナス
昨年度までニトリには「シエロN」という、ダイニング学習に良さげな4本脚の学習椅子があったのですが、2019年度は「アルナス」(上写真)という4本脚チェアが登場しました。材質はラバーウッドからアルダーに昇格し、デザインも良くなった一方、価格は税込9,990円から同14,900円になりました。
ともあれ、売れ筋の同名ダイニングセットと一緒にコーディネートしやすいですし、カラバリも多くなって良いと思います。実物をなかなか見ることができない一生紀の「フィオーレ」にとっては強敵出現ですね。
というわけで、これまでも何度か2019年度のニトリの学習机の最新情報をお届けしていたにもかかわらず、思いもかけず新たな情報がてんこ盛りでした。
しかしながら、2019年度はカタログが前年度より20%も薄くなっており、手を抜いた内容になっているように思います。商品数もおそらく減っているのでしょう。
せっかく始めた調色式デスクライトをやめたり、品質や機能を落としたり、さすがのニトリも学習机にはかなり手を焼いているようです。かと言って書斎デスクの売場を充実させる風でもないので、万事休すという感じなのでしょうか。
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