ニトリには無印良品の類似品がたくさんあります。ポリプロピレンファイルボックスに似た「ファイルケースNオール」、やわらかポリエチレンケースに似た「ソフトNインボックス」、スタッキングシェルフに似た「コネクト」など、数えればキリがありません。
一方で、デスク関連ではそこまで無印良品に類似した商品はないと思っていました。ところが、店頭ではなくニトリネットで扱っている商品にはあったのですね!新しい商品ではないのですが、まったく気付いていませんでした。
※この記事は2024年6月1日時点の情報に基づいています
ニトリ・タモ材を使用した丈夫なデスク
今回ご紹介するのは「タモ材を使用した丈夫なデスクLB」という商品です。これだけ見せられても「そうかな?」という程度かもしれませんが、「タモ材を使用したデスクワゴンLB」をセットした状態をイメージしてもらうと、無印良品の「木製デスク オーク材」にかなり似ていると感じてもらえると思います。
ただ、こちらはニトリの店頭では扱っておらずネット販売のみです。ということは、ニトリのオリジナル商品ではない可能性があります。ニトリネットでは「リーブル」というシリーズとなっており、調べてみると楽天市場やamazonなどでも販売されていることが分かりました。
製造販売元は三栄コーポレーション
散々調べたところ、「LIBRE(リーブル)」は三栄コーポレーションの商品でした。北欧風の天板昇降式デスク「Formio(フォルミオ)」のメーカーです。
リーブルは三栄コーポレーション直営のMINT楽天市場店などでも販売されています。MINTでは少なくとも2015年から販売されており、10年近い販売実績があります。ちなみに、現在の無印良品の木製デスクオーク材の原型となった「タモ材デスク・キャビネット付」は2010年1月の発売です。
無印良品「木製デスク」との比較
販売元 | ニトリ(三栄) | 無印良品 |
---|---|---|
商品名 | リーブルデスク125 | 木製デスク オーク材 |
サイズ(mm) | 1250×550×700 | 1100×550×700 |
天板材質 | タモ無垢 | オーク無垢 |
天板塗装 | ウレタン | |
引出内部材材質 | 桐 | 積層合板 |
引出スライドレール | 木桟 | |
カラー | 2色 | 1色 |
幅サイズ展開 | 3サイズ | 1サイズ |
製造国 | 中国 | |
税込価格 | ニトリ:33,990円 三栄直営:29,900円 |
34,900円 |
パッと見た感じ、無印良品の木製デスクに似ている三栄のリーブルですが、いくつかの点で違いがあります。
まず、無印良品の天板はオーク無垢ですが、リーブルはタモ無垢です。リーブルは現在も”オリジナル”の雰囲気を残していると言えるでしょう。なお、タモとオークは木目が割りとよく似ているものの、板目(いため=年輪模様)の場合、タモのほうがややワイルドな印象です。硬さは同程度と言って差し支えなく、いずれもテーブルなどの天板によく用いられます。
また、サイズが異なります。いずれも奥行55cm、高さは70cmという点が共通であるものの、幅は無印良品が110cmの1サイズのみなのに対し、リーブルは95cm、125cm、155cmの3サイズです。ワゴンをセットする前提で言うと95cmでは厳しく、一方で125cm以上ではかなりゆったりします。
カラーバリエーションは無印良品がナチュラル系の1色のみに対し、リーブルはブラウン系も加えた2色展開です。シックにコーディネートしたい場合はありがたい選択肢と言えるでしょう。
ほか、ラインナップに関して言えば、リーブルには上置き棚はありません。その代わりに、「プリンターワゴン」や「積み重ねシェルフ」などが用意されています。ベッドなども用意されているあたりが無印良品っぽいですねー。
材質以外の違いは特になく、それでいて価格はリーブルのほうが少しリーズナブルです。無印良品の110デスク+キャビネット(ワゴン)=税込59,900円に対し、ニトリなら125デスク+ワゴン=同51,980円、三栄直営なら同44,800円となります。無印良品よりも天板の幅が広くて約25%も安い計算です。
以上の通り、ニトリの「タモ材を使用した丈夫なデスクLB」は三栄コーポレーションの「リーブル」というデスクと同じもので、無印良品の「木製デスク オーク材」と類似点が多いというお話でした。
私はリーブルの実物は拝見したことがないものの、スペックや商品写真を見る限り、同等のクオリティーと思われます。木目が若干違う点を許容できるのであれば、色違いやサイズ違いという観点でリーブルを選ぶというのは悪くない選択肢だと思います。
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