もうIDCと混同しない!大塚家具製造販売が「ウィドゥ・スタイル」に社名変更

世間で「大塚家具」と言えば、有明ほか全国にショールームを構える「IDC大塚家具」を指すことが一般的です。しかし、業界人の前で「大塚家具」と言うと、「え?どっちの?」という話になるんですね。大塚製薬などを筆頭とする大塚グループの「大塚家具製造販売」という家具メーカーの存在があったからです。

とは言え、この問題も解消することとなりました。昨年に大塚家具製造販売がMBOで大塚グループの大塚化学から独立し、2017年4月に社名を「WeDO Style(ウィドゥ・スタイル)」に社名変更したからです。



新社名「ウィドゥ・スタイル」

ウィドゥスタイルHPスクリーンショット

ウィドゥスタイルHPスクリーンショット

ウィドゥ・スタイルの前身は1966年に設立された大塚家具工業で、徳島工場にて鏡台やテレビキャビネットを製造していました。その後、何度か社名変更や組織変更を繰り返しながら取扱い品群を増やして、総合家具メーカーと呼ぶに十分な規模となりました。

現在の本社は大阪府豊中市となっており、製造は主に中国、タイ、ベトナム、インドネシア、日本です。しかし、決して安物というわけではありません。ドレッサーやワードローブ、マットレスの一部などは国産で品質はとてもしっかりしており、海外で作るものはもちろん国産よりは劣るものの、設計思想がシッカリしています。

学習机は中国産が多いですけど、ドレッサーやワードローブなどの製造で培われたノウハウが活かされているのか、とてもメードインチャイナとは思えないほど堅牢です。

そんなわけで私は大塚家具製造販売の学習机は割りと高く評価しています。ただ、取扱店は非常に少なく、家具の大正堂ほか一部の家具店でしか見かけないことが残念です。

 

2017年度デスク?コンテプラス

大塚家具製造販売時代の2016年度にセラウッド塗装を施した新作デスクを一気に5モデル投入しましたが、2017年度はMBOなどのゴタゴタがあったためか、学習机市場ではほとんどその動向をうかがい知ることはできませんでした。

しかしながら私の知らないところで、上写真の「コンテプラス」という「コンテ」の後継モデルと思しき学習机を投入していたようです。天板、脚、チェストを自由に組み合わせできるデスクで、スタイル的にはカリモク家具のボナシェルタ、価格帯で言えばコイズミファニテックのビーノに近い感じですね。

 

社名変更で装いも新たになったウィドゥ・スタイル。2018年度は思わず唸ってしまうような新作学習机を投入してくれるでしょうか。ちょっとだけ期待してみたいと思います。

2019/07/12追記:結局2018年度も2019年度もウィドゥスタイルの学習机を見ることはできませんでした。「コンテ」と「イーゼル」はまだ店頭に並んでいるという話も聞きましたが、果たして継続されているのかどうか不明です。

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メーカーウィドゥスタイル2018学習机
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【コメント】 皆様からご質問・ご意見など

  1. はむさん より:

    はじめまして。
    学習机ではないですが、
    旧大塚家具製造販売株式会社のダイニングセットの購入を、かんがえています。
    5点セットで10万円のもの。

    デザインと日本企業のもの(ちらっと大塚家具と保証書でみえたので最初はあの大塚家具と勘違い(^^;)で即決をしました。

    後に製造が中国、あの大塚家具とは違う…色々きになりだしました。。。

    インターネットにもあまり情報がなく口コミもみられません。
    海外の自社工場ではなく、OEMでの製造…やっぱり中国製が気になります。

    企業の評判や信頼性、商品、ダイニングセットの評判何でもよいので情報はありませんでしょうか?

    • 収納マン より:

      はむさんさま

      はじめまして^^

      旧大塚家具製造販売のダイニングセットのご購入を検討されているのですか。
      私が知っている同社のダイニングセットで言えば、5点セットで10万円というのはかなりお買い得感がありますねー。

      大塚家具製造販売の名前はマイナーですけど、会社や商品は非常にしっかりしていますよ。
      なんてったって、大塚製薬などを擁するあの大塚グループですからね。
      家具業界の隠れた超優良企業と言えるでしょう。
      (実際、給料やボーナス、福利厚生なんかも良くて、めちゃうらやましかったです^^;)

      大塚家具製造販売はもともと徳島県を中心に国内でワードローブやドレッサーを作っていて、その品質は素晴らしいものでした。
      現在でもドレッサーなどは国内で作っているはずですが、一方でダイニングセットなど中国生産の家具が増えました。
      それでも、企業文化や設計思想というのは基本的に変わらないと思います。
      日本で設計、海外で生産してコストを抑えるという手法は他の業種でも採用されますが、大塚家具製造販売は良い例のひとつと言えるでしょう。

      はむさんが実際にご検討中のダイニングセットがどんなものなのかが分からないので、一概にそれが妥当かどうかは分かりません。
      しかし、普通に考えて5点セットで10万円というのは、およそ一般の方が聞いたことがないようなメーカーが中国か東南アジアで作ったそこそこの仕様のダイニングセットです。
      私の知る限りでは、大塚家具製造販売のものとしてはかなり安くなっていると感じます。

      はむさんが気にされている中国製であるという点については、基本的にあまり心配はいらないと思いますよ。
      工場によってレベルが異なるので一概に言えませんが、一番上のレベルになれば下手な国産よりもずっと上だと私は思っています。
      また、大塚家具製造販売が使っている工場のレベルは少なくとも上から数えたほうが早いレベルだと私は思います。

      以上ですが、なにしろはむさんが検討されているものがどんなものかが分かりません。
      いったんメーカーや産地のことは忘れて、そのものが他の商品と比べて本当にお得かどうかを判断してみてください。

      一番良いのは、椅子の座面の裏側やテーブルの天板の裏側をチェックしてみることです。
      品質というのは、そういうパッと見た目では分からないところにモロに出てきます。

      これらの箇所が他の商品と比べて明らかに雑だと感じれば、それはその程度の商品だということです。
      逆に気にならないレベルであれば、やっぱりお買い得だったということになるかと思います。

      ともあれ、私は大塚家具製造販売の家具はやっぱり良いと思いますよ^^

  2. はむさん より:

    早速のお返事ありがとうございます。

    こんなに詳しく教えて頂き感謝いたします。

    商品は21スタイルのオリジナルのもののようです。

    使用材料
    ロシア産のホワイトオーク材
    塗料、接着剤は日本製のF☆☆☆☆基準のもの
    合板については椅子、テーブルともに不使用。

    色々家具をみて回っていてこれだ!とおもったものでした。しかし椅子の裏側など詳しくはみていません(;_;)

    子どもが小さいので安全性が重視です。
    カリモクや飛騨なども考えてますが、最低でも30万円…安全性は重視したいけど、マジックで書いたりするし今、何十万円のものを買ういみがあるのか迷います(;_;)

    今気づいたのですが今のダイニング椅子なんですが、実家からもらったもので、大塚家具製造販売のものでした!かれこれ10年はたっていると思います。やっぱりデザインと木の質感すきです(>_<)!

    • 収納マン より:

      はむさんさま

      ご実家から譲ってもらったダイニングチェアが大塚家具製造販売のものだったなんて、ご自分で信頼性をバッチリ確認しているわけじゃないですか!(笑)
      もはや私がご説明する必要などないですね^^

      それにしても、ナフコ21スタイルで大塚家具製造販売のオリジナルのダイニングセットなんて扱っていたんですねー。
      大塚家具製造販売のモノ作りの姿勢を見ていると、塗料や接着剤はF☆☆☆☆相当というのは納得です。

      主材がロシア産のホワイトオーク材で合板不使用ということは、テーブルの天板も椅子の座面も無垢(集成材)ということですか。
      サイズやデザインにもよりますが、それで10万円というのはやっぱり安いと思います。

      ホルムアルデヒド発散量がF☆☆☆☆相当なら、安全性の面ではまったく問題ないと言えます。
      材質的にはそれ以上はありませんからね。

      構造的にもぬかりはないでしょう。
      どこぞの北欧風家具ならともかく、大塚家具製造販売なら構造は業界随一の堅牢性を持っているはずですし、PL法もきちんと適応されるはずです。

      おまけにナフコが販売しているわけですからね。
      ナフコに関しては悪い評判を聞くことは基本的にありません。
      何か問題があれば、アフターケアもシッカリしてくれると思います。

      ちなみに私も結婚に際して家具を数点、ナフコで買いました。
      何ら問題が発生しなかったのでアフターケアについては体験する機会がありませんでしたが、ワードローブの別注仕様を受けてくれたり、配送エリア外にもかかわらず配送してくれたり、とても良心的でしたよ。

      上を見れば、もちろんカリモク家具や飛騨産業は良いと思います。
      けれどもコスパで考えるなら、大塚家具製造販売は良い選択肢だと私は思いますけどねー。
      学習机についても同様に思います^^