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2023年度の杉工場の学習机は概ね10%前後の値上げ!新作は無ッシング

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ここ数年で家具メーカーがショールームや直営店を構えるケースが増えました。どのメーカーのものもたいそう立派で、その意気込みにただただ圧倒されます。

そんな中、杉工場も福岡県うきは市にある本社から都会に進出。11月25日に神楽坂店(東京都新宿区横寺町31)をオープンするそうです。もともと賃貸アパートとして使われていた柿の木荘という、築60年以上の建物の一室です。

どう表現して良いのか悩ましいですが、杉工場らしい在り方だと思います。素朴さとか、実直さとか、良いものを大切に使う気持ちとか、そういうことを伝えたいのではないかと感じました。

ともあれそんな中、知らない間に杉工場の2023年度カタログが公開されていたのですね。こちらも大きな変化があるかと期待しましたが、残念ながら値上げ以外のニュースはありませんでした。

※この記事は2022年11月16日時点の情報に基づいています

 

2023年度は概ね10%前後の値上げ

商品名値上げ率
レグシー(レクス)10.5~12.8%
クッカアルダー9.3~10.5%
ウォールナット9.7~11.8%
スティック12.5~13.5%
ユニシス13.5~15.0%
ムックモック7.8%
1900
アルベロ3.8%
セノヴィ
木と風メープル6.9%
ウォールナット11.4%
キヴァウォールナット4.8~11.0%
パドウク0~3.7%
ファミリアメープル
ウォールナット

杉工場は2022年度も値上げしましたが、2023年度も概ね10%前後の値上げとなっています。上表は基本的にデスク本体のみを対象としているものの、ワゴンや上棚、椅子などについても同様です。

一方で、新作デスクはありません。逆に、「ユニシス」のRワゴンが廃番になりましたが、それだけです。ラインナップにはほぼ変化はなく、ちょっと寂しいところです。

レグシーを競合他社商品と比較してみた

商品画像メーカー/商品名税込定価実売価
杉工場
レグシー
125,400円
堀田木工所
カルロ
159,940円108,900円
コイズミファニテック
レイクウッド
157,300円118,800円
浜本工芸
No.28デスク
178,200円
カリモク家具
ユーティリティプラス
198,000円

※税込価格はいずれも100デスク+ワゴン+書棚の3点セットの場合(レイクウッドのみデスクライト付き)

前述の通り、2023年度の杉工場の学習机は値上げ以外にニュースがありません。そこで、近年コツコツと値上げを繰り返している(他社も多かれ少なかれ同様ですが)杉工場の価格帯における位置づけはどうなっているのか、改めて確認してみました。上表はレグシーを軸として、競合他社商品の価格を比較したものです(いずれも幅100cmデスク+ワゴン+書棚の3点セット)。

まず杉工場のレグシー100デスク+Nワゴン+100シェルフの定価は税込125,400円。楽天市場ではポイント10倍となっているショップが散見されますが、家具販売店でも同程度で基本的に値引きをしないことを前提とした価格設定です。

対して、モロに競合する堀田木工所は値引きを前提とした価格設定となっているため、「カルロ」の100デスク+2013袖+100ラックで同159,940円となるものの、楽天市場では同108,900円からとなっています。つまり、定価ではレグシーよりもカルロのほうが高価ですが、実売価ではカルロのほうがちょっと安いわけです。ただ、この程度の価格差ならデザインに優れたレグシーを選ぶ方のほうが多いのではないかと思います。

続いて、レグシーと同じくアルダー無垢のコイズミファニテック「レイクウッド」と比較。レイクウッドは国産ではないものの、ウレタン塗装でデスクライトも付属していて、楽天市場では同118,800円から。さらにクーポンやポイントも考慮すると、レグシーよりも15%ほど安くなる計算です。国産であることやデザインといった満足感を取るか、合理性や機能性を取るか、判断の分かれるところでしょう。ただし、レイクウッドは12月以降に再び値上げされる可能性があります。

浜本工芸の「No.28デスク」の100デスク+100書棚B+No.89移動袖Aは同178,200円。こちらもレグシー同様に値引きはあまり期待できませんので、ざっと40%ほどレグシーより高価と言えます。

カリモク家具の「ユーティリティプラス」の100×45デスク+ワゴンSS0466+100マルチシェルフは同198,000円。デスクに引出しがなく、おまけに天板はオーク突板であるにもかかわらず、価格はレグシーより約58%も高価。おそらく比較対象にはならないでしょう。

というわけで、私の中では割高感のあった杉工場ですが、こうやって冷静に価格を比較してみると、なかなか良い勝負をするものですね。むしろ堀田木工所やコイズミファニテックのほうが危機感を覚えているのかもしれません。

 

以上の通り、2023年度の杉工場の学習机は新型デスクがなく、値上げと直営店のオープンくらいしかネタがありません。家具販売店の店頭でも堀田木工所に比べるとシェアを落としている印象です。

しかしながら、価格やデザインで堀田木工所に負けているわけではなく、コイズミファニテックにとっても無視できない存在であることは間違いないでしょう。直営店の効果や2024年度の新作デスクに期待したいところですね。

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杉工場の学習机はオイル塗装のアルダー材を主材としています。まるで国産の無印良品という感じで、堀田木工所よりもデザインが洗練されている一方、価格はちょっと割高です。また、引出内部材はヒノキでできており遊びも多いためちょっと独特の引き心地です。

コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. mami より:

    こんにちは、詳細なレビュー興味深く拝見しております。
    現在、在宅勤務用の机を探しており、相談に乗っていただけないでしょうか。
    要件は
    ・幅50センチ程度のモニター、ノートパソコン(普通サイズ)、シェードが25センチ程度のランプを全て乗せられる
    →幅110-120、奥行60以上
    ・袖はなくても良いがあったほうがベター。ある場合は右側
    ・コンセントプラグがあるとなおよし
    ・本当は高くてもトータルで12万円におさめたい
    です。

    現在検討しているものは、
    ・ピュアナチュール、幅110センチ(カリモク家具)
    ・No.71、幅110センチ(浜本工芸)
    ・kiva オーク、幅120センチ(杉工場)
    です。

    コスパを考えると浜本工芸さんが良いかなと思いつつ、杉工場さんのデザインに惹かれている自分もいます。。
    三者を比較する上で何か追加で比較観点がないか教えていただけないでしょうか