コンパクトな学習机しか置けない!?家具は買い足すより「買い替え」すべし

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子供部屋に学習机とベッドと棚などを置こうと思ったら、どうしても幅90cmのコンパクトな学習机しか置けないということもあるでしょう。もちろん理想は幅100cm以上。

ところが実際のところ、私がクライアントのお宅の子供部屋やリビングをコーディネートしていて、どうしても幅90cmのコンパクトな学習机しか置けなかったということは記憶にありません。ちょっとした発想の転換で、学習机を置くくらいのスペースはどうにでもなるのです。今回はそのヒントを紹介したいと思います。

 

家具は「買い足す」より「買い替え」すべし

特にこの季節、お部屋の模様替えに際して「家具のレイアウトを教えて欲しい」というご相談をいただくことが多いです。ですがこういう場合、まずレイアウトの変更のしようがありません。なぜなら、いま使っている家具の組み合わせならこれがベストという状態に既になっているからです。

じゃあ家具のレイアウトを変更することができないのかと言うと、そんなことはありません。こういう場合は基本的に、家具をひとつ外すことをまず考えるのです。それまでの状態だと家具が目一杯並んでいて動かしようがないのですが、家具をひとつ他の部屋に移動するか処分できればレイアウトを変更できる可能性が生じるのです。

インテリアコーディネートをする場合、多くの人はプラスの発想をしてしまいがちです。テーブルに布を掛けよう、カーペットを敷こう、スタンドライトを置こう、などという具合に。買い替えるのは基本的に壊れたり傷んでみすぼらしくなってからです。

しかし、特に棚やテーブルは、使えなくなるほどに壊れてしまうことはほとんどありません。だから買い替えるという発想がないのです。

ですから家具のレイアウトに困ったら、使いにくい家具、寸法的に置きにくい家具を処分候補に挙げて、レイアウトをシミュレーションしてみるのです。家具は「買い足す」より「買い替え」が基本というのはこういうことなのです。

「背の低い家具」より「背の高い家具」を選ぶべし

背の低い家具より背の高い家具を選ぶべし

インテリアのセオリーのひとつに「背の高い家具を置くと圧迫感が出る」というのがあります。これは確かにその通りです。しかしながらインテリアのセオリーは実際の生活というものを無視したものが多く、このセオリーもあまり現実的とは言えないところがあります。

生活をする上で、様々なモノが必要になります。そして、それらを収めるためには収納スペースが必要です。背の高い家具を避けて仮に高さ90cmの収納家具を置く場合、同じだけの容量を備えようとすれば、高さ180cmの収納家具に比べて2倍の設置面積が必要になります。

そうすると当然、床が見えている面積が狭くなります。実は床が見えている面積が少なくなると、部屋が狭く感じられるのです。背の高い家具だけでなく、床が見えている面積が少なくても、圧迫感は感じるのです。

とは言え、言葉で説明しても分かりにくいですね。以下に分かりやすく解説したページがありますので、そちらを参照してください。

背の高い家具は圧迫感が強い!?インテリアの常識を覆す収納レイアウト&カラーコーディネート術
「背の高い家具は圧迫感が強い」と言われますが、果たして本当にそうでしょうか?むしろ背の低い家具を並べたほうが圧迫感が強くなる場合があります。インテリアの常識を覆す収納レイアウト&カラーコーディネート術を紹介しましょう。

「地震が心配なので背の高い収納家具は置きたくない」というご要望もあろうかと思います。ですが、できるだけ奥行の深い家具を選んだり、家具転倒防止具を用いたり、重いモノを下のほうに収納することで、そのリスクを軽減することが可能です。少なくとも低い収納家具であれば安全ということはありません。

「背の高い収納家具を置いても子供は手が届かない」というご心配も無用です。リビングダイニングなら、上のほうは親が使うモノを置き、下のほうにお子さんが使うモノを置けばOKです。子供部屋の場合は、上のほうにあまり使わないモノを置いたり、お子さんが作った作品をディスプレイするなどすれば良いですね。

というわけで、収納家具は背の高いものを選んだほうが良いのです。

 

以上の通り、収納家具は買い足すのではなく買い替えるのが基本で、買い替える際は背の高いものを選ぶのが良いと言えます。そうすることでレイアウトの幅が広がり、ほとんどの場合で幅100cm以上の学習机でも問題なく置くことができます。

でも、「ベッドってだいたいこんな大きさだと思って買ったけど、まだ新しいから今更買い替えるなんて…」ということもあるでしょう。それは大変難しい問題ですが、これからもっと高価な学習机を買うにあたって、それよりも安いベッドに合わせるというのは本末転倒であるように思います。

実際に家具を買い替えるとなると、「まだ新しい」とか「高かった」とか悩ましい問題があろうかと思います。しかし、そういったことも冷静に判断しなければ、インテリアコーディネートはできないのです。

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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. みんみん より:

    収納マン様

    学習机の設置場所についての相談です。私はダイニングに置くつもりでいましたが、主人は子ども部屋に置くべきだと意見が対立しています。理由は下の子がまだ2歳なので机周辺を触る、邪魔するという事と、数年後に重たい机を移動させるのが大変だという事です。確かにそうなんですが・・・。
    状況としましては、
    机は浜本no.7、ワゴン、バックパネル
    棚は無印のオープンラックを子ども部屋に置く予定
    ダイニングセット無し(いづれ購入すると思いますが、下の子が落ちて怪我をしたので撤去しました)
    マンション暮らしで、子ども部屋はダイニング横。ドアを開けっ放しにすればダイニングとの行き来可能

    いかがでしょうか?下の子が机周りを触るというのが確かに気になりますが、リビング学習となるとダイニングセットも急いで購入しないといけなくなるのか?頭が痛いです。
    よろしければアドバイス頂けるとありがたいです。宜しくお願いします。

    • 収納マン より:

      みんみんさま

      はじめまして^^

      みんみんさんはダイニングに、ご主人様は子供部屋にデスクを置いたほうが良いとお考えで、意見が割れているということですね。

      > リビング学習となるとダイニングセットも急いで購入しないといけなくなる

      これはダイニング派のみんみんさんのお言葉としては不自然に感じたんですけど、子供部屋にデスクを置くとダイニングテーブルで宿題などを見てあげないといけないということでしょうか?

      非常に難しい問題ですが、家族それぞれの視点からアプローチしてみることが大切かと思います。

      【新入学児】
      ・どこが安心&集中して勉強しやすいか(本人の希望)

      【2歳児】
      ・お兄ちゃん(お姉ちゃん)と一緒に遊びたい、真似をしたい

      【ご主人様】
      ・家具を移動させるのは面倒
      ・勉強は子供部屋でやるべき(=早く自立して欲しいと願ってる?)

      【みんみんさん】
      ・ダイニングで勉強させたほうが親子ともに安心
      ・ただご主人様の言うことももっともだと思う節もある

      基本的にはまず新入学児の意向を第一にすべきかと思います。
      ご両親の近くで過ごしたいと考えるか、弟(妹)に邪魔されるのはイヤだと考えるかは、そのお子さんの性格によって変わると思います。
      子供部屋に対する憧れの強いお子さんもいますし、別に興味はないというお子さんもいます。

      次に2歳児。ウチも娘が入学する前に浜本工芸の学習机を購入しましたが、3歳下の息子が当然に自分も買ってもらえると思い込んでいたようで慌てました。
      彼の性格からするときっとデスクの奪い合いになると考え、ダイニングにデスクを2台並べることとなりました。

      1~2回ほど椅子から転げ落ちましたが、椅子はバランススタディを購入したので、幸い怪我はありませんでした。

      基本的に、学習環境は子供の成長に合わせて2~3年おきに変えていかなければならないものだと私は考えています(実際、途中でレイアウトを変更しました)。
      3歳くらい年の離れたお子さんがいる場合は特に、受験などに際して距離感を調整していかなければならないことが多くなるでしょう。
      1階から2階に移動などとなるとさすがに大変だと思いますが、隣の部屋でしたら、お子さんのためを思ってその手間は惜しまないでいただければと思います。
      また、そういうときこそお父さんの出番だと思いますし、きっとお子さんにとっても良い思い出となると思います。

      もしお子さんが子供部屋を強く望まない場合は、一般論としては、せっかくダイニングセットがない状態ですから、まずはダイニングに置いてみて様子を見るのが良いのではないかと思います。
      子供部屋に移動させるのはそれからでも遅くないのではないでしょうか。

      また、2歳のお子さんのデスクを合わせて購入することを検討されるのも良いかもしれません。
      もし椅子をまだ購入されていない場合は、バランススタディのように倒れにくいものを選ぶのも良いでしょう。

      あとひょっとしたら、ご主人様は本当はダイニングセットが欲しいのかもしれません。
      ご主人様はキッチリとした性格のように感じます。
      また一般論として、子供のためを考えて良いお母さんとして振る舞おうとすると、旦那さんがヤキモチを焼くこともあります。
      聞いたところで率直な意見は得られないとは思いますが、ご主人様のお気持ちも察していただければよりベターと思います^^

  2. みんみん より:

    収納マン様

    早々のお返事ありがとうございます。

    また、先日は言葉足らずですみません。
    ダイニング派の私としては、子ども部屋に机を置くとすれば、ダイニングセットを購入してそこで勉強をみてあげなくてはいけないのか?という悩みでした。

    収納マン様のおっしゃる通り、まず子どもの意思を確認したところ、子ども部屋が欲しい訳でもなく、ただ母親の側で勉強したいという事でした。極端な話、母が側にいたら勉強はどこでしてもいいという事でした。

    まずはダイニングに置いてみて、暫く様子を見てみます。そしてダイニングセットを購入する頃またレイアウトを考えてみようと思います。

    収納マン様に相談して本当に良かったです。
    肩の荷が降りた気がします。
    ありがとうございました。

    • 収納マン より:

      みんみんさま

      お子さんがちゃんと自分の意見を言ってくれて良かったですね^^
      それならご主人様も納得してくれるでしょうし、万事円満に収まります。

      いずれにせよ、2歳のお子さんの学習机を買ってあげる頃には、また家具レイアウトを見直さなけれななりません。
      私が思うに、親が子にしてあげられることは勉強を教えることではなく、環境を作ってあげることです。
      子供の成長に合わせて常に最適な環境を作ってあげることは、親にとって大事な役目であり、喜びだと思います。

      子供に合わせて行動することは合理的とは言えないところも多いですが、無駄なことではないですし、楽しいことでもあります。
      まずダイニングに学習机を置いてみて、問題があればその時にまた対処方法を考えていただければと思います^^