2023年12月16日にオープンした「LOWYA(ロウヤ)なんばパークス店」に行ってきました。
ロウヤの実店舗はこれまで九大伊都店(福岡市西区)だけで、ほかに関東などのイオン5店舗に100点前後の家具の取り扱いがあるのみでした。しかし、このたびようやく大阪でも、ロウヤの家具を実際に見ることができる機会を得たのです。
場所はなんばパークス5階の、2023年9月までモモナチュラルがあったところ。隣のダブルデイやウニコにほとんど客が入っていない中、ロウヤはすごく混雑しており、注目度の高さがうかがえました。
ともあれ、基本的に私はロウヤのショボい家具なんて興味ありません。あくまで学習机だけということで、数少ない展示品をチェックして参りました。
※この記事は2024年1月10日時点の情報に基づいています
学習デスク・ラピス
残念ながら、ロウヤなんばパークス店にあった学習机は上棚付きのベーシックデスク「ラピス」1台だけでした。しかしながら、ロウヤでもっとも売れている学習机ですから、その真価を見るには最適です。
表面材は塩化ビニル樹脂
ラピスの天板は合成樹脂化粧繊維板(塩化ビニル樹脂)です。大手の学習机メーカーではほとんど使われることがない材質ですが、摩耗やキズ、汚れなどには、十分な耐久性を持っていると言えます。
天然木ではないことは誰の目から見ても明らかではあるものの、木目に沿って凸凹が設けられており、そんなに安っぽくはありません。組立家具かつ税込21,990円という価格を考えれば、十分ではないでしょうか。ただ、オーク色は写真で見るよりも木目がかなりワイルドですけどね。足場板のような感じです。
角が痛々しい
質感について付け加えると、”こだわりの角丸”ということで、正面から見ると確かに天板や上棚、スキー脚の前面はアールを設けているものの、側面は角張っていて、手や足をぶつけると痛そうです。何より貼り合わせ感が強く、チープさを引き立てています。
ローラー式レール
ワゴン引出し下段はフルスライドレール、上段とデスク引出しはローラー式レールとなっています。勢い良く「シャーッ!」と開いて、「パシャンッ!」と閉まるやつですね。
おまけに引出しは箱組み(四方囲い)ではなく、三方囲い構造。前板が二重になっていないので、どうしても前板が外れやすいのが難点です。もっとも、組立式ですから仕方ないのかもしれませんが。
割り切れればアリ
とは言え、気になったことは概ね以上の通りです。横揺れもありません。引出しも丁寧に扱えば大丈夫でしょう。壊れてもまあ、このお値段ですし。
個人的には、ニトリで「デスクセット(ER24)」を買うくらいだったら、ラピスのほうがデザインが洒落ていて良いと思います。つまるところ、何を基準に選ぶかでしょうね。
キッズチェア・スクーディ
ラピスにセットされていた学習椅子もチェックしておきました。キッズチェア「スクーディ」はStokke(ストッケ)の「トリップトラップ」のようなシンプルな形状のパイン材の椅子です。
一昔前はダイニング家具や学習家具の売場でパイン材の椅子を見かけましたけど、今はほとんど見かけなくなりました。パイン材は軟らかいので壊れやすく、ゴツイのが当たり前でしたが、この椅子は随分と華奢なデザインです。
大手家具メーカーがやっているような椅子の耐久試験を実施したら、何分くらい耐えるでしょうか。横方向から力が加わったら秒殺だと思います。
パソコンデスク・アーティサイド
学習机はラピス1台でしたが、ほかにパソコンデスク「アーティサイド」というのもありました。IKEA(イケア)の「MICKE(ミッケ)」の上棚を大きくしたような感じです。
個人的には、こういうシェルフデスクのようなスタイルは好きです。が、展示品の引出しの前板が既に抜けかかっていて、一瞬で恋心が冷めました(苦笑)
ちなみに、アーティサイドの天板もラピスとまったく同じ木目の塩化ビニル樹脂合板で、引出しはローラー式レールを採用しています。
価格はミッケとほぼ同じ税込17,990円。引出しの作りなどは同レベル。幅が90cmとコンパクトでも高さがありますから、ミッケとどちらにしようかと悩む場面もあるのかもしれません。
というわけで、初めてロウヤの学習机を見る機会を得たわけですが、概ね予想通りだったという印象です。価格を考えれば仕方がないとは言え、小学校入学から高校卒業まで使えるかと聞かれたら「厳しい(と言うか無理)」と答えざるを得ない耐久性だと思います。
一方で、角打ちやプリント紙の剥がれなどは少なくとも展示品には見られず、品質管理は意外と悪くない印象です。同じ価格帯のものをニトリやIKEAなどと比較するなら、選択肢に十分入ってくるのではないでしょうか。
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