LEDデスクライトにはブルーライト対策が必要?学習用LEDデスクライトの選び方

当ブログは広告を掲載しています。詳細はこちら

学習机にはデスクライトがセットになっているものも多いですが、デスクライトの性能を基準に学習机を選ぶ方や、デスクライトなしの学習机にセットするデスクライトを探す方もいると思います。今回はそんな方々のために、現在主流のLEDデスクライトに的を絞って学習用に適したLEDデスクライトの選び方について説明したいと思います。

それでは結論から先に、学習用に適したLEDデスクライトの条件に付いて述べておきましょう。

  • シェードの幅が広い
  • 多灯式LED
  • 調色機能
  • ブルーライト対策?

 

シェードの幅が広いほうがオススメ

LEDデスクライトって明るいから小さくても十分と思ってませんか?残念ながらそれは大きな間違いで、LEDは明るすぎることが問題なのです。LEDは蛍光灯と違って光が直線的で拡散しにくいため、光が当たっている部分はものすごく明るいですが、光が当たっていない部分は相対的にものすごく暗く見えます。そしてそういう明暗の差が大きいことが目に負担を与え、視力の低下を招きやすいと考えられています。

だからLEDデスクライトはできるだけシェード幅が広いモノがオススメです。シェードの幅を広くして、できるだけデスク天板の全面に光が当たるようにすることが理想的なのです。シェードの幅が広いとどうしても圧迫感が出てしまいますが、あくまでも学習用として考えるならできるだけ幅の広いものを選びたいものですね。

なぜ学習机にはシェード幅が広いLEDデスクライトがオススメなのか?本気で説明しちゃいます!
なぜ学習机にはシェード幅が広いLEDデスクライトがオススメなのか。その理由はデスクライトの直下とデスクの端で明暗の差が大きくならないようにするためです。明暗の差が大きいと視点を動かすたびに目の負担が大きくなり、視力の低下を招く恐れがあります。

 

多灯式LEDを採用したものがオススメ

LEDデスクライトは大きく分けると2種類あります。強力なLEDを1~3灯使ったパワーLEDと呼ばれるタイプと、出力の小さなLEDをたくさん並べた多灯式と呼ばれるタイプです。

省電力性やLEDデスクライト直下の照度、コストの面では、一般的にはパワーLEDのほうが優れているかもしれませんが、前述の通り、LEDはむしろ明るすぎることが問題ですので、出力の小さなLEDをたくさん使って面で照らすほうが学習用として最適と言えます。

調色機能はもはや必須!

LEDデスクライトには調光機能が付いたものと、調色機能が付いたものの2種類があります。似ているので混同しがちですが、調光機能は光の強さを調節する機能で、調色機能は光の色を調節する機能です。

2013年度までは調光機能のもののほうが多かったのですが、2014年度以降は調色機能のものが増えてきています。LEDは光が強すぎるのだから弱めれば良いということで調光機能が主流だったのだと思いますが、実際問題としてLEDの光を弱めれば物足りなく感じるだけで実際には調光機能はあまり使われません。それよりも調色機能で色温度を変えたほうが体感的に眩しさを感じなくて済むのです。

 

ブルーライト対策は?

現状では学習机メーカーの中ではオカムラだけがブルーライト対策が必要と言っています。

「ブルーライト」とは、可視光線の中で400nm~450nm(ナノメートル)周辺の青色光のことで、目の角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。一般的な照明用LEDは、青色LEDの光を黄色等の蛍光体を通して白色にしているため、「ブルーライト」が多く含まれています。子どもは大人より水晶体のにごりが少なく、「ブルーライト」が網膜まで到達しやすいため、学習机のデスクライトではその対策が重要になります。

(岡村製作所2015年度学習机カタログより引用)

一方で、照明器具大手の小泉産業グループであるコイズミファニテックに取材したところ、「ブルーライトの影響については研究中」と前置きをした上で、「テレビ・パソコンなどのディスプレーと違い、スタンドライトの光は直接見るものではないため、現状ではブルーライトは健康に悪影響を及ぼす心配がない」とのこと。また、「ブルーライトは昼光色光源、弊社商品で言うところの”計算モード”に多く含まれますが、このモードでブルーライトをカットいていくと、覚醒作用が減り、”計算モード”に適さない光となってしまいます」と回答しています。

学習用途に限らず、現在のところまだブルーライトが及ぼす影響については正確なことが分かっていない段階ですが、コイズミファニテックが主張する「テレビ・パソコンなどのディスプレーと違い、スタンドライトの光は直接見るものではない」という部分に私は納得しています。

ただ、実際にブルーライトが悪影響を及ぼすかどうかが定かでなくても、消費者がそれを求めればおそらくメーカーもそれに対応していくはずです。ただ現時点で見る限り、そういう流れにはなっていないですね。

灯りナビゲーター・結城未来先生の『照明を変えれば目がよくなる』(PHP新書)を読むと、照明器具のブルーライトについて詳しく書かれています。結論から言うと、ブルーライトには良い面と悪い面の両方があり、正しい理解に基づいて使用すれば問題ないということです。

 

以上、これで学習用LEDデスクライト選びはバッチリでしょうか?なお念のため、学習用に適した幅の広いLEDデスクライトは家電量販店やホームセンターではほとんど販売されていません。それは基本的に学習机メーカーしか販売していないからです。というわけで学習用LEDデスクライトは家具販売店でお買い求めください。

関連記事

【2024最新】子供の目に優しい学習用「LEDデスクライト」の選び方
子供の目に優しい学習用LEDデスクライトの選び方について完璧にまとめてみました。蛍光灯との違いから、演色性、シェード幅、多灯式、JIS規格AA形相当、ブルーライト対策、調色&調光機能、ルーメン、ルクスなどの用語も解説しています。
学習机評論家が選ぶ「学習用LEDデスクライト」のオススメ 超厳選10選
学習机評論家が選ぶ「学習用LEDデスクライト」のオススメ。かなり厳選して価格帯別に計10台をピックアップしてみました。コイズミファニテックが強いですが、BenQ、ジェントス、オーム電機、アイリスオーヤマといった新興勢力にも注目です。
結城未来先生の「頭がよくなる照明術」!正しい灯りの知識で心身ともに健康に
結城未来先生の「頭がよくなる照明術」のセミナーを拝聴してまいりました。私たちは光にコントロールされているということを改めて実感。光は「色・高さ・当て方」が重要で、子供の勉強や健康、大人の仕事や睡眠にも大きく影響することがよく分かりました。
この記事を書いた人

学習机評論家。前職である家具メーカー勤務の経験をもとに、オススメの学習机を紹介しています。
日本で初めて一般家庭向け収納&インテリア・コーディネートサービスを始めて20年の収納&インテリアのプロでもあります。TVチャンピオン収納ダメ主婦しつけ王優勝。詳しいプロフィールはこちら

収納マン(芝谷 浩)をフォローする
デスクライト2015学習机
収納マン(芝谷 浩)をフォローする
学習机評論家のオススメ

コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. Maripeko68 より:

    収納マン様
    はじめまして。いつもこのページを拝見させていただいております。(1日2回はチェックしてますf^_^;)

    4月から小学生の息子のために、こちらを参考にして検討の結果、幅110cmのボナシェルタのデスクと、ワゴンと椅子をカリモクで購入しました。本当に良い買い物ができました。ありがとうございます。

    そして今、デスクライトで迷っております。

    収納マン様がおっしゃる条件を満たすには、イトーキのライトが良いとは思うのですが、
    – 値段が厳しい。
    – 幅がありすぎで、見た目の圧迫感が気になる。
    -リビングとつながった部屋に机を置いているので、ふすまを開け広げればリビングからの明るさも多少届く。
    という3点から、幅の広いイトーキやコイズミファニテックのもの以外も視野に入れて探しています。

    そこで気になっているのは、山田照明のZ-80やZ-10、あるいはZ-208にバイタライトを付けるという案もでています。
    (色を正確に見分ける必要のある専門職をするわけではないのでバイタライトである必要はないのでしょうが、NASAが開発したとか目に優しいという謳い文句に惑わされています)

    いずれも多灯式でもないですし、何よりも110cm幅の机には小さ過ぎるんじゃないかという気がして、やっぱりイトーキの幅の広いライトなどが捨て難く、悩んでいます。
    ライトが学習用か否かは、光そのものもやはり大きな違いでしょうか。

    長々とすみません。ご意見いただけたら幸いです。

    • 収納マン より:

      Maripeko68さま

      はじめまして^^
      一日に2回もチェックしていただいているなんてありがとうございます!

      ボナシェルタの110cm幅ですか~。いいですね、すごくうらやましいです♪

      さてデスクライトの件ですが、リビングからも光が届くということでしたらデスクの置き方によってはそれほど机上に明暗の差は生じないのかもしれませんね。

      ただ一般論としてはやっぱりシェード幅は広いほうが良いです。イトーキだけでなく他社のデスクライトも幅だけでなく奥行もあってそれで圧迫感が強くなりますが、点でも線でもなく面で照らすからどうしてもそうなっちゃうんですよね。

      山田照明のZ-80は線で照らす形。価格的にはイトーキのL-57Bとあまり変わらないですよね。Z-10は価格も手頃で悪くはないのですが、学習用を第一に考えると物足りないですよね。バイタライトは必要ないでしょう。紫外線やブルーライトも強いし、演色性については蛍光灯のデメリットを補っているだけなので、LEDが普及した今となっては選ぶ理由がありません。

      デザイン重視ということであれば浜本工芸のC3763がオススメなのですが、これもちょっと値引してもらえばイトーキのL-57Bと同等なんですけどね。

      光そのものはLEDである以上、一般用も学習机用も大きな違いはないと私は考えています。ただ一般用は読書だったり趣味だったり1点を照らせば良いのに対し、学習用ではノート、教科書、参考書などを同時に開いて勉強する必要があるため、面を照らす必要があります。また、大人が読書や趣味に時間を費やすのは帰宅後の数時間ということが多いと思いますが、子供の場合はそれこそ受験勉強になれば14~5時間という長時間になりますので、調色機能があったほうが緊張を和らげることができます。ま、実際にその機能を使うかどうかは未知数ですが・・・。

      以上、ご参考になれば幸いです^^

      • Maripeko68 より:

        さっそくのコメントありがとうございます(^^)
        浜本工芸のライトは気がつきませんでした。デザインもとても好みです!
        しかも収納教える.comのブログでも以前紹介されていましたね。毎日見ているのに今更気がつきました…
        これならイトーキのL-57Bの大きさが気になっていた私にとっては、浜本のC3763はまさに理想です‼︎
        元々は山田照明のz-10程度の予算で考えていたのですが、ここは頑張っちゃおうかな…
        いつも眺めているだけでしたが、思い切って相談してみて本当に良かったです。改めましてありがとうございました。

        • 収納マン より:

          Maripeko68さま

          > 元々は山田照明のz-10程度の予算で考えていたのですが、ここは頑張っちゃおうかな…

          はい、頑張っちゃってください!^^ウチも110cm幅のデスクですけど、予算をケチってシェード幅の狭いLEDデスクライトにしてしまったのが唯一の失敗でした。今更買い替えるわけにもいかず、ただただ後悔するばかりです(もっとも、大したことではないと言えばそうなのですが・・・)。

          学習机は飾りじゃないですからね。良いデスクライトにすれば子供の目が悪くならないという保証は何もないですけど、まあやれるだけのことはやっておいたほうが後悔がないですし、お金には替えられないと思います。

          お役に立てて良かったです^^

  2. ザ・ジハード より:

    臨時収入があったので、デスクライトを購入しようと思いいろいろと調べていたところ、このサイトに辿り着きました。
    とても参考になります・w・

    • 収納マン より:

      ザ・ジハードさま

      はじめまして^^

      臨時収入でデスクライト購入…いいですね!
      ぜひ参考にしていただいて、素敵なデスクライトをゲットしてください♪

    • 恵子 より:

      はじめまして デスクライトで悩みこちらにお邪魔しました

      ブルーライトが気になっておりもう小学一年生なのにデスクだけあります

      実は浜本工芸デスクライトを迷ってます
      机のサイズはカリモクユーティリティシリーズの幅90×奥行き45でシェルフをつけ幅が116ありますが奥行きがなく
      c-3652cかc-3651で悩み中です

      3652はブルーライト70%カットもしくは 3651調色機能とるかです

      • 収納マン より:

        恵子さま

        はじめまして^^

        カリモク家具のユーティリティ(プラス?)に取り付けるデスクライトをご検討中ですね。

        C-3651は浜本工芸の取扱いで調色機能付き、JIS規格AA形相当であることが特徴です。
        C-3652は堀田木工所の取扱いでブルーライト70%低減というのが特徴となっています。
        いずれもクレオ工業が作っています。

        浜本工芸はC-3651を2015年度から扱っています。
        それまではC-3650という調色機能がないモデルでした。

        一方、堀田木工所がC-3652の取扱いを開始したのは2016年度から。
        浜本工芸のほう取扱量が多いことを含めて考えても、C-3652はあくまでC-3651の廉価版という位置付けと言えます。
        廉価版なのに価格がほとんど変わらないというか、実売価で言えば浜本工芸のほうが安いのは不思議に思われるでしょうが、これは一重に浜本工芸のバイイングパワーが大きいからです。

        改めて堀田木工所のC-3652について調べてみましたが、「ブルーライト70%カット」の根拠となるデータは見つけることができませんでした。
        これまでの経緯を見る限り、おそらく2015年度以前に堀田木工所が取り扱っていたデスクライト、もしくは市販のデスクライトとの比較の話だろうと思われます。

        基本的に、LEDは調色機能を備えると同時に、ブルーライトをカット、また4万時間使用時点で使用開始時から光量が下がりにくいように改良が進んでいます。
        ただ、その正確なデータはLED素子メーカーが握っており、正確なところは分からないというのが実情です。

        つまるところ、これはあくまで私の推測ですが、堀田木工所のC-3652は価格は浜本工芸のC-3651とほぼ同じだけれど、ただ調色機能がないだけだと考えています。
        なので、どちらかと言われれば、C-3651のほうをオススメしたいですね。

        いずれにしてましても、ブルーライトは一概に悪いものとは言えません。
        その点は、結城未来先生の『照明を変えれば目がよくなる』をお読みいただければご理解いただけると思います^^

        • 恵子 より:

          わぁ!!
          色々細かいことまで教えて下さって感動しております

          おっしゃる通りにします!!
          なぜ同じ型で2つの会社から?と疑問でしたのですっきりしました

          ありがとうございます!

          • 収納マン より:

            恵子さま

            ご納得いただけて良かったです^^

            またご不明の点などございましたら何なりとご相談ください。