2022年度はコイズミファニテックから新型デスクライト「ECL-111(ホワイト=上写真)」「ECL-112(ブラック)」が発売されました。パッと見た感じは同社「ECL-611/ECL-612」と大差ないですが、Ra97の高演色性LED素子「サンライク」を搭載した、自然光に近い「太陽光スペクトルLEDデスクライト」です。
「スペシウム光線」が出るデスクライトじゃありませんよ(笑)でも、本当にスゴいデスクライトなんです。個人的には、ガソリン車しかなかった時代にハイブリッド車の「プリウス」が登場したときくらいのインパクトがあると思っています。
そんなスゴいデスクライトなのですが、カタログやホームページにこれまでのコイズミ製デスクライトのような詳しいスペックが載ってないんですよ。待てど暮らせど(と言っても2ヶ月ほど・苦笑)情報が追加される気配がないので、痺れを切らせてコイズミファニテックに問い合わせてみました。今回はその結果を皆様にもシェアしたいと思います。
たぶん本邦初公開。コイズミファニテックのホームページにも載っていないし、日本で唯一の学習机評論家だからこそ成し得た成果でございますよー(笑)
※この記事は2021年11月10日時点の情報に基づいています
学習机評論家が考える理想のあかり
ECL-111/112(以下、112は省略)の照度分布図やスペックを紹介する前に、まずは私の理想とするデスクライトのあかりについてご理解いただければと思います。
一言で申しますと、私が考えるデスクライトの理想的なあかりは、「机上面全体が均等に500~800ルクス」となる状態です。
最近のLEDシーリングライト(天井照明)は明るいので、直下のテーブルやデスクなら500ルクス程度あります。基本的にはそれでOKなんです。
しかし、学習机はだいたい壁に寄せて置くことが多く、必然的にシーリングライトは背中を照らすことになります。また、窓際なら太陽光が差し込みますが、太陽光は10万ルクス以上にもなりますから明るすぎてダメ。なので、手元を照らすためにデスクライトは必要になるわけです。
JIS規格AA形ならOK…ではない
デスクライトの明るさを測る指標の一つとして、「JIS規格AA形相当」や同じく「A形相当」という表現が使われることがよくあります。
基本的にJIS規格AA形のほうが広い範囲を明るく照らせるわけですが、だからと言って一概にJIS規格AA形のほうが良いと言えるわけではありません。もしその通りなら、強力な光源を使って遠くまで光を拡散させれば良いわけです。しかし、それだと明るすぎて目の負担になってしまいます。
上図の通り、JIS規格AA形相当であると言うには光源の中心から50cmの地点で250ルクス以上ある必要があります。200ルクスではダメなんです。200ルクスだとJIS規格A形相当となります。
一方で、光源直下が3千ルクスでJIS規格AA形相当のデスクライトと、直下1千ルクスでJIS規格A形相当のデスクライトがあったら、私は迷わず後者のほうが良いと断言します。前者は直下が明るすぎて目の負担が大きく、後者のほうが冒頭で述べた「机上面全体が均等に500~800ルクス」に近い状態だと言えるからです。
ECL-111のスペック
照度分布図
さて、ここからが本題です。上の図はコイズミファニテックから提供いただいた照度の測定データを少しデフォルメして作成したECL-111の照度分布図です。
いきなりこれを見せられて「おおーっ」と言う人はなかなかいらっしゃらないと思います。一般的な学習用および作業用のLEDデスクライトは直下照度が1000~2000ルクスが当たり前なのに、ECL-111はなんと800ルクスに抑えられています。
それは既にカタログで明らかになっていることですので、今回驚くべきは半径50cm円周上で概ね200ルクス以上を達成しているというところです。すなわち、JIS規格AA形相当とは言えませんが、幅100cmの机の端でもそれに準ずる明るさを確保しているということです。
これ、スッゲーことなんですよ!めちゃ明るい光源で机の端まで照らすのは簡単ですけど、こんなに弱い光源で机の端まで十分な光を届けられているわけですからね。あごが外れるくらい驚くべきことです!
性能スペック
色合い&直下照度(H500mm) | 休憩モード | 3,100K | 400Lx |
---|---|---|---|
勉強モード | 4,300K | 800Lx | |
計算モード | 5,200K | 700Lx | |
まぶしさ(輝度) | 4,664cd/㎡ | ||
むらのなさ(均斉度) | 2.8倍 | ||
光束 | 495Lm | ||
演色性 | Ra97 | ||
省エネ性(年間電気代) | 約414円 |
あとですね、まぶしさ(輝度)が驚くほど低いんです。これが私がECL-111を初めて見たときに「やさしいあかり」と感じた原因だと思われます。
むらのなさ(均斉度)についてはコイズミファニテックのデスクライトとしては必ずしも優秀とは言えない値です。しかしながら、3倍以内というエコレディ基準は達成していますのでまったく問題ありません。
あと、光束もかなり抑えられています。これで机の端まで十分な光を届けられるなんて驚異的ですよ。
しかも、Ra97の高演色。それでいて電気代は1日あたり5時間を300日間使って約414円とはエコですよねー。一般的に高演色にすると出力を上げる必要があり、そうすると電気代も上がるわけですから、これらを両立しているというのは本当にスゴイことです。
他機種との比較
照度分布図
ECL-111のスペックだけを見ても分かりにくいと思いますので、コイズミファニテックの他のデスクライトと比較してみましょう。なお、天板サイズや特に周辺部の照度などの細かい違いについてはご容赦ください。
まず、ECL-111と形状が似ている「ECL-611」と比較すると、ECL-611の天板奥10cm分を削り、1000~1200ルクスの円を除けば、照度分布図が割りと似ていることが分かります。それでいて、ECL-111は直下照度を抑えられているところが秀逸と言えるでしょう。
次は、上棚付きの他社製デスクにも取り付けやすいことで私が高く評価している「ECL-357(SCL-357)」と比較してみましょう。ECL-357はシェードが大きいということもあって、強力に、広い範囲を照らしていることが分かりますね。
コイズミファニテックのハイエンドモデルである「ECL-546」はツインライトですから、圧倒的に広い面を1000ルクス前後で照らしていることが分かります。ECL-111を「柔」とするなら、ECL-546は「剛」という感じでしょうか。
性能スペック
型番 | 直下照度(Lx) | 輝度 (cd/㎡) |
均斉度 (倍) |
光束 (Lm) |
演色性 (Ra) |
年間電気代 (円) |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
休憩 | 勉強 | 計算 | ||||||
ECL-111 | 400 | 800 | 700 | 4,664 | 2.8 | 495 | 97 | 414 |
ECL-611 | 350 | 1,100 | 700 | 19,114 | 2.47 | 612 | 85 | 414 |
ECL-357 | 350 | 1,100 | 800 | 18,018 | 1.9 | 1,134 | 85 | 587 |
ECL-546 | 400 | 1,200 | 800 | 18,003 | 1.7 | 1,431 | 85 | 794 |
続きまして、各指標の数字を比較してみましょう。直下照度については、ECL-111の勉強モードが他3モデルと比べて抑えられている以外は大きな違いはありません。
輝度についてはECL-111が圧倒的に低いです。だからまったくと言って良いほど眩しさを感じさせないのですね。
均斉度、つまりムラのなさ、つまりシェード直下と机の端のほうとの明暗の差については、ECL-546とECL-357が優れています。ECL-111は4モデルの中でもっとも劣るわけですが、それでも市販のデスクライトに比べたら優れていることは間違いないと思います。
ECL-111の光束はかなり少ないですね。コイズミファニテックの現行デスクライトの中で唯一反射板を使っているそうなので、少ない光束でも効率良く光を拡散できているのだと思います。
演色性はECL-111がもっとも高いです。そのため、物が自然な色に見えます。
電気代はECL-611と同じで年間約414円。いずれも消費電力は12ワットだからです。
ECL-111は設計思想が別次元
以上の通り、ECL-111をコイズミファニテックの従来のデスクライトと比較すると、かなり性格が異なることが分かります。中途半端な知識でスペックを見ると、「暗い」、「JIS規格AA形相当より劣る」、「あかりにムラがある」などと見誤ってしまいかねません。しかし、そういう指摘は誤解に過ぎないということは、ここまで読み進めてくださった方には十分ご理解いただけたかと思います。
従来、コイズミファニテックでは、明るく、均一性が高く、省エネであることを念頭に、設計・開発をしてきました。
学習用LEDデスクライトではコイズミファニテックがリーディングカンパニーです。LEDの導入当時は価格が高く、眩しく、演色性が低く、多重影が出やすいなど、扱いが難しく、そういった問題をまずコントロールするということが第一の課題だったのです。
そして、そういった課題が解決できるようになると、世間では明るさ競争に突入。一時は「2000ルクスで明るい!」などと謳ったデスクライトが店頭に並ぶという異常な事態に発展しましたが、ようやくそんな誤解も解消されるようになりました。
そこでコイズミファニテックは「今こそ光の質を追求すべきタイミング」と捉え、「HCL(ヒューマンセントリックライティング)」、つまり「人に優しい明かり」を志向して、新型デスクライトの開発に着手。その結果生まれたのが、太陽光に近いスペクトルを持つLED「Sunlike(サンライク)」を搭載したECL-111だったというわけです。
つまるところどれが「買い」か?
ECL-111 | やさしいあかりでインテリア性にも配慮 |
---|---|
ECL-611 | コンパクトでスタイリッシュなデザイン |
ECL-357 | バランス良いあかりとアームの操作性 |
ECL-546 | ツインライトでやさしくも力強いあかり |
ECL-111は実に素晴らしいデスクライトです。直下照度が抑えられており、眩しさも従来よりかなり低減。おまけに高演色で、見た目や操作性も良くできています。
ならば、これからデスクライトを買うならECL-111一択で良いかと言うと、必ずしもそうではないと思います。ECL-111に外観が似ているECL-611は、よりシンプルなデザインで特にリビングダイニングに違和感なく溶け込みやすいはずです。
ECL-357は本格的な学習に最適なシェードの大きさで、天板面全体をムラなく照らしてくれます。また、アームの可動範囲が広くて照り返しが気になっても調整が容易です。
ECL-546はツインライト搭載で学習机全体を力強く、しかもムラなく照らすことができます。史上最強の学習用デスクライトと言っても過言ではないでしょう。
このように、ECL-611以外のデスクライトもそれぞれに持ち味があります。そのため、使用する状況によって選ぶべきデスクライトが変わってくるということもあると思います。
たとえばビーノの120cm幅デスクや、浜本工芸やカリモク家具の110cm幅以上のデスクの場合は、シェード幅が広くてパワフルなECL-357やECL-546のほうが適しています。天井照明で十分なあかりが確保できている場合は、手暗がりを防ぐ意味でECL-111でもまったく問題ないと考えられます。
以上、ECL-111のスペックと特徴を詳しくご紹介しました。ECL-111は本当に素晴らしいデスクライトです。しかし、だからと言ってコイズミファニテックの従来のデスクライトが劣っているわけでもないということをご理解いただけたかと思います。
そこんところ私も理屈では理解しているつもりですが、一度あのやさしいあかりを目の前にしてしまうと、ECL-111が欲しくなってしまうんですよねー(苦笑)妻のテレワーク用にとか言って買ってしまいたくなるのですが、そんなことをしたらまた妻に怒られそうだし…。罪作りなデスクライトだと思います。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
いつも 参考にしております。子供三人(中1、小5、小2の学習机 全て 評論家さんの参考で 購入しました!!!
小2の娘のライト をやっと購入したので、、
遅くなりましたが お礼をコメントしにきました。
収納 のブログも ためになります
ためになったよ〜 もう中さん^_^
タイトルのライト購入しました。
ルトラ?(コイズミ
に このライトです!!
GTCさま
はじめまして^^
ECL-111/112を購入されたのですね!
このデスクライトについては細かいスペックが明かされていなかったので、ご参考になったのであれば私もとてもうれしいです♪
ルトラも天板がメラミンでキズや汚れがつかなくて良いですよね。
ナイスな組み合わせだと思います。
またNew!収納教える.コムのほうもご覧ください。
このたびはわざわざのご報告ありがとうございました^^
はじめまして。
ブログを拝見し、ECL-111を購入したいと考えております。
>天井照明で十分なあかりが確保できている場合は、手暗がりを防ぐ意味でECL-111でもまったく問題ないと考えられます。
と書いておられますが、ロフトベッド下の机で使用する場合は、少し暗くなってしまいますでしょうか。
その場合はECL-357が安心でしょうか。
どちらかで悩んでおりますが、その他にロフトベッド下でも使えるおすすめライトがあれば教えて頂けますと幸です。
どうぞよろしくお願い致します。
otamacaronさま
はじめまして^^
ECL-111のご購入を検討されているのですね。
ロフトベッドの下の机の場合、天井照明がどの程度届くかはレイアウト次第のところがあります。
たとえば、ベッドの長辺と平行に机を置き、天井照明に背中を向けて、もしくは天井照明が完全にベッドの真上になるような場合は、天井照明がほぼ届かない状態と言えます。
一方で、ベッドの短辺側に机を置き、しかも窓に近い場合には、それなりに周囲が明るいことでしょう。
なので、この場合にECL-111で十分か、ECL-357のほうが無難かという判断をするのは難しいところです。
しかしながら、基本的に天井照明が届きにくい状況で、かつECL-357が問題なく設置できるのであれば、個人的にはECL-357を選ぶほうが無難ではないかと思います。
シェード幅が広く、広範囲を照らすことができますからね。
ロフトベッド下でも使えるおすすめライトがあれば…とのことですが、ロフトベッドの場合はその状況に合うデスクライトを探すよりも、ベッドの床板の下に取り付けられる照明器具を検討するというのもひとつの方法だと思います。
床板を天井と見なして、そこに天井照明を取り付けるということですね。
たた、amazon echoのようなスマートスピーカー連動で1声ですべての照明が同時に点くという設定にでもしない限り、全部を点灯させるのは邪魔くさいものです。
それならばやはり、しっかり広範囲を照らせるECL-357に任せてしまったほうが安心でしょう^^
収納マン様
早々にお返事頂きありがとうございます。また的確なアドバイス感謝しております。
ロフトベッドにしたら、自分の部屋で寝るというので子供の気に入ったものを購入したのですが、デスクライトをどうするかまで気がまわっておらず、また家で設置してみると、おっしゃる通り天井照明があまり届かず、どうしたものかと悩んでいるところ、収納マン様のブログにたどり着きました。
十分な明かりのためにはやはりECL-357が良さそうですね(^^)
あれから色々と記事を拝見しまして、もうひとつだけ質問させてください!
ZM-015はベッド下に良さそうだと書いていらっしゃる記事を拝見したのですが、ZM-015を取り付けた場合、やはりデスクライトとの併用をする方が良いのでしょうか。
otamacaronさま
ZM-015は光源の高さが60cmで最適化されています。
そのため、それよりもベッドの底板のほうが高い場合は、十分な明るさを得られないかもしれません。
ZM-015のほうがスッキリして見えますが、反射を防ぐために光の向きを調整したいときや、調色をしたいときのことを考えると、ECL-357のほうが使い勝手が良いのではないかと思います。
今回のような状況の場合は、まずECL-357を設置したうえで、必要であれば補助的な照明を検討するというかたちで良いのではないでしょうか。
もっとも、ECL-357さえあれば十分だと思いますけどね。
壁紙が白い場合は特に、意外と天井照明が広範囲に反射するので、少なくとも気分的にはベッド下が真っ暗ということにはならないと思います。
収納マンさま
たびたびの詳細なご回答ありがとうございます!迷わず、ECL-357を購入することにします。
今後も勉強のため、ブログ読ませて頂きます。
本当にありがとうございました^_^
otamacaronさま
またお困りのことがあればいつでもご相談ください^^
以前、デスク購入時にはこちらのサイトを参考にさせていただきました。
おかげで親子共々大変気に入っております。
デスクライトはECL-357を使用していましたが、子供も中、高生となり、もう少しスタイリッシュなものに買い替えたく、こちらの記事を参考に、ECL-611かECL-111にしようと思っていたのですが、どちらもボナシェルタには取り付けできないのですね(T_T)
なにか加工すれば付くのでしょうか?
無理なら、パナソニックのSQ-LC470も検討しようかと思っています。
もしよろしければ、この機種の見解をお聞かせいただけたらと思います。
補足です。
ボナシェルタの机は110センチ幅で引き出しを横に出して広く使えるようにレイアウトしております。
みのわさま
はじめまして^^
当ブログを参考になさってボナシェルタとECL-357をを購入されたのですね。
個人的にはベストな組み合わせだと思うのですが、お子様方が成長されてデスクライトをもう少しスタイリッシュなものに買い替えたいというお気持ちも分からないでもありません。
しかしながら、ボナシェルタの天板厚は37mm、それに対してECL-611およびECL-111のクランプ金具は対応天板厚35mmまでとなっています。
ECL-611およびECL-111のクランプ金具はそもそもECL-357のそれよりも小さく、厚い天板には対応できないのです。
パナソニックのSQ-LC470は「パソコンくっきり光」がBenQの「MindDuo学習用デスクライト」のデジタル読書モードに似たコンセプトで魅力的なのですが、直下照度は540~550ルーメンとかなり控えめで、JIS規格A形相当と光の広がりが狭く、おそらくは幅110cm以上のボナシェルタには適しているとはとても言えません。
山田照明の「Z-80N」なら調光&調色可能、JIS規格AA形相当、天板厚は45mmまで対応可能なので、こちらはどうでしょうか。
返信ありがとうございます。
調べていただき、感謝いたします。
パナソニックはあきらめつきました。
おすすめいただいた山田照明のZ-80Nにしようと思います!
いつも参考になるアドバイス、本当にありがとうございます。
これからも応援しています。
みのわさま
お役に立てれば幸いです。
お子様方も喜んでくれると良いですね♪
いつも大変参考にさせていただいております。
この度、ビーノの105cm(奥行が50cmの島忠別注)を購入しました。
ライトを悩み、結果的にはセットで買わずに検討を進めています。
こちらの記事にあるECL−111か、子どもがある程度大きくなっても使えるデザイン重視で山田照明(ZーN1100等)を悩んでいます。
Z-N1100の記事を拝見した際に学習机用としてはやや暗いという表現もありましたが、やはり照度も含めた全体性能という観点ではECL−111に軍配が上がるのでしょうか。
悩んでおります。アドバイス頂戴できればありがたいです。よろしくお願いします。
ダイさま
はじめまして^^
コイズミファニテックのビーノ50を購入され、同社ECL−111か、山田照明のZ-N1100等でご検討中とのことですね。
まずご留意いただきたいのは、ECL−111等コイズミファニテックのデスクライトはシェードをいちいち動かさなくても全体を広く照らせるシェード幅の広いデスクライト、逆に山田照明のZライトは必要に応じてシェードの位置や向きを変えることで対応するタスクライトという違いです。
一般的に大人が細かい組み立て作業などをするならZライトのほうが適していると言えますし、逆にデスクライトを点けるのを忘れたまま机に向かってしまうことも多い子供ならシェードの位置や向きなんて到底気づきませんからコイズミファニテックの設計思想のほうが理に適っていると思います。
また、Z-N1100のほうがやや暗く感じるというのは、直下照度1540ルクスに対し、半径50cm円周上では163ルクスしかないことが影響しています。
もっとも、これも必要に応じてシェードの位置を変えれば済む話なのですが、そこまでやるか否かはお子さん次第でしょう。
ちなみに、アームがヌルッと動く感じはZライトのほうが優れています。
そのほか、ECL−111は前面に操作パネルがあり、電源、調色、調光のボタンがそれぞれ独立していて視認性が高い一方、Z-N1100のボタン操作部はシェード上面にあり調光調色ともボタン長押しで調節するため背の低い子供では見えにくいと言えます。
また、ただでさえ眩しさを感じやすいZ-N1100と比べると、ECL−111のやさしいあかりは本当に同じLEDデスクライトかと思うほどの違いだと個人的には思います。
以上の通り、お子さんにオススメなのは一般的にはECL−111だと思いますが、遅かれ早かれ買い替えるというならZ-N1100という選択肢も決して間違いではないと思います^^
早々のご回答をありがとうございます。
子が高校生くらいになった頃を想像してデザイン含めての判断に心が揺れておりましたが、非常にわかりやすいアドバイスを頂き、ありがとうございました。
まずは今、小学生の子ども達が正しい使い方で自然な明るさの中で学習できることが最優先とあらためて認識しましたので今回はコイズミ社のECL-111を選びたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
ダイさま
デスクライトが決まって良かったです。
またご不明の点があればいつでもご相談ください^^
こんにちは^ ^
デスク、椅子、…と記事を読ませていただき、大変勉強になりました。
さてデスクライトなのですが、デザインとサイズ、価格から、コイズミのECL611にしようと思っていました。
ところがこちらの記事を読み、ECL111に惹かれて仕方ありません。涙
田の字マンションの横向きリビングに面した5畳の子供部屋(窓無し)に、兄妹の机を少し離して置きました。
シーリングライトは記事を参考に、日立まなびのあかりにしました。
デスクは90✖️50センチサイズのノーブランド品です。
これだけ記事を書いてくださっているのであとは好み…というのは重々承知ですが、私が決めきれないために、現在こどもは影のできる机で勉強しています…。
デザイン、サイズ、価格は611。
光の性能は111。
何か背中を押す言葉をいただけると嬉しいです。
アキさま
はじめまして^^
コイズミファニテックのECL-611とECL-111のどちらにするかお悩み中ですね。
いま大手ショッピングモールで売価を確認すると、ECL-611がamazonで13,620円、ECL-111がYahoo!ショッピングでで19,900円が最安値のようです。
ECL-111のほうが6,280円、約46%も高価というわけですね。
その価格差を踏まえたうえで、ECL-111を選ぶメリットは、
●眩しさを感じない
●机の中心と端で明暗の差が少ない
●演色性が高い
●3段階調光機能付き
といったところだとも思います。
一方で、ECL-611を選ぶメリットは、
●価格が安い
●シンプルなデザイン
といったところでしょう。
要はデザインの好みを別にすれば、やさしいあかりに6,000円の価値が見出せるか否か、というところだと思います。
特に子供が読む本はつやつやのカラー印刷の本が多くて、その場合は照り返しが気になることがあります。
それは避けたいなーということが多いようであれば、6,000円高くても価値を実感しやすいでしょう。
一方で、そんなときはシェードの位置をちょっと調整すれば良いよね、と割り切れるようであれば、6,000円は余計な出費かもしれません。
お子様お二人分をまとめて買うとECL-611一台分違ってきますからねー。
悩みどころだと思います…((+_+))
3割くらいの差なら決心がつきやすいのですが…。
早速のお返事ありがとうございます。
やさしいあかりに6000円の価値を見い出せるか、と問題を絞ってくださったおかげで、「見出せる」と答えが出せました。
デジタル時代、できるだけ目への負担は抑えてあげたいと思うからです。
ありがとうございました‼︎
アキさま
ECL-111に決められて良かったです!
おっしゃる通りですねー。
一度買うと次に買い替える機会はたぶんないですし、その間の時間は元に戻せないし。
これでお子様方の学習環境も大幅にグレードアップしたと思いますよ^^
こんにちは^ ^
ECL111が届きました‼︎
おっしゃる通りとてもやさしいあかりで、取付も操作も簡単、親子とも大満足です。
ありがとうございました‼︎
アキさま
こんにちは^^
ECL-111が届いたんですね!
ECL-111は本当にやさしいあかりで、アキさんがうらやましくなってしまいます。
取り付けもスムーズにできたということで、本当に良かったと思います。
これでますますお子様方も机に向かうのが楽しくなるでしょう。
わざわざのご報告ありがとうございました♪
長男が入学するころからいつも楽しく読んでいます。
小5と小3男子です。今まではダイニングテーブルで勉強していましたが、机を二人分購入しようと決めました。ずっと悩んでいて、学習机→スチールデスク→パネルデスクに行きつきました。長男が塾のように集中できるほうがいい、というのでパネルデスクを検討しています。リビングに置く予定です。
なのですが、ライトECL112が気に入り既に購入してしまってます。
Z型のライトはやはり中央ではなく左端に設置すべきでしょうか。
オフィスコムのパネルデスク レモダ を検討していますが、クランプできそうなのは真ん中なのです。
2番目の候補としてサンワダイレクト パネルデスクを検討してますが、上棚がライトの邪魔になるか気になっています。
いかがでしょうか。
第3候補に、スチールデスクに固定できる安価なパーティションのおすすめがあったら教えてください。。
なつさま
はじめまして^^
ご長男が小学校に入学される前からということは、もう5年以上もご愛読いただいているということですね!
ありがとうございます♪
さて、デスクライトは先にECL-112をご購入されたうえで、パネルデスク「レモダ」にセットするかどうかと思案されているということですね。
結論から申しますと、まったく問題ないと思いますよ。
ECL-112はZ型と言うよりT型ですので、デスク天板奥中央寄りに設置するのが適しています。
幅80cmのレモダなら十分すぎるくらい全体を照らすことができます。
サンワダイレクトのパネルデスク「100-DESKF040MN」でも問題ないはずです。
ECL-112の下アーム長は367mm、デスク棚板から天板までの距離は最大470mmということですから、十分に収まります。
棚板の位置を下げても棚板下に収まるくらいの寸法に見えますし、ECL-112は上アームを手前に倒すことができるので、普通に収まるでしょう。
使い勝手で言うと、サンワダイレクトのほうが棚板やケーブルトレーがあって良さそうですね。
一方で、オフィスコムのほうはシンプルなデザインと、パネルに強化プリント紙を使っているため質感に優れているだけでなくセロハンテープを貼っても剥がれないという点が魅力に思えます。
スチールデスクに固定できるパーティションについては、別で購入するとそれなりの価格になってしまうと思います。
また、クランプ金具が見えてしまったり、取り付けた感が強く出て見た目の面でもイマイチです。
画鋲を挿したり、のちのち取り外す可能性など考える場合は別として、一体型になっているオフィスコムやサンワダイレクトのパネルデスクのほうがコスパや見た目の面でメリットが多いのではないでしょうか。
収納マン様
ご回答ありがとうございます!
息子と相談して、どちらのデスクにするか決めようと思います^^
楽しく悩んでいた時間もいったん終わりそうです。とても勉強になりました。
家具は「買い替え」。必要に応じて買い替えていきたいと思います。
ありがとうございました!!
なつさま
家具は買い増しより買い替え。
さすがによく読んでくださってますねー^^
今回ご検討されているパネルデスク2型はいずれも壊れる要素がないので長持ちすると思います。
なので、使い込むうちに愛着がわいて買い替えるには惜しくなるかもしれません。
その際には書棚やワゴンを買い増して使い続けてもらっても良いでしょう。
私の意見に惑わされず、お子さんの希望に寄り添った判断をしてください。
ともあれ、お役に立てて良かったです。
こちらこそありがとうございました^^