未就学児に最適なキッズデスクの選び方とオススメ10選

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子どもから始まる新しい教育 (国際モンテッソーリ協会(AMI)公認シリーズ) 
マリア・モンテッソーリ (著)

少子化が進む一方、近年は幼児教育が盛んで、特にモンテッソーリ教育への注目が高まっています。モンテッソーリ教育とは、イタリア人医師のマリア・モンテッソーリ氏が考案したもので、子どもには自分で成長する力(自己教育力)があるという考えを基本としています。

モンテッソーリ教育では、特に大人が子どもの発達段階や興味・関心をよく観察することが重要です。そのうえで、教具を用意するなどして最適と思われる環境を整えます。子どもはその与えられた教具などを自分で選び、活用して、自立心、集中力、問題解決能力などを自然に身につけていきます。

そんなわけで私は常々、「親と言えども子供を育てることはできず、親ができるのは子どもの学習環境を作ってあげることだけ」などと申し上げるとともに、その一つの手段として学習家具を整えることを推奨しているわけです。

ただ、こちらでは主に小学校入学以降の学習机を扱っており、これまで未就学児用は天板昇降式デスクくらいしか紹介してきませんでした。そこで今回は未就学児を対象とした、いわゆるキッズデスクを取り上げたいと思います。

※この記事は2025年5月28日時点の情報に基づいています

未就学児用デスクの選び方

大人まで使うかどうか?

未就学児が使う机を選ぶにあたり、まず大きな分岐点があります。それは大人までずっと使える立派なものを選ぶか、幼児期だけ使えれば十分と考えるかです。前者であれば10万円を超えるものも珍しくありませんし、後者なら3万円以下で済むことが多いです。

子どもに良いものを買い与え、大人までずっと使ってくれたら、親としてはうれしいですし、モノを大切に使う気持ちを育むことができそうです。一方で、モンテッソーリ教育の考えに従えば、子どもは用意されたモノの中から自分で選ぶわけですから、進んで選んでくれなかったり、途中で他のモノやコトに関心が移ってしまうかもしれません。

天板高は30~50cm程度

小学生以上、もしくは大人が使うデスクの天板高は概ね73cm程度が一般的です。また、ローテーブル(座卓)は40cm前後が多くなっています。それに対し、キッズデスクの天板高は30~50cm程度というのがひとつの目安になります。

1~2歳でもできるだけ足が床に着くほうが良いということでしら、天板高は30cmに近いほうが良いでしょう。反対に3歳くらいから購入するなら40cm程度で問題ないことが多いと思います。既に自宅にローテーブルがあれば、それに座面の高さ調節ができる椅子を組み合わせてもらっても良いでしょう。

椅子のほうが高さ調節が楽

キッズデスクはデスクの天板高と椅子の座面高を数段階で調節できるものが多くなっています。両方を調節することで、子どもの成長に合わせて、姿勢良く座ることができます。

ただ、子どもの成長はとても速いです。一方で、天板高や座面高を調節するには、いったん分解して、組み立て直さなければならず、とても面倒です。

ボルトの穴がボコボコと開いて見苦しいという問題もありますから、デスクの天板高は固定で、椅子の座面高の調節だけで対応したほうが楽だと個人的には思います。

角丸だと安心

モンテッソーリ教育では、子どもに自由にやらせてあげることが理想です。一方で、親としては片時も目を離さないというのは現実的ではありません。当然、大なり小なり事故のリスクはあります。

その点、デスクやチェアが角ばったデザインよりは、丸みを帯びているほうが安心でしょう。

おすすめキッズデスク10選

大人まで使えるもの

浜本工芸/No.17デスク

サイズW1000×D650×H730mm
天板高535~730mm(4段階調節)
天板材質ナラ無垢
天板塗装UVウレタン塗装
製造国日本
税込価格125,400円(デスク単品)
※サイズはデスクのみです(以下同)

それでは、未就学児にオススメのキッズデスクを紹介して参りましょう。まずは小中学生はもちろん、大人まで使える天板昇降式デスクから。

浜本工芸の「No.17デスク」は国産最高級と言えるグレードです。硬いナラ無垢にUVウレタン塗装を施していますからキズや汚れに強いのが特徴です。幅110cmのほか、専用のチェアやワゴンなども用意されています。

コイズミファニテック/tsumugi123

サイズW1066×D720×H800mm
天板高119~700mm(4段階調節)
天板材質メラミン化粧板
天板塗装
製造国日本
税込価格148,500円(デスク単品)

コイズミファニテックの「tsumugi(つむぎ)123」は北海道産カラマツ材を使った純国産品。天板にはキズや汚れだけでなく熱にも強いメラミン化粧板を採用しています。

デスクとしては天板高を3段階に調節できるほか、ベビーベッドなど全6タイプにトランスフォームすることができるロングライフ設計です。また、ドライバー不要のハンドル式ボルトを採用しているため組み替えが楽です。

コイズミファニテック/ムップ

サイズW900×D550×H850mm
天板高380~730mm(2段階調節)
天板材質繊維板
天板塗装トレタン塗装
製造国インドネシア
税込価格39,800円(デスク単品)

コイズミファニテックの「ムップ」はモンテッソーリ教育の理念を採り入れたシリーズです。ローデスクに脚を取り付けることで一般的な天板高のデスクになります。

別売のチェアの座面高を調節することで子どもの成長に合わせます。通常デスク時は椅子を買い替える必要がありますが、キッズチェアは別売のシェルフの上に積み重ねて使うことができます。韓国インテリアのテイストを採り入れている点も特徴のひとつと言えるでしょう。

石崎家具/モイ

サイズW620×D410×H750mm
天板高350~750mm(9段階調節)
天板材質ブナ無垢
天板塗装不明
製造国中国
税込価格14,990円(2点セット)

天然木のキッズデスクと言えばラバーウッド(ゴムの木)が多いですが、石崎家具(スリーピー)の「moi(モイ)」はブナ無垢を使っています。木目らしい木目はないものの、硬くてキレイな材質です。

それでいてこの価格は魅力的だと思います。ローデスクのみのバージョンもあります。

未就学児限定

ホップル/コロコロチェア&デスク

サイズW660×D400×H520mm
天板高365~400mm(2段階調節)
天板材質ビーチ突板
天板塗装ラッカー塗装
製造国中国
税込価格39,820円(2点セット)

HOPPL(ホップル)はNoz(ノーズ)という日本の会社が展開しているブランドです。その「コロコロチェア&デスク」はキッズデスクの定番商品です。

一般的なキッズデスクと異なり、コロコロデスクとチェアは文字通りコロコロと転がすことで天板や座面の高さを調節します。そのため細かい調節はできないものの、組み替えの必要がないうえ、デザイン的にシンプルなのも魅力です。

大和屋/ブォーノ3

サイズW700×D420×460mm
天板高380~440mm(3段階調節)
天板材質ラバーウッド無垢
天板塗装ウレタン塗装
製造国インドネシア
税込価格15,400円(2点セット)

大和屋はキッズ家具の老舗です。「ブォーノ3」は全体的に丸みを帯びていて安全にできており、価格も手頃なことからとてもよく売れています。椅子を動かさなくても座りやすい脚形状が良いですね。

大和屋/ノスタ3

サイズW620×D410×485mm
天板高380~440mm(3段階調節)
天板材質ラバーウッド無垢
天板塗装ウレタン塗装
製造国インドネシア
税込価格15,950円(2点セット)

大和屋の「ノスタ3」は前述のブォーノ3と機能的にはほとんど違いはありません。椅子が4本脚になっているのと、カラーバリエーションが多いのと、デスク天板奥にこぼれ止めが付いていることくらいです。あと、デスクの幅が少しコンパクトになります。

モダンデコ/キッズデスク&チェアセット

サイズW600×D400×H500mm
天板高380~470mm(4段階調節)
天板材質ラバーウッド無垢(?)
天板塗装不明
製造国不明
税込価格14,999円(2点セット)

キッズデスクはナチュラル系が多いですが、モダンデコの「高さ調節可能キッズデスク&チェアセット」はラテベージュもしくはウォームグレーでオシャレです。見た目だけでなく、SGマーク付きで安心、椅子の座面は高さだけでなく奥行を調節できるという点もGoodです。

デザインや機能が似ているタンスのゲンの「現役ママが考えたキッズデスクチェアセット」と違って、メッキ塗装を施したスライドレールを使っているという点も個人的には評価したいところです。

一生紀/カルボ・ミニテーブル

サイズW690×D300×H320mm
天板高320mm
天板材質アルダー無垢
天板塗装オイル塗装
製造国ベトナム
税込価格9,990円

デスク天板高は一定で良いとお考えなら、一生紀の「CARBO(カルボ)」ミニテーブルはいかがでしょう。アルダー無垢なので木目が美しいです。キズや汚れの心配があるオイル塗装ですが、そこは手触りと引き換えと割り切ってもらってもよろしいかと思います。

IKEA/LACKサイドテーブル
IKEA・LACK(ラック)サイドテーブル, ホワイト, 55x55 cm
¥1,299
出典:IKEA
サイズW550×D550×H450mm
天板高450mm
天板材質プリント紙ハニカム合板
天板塗装
製造国不明
税込価格1,299円

使い捨てと割り切ってIKEA(イケア)の「LACK(ラック)」サイドテーブルをチョイスするのも良いと思います。

角張っていますが、コーナークッションを貼れば安心感は少し向上します。ただし、天板高は前述のカルボほど低くないので、椅子の座面高を上げてバランスを取るとしても、1~2歳児にはちょっと高すぎると思います。

以上の通り、未就学児が使うキッズデスクを選ぶ際のチェックポイントを説明したうえで、オススメのキッズデスクをご紹介しました。

どれくらいのスパンで使うかによって選ぶべきものは大きく変わってきます。高級品ならそれに見合う品質を備えており、お子さんが自分の机と認識して、早くから自然に机に向かう習慣を身に付けてくれる可能性があると思います。ただ、予期せぬ引越しや、ライフスタイルの変化、好みが変わる可能性などが不安要素になりかねません。

モンテッソーリ教育の理念に忠実であろうとすれば、例えば実家で放置されていた折れ脚テーブルをお子さんが見つけてそれを使ったり、大きなダンボール箱が机の代わりになることを発見してもらうほうが良いのではないかと個人的には思います。もっとも、幼稚園や小学校の受験を控えているなら、ちゃんとした机を買ったほうが良いことは間違いないでしょう。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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