近年はリビングダイニング学習が普及し、中高生になっても学習机を買うことなくリビングやダイニングで勉強するというケースが増えていると聞きます。しかしながら、それを証明するデータというのはこれまであまり見ることができませんでした。
子供とお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディが、子供を持つ全国の保護者1,257名を対象に「学習机に関するアンケート」を実施したので、今回はその結果を見てみたいと思います。
※以下の図表はすべて、子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』調べ
※この記事は2019年3月9日時点の情報に基づいています
小学校1年生は6割→中学生以降は8割強
アクトインディの調査によると、7歳(小学校1年生)での学習机の保有率は61%、そこから年齢が上がる毎に保有率は徐々に上昇し、13歳(中学校1年生)以降は83%となりました。やはり小学校入学前後で購入するお宅が多い一方で、中学生以降も17%は学習机を買わないという実態が明らかになっています。
ただ、この17%が多いのか少ないのかというのが人によって判断の分かれるところ。ここでは結論を急がず、次の設問を見ていきましょう。
学習机の置き場所は子供部屋が7割
学習机の置き場所は子供部屋が71%と圧倒的に多い結果となりました。このことから、リビングダイニング学習が普及していると言っても、学習机をリビングやダイニングに持ち込んでいるわけではなく、子供部屋に学習机を置き、リビングやダイニングのテーブルで宿題などをしていることがうかがえます。
この調査結果はこちらでの調査結果に近からず遠からずという感じですね。
私のこれまでの経験で言うと、教育を重視しているお宅ほど見栄えや常識に縛られず、リビングダイニングに学習机をドンと置くケースが多いです。四十万靖先生の『頭のよい子が育つ家』で卓球台をリビングに置いているお宅が紹介されていましたが、同じような感じでデスクトップパソコンを置いてプログラミングに熱中していたり、壁一面に書棚が並んでいたりするのです。
約3/4が小学校入学前に学習机購入
一番最初の設問との違いや、同じく回答者の人数の違いがよく分からないのですが、ともかく学習机を購入した学年を問うたところ、小学校入学まで(年長まで)に学習机を購入したご家庭は約3/4に上りました。
この結果は、こちらでの調査結果とほぼ合致します。
学習机の購入は3月がピーク?
今回の調査結果では、学習机の購入は12月以降増加し、3月がピークになっています。
ただこれは、業界で認知されている学習机商戦のピークとはちょっとズレを感じます。一昔前に比べるとピークは分散していますが、高価格帯ほどピークが早く、低価格帯ほどピークが遅くなります。一般的にはボリュームゾーンのピークは1~2月です。
学習机の購入予定価格は5万円台以下が約9割
やはりと言うべきか、いま学習机を持っていなくて今後買う予定があるご家庭に対して予定価格を問うたところ、5万円台以下が9割近くを占める結果となりました。
もちろん、5万円台以下の学習机を否定するつもりは毛頭ありませんが、ちょっとこちらの読者層とは異なるようです(こちらでの調査結果は6万円台以上が81%)。
コスパ重視だがニーズは多様
最後に、学習机を購入するときに求めることについては「価格・予算に見合うこと」が多くなったものの、特定のニーズに偏ることもありませんでした。
ただまあ正直、5万円台以下で多くを求めるのは困難だと思います。
以上の通り、こちらでの調査結果と似た結果がある一方で、ちょっと違う層が対象となった感じもします。しかしながら、「家具と言えばニトリ」という認識が広まっている現状、こちらの読者層が特殊で、今回のアクトインディの調査対象者のほうがより一般的なのだと思います。
学習机選びに正解はありません。学習机を買わないという選択肢はワタシ的にはナシですが、我が子のことを第一に考えて用意した机であれば中古でも手作りでも何でもアリだと私は考えています。
是非、今回の調査結果も参考に、我が子にふさわしい学習机をお求めください。
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