入学準備→モノが増えた→ランドセルラックを買って失敗する理由と対策

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入学準備→モノが増えた→ランドセルラックを買って失敗する理由と対策

2月も後半に入り、ご入学を控えたお子様がいらっしゃるご家庭では、何かと準備に追われているところも多いことでしょう。

ランドセルは夏に買ったものの、とりあえず押入れやクローゼットに置いたまま。でも、これを4月から使おうと思ったらどこに置けば良いかしら?他にも学用品があるし、やっぱりランドセルラックが必要じゃないかしら?…そんな風に思われている方も多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください!ランドセルラックを買って失敗する原因をあらかじめ予測し、正しい対策を考えましょう。

※この記事は2017年2月19日時点の情報に基づいています(2023年5月7日更新)

 

ランドセルラックや学習机はモノが増えてから買う傾向

サンケイリビング新聞社運営の「あんふぁんWeb」に掲載されている「ランドセルや学習机などの入学準備品の購入時期」のデータを見ると、諸々の学用品の準備を進めてから、「あー、収納する場所がない…」という具合にランドセルラックや学習机を購入する傾向が見て取れます。

だからと言って、「そうならないように、早くから学習机を買いましょう!」なんて野暮なことは申しません(笑)むしろ、状況を見て、必要に応じて収納スペースを考えていくということは、収納のプロとしても理想的なことだと思います。

それこそ、入学式を終えてすぐの時点は、お道具箱やら何やかんやとモノが増えて「ヒャーッ」となります。でも、学校で必要なモノはほとんど学校に置くことになりますし、教科書やノートも低学年の間はランドセルの中に入ったままです。絵の具セット、書道セット、裁縫セットなども中学年以降になってから購入するのが一般的です。

一方で、家で置き場所を考えなくてはならないのは、ランドセル、制服、予備の文房具、あとは通信教材や、塾や習い物で必要なバッグなどくらいでしょう。それくらいのモノを収納するならランドセルラックがちょうど良いのかなというところだと思いますが、その選択肢はナシじゃないかというのが収納のプロの考えです。

ランドセルラックで失敗する理由

【理由1】6年後には使わない

先ほど、”状況を見て、必要に応じて収納スペースを考えていくということは、収納のプロとしても理想的なこと”と申し上げました。下手に先読みしたり、よそ様がそうしているからと言って、本当に要るのか要らないのか分からないモノを買い揃える必要はありません。

しかしこれは、場当たり的に対処すれば良いと言っているわけではありません。収納を考える際は、5~10年先を見据えるとともに、全体を見渡さなくてはならないのです。

いま小学校入学を控えているお子さんも、6年後には中学生です。中学生になるとランドセルは使わないですよね。そうすると、6年後にはランドセルラックは不要になってしまいます。

6年後にランドセルラックを捨てるつもりなら良いのですが、ほとんどの方がそうしません。何となくモノを積み上げて使ってしまっていることが一般的です。ハッキリ言って使いにくいのですが、結局、捨てるのが億劫になってしまうのです。

中学生以降、ランドセルラックが使いにくくなってしまうのは、小学生がランドセルを置くことを第一に考えたものだからです。ランドセルを置くように最適化されたラックは、置くモノが変わってしまうと使いにくくなるのは当然です。また、子供の身長が伸びれば、もっと高さがあったほうが使いやすいですし、成長とともにモノが増えますから、背が低くて収納力が少ないランドセルラックはむしろ邪魔になってしまうのです。

さらに、ランドセルラックは使い捨てにするには高価です。決してお金の問題だけではないのですが、手放しにくいのは事実ですから、もっと長い目で見て使えるものを用意することが望ましいと言えます。

【理由2】使いやすそうで使いにくい

ottostyle.jp ハンガーラック付 ランドセルラック キッズ収納 レイアウト 可動板 引き出し サイドハンガー キャスター付 (ワイドタイプ/ビーチ)

ランドセルラックを買ってしまった親御さんが口を揃えて言うのは、「自分は片づけが苦手でモノの置き場所が決められないけどランドセルラックがあれば何とかなると思った」というフレーズです。確かに、上写真のようなランドセルラックなら教科別に本やノートを分けられて便利そうに見えます。しかし、現実は逆です。

たとえば、国語のプリントを挟んでいるファイルが増えて、1マスに収まりきらないことがあります。隣のマスには既に算数の教科書などでいっぱい。すると、たちまち収納する場所に困ってしまいます。つまり、置き場所を決めやすいように見えて、時間が経つにつれ融通が利かなくて使いにくいと感じるようになるのです。

 

背の高いオープンラックが理想的

無印良品 パイン材ユニットシェルフ 大 幅86×奥行39.5×高さ175.5cm 61182285

ランドセルラックの代わりにどんなものを用意すれば良いかというと、私は無印良品のユニットシェルフなどの背の高いオープンラックをオススメしています。

無印良品のユニットシェルフは決して安いとは言えず、しかも値段の割りにはグラつきもあります。しかし、背の高いオープンラックには以下のようなメリットがあります。

背の高いオープンラックのメリット

  • 子供の成長やライフスタイルの変化に応じて使い方を変えられる
  • 汎用性が高いため、子供部屋や他の部屋に移して使うことができる
  • リビングダイニングに置く場合は、子供のモノを下段に、親のモノを上段に置くことで、収納の高層化を図れる(=床面を広くキープできる)

一般的なランドセルラックを買って失敗する理由のひとつは、先に述べた通り6年間しか使えない構造にあります。しかし、背の高いオープンラックなら用途はランドセルや学用品の収納に絞られていないので、使い方に融通が利きます。リビングダイニングから子供部屋に移動させても問題ありませんし、納戸に持って行くこともできます。

また、子供が小さい間は、背の低い家具をバラバラと増やしがちです。そうすると、次第に家具を置ける壁面がなくなってきてしまいます。しかし、背の高いオープンラックを置くことで、子供のモノは手が届きやすい下のほうに、上のほうは逆に子供の手が届きにくいことがメリットになり、親のモノを収納するのに最適なスペースとなります。収納を高層化することで、床面にゆとりを生むこともできます。

倒れてくる心配があるので背の高い家具は置きたくないという方もおられるとは思いますが、市販の転倒防止グッズなどを併用することでその心配は軽減できます。標準でつっぱりパーツが付いているニトリの「Nポルダ ディープ」を設置するのも良いでしょう。

 

「とりあえずカラボ」でもOK

それでも背の高い家具はイヤ、できるだけ費用は掛けたくない、などとおっしゃる方もいます。そんなときはとりあえずニトリの「カラボ」などでもOKです。

カラボなら価格が安いので、失敗したとしても傷が浅いです。キズや汚れが目立ってきても、6年間使えたらOKと割り切れます。また、教科書その他の学用品の大きさに合わせて棚板の高さが変えられるので、使い勝手も悪くありません。変に仕切られていないところも融通を利かせやすいポイントです。

 

以上、申し上げました通り、入学準備で学用品が増えてから収納を考えるという自体はまったく問題ありません。ただ、近視眼的にならず、木を見て森を見ずの状態にならず、子供が中学生になる頃や、家全体という広い視野で計画を立てることをオススメします。

小学校の間だけしか使えない、使い勝手に融通が利かないランドセルラックを買うよりは、背の高いオープンラックを買うほうがベターです。どうしても踏み切れない場合は棚板が可動式のカラボで様子を見るのもアリでしょう。

ランドセルなどを置くスペースを設ける際は汎用品でOKだし、安いもので構いません。そこに投資するくらいなら、学習机にお金を掛けていただいたほうが効率的です。

新居に引っ越して子供部屋にスチールユニットシェルフを設置しました。
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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. マサタカ より:

    収納マン様

    この春入学する子供の学習机を検討するにあたり、収納マン様のブログが大変参考になりました。ありがとうございました。

    リビング学習が前提でシンプルかつコンパクトな学習机を探していましたが、収納マン様のブログでケユカの存在を知り、興味を持ちました。幸いにも実物を確認できる地域に住んでおりますので、実店舗で品質を確認し、アロンのオーク材の机とワゴン、ニノスの椅子を購入いたしました。椅子が無料になるキャンペーンも適応していただき、かなりお得に購入できたと思います。

    我が家は食器棚やテレビ台などオーク材の家具が多く、元々おもちゃ置き場として無印良品のオーク天板のユニットシェルフを使用していたこともあり、その隣に学習机を設置することでインテリア的にもしっくりくる感じで子供の学習スペースを作ることができました。子供も喜んで毎日机に向かっております。

    ナチュラル系の家具を扱うお店などで幾つか学習机を見ましたが、実際子供に使用させてみた結果、学習机にはウレタン塗装が適しているなと実感しております。

    収納マン様のブログを参考にさせていただいたおかげで親も子も満足いく買い物ができました。学習机を購入することはもうないと思いますが、今後もグログを拝見させていただきます。ありがとうございました。

    • 収納マン より:

      マサタカさま

      はじめまして^^

      こちらのブログがきっかけでケユカを知ってもらえたなんてうれしいですねー♪
      オーク系で統一されたリビングダイニングにケユカのアロンは本当にお似合いだろうなと思います。

      それにしても、アロンのデスクにニノスの椅子でもチェア代無料キャンペーンが適用されるんですね!
      それはきっと他の方にも役立つ情報だと思います^^

      学習机は子供が使うものですからね、やっぱりウレタン塗装が一番安心だと思います。
      昨日もちょっとあるメーカーの工場見学に行ってきたんですが、およそ一般の方が抱く天然木に対する理想と現実には大きなギャップがあります。
      「ありのままが一番」だと思っても、ありのままの木なんて使えないし、最初は美しくてもだんだんと薄汚れてきてしまいます^^;

      ともあれ、ご家族皆様に喜んでいただけて、私としてもとてもうれしいです^^
      わざわざご報告いただきましてありがとうございました♪

  2. ひめママ より:

    ひめママと申します。
    机は未だに検討中ですが、学用品、習い事の物を整理したい(入学前に整理する習慣をつけたい)ので棚を先に購入したいと考えています。

    ①浜本工芸
    たなとつくえ・フレム60オープンシェルフ
    ②無印良品
    ステンレスシェルフ
    ③ニトリ
    〔幅90×奥行40×高さ180cm〕ウッドシェルフ5段(モック9040-5 D40)
    〔幅85×奥行40×高さ179cm〕スチールラック HD 8540 4段(CR)

    ①がお勧めだとは思いますが手が出ず、②も安いわけではないので、ニトリ(③)を考えていますが、強度も気になり、ステンレスシェルフは、ランドセルのひっかかりも気になります。収納マンさんのお子さんのラックはIKEA(イケア)のIVAR(イーヴァル)だと思いますが、①、②以外だとイーヴァルがお勧めでしょうか。

  3. rsmyaa より:

    こんにちは。

    こちらの記事も大変参考になりました。

    子供部屋でイケアのカラックスを使用していて、
    ボックスをセットしてなんでも投げ込めるので低学年のうちは結構使い勝手も
    よく使用していたのですが、だんだん成長し高学年の今、
    漫画本やキャラクターフィギュアなど投げ込んだが最後どこにあるのか
    まったくわからなくなるものだらけとなり、2段引き出しユニットを追加購入したり
    して対応していますが、なかなかに無理やりな感じがあります…。

    そのため、下の子にはカラックス以外で検討しようと思っていて上の記事を読みました。
    洋服も小さいうちは小さいので収納もあまり考えなくてもできるものですが、
    だんだん大きくなってくると高さも必要になってきてなかなか難しいですね。
    無印の収納はお値段が高いイメージがあるのですが、最近若干値下がりもしている模様ですし、
    大人になるまで使用できるデザインも魅力的です。またパーツも充実していますね。
    一度店舗に見に行ってみます。

    • 収納マン より:

      rsmyaaさま

      ありがとうございます^^

      イケアのカラックスもシンプルで汎用性が高いと思いますが、見た目にオシャレなカラーボックスという感じで使い方に工夫が求められます。
      一方、無印良品のユニットシェルフも使い方には工夫が求められますが、棚板の高さ調節ができるので様々な大きさのモノを収納できるのがメリットです。

      今のところ、組み替え自在でパーツが豊富なオープンラックと言えば、無印良品のユニットシェルフか、いわゆるメタルラックくらいです。
      重量物がメインならメタルラック、それ以外、もしくはインテリア性重視ならユニットシェルフをチョイスするのが良いと私は思います^^