イトーキ「ジョイカラー」復活!リーモとカモミールにユニットデスクも

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イトーキは2019年度を最後にほぼ全ての家具販売店から撤退し、学習机は島忠ホームズでカモミールのベーシックデスクを扱うのみとなりました。2020年度以降は主戦場をネット販売に移行したため一時はどうなることかと思いましたが、手頃な価格で一定の存在感を示していました。

しかし、今年はちょっと厳しいかなと感じていたところです。リーモのフリーワンタイプ上棚ロータイプは消え、上棚ハイタイプは在庫限り。リーモ、カモミール、JAQ-F31ともに値上げで、セット品も魅力的な価格とは言えません。競合他社も値上げしているとは言え、価格も品揃えも息切れしているように見えました。

ところが、こんな隠し玉を用意していたのですね!イトーキがかつて主力としていた「ジョイカラー」が復活したのです!

※この記事は2023年12月27日時点の情報に基づいています(2024年1月30日一部更新)

 

ジョイカラーがベーシックになって復活!

ジョイカラーと言えば、かつてコイズミファニテックの「CD」シリーズと覇権を争ったカラーデスクです。末期にハイタイプのベーシックデスクが登場したことがありますが、2024年度はロータイプのベーシックデスクとして復活しました。

しかも、2024年度はカラーデスクでありながら天板はバーチ突板です。おまけに、かつてジョイカラーを作っていたベトナムではなく中国での生産となっており、品質的にはかなりグレードアップしていると感じます。

デスク右引出しにはお片付け専用トレーが付属。ワゴンはA3対応ロングサイズワゴン。形状、スペック、価格ともに、「JAQ-F31」とほぼ同じですが、JAQ-F31はアルダー無垢であるもののお片付け専用トレーが付かないという違いがあります。

2024/03/26追記:新型ジョイカラー・ベーシックデスクは上棚の棚板のデスクライト取付用穴が80×37mmに拡大しており、多くのクランプ式デスクライトに対応可能と考えられます。その点もJAQ-F31との大きな違いと言えるでしょう。

 

ジョイカラー・ユニットデスク

ジョイカラーはベーシックデスクだけでなく、ユニットデスクも投入されました。上棚に代えて書棚が付く以外、基本的なスペックはベーシックデスクとほぼ同じ、価格も同じ税込69,900円です。

このジョイカラー・ユニットデスクとガチで競合するのはコイズミファニテックの「ミニマル」じゃないですかね。ミニマルはワゴン付きで楽天市場で税込79,800円から。書棚上段をデスク上棚としても使える、コンセント付き、全段フルスライドレールというアドバンテージもあるものの、ジョイカラーのほうが約1万円安く、バーチ突板、中国製という点で、ミニマルは苦戦を強いられることになりそうです。

 

リーモ・ユニットデスク

ジョイカラーの復活ほどの衝撃はありませんが、リーモにもユニットデスクが追加されました。価格はリーモのベーシックデスクが税込84,900円なのに対し、ユニットデスクは79,900円となっています。バーチ突板のジョイカラー・ユニットデスクよりも1万円高いというかたちですね。

かつてリーモのセレクトタイプでユニットデスクの組み合わせができたことを思い出します。ニトリの「ユニットデスク(メルシーH)」と比較しても勝算はあるんじゃないでしょうか。

 

カモミール・ユニットデスク

カモミールにもユニットデスクが追加されています。価格はリーモのユニットデスクと同じ税込79,900円で、スペックもほぼ同じです。カモミールはフリーワンタイプや平机、ダイニングテーブルまでまだ生き残っているので、ラインナップが多いですね。

こちらはニトリの「ユニットデスク(SC23)」とほぼ同じ価格です。デスクライトとコンセントは付いていませんが、天板バーチ無垢、デスク引出しフルスライドレール、A3対応ロングサイズワゴン、専用お片づけトレー、鍵付きという点で、カモミールに分があると思います。

 

2024/01/30追記

ジュエルキュート・ベーシックデスク

なんと、「ジュエルキュート」がリニューアルされました。上棚の形状が変化するとともに、ベトナム製から中国製に切り替わって(=品質アップ)、おねだんは税込69,900円から同59,900円にダウン!ホワイト系デスク難民が少なくない中、これはとてもうれしいですね!

しかも、同じ価格でユニットデスクも追加されています。このデザインなら取っ手などをもっとシックなものに変更することでローラアシュレイの「ドーセットチルドレン」の後釜を狙いにいけるんじゃないでしょうか。イトーキには是非がんばって欲しいところです。

 

というわけで、このたび発売されたイトーキの新型デスクはかなり良いと思います。ニトリと比べてもまったく遜色ない価格なのですから、真面目に検討してもらえれば普通に売れるでしょう。

一方で、リーモとカモミールのラインナップをこれだけ充実させるなら、デスク横の樹脂製フックは金属製の使い分けフックに戻して欲しいなと思いますね。7~8万円も出して、イトーキのブランドで買うのに、この安っぽい樹脂製フックではかなりテンションが下がります。

割引クーポンの発行やセール価格も含めて、イトーキにはあと一声を期待したいところです。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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