ヒカリサンデスクと言われても、あまり馴染みのない方が多いかもしれません。コイズミファニテック、イトーキ、カリモク家具、浜本工芸に比べるとマイナーですし、そもそも取扱店が少ないです。くろがね工作所やオカムラのほうがよっぽどメジャーだと思います。
しかし、マイナーなメーカーでも良いものなら購入を検討したいと思う人は少なくないでしょう。また、そういうものを紹介することこそ学習机評論家としての醍醐味というものです。
そんな方のためにもヒカリサンデスクを是非よく知っていただきたいと思います。
※2025年11月11日更新
ヒカリサンデスク(光製作所)とは

ヒカリサンデスクは光製作所の学習家具ブランドです。光製作所は東京都荒川区に本社を置く家具メーカーですが、売上の半分を不動産賃貸事業が占めるというちょっと変わった会社です。家具メーカーでは珍しいジャスダック上場企業でしたが、2019年に上場廃止となりました。
営業体制も特殊で、全国に25か所の代理店を置くという方式を取っています。これは家具部門の売上の半分近くが業務用であるため、ある意味でオフィス家具メーカーに近い体制と言えるのかもしれません。
現在、家具部門の売上の残り半分は家庭用家具で、学習家具、リビング家具、インテリア商品、オフィス家具がそれぞれざっと1/4程度を占めています。もともと光製作所と言えば座椅子がメジャーでしたけど、現在はどうなんでしょうね。
ヒカリサンデスクはかなり昔にテレビCMを放映していたことがあり、おじいちゃんおばあちゃん世代ではご存知の方も多いです。

ヒカリサンデスクの学習机の特徴
私が家具メーカーに勤めていた20年ほど前は天然木の学習机がブームとなっていた時代で、ヒカリサンデスクは中国製だけれど高級材を使っているメーカーとして安定したポジションを築いていました。しかし時代が進むにつれ、学習机が材質ではなく機能性やデザインで選ばれるようになり、また国産でも価格が手頃な堀田木工所や杉工場が登場したことで、次第にヒカリサンデスクのポジションが危うくなってきました。
そのまま消えていくのかと思っていた時期もあったのですが、2015年度から急にデザインに力を入れ始めて息を吹き返しました。その後はヒット商品に恵まれないながらも、絶えず新作を投入し続けているのは立派なことです。
そんなヒカリサンデスクは独自の「こだわり仕様」を持っています。こだわり仕様には上記の5つで、特に地板構造は2026年度の全モデルで採用しています。デスク本体の引出しの下に板を1枚渡すことで、横揺れに強く、引出しをスムーズに開閉できるようにサポートしてくれます。また、膝で引出しの底を蹴り上げて壊してしまう心配がありません。
ヒカリサンデスクの学習家具ラインナップ
U-トルテ
数年前まで多すぎるほどラインナップが豊富だったヒカリサンデスクも、2026年度はたった4モデルだけになってしまいました。そのような状況ながら、もっとも看板商品と言えるのは「U-トルテ」でしょう。
U-トルテはシェルフとデスクを組み合わせるシェルフデスクというスタイルです。広い意味で組み替え式デスクと言えます。
ただ、ほかの多くと異なるのが、デスクの奥行が60cmあり、単純にシェルフの前にデスクを並べると奥行は83cmにもなるというところ。なお、デスクの後脚を外してシェルフと合体させることで、奥行63cmにすることもできます。
なお、U-トルテはKEYUCA(ケユカ)でも扱われています。
L-スモアPlus
2026年度にリニューアルされた「L-スモアPlus」にはベーシックデスクの「ブックシェルフセット」(上写真)と組み替え式デスクの「ユニットラックセット」の2タイプがあります。また、それぞれにホワイトとピンクの2色が用意されています。
こういうプリンセス系のデスクはデザインのちょっとした違いが決め手になるので価格は二の次だと思います。ただ、決して安くはないので、親としては悩ましいところかもしれません。
ベリー バンクベッド
ヒカリサンデスクは昔から2段ベッドやベッドデスクが強いメーカーです。しかし、競合にシェアをどんどん奪われていってしまい、2026年度はとうとう「ベリー バンクベッド」だけになってしまいました。
昔から光製作所を知る私としては安心感があってオススメしやすいのですが、いかんせん他社に比べるとちょっと手が届きにくい価格になってしまっています。
【廃番】KEYUCA×光製作所・ヘンリー

2019年の初めにはこれまでコイズミファニテックの独壇場だったKEYUCA(ケユカ)に光製作所の「ヘンリー」(上写真)が登場して驚かされました。「Mコンパクト」(廃番)に似た感じです。
ただ、1年と経たないうちに廃番となってしまいました。コイズミファニテックが作っているニノスやアロンと比べると、品質がチープに感じられたのでしょう。
しかし、現在はコイズミファニテック製のニノスとアロンが廃番になり、ヒカリサンデスクのU-トルテがケユカで敵討ちを果たした格好です。
という感じで、ヒカリサンデスクの学習机を紹介しました。ラインナップがかなり減ってしまったため、内容が薄くて申し訳ございません。
ヒカリサンデスクは2015年度以降、かなりデザインが良くなったということもあり、私としては割りと高く評価しています。しかしながら、冒頭でも紹介しました通り営業体制が特殊で、業務用家具を軸足としており家庭用家具にはあまり力を入れていない地域が多いようで、首都圏以外ではほとんど取り扱いがありません。
そんなわけでマイナーな存在のヒカリサンデスクですが、品質的には安定感があります。決して怪しいメーカーではございませんので、安心して選択肢の一つに加えていただければと思います。





コメント 皆様からご質問・ご意見など
収納マン様
こんばんは。
本日、おかげさまで光製作所との商談まとまりまして、限られた予算で納得いく品数購入でき満足いく結果になりました。
すごくまじめな会社で、商談には誠意を持って望めばいいと、そんな感じです。値段の割に品質も良くさながら業務用の浜本工芸といったところです。
収納マン様には、いい会社を紹介していただき感謝しております。
hideさま
光製作所との商談、無事にまとまったんですね!
それは本当に良かったです^^
しかし、浜本フリークのhideさんをして”値段の割に品質も良くさながら業務用の浜本工芸といったところ”と思わせるとは、光製作所、スゴイですね~。
いったいどんな家具が入るのか、すごく興味深いです^^
収納マン様
はじめまして。
いつも参考にさせていただいております。
来年小学校入学の息子に、パティナデスクを購入しました。
大阪の島忠ホームズで台数限定価格にて購入することができました。
散々迷ってやっと決まりホッとしましたが、楽しい机選びが終わってしまい、寂しい気もします。
こちらのサイトを見なければヒカリサンデスクを知ることはなかっただろうと思いますので、収納マン様には感謝しております。
ちなみに、ホームズにはパティナと一緒にロイスキッズチェアが展示されていたのですが、子供はキャスターがついているのがいいらしくチェアはまだ購入できていません。
ヒカリサンデスクのG-61DXの板座のものもありましたが、男の子なので大きくなっても大丈夫なようにもう少ししっかりしたものがいいと思いました。
そこで収納マン様にご相談したいのですが、ナチュラルカラーのパティナに色味の合うキャスター付きの木製チェアは何がいいでしょうか。
ぜひご意見を聞かせて下さい。
長々と書いてしまいすみません。
よろしくお願い致します。
ゆきママさま
はじめまして^^
島忠ホームズでヒカリサンデスクのパティナをお買い上げですかー。
良いご縁があって、私もうれしく思います♪
さて、パティナに合わせるチェアですが、G-61DXでも十分丈夫だと思うんですけどね。
「もう少し幅があれば」ということなら話は別ですが。
その点で言うと、コイズミファニテックのビーノチェアのNS色あたりは比較的近いかなと思います。
パティナのナラに対してビーノチェアはタモですが、木目の違いはそれほど気にならないはずです。
あと、ケユカ×コイズミファニテックのニノスチェアもアリかもしれないですね。
ケユカは大阪ですとグランフロントの中にあります。
あとは浜本工芸やカリモク家具にもナラのチェアは多数ありますけど、しっかりした感じのものを選ぼうとすると、デスクに対して割高感があるでしょうね^^;
ちなみに、キャスター付きのものを選ばれる場合はデスクカーペットやチェアマットを敷いたほうが良いです。
敷かない場合はロイスチェアの脚裏にフェルトを貼って使うのが良いでしょう。
収納マン様
さっそくのお返事ありがとうございます!
デスクがお安く買えたので、椅子は奮発しても。。と思っていましたが、確かに椅子だけ良いものにしてもアンバランスですね。
ビーノとニノスで考えたいと思います。
息子はパティナデスクを気に入りましたが、私は本当はケユカのアロンが良かったんですよね(^_^;)
G-61DXにももう一度子供を座らせてみます。
ありがとうございました!!
ゆきママさま
学習椅子はある程度、消耗品と捉えていただいたほうが良いかもしれません。
いくら良いものを買っても、子供が成長すると体のサイズに合わなくなったり、ハイバックの回転チェアが良いと言ったりすることもあります。
少なくとも、小学校を卒業する頃には、足置きステップは必要なくなってしまうことが多いんですよね。
木製チェアだと、高さ調整機能、足置きステップ、足元棚があるため、どうしても重くなってしまいます。
子供が成長するとそれらの機能が不要になりますから、もっと軽い椅子のほうが良いと思うのは自然の流れでしょう。
もちろん、中学生以降もそのまま使うことも多いので一概には言えませんけど、基本的にはデザインさえ合っていれば良いと思います^^
収納マン様。
なるほど、椅子は消耗品ですね!
なぜだか机と一緒にずーっと使うものだと思い込んでいました(^^;
確かに私自身も高校生くらいの頃には回転チェアがいいなーと思っていた気がします。
息子の机もいずれリビングから子供部屋に移しますし、そうするとリビングの家具の雰囲気に合わせる必要もなくなりますね。
そうすると、やっぱり手頃なG-61DXでいいかなーと思えてきました。
収納マン様に相談させてもらって良かったです。
ご丁寧なお返事ありがとうございます!
ゆきママさま
腑に落ちたようで良かったです^^
またご不明の点があればいつでもご相談ください♪