【2025最新】無印良品「木製デスク」vsニトリ「メルシー」徹底比較

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【2025年度最新】無印良品「木製デスク オーク材」vsニトリ「ロータイプデスク・メルシー」徹底比較

諸行無常と言う通り、世の中は絶えず変化しています。ニトリは値下げを連呼しながらも、シレッと学習机を軒並み値上げ。無印良品はコロコロと商品構成や仕様を変え、随分と振り回してくれました。そして、2023年に入って約4割の大幅値上げです。

以前にも無印良品とニトリの天然木デスクを比較しましたが、状況が大幅に変わって参りましたので、改めて比較してみたいと思います。

以下、特に断りがない場合は、無印良品は中国製に切り替わった「木製デスク オーク材」の3点セット、ニトリは「スタンダードデスク・メルシーQ」を指すものとします。

※この記事は2022年1月19日時点の情報に基づいています(2024年11月8日一部更新)

 

今回比較するデスク

無印良品/木製デスク オーク材

無印良品 木製デスク オーク材

※以下すべてデスク+キャビネット+上置き棚の3点セットの場合

税込価格 69,900円(数量限定64,900円※下記注)
天板サイズ 1100×550mm
天板材質 オーク無垢
塗装 ウレタン
引出し内部材 ポプラ積層合板
スライドレール デスク:木桟
ワゴン上段:ローラー式
ワゴン下段:ベアリング式フルスライド(ソフトクローズ)
製造国 中国
保証期間 設定なし
デスクライト なし
コンセント なし
カラー 1色
2023/02/02追記:木製デスク3点セットは税込64,900円で販売開始されました。なお、その際の配送料は3,500円4,500円(2/3から)となっています(店舗受け取りは無料)。
2024/01/26追記:amazonにて無印良品の「木製デスク3点セット」が税込45,214円で販売開始されました。オーク材突板となっていますが、これはデスク天板のことではなく上置きの棚板のことで、現在販売中のものと同じ仕様です。 公式オンラインショップ(税込64,900円)よりも約30%も安く、しかも送料無料。私の経験上、こういうのはすぐに売り切れますので、ご検討中の方は是非お急ぎください。 ⇒2月3日に特価品は完売、2月6日頃から通常価格に戻っています。 ⇒2月20日頃からamazonには入荷がない状況が続いています。
ニトリ/スタンダードデスク メルシーQ

税込価格 59,990円
天板サイズ 1000×550mm
天板材質 アルダーまたはバーチ突板(推定)
塗装 ウレタン
引出し内部材
スライドレール ワゴン最下段:ベアリング式フルスライド
その他:ベアリング式スライド
製造国 中国
保証期間 5年(灯具は1年)
デスクライト 付き
コンセント 付き
カラー 3色

価格の比較

まずは価格の比較から。無印良品の木製デスク+キャビネット(ワゴン)+上置き棚の3点セットの場合、税込64,900円から。対して、ニトリのスタンダードデスク・メルシーHは同59,990円です。ニトリのほうが約8%安い計算です。

ちなみに、配送料については無印良品の場合は1点あたり税込2,500円、3点セットなら同7,500円、数量限定セットは同4,500円となります(店舗受取は無料)。組立設置は4,000円です(数量限定セット以外は3点合計5000円)。ニトリは平日は税込2,200円、土日祝は同3,300円で、組立設置を希望する場合はそれぞれ同2,200円アップとなります(ニトリネットの場合)。

サイズの比較

無印良品の木製デスクの天板サイズの幅は1100mmで、メルシーQよりも100mm大きいです。設置スペースは余計に必要ですが、広々と作業しやすいと思います。

奥行はいずれも550mmで、近年の学習机としてはややコンパクトと言えます。リビングダイニングに置くなら最適なサイズと言える一方、上棚を置くと上棚の下のスペースを除けばA4ノートをギリギリ広げられるくらいの奥行となります。

天板の高さは無印良品が700mm、ニトリが730mmです。学習机の天板の高さとしてはニトリのほうが一般的で、無印良品のほうが低いと言えます。身長が低い方の場合は無印良品のほうが使いやすい高さと言える一方で、天板下に引出しがあることを考えると身長が高い方にとっては膝が窮屈に感じる可能性があります。

材質の比較

 無印良品 木製デスク オーク材 幅110×奥行55×高さ70cm 12841050

無印良品の木製デスクの天板はオーク無垢(集成材)です。あくまで私の主観ですが、オーク材そのものは家具用材として高級品とされるものの、無印良品が扱うオークはかなりの低級品で、節やクサレが多く、色の差もあり、木目も汚いです。上写真のようにキレイな木目のものが届くことはないと思っていただいたほうが良いでしょう。

また、含水率の調整が不十分と思われ、展示品は反りが見られることが多々あります。ただ、デスクの脚やワゴンの天板もオーク無垢ですし、ワゴンの側板や上置き棚の棚板はオーク突板(つきいた)なので、安っぽさはあまり感じられないと思います。

メルシーQの天板は天然木突板です。以前はライトブラウン色がアルダー、ミドルブラウン色とホワイトウォッシュ色はバーチと表記されていましたが現在は不明です。突板というのは木材を紙よりも薄くスライスしたものですから無垢よりもコストは安いですが、木目にバラつきが生じにくく、反ったり割れたりする心配もほぼありません。一方で、メルシーQのワゴンの天板や側板の表面材はプリント紙なので、無印良品と比べると安っぽさを感じる可能性はあるでしょう。

保証期間の比較

無印良品では家具に関しては保証期間を定めていません。ケースバイケースで3年目でも対応してくれることもあれば、半年でも対応してくれない場合もあるということです。

一方で、ニトリは5年間保証となっています。ただし、LEDデスクライトに関しては1年間保証です。学習机最大手のコイズミファニテックや国産のカリモク家具でも3年間保証ですから、数字だけ見ればそれ以上の安心感が得られると言えるでしょう。

ちなみに、我が家ではニトリのベッドフレームが1年足らずで突然壊れましたが、四の五の言わずに全交換してくれました。掛け布団カバーも不良品で返品を受け付けてくれましたよ。

引出しの比較

無印良品 木製デスクキャビネット オーク材突板 幅39×奥行48×高さ58cm 12841067

メルシーQは引出し全段に金属製のスライドレールを備えており、開閉は比較的無難な印象です。また、デスク本体に2杯、ワゴンに3杯の引出しがあり、文房具などの小物の収納に便利と言えます。ただし、2024年度以降は幅がスリムになり、容量は減りました。

無印良品の木製デスク本体は金属製のスライドレールではなく木桟で、スムーズに開閉できるギリギリのレベルです。展示品は木桟の取り付け位置がズレているものも散見されます。金属製スライドレールと違って無理な力を加えても変形する心配がなく、定期的なグリスアップの必要もありません。

ワゴン上段はローラー式スライドレール、下段はベアリング式フルスライドレールでソフトクローズ機能付き。ベトナム製のときはワゴンの引出しの開閉が固くてダメでしたが、中国製になって大幅に改善されました。

デスクライトについて

メルシーQには調光式LEDデスクライト(ND2-10AN)が付いています。調色機能はないものの、JIS規格AA形相当なので、机上面全体を照らすことができます。また、AC×2+USB×1のコンセントも付いています。

無印良品の木製デスクはデスクライト別売となります。上置き棚の棚板奥にクランプ金具で留めることができるので、お好きなLEDデスクライトを選んでもらうと良いでしょう。ただし、無印良品で販売されているクランプ式デスクライトは子供はもちろん大人にもオススメできるシロモノではありません。

カラーバリエーションの比較

無印良品の木製デスクはナチュラル系の1色のみ、メルシーQはライトブラウン、ミドルブラウン、ホワイトウォッシュの3色展開です。メルシーのほうがインテリアの好みに合わせて選びやすいと思います。

ラインナップの比較

メルシーはユニットデスク、くみあわせデスクを選ぶこともできますし、デスク単品も用意されています。また、同じシリーズではありませんが、テイストの合う木製学習イスも用意されています。

一方で、無印良品の木製デスクは単品での購入が可能であるものの、バリエーションはありません。また、ガススプリング昇降式のワーキングチェアは足置きがないので、小学校低学年までの子供が使う場合は足がブラブラして落ち着きません。学習椅子は無印良品以外で探したほうが良いと思います。

 

以上を踏まえまして、無印良品の木製デスクを選ぶメリットは、概ね以下の通りと言えます。

  • オーク無垢&突板で安っぽくない
  • それでいて手が届きやすい価格
  • 天板の幅が1100mmで広々している
  • デスク本体引出しのグリスアップが不要

一方で、ニトリでメルシーQを選ぶメリットは以下の通りです。

  • 5年間保証で無難な品質
  • 価格自体は無印良品より安い
  • 3色から選べる
  • 引出しの数が多い

つまるところ個人的には、キレイな木目のものが届くことを祈りながら無印良品の木製デスクを買う可能性もあると思います。そしてその結果、文字通り腐ったオーク無垢の天板を見てガッカリする可能性も否めません(苦笑)また、引出しの木桟がズレていて外れてしまう可能性もあるでしょう。

一方のニトリはさすがに木目が気に入らないからと言って返品することはできませんが、初期不良や通常使用におけるクレーム発生に関しては間違いなく交換に応じてくれるので安心です。引出しの数が多いので収納もバッチリです。

最近は6万円前後で買えるシンプルでコスパが良い学習机が少なくなっているので、この価格帯で検討されている方にとってはいずれも優良な選択肢だと思います。

2024/08/26追記:一生紀の「リフレ」に上棚が追加されたので、今なら私としては木製デスクでもメルシーでもなくリフレのほうがオススメです。
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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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