皇室献上品として有名な浜本工芸の学習机は最高級でありながら、コスパの良いことでも知られています。とは言え、このご時世ですから、4月の時点で”2026年7月1日注文分から価格改定”と発表されても驚きはなかったです。
ところが、6月に”10月1日に延期”と発表されました。この時点で、もともと予定していたよりも更に値上げする必要が生じたであろうことは、多くの方が感じ取ったところだと思います。
そして、先日ようやく浜本工芸の2027年度学習机カタログが公開されました。一体どれだけ値上げされたのか、まずはそこをチェックしてみたいと思います。
※この記事は2026年10月7日時点の情報に基づいています
2027年度は約15~30%の大幅値上げ
| デスク | 袖 | 上棚 | シェルフ | |
|---|---|---|---|---|
| No.09 | 約26% | 約26% | 約11% | |
| 令和プレミアム | 約30% | 約30% | 約32% | |
| No.0909 | 約27% | 約27% | 約26% | |
| No.17 | 約21% | 約22% | ||
| No.28 | 約28% | 約26% | 約26% | |
| No.32 | 約27% | 約26% | 約19% | 約16% |
| No.49 | 約30% | |||
| No.57 | 約21% | 約26% | 約19% | |
| No.89 | 約16% | 約26% | 約17% | 約17% |
| No.90 | 約16% | |||
| No.6000 | 天板:約16% 脚:約16% | 約27% | 約19% | 約17% |
| ベッド | 0~約21% | |||
| チェア | 約10~23% | |||
| 書棚 | 約17~27% | |||
| マルチラック等 | 約17% | |||
| デスクライト | 0% ※一部色のみ約13% | |||
| デスクマット | 約38~56% | |||
上表にまとめた通り、2027年度の浜本工芸のデスクは前年度比で約16~30%の値上げとなっています。
ちなみに、2026年度は基本的に袖(ワゴン)のみ5%弱の値上げで、デスク本体はほとんどが据え置かれました。2025年度は概ね0~10%の範囲で値上げされました。直近の値上げ率と比較すると、2027年度はかなり大幅に値上げされたと言えるでしょう。
それよりもビックリなのが、例えば現在の「No.09デスク」の場合、2015年度から2024年度にかけて10年で約25%程度しか値上げされていないのです。10年かけて約25%しか値上げされなかったものが、この1年で約26%も値上げされているのです。いかに尋常ではないということがお分かりいただけるかと思います。
競合商品との比較
カリモク家具・ピュアナチュール
| 浜本工芸 | カリモク家具 | |
|---|---|---|
| No.09デスク | ピュアナチュール | |
| デスク110 | 155,100円 | 155,100円~ |
| ワゴン | 89,100円~ | 95,590円 |
| 上棚(小) | 41,800円 | 46,090円 |
| 合計価格 | 286,000円 | 296,780円 |
ともあれ、学習机の値上げは浜本工芸だけではありません。売れ筋の商品を他社競合商品と比較してみましょう。まずは「No.09デスク」と、2027年度は全品10%値上げしたカリモク家具の「ピュアナチュール」から。
偶然か否か、デスクの価格はまったく同じ。しかしながら、No.09デスクは引出しが2杯付いていますからコスパが良いです。ワゴン、上棚ともほとんど変わらず、3点セット合計の予算も大差ありません。
これほど価格が似通っていると、どちらを選ぶかは完全に分かれそうです。
カリモク家具・ボナシェルタ
| 浜本工芸 | カリモク家具 | |
|---|---|---|
| No.28デスク | ボナシェルタ | |
| デスク110 | 99,000円 | 100,430円~ |
| ワゴン | 89,100円~ | 77,440円~ |
| 書棚 | 133,100円 | 168,300円~ |
| 合計価格 | 321,200円 | 346,170円~ |
続いて、「No.28デスク」とカリモク家具の「ボナシェルタ」奥行45cmタイプを比較した場合。こちらもほとんど差がなくなっています。
一応、No.28デスクはオーク無垢天板で、引出しが2杯付いているというメリットがあります。また、書棚は上下2分割が可能です。一方で、ボナシェルタは書棚をセットしたときに奥行3段階で組み替えが可能となっており多機能なイメージ。デスクは奥行60cmも選べるので、この比較でもどちらを選ぶかはかなり拮抗しそうです。
アクタス・フォピッシュ2
| 浜本工芸 | アクタス | |
|---|---|---|
| No.89デスク | フォピッシュ2 | |
| デスク110 | 141,900円 | 63,800円 |
| ワゴン | 89,100円~ | 38,500円 |
| 上棚110 | 58,300円 | 26,950円 |
| 合計価格 | 289,300円 | 129,250円 |
キリがないのでこれが最後。2027年度は値上げ率が抑えられた「No.89デスク」と、その原型となったと噂されているアクタスの「フォピッシュ2」を比較してみましょう。
かつてはフォピッシュにちょっと予算をプラスするだけで買えたはずのNo.89デスクですが、今や2倍以上の開きがあります。フォピッシュは日本製じゃなくて中国製、ナラ無垢じゃなくてオーク無垢、ワゴンはリフティング機能なし、配送料も高いなどと言っても、この価格差で比較するのは無理がありますよね(苦笑)
No.0989→0909デスクに
2027年度の浜本工芸には新作デスクはありません。一方で、廃番もなし。ただ、No.09デスクのウォールナット無垢仕様の「No.0989デスク」が「No.0909デスク」に変わっていることに戸惑いました。しかし、スペックが変わっている様子はありません。
不思議に思ってカタログを隅々までチェックしたところ、品番の振り方に変更が加えられていることに気づきました。たとえばNo.09デスクの幅110cmのナチュラル色はNo.0984デスクという品番だったのですが、サイズも色も関係なくNo.0900デスクになっているのです。これはNo.09デスクに限らず、No.17デスクやNo.28デスクなども同様です。
これまでは4桁の数字の1桁目がデザイン、2桁目がバージョン、3桁目がサイズ、4桁目が色を示していました。しかし、2027年度からはこの4桁の数字はサイズや色に関係なく統一され、サイズと色は追加で指定するかたちとなります。
これは今後、現行モデルをリニューアルするための準備ではないかと私は考えています。例えば現在のNo.09デスクは2013年度に発売されたときは「No.05デスク」という品番だったんですね。現在に至るまで数字が増えてNo.09デスクに落ち着いたわけですが、もしこれをリニューアルするとしたら「No.01デスク」となる可能性があります(あくまでデザインナンバーは「0」のため)。そうすると、次は我が家にある「No.02デスク」と同じになり、さらに数年後には「No.05デスク」に戻ってしまうこととなります。
今回のリニューアルはこういった事態を避けるために、No.09という数字は固定にして、現在は00となっている数字をリニューアルで変更していく予定なのではないでしょうか。たとえば「No.0910」などという具合です。
もっとも、その説明だと「No.0909デスクの次はどうなるんだ…?」という話になるんですけどね(苦笑)
色表示が英字2文字に
| ~2026年度 | 2027年度 |
|---|---|
| ナチュラルオーク | NA |
| ダークオーク | DA |
| カフェオーク | CA |
品番に加え、カラーの表示も変わっています。ナチュラルオーク色はNA、ダークオーク色はDA、カフェオーク色はCAとなりました。
発注する側(販売店)とメーカーにとっては分かりやすく、伝票に書きやすいと思います。一方で、消費者にとっては分かりにくいかもしれません。
No.57デスクがNA色のみに
長らく元祖・皇室献上品として愛されてきた「No.57デスク」は2027年度も健在です。しかしながら、これだけが唯一3色対応でなくなり、2027年度からNA色のみになりました。
引出前板に曲木を使った愛らしいデザインで親しまれてきましたが、もう30年以上も前のデザインですから、数が出なくなってきているんだと思います。DA色やCA色でオーダーされる絶対数は少なく、NA色に絞ることで廃番を免れたというところでしょう。
という感じで、浜本工芸の2027年度学習机カタログから判明した変化を紹介しました。
正直、値上げ率の大きさに戸惑っています。株や不動産で儲けた方にとってはまったく気にならないかもしれませんが、私のような庶民には手が届かないところに行ってしまったと感じます。
まだ新作デスクでも出れば興味も湧くんでしょうけどね。それもないので、どんどん距離が離れてしまっているように感じます。果たして今回の値上げは浜本工芸にとって良い結果となるのでしょうか。
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