
当ブログは学習机をメインに扱っておりますが、デスクライトに関する記事が常に人気上位となっています。これは少子化の影響で学習机の購入を検討する層が減る一方で、子供の視力の低下を危惧してデスクライトに注目する層が多いことなどが影響していると考えられます。
子供が学習用に使うようなデスクライトが欲しいと考えて情報を精査している大人の方もいらっしゃると思います。書類や書籍を複数同時に広げて作業することが多い場合はもちろんその考えで間違いありません。
一方で、書類や書籍、パソコン、模型の組み立て作業など、スポットで照らすことが多い場合は、選ぶべきデスクライトの基準がちょっと違ってきます。そこで今回は、そういったニーズを持つ大人のためのデスクライトの選び方を説明したうえで、オススメのデスクライトをご紹介したいと思います。

※この記事は2025年5月14日時点の情報に基づいています
大人用デスクライトの選び方
子供が学習用として使うデスクライト(以下、学習用デスクライト)と大人がスポットで使うデスクライト(以下、大人用デスクライト)は、選ぶ際にチェックするポイントが異なります。具体的にどう違うか、学習用と大人用を対比しながら説明して参りたいと思います。
JIS規格AA形相当は必要でない

学習用デスクライトを選ぶ際は、机上面全体を万遍なく照らすことができることがもっとも重要です。教科書、ノート、参考書などをいくつも並べる必要があり、視点を移動させるたびに明暗の差が生じると、目に負担を掛けてしまうからです。
ひとつの目安として、JIS規格AA形相当であれば机上面全体が250ルクス以上となり、十分に明るいと言うことができます。しかし、これはあくまで目安にしかなりません。シェード直下が明るすぎると、相対的に机上面の中央と端とで明暗の差が生じてしまうためです。
一方で、読書をしたり、模型を組み立てる際は、広範囲を照らす必要はありません。JIS規格AA形相当である必要はなく、JIS規格A形相当でも問題ないでしょう。
もちろん、「大は小を兼ねる」という考え方で、JIS規格AA形相当のデスクライトを選ぶことについてはまったく問題ないです。ただし、その場合もシェード直下が明るすぎるもの(2000ルクス以上)は眩しさを感じる可能性があるため、避けてもらったほうが無難だと思います。
自在に動かせるアームを推奨

それよりも重要なのは、自在に動かすことができるアームです。プラスチック製のアームだと、シェードが任意の位置でピタリと止まらず、プチストレスを感じることになります。関節部のネジをいちいち緩めたり締めないといけなかったり、いくら増し締めしてもシェードが垂れてきたり、アームを動かすたびにミシミシと音が鳴ることもあります。しかも、プラスチック製のアームは使えば使うほど関節が摩耗してシェードがお辞儀をするようになります。
スチール製であっても精度が低かったり、耐久性が十分でないものは多いです。この点において十分に信頼できるのは、山田照明の「Zライト」とスワン電器の「EXARM(エグザーム)」くらいではないでしょうか。
もっとも、Zライトもエグザームもデスクライトとしては高価格帯です。予算に応じてそれなりのクオリティーのものを選ぶことも必要になってくるでしょう。
ともあれ、アームが自在に動かすことができれば、必要な場所だけをスポットで照らすことができます。シェードの向きをちょっと調整することで、照り返しを解消することも可能です。
眩しいものは避ける

LEDデスクライトは一般的に4万時間の寿命です。これは1日に8時間の使用でも13年以上使えるという計算です。いま20~30代の方であっても、デスクライトが寿命を迎えるまでには老眼になっているかもしれません。
一般的に老眼が進むと、若い人に比べて同じ照度でも暗く感じます。そのため、2倍程度明るいほうが良いと言われることもあります。
しかし、明るいのと眩しいのは別です。LEDデスクライトの中には目に突き刺さるように眩しいものも存在します。特に老眼の場合は眩しさが強いストレスになることがあります。
輝度、照度、光度、グレア指数など、眩しさを示す指標はいくつか存在します。しかし、眩しいという感覚には個人差があり、これらの指標では実際に感じる眩しさの度合いを推し測ることはできません。なので、ショールームや店頭で実物を確認するのが最善です。
次善の策として、シェードの向きを変えるなどして眩しさを抑えることができる場合もあります。この点でもアームやシェードがスムーズに動くことが重要と言えるでしょう。
昼光色は必須

大人がデスクライトを使う目的は、目に負担を掛けたくない、もっと文字などを見やすくしたい、などということが多いでしょう。そのためには色温度が5700ケルビン以上の昼光色が必須です。
LEDデスクライトの中には、もう少し色温度が低い5000ケルビン程度(昼白色)のものも少なくありません。色温度が表示されていないものもあるのでチェックするようにしましょう。
調色機能付きがベター

調色機能付きのデスクライトなら、昼光色、昼白色、電球色などに色温度を変えることができます(商品によって色温度の調節範囲や呼称は異なります)。昼光色なら文字がハッキリ見えたり、集中力がアップするのですが、昼光色ばかり多用するのは良くありません。
その理由は、昼光色は覚醒作用が強く、就寝前に使用するとなかなか寝付けなくなってしまうことがあるからです。就寝前1~2時間はできるだけ電球色に切り替えて、脳をリラックスさせてください。
もっとも、電球色では文字が見えづらく感じられることが多いです。それではデスクライトを使う目的を十分に果たせないかもしれません。そんなときは天井照明を電球色に切り替えて、デスクライトは昼白色(温白色)にするのも良いでしょう。
調光機能は必要?
照度を変える調光機能については、子供が使う場合は照度を落としたまま(=暗い状態で)使ってしまう可能性があるため不要と私は考えています。
一方で、大人の場合は眩しさを抑えるためにあったほうが良いかもしれません。未だに2000ルクス以上の明るさ競争をやっているメーカーが存在し、眩しいデスクライトが多いからです。なお、調光機能は必要と言うほどのものではないですが、付いていることがほとんどです(調色機能と違ってコストが掛からないため)。
高演色は重要?

一昔前はLEDは白熱灯(Ra100)に比べて演色性が低いと言われましたが、現在デスクライトで使われているLEDはRa80以上が一般的で、Ra90以上の高演色のものも珍しくなくなっています。Ra80でも普通型蛍光灯(Ra60~70)より色の再現性が高いわけですから、さほど気にする必要はないと思います。
もちろん、演色性は高いほうが良いです。以前は高演色LEDは高価で消費電力が大きいこともネガティブな要素でしたが、最近は低価格化と省電力化が進んでおり、イニシャルコストやランニングコストに大きく影響することはないでしょう。
ブルーライトカットは必要?
ブルーライトカット機能についてはどうでしょうか。これについては諸説ありますが、私は重視する必要はないと考えています。ブルーライトには覚醒作用があるため、就寝前の利用には悪影響を及ぼす一方、集中力を高める効果も期待できるからです。
また、スマートフォンやパソコンのディスプレイと異なり、デスクライトの光は目で直接見るわけではなく、間接的に目に入るだけです。影響は大きくないと考えられます。
操作性は重要?
子供にデスクライトを使わせる場合は、身長が低いため手が届きにくかったり、ついつい点灯するのを忘れてしまいがちなので、操作性や視認性が重要になってきます。一方で、大人の場合は身長が高いうえに、能動的にデスクライトを使うわけですから、操作性はさほど重要ではないと言えます。
大人用デスクライトでは、基本的に操作性はデザイン性やコストとトレードオフと考えてもらったら良いでしょう。ボタンが1つならデザイン性を損ねることがない反面、何度も連打して調色などをする煩わしさが生じます。また、大きな操作パネルは扱いやすい一方で、コストの上昇に繋がります。
選び方まとめ
以上、大人がスポットで照らすために使うデスクライトについて、必須と思われる条件を説明しました。もっとも重要なのはアームです。任意の位置にピタリと止まり、丈夫で耐久性の高いものを選びましょう。
次に、文字がくっきり見やすい5700ケルビン以上の昼光色。調色機能が付いていればベターで、就寝前は電球色にセットするよう心がけたいところです。
眩しさについては重要ですが、個人差があります。できるだけ実物を確認するようにしてください。難しい場合は、アームやシェードの向きを調整したり、調光機能で照度を落として対応するようにしましょう。
高演色、ブルーライトカット、フリッカーレス(ちらつき防止)、多重影についてはほとんど無視してもらって結構です。これらについては過剰に煽っているものも多く、マトモなメーカーなら考慮していて当然のことばかりです。
あとは、再点灯する際に元の照度や色温度を再現するメモリー機能が付いたものもあり、それを重宝する方もいらっしゃいます。その他、デザイン、予算などに応じて、選んでいただければと思います。
大人用のオススメ8選
山田照明/Z-90
色温度 | 7800ケルビン |
---|---|
調光機能 | 無段階調光(10%~100%) |
演色性 | Ra90 |
明るさ | JIS規格AA形相当 |
直下照度 | 2468ルクス |
メモリー機能 | ○ |
製造国 | 中国 |
それでは、大人がスポットで使うデスクライトのオススメを紹介して参りましょう。まずは山田照明の「Z-90」。日亜化学工業のクリアホワイト色LEDを採用した、シニア用のデスクライトです。加齢により黄変した水晶体でも紙の白さを際立たせることで、文字をくっきり認識しやすくしています。
アームは新しく開発されたもので、Zライトらしいスムーズさと耐久性が期待できます。一方で、Z-90はパワーLEDを使った1灯式のため眩しさが感じられる可能性があります。また、残念ながら調色機能がありません。
山田照明/Z-S7000
色温度 | 3000~6200ケルビン(4段階) |
---|---|
調光機能 | 無段階調光(30%~100%) |
演色性 | Ra90 |
明るさ | JIS規格A形相当 |
直下照度 | 1140ルクス |
メモリー機能 | ○ |
製造国 | 台湾 |
山田照明のZライトで調色機能を備えたものは限られています。その中のひとつ「Z-S7000」はスタイリッシュなデザインで、オフィスワーカーをターゲットにしています。
なお、Z-S7000は途中で仕様が変更されており、今なお古い仕様(JIS規格AA形相当)の照度分布図が示されていることがあるのでご注意ください。
山田照明/Z-N1100
色温度 | 3000~6200ケルビン(4段階) |
---|---|
調光機能 | 無段階調光(30%~100%) |
演色性 | Ra90 |
明るさ | JIS規格A形相当 |
直下照度 | 1540ルクス |
メモリー機能 | ○ |
製造国 | 台湾 |
デザイン性よりもコスパを重視するなら「Z-N1100」でしょう。スペック的にはZ-S7000とほとんど変わらず、それでいて価格は3割以上も手頃です。
Z-N1100も決してデザインは劣っていません。また、エントリーモデルの「Z-10R」と異なり調色機能を備えているうえ、操作ボタンも調光・調色・電源がそれぞれ独立していて扱いやすいと思います。
スワン電器/DIVA LEX-996
色温度 | 2,700~6,500ケルビン(5段階) |
---|---|
調光機能 | 5段階調光 |
演色性 | Ra97 |
明るさ | – |
直下照度 | – |
メモリー機能 | – |
製造国 | 日本 |
スワン電器の「DIVA LEX-996」はエグザームのフラッグシップモデルです。太陽光に近い高演色LEDの「SunLike(サンライク)」を使用するとともに、業界初のタッチレススイッチを採用しています。
日本製が一部製品に限られるZライトと違い、エグザームは原則として日本製。エグザームは照度分布図はおろか直下照度すら公開されていないため学習用としてはオススメできませんでしたが、大人がタスクライトとして使うならまったく問題ないと思います。
パナソニック/SQ-LC570
色温度 | 5,000~6,200ケルビン(2段階) |
---|---|
調光機能 | 7段階調光(20%~100%) |
演色性 | Ra83 |
明るさ | JIS規格AA形相当 |
直下照度 | – |
メモリー機能 | – |
製造国 | 中国 |
パナソニックの「SQ-LC570」はぶっちゃけコスパは良くありません。電球色にはできないし、演色性も低いです。しかしながら、「文字くっきり光」と「パソコンくっきり光」の2モードを切り替えられることと、個人的には眩しさが感じられず無難にできていることが評価できると思います。
なお、JIS規格A形相当で、タッチレススイッチを省くなどした「SQ-LC470」なら少し安くなります。スタンド式もあります。
オーム電機/ODS-LDC6K-W
色温度 | 3,000~6,200ケルビン(3段階) |
---|---|
調光機能 | 無段階調光 |
演色性 | Ra95 |
明るさ | JIS規格AA形相当 |
直下照度 | 2,200ルクス |
メモリー機能 | – |
製造国 | 中国 |
コスパ重視ならオーム電機の「ODS-LDC6K-W」がオススメです。アームはスムーズに動くとは言い難く、耐久性もあまり期待できないかもしれませんが、面発光のやさしいあかりで個人的には眩しさを感じないです。
なお、クランプ式の「AS-LDC6K-W」は操作パネルが上アーム上面となり、3段階調光です。ちなみに、amazonなど一部のショップでは色温度が最大5500ケルビンとなっていますが、オーム電機の公式では6200ケルビンです。山田照明のZ-S7000を含め、この業界はこういうことが多いです。
フィリップス/Sword DSK610
色温度 | 2700~6500ケルビン(3段階) |
---|---|
調光機能 | 3段階調光 |
演色性 | Ra90 |
明るさ | – |
直下照度 | – |
メモリー機能 | – |
製造国 | 中国 |
日本人にはやや馴染みが薄いですが、フィリップスは130年の歴史を持つ照明メーカーです。コンセプトに統一感のないラインナップの中、「Sword DSK610」はコンパクトなデスクライトをお探しの方には良い選択肢となり得るかもしれません。このサイズ感で6000ケルビンを超えるデスクライトはそれほど多くないからです。
デザインも悪くないですし、大手メーカーで2年保証。価格も手頃だと思います。
BenQ/ScreenBar Pro
色温度 | 2,700~6,500ケルビン(8段階) |
---|---|
調光機能 | 16段階調光 |
演色性 | Rf96以上 |
明るさ | – |
直下照度 | 1,000ルクス以上 |
メモリー機能 | – |
製造国 | 中国 |
デスクトップパソコンをお使いの方にはBenQ(ベンキュー)の「ScreenBar Pro(スクリーンバー・プロ)」がオススメです。モニターに引っ掛けるタイプなので、ベースやアームが不要。アームの動きのスムーズさや耐久性を心配する必要もありません。また、モニターに写り込まないように設計されている点も好都合と言えます。
センサーで自動点灯&消灯してくれるほか、ワンタッチで周囲の環境に合わせて500ルクスに自動調光することも可能です。今や類似品は多数ありますが、やっぱりBenQは常に一歩リードしていますね。
以上、大人用デスクライトのオススメを8点紹介しました。
理想を言えば、Zライトやエグザームですが、売れ筋の価格帯からするとかなりの高級モデルです。頑張って1万円強のZ-N1100、現実的なところで言えばオーム電機のODS-LDC6K-W(スタンド式)またはAS-LDC6K-W(クランプ式)あたりが落としどころかなと思います。
ですが、Zライトのアームは本当に素晴らしいですよー。大人用デスクライトを選ぶ際にもっとも肝心なのはアームの精度です。そして、所有する満足感がもっとも高いのはZライトでしょう。
学習用なんて子供っぽいのはイヤだとお考えなら、ぜひZライトを軸にご検討いただければと思います。
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コメント 皆様からご質問・ご意見など
コメント失礼します。
デスクライトを探して、こちらのページにたどり着きました。
スワン電器/EXARM DIVA LEX-996とZ-Chroma Ra99とで迷っています。
用途は、色彩学の学習:色見本と文章が載っているテキスト(紙ベースと電子書籍)、色彩学の授業用スライド作成、PC作業、読書、息子の学習(中学生の読書や計算問題など)、息子の絵画学習(美術部)などです。
気になっていいる点は、DIVA LEX-996息子の学習用としては、光束が足りないかなと感じる。Z-Chroma Ra99は色温度が変えられない。両方ともブルーライトカットとフリッカーフリーの記載がない。(これについてはこちらの記事で、当たり前過ぎて記載がないと理解)以上、どちらを選ぶべきか?また、ご教示いただけましたら幸いです。
音三郎さま
はじめまして^^
EXARM DIVA LEX-996とZ-Chroma Ra99をご検討中ですね。
懸念されている点はおっしゃる通りだと思います。
LEX-996の照度は一般用と表示されており、これは広範囲を照らせるJIS規格AA形相当はもちろん、A形相当にも満たないことを示しています。
学習用としてはまったく話にならないレベルで、おしゃれデスクライトに分類しても良いでしょう。
ただし、LEX-996のアームはとてもスムーズに動き、任意の位置にピタリとシェードが止まりますから、タスクライトとしては大きな問題はないとも言えます。
つまり、照らしたい場所に適宜シェードを移動させて使うなら問題ありません。
一方で、Z-ChromaはJIS規格AA形相当ですから、いちいちシェードの位置を変えなくても机上面全体(概ね幅100cm程度まで)を照らすことができます。
ただ、Z-Chromaのアームはいくら山田照明が作っているとは言え、この構造は関節のネジを調整しないと、任意の位置にシェードを固定するのが難しかったり、耐久性に疑問符が付きます。
Zライトで最廉価のZ-10などとほとんど変わらない価格なのですから、どこでコストダウンを図っているかは明らかだと思います。
LEX-996の演色評価数はRa97、Z-ChromaはRa99なので、ほとんど差はありません。
ブルーライトカットについては個人的には気にする必要はないと考えています。
フリッカーについては当然対処しているものと考えられます。
以上を踏まえまして、それぞれのメリットとデメリットを整理してみます。
【LEX-996】
メリット
●調色機能付き
●低反射のやさしいあかり(ソウル半導体のSunLike使用)
●アームの動きがスムーズ
●タッチレススイッチ
デメリット
○照射範囲が狭い
○価格が高い
【Z-Chroma】
メリット
●JIS規格AA形相当の照度(シェードを動かす必要がない)
●高演色のRa99(日亜化学工業のOptisolis使用)
●ダイヤル式スイッチ(アナログ的な操作感)
●価格が安い
デメリット
○調色機能なし
○アームの操作感や耐久性にはやや疑問あり
調色機能はあくまで休憩などシーンに分けて使うので、仕事、勉強、各種作業だけに特化すれば、昼白色の5000ケルビンで問題ないと思います。
(休憩時や就寝前はデスクライトを消して、もしくは照度を下げて、天井照明を電球色にして対応)
それで言うと、また高演色性を重視すれば、Z-Chromaでしょう。
一方で、調色機能、反射と眩しさが少ないやさしいあかり、照らしたい場所を的確に照らせるアームを重視すればLEX-996。
価格は高いですが、デザイン、満足感ともに価格に見合ったものだと思います。
なお、LEX-996は日本製ですが、Z-ChromaはZ-208PROの躯体を利用していると思われるので中国製の可能性が高いです。
ちなみに、高演色で調色機能付きという条件でしたら、コイズミファニテックのECL-112を選ぶのも良いと思います。
こちらもLEX-996と同じSunlike使用で演色性はRa97。
同様に反射が少なくやさしいあかりです。
JIS規格A形相当ですが、AA形相当にかなり近い照度分布です。
均斉度(光のムラの少なさ)はZ-Chromaのほうが優れていますけどね。
結局どれを選べば分からない話の流れで恐縮ですが、ご参考になれば幸いです。
ご連絡ありがとうございました。
Z-chromaはZ-208Pro躯体を利用しているとのことでしたので、勝手に安心しておりました。中国製でこの価格ということで、確かに耐久性に疑問が出てきました。
しかしながら、予算の関係でZ-chromaを色彩学の学習用、コイズミファニテックのECL-112を息子の学習用に購入しようと思います。PCで色彩学の資料作成する際に、モニターライトが必要と感じたら検討しようかと思います。丁寧なアドバイスをありがとうございました。感謝申しあげます。
音三郎さま
Z-chromaとECL-112の併用!
そんな贅沢なことができるんだったら、それは最強ですね^^
やはり色彩のプロの方ならRa97とRa99の僅かな違いも分かるんでしょうか。
またよろしければご感想をお聞かせください♪
併用ではなく、私用と息子用に分けるということです。
ちなみに、ECL-112とデスクライト名品館・自然光デスクライトシリーズデスクライトワイド クランプD0131とをなやんだのですが、中学生の学習用とイラスト描き(美術部)でしたら、ECL-112が良かったのでしょうか?
音三郎さま
Z-chromaとECL-112を2台のデスクにそれぞれ設置ということでしたか。
理解が及ばず失礼しました。
デスクライト名品館の自然光デスクライトシリーズデスクライトワイドクランプD0131については、基本的に悪くないものだと思います。
ただ、この会社に対する私個人の心証は良くないです。
自社の高演色蛍光管を使ったデスクライトを販売する際に安物のLEDデスクライトと比較していたり、自社でもLEDデスクライトを扱い始めると、そんなことはなかったかのように自社商品を持ち上げてみたり。
矛と盾を売るような会社だと思っています。
D0131の商品説明についても、冒頭からユニークですよね。
Ra95の高演色に比べてそれよりも低いRa84だと目にストレスが掛かるって。
それが事実であれば、いま普及しているLED照明器具の演色性はRa80~85程度が過半を占めるわけですから、世の中の多くの人がストレスにまみれているということになります。
蛍光灯が主流だった時代はもっと酷かったということになりますよね(苦笑)
ちなみに、D0131とほぼ同じデスクライトは大河商事が「wasser91」としてD0131よりも安く販売しています。
クランプ金具と調光の段階などスペックが若干異なるだけのものです。
D0131、wasser091ともに、ECL-112よりも広い範囲を強く照らせる一方で、眩しさを感じやすいと思います。
また、アームの耐久性には疑問が生じるかもしれません。