ネットショップのレビューを見ていると、大手メーカーの学習机であるにもかかわらず、「一部が剥がれていた」とか「ネジが入らなかった」といった低評価が見られることが時折りあります。
確かにそういうこともあるでしょう。しかし、メーカーの責任ではなく配送中の事故の可能性もありますし、ドライバーをまともに使えないような人が組み立てただけかもしれません。そこで、実際のところどれくらい不良率があるのか、学習机の販売と配送から組み立て、設置までの大ベテランであるデスクランドの社長に話を聞いてみることにしました。
※この記事は2023年12月6日時点の情報に基づいています
デスクランド@大阪府豊中市
デスクランドではこれまで何千台もの学習机を届けてきたと思います。コイズミのような大手メーカーでも製品不良は少なくないのでしょうか。
滅多にないですよ。ただ、ネジが上手く入らないとか、納品されるまでの間に発生した打痕(打ちキズ)、角部のプリント紙の剥がれなどは、まれにあります。
クレームになる件数とか率で言うとどの程度でしょう?
うちでは年に○百件配達して1件くらいですよ。
ええっ!それはさすがに少なすぎでしょ!?
たとえばネジが不良だった場合、いつも予備を車に積み込んでいるので、その場で交換できるんです。打痕やプリント紙の剥がれの場合は、店に在庫があれば、できるだけその日のうちに交換に行きます。
組み立て途中で何日も待たせることになったら、お子さんが可愛そうじゃないですか。だからウチでは迅速に対応してクレームにならないようにしているんです。
はーっ!理屈は確かにそうですけど、学習机専門のデスクランドだからできることですよね。今どき学習机の在庫なんて店に置いてないですし、仮にあったとしてもそんな臨機応変に出荷できませんもの。
ネットショップで購入した机を組み立てる途中で不良に気付いて、対応が決まるまで部屋に放置するハメになったという話は時々聞きます。その点、デスクランドで買うと安心ですねー。
神すぎる対応も
先日はこんなことがあったんですよ。1年前にウチで買ってくれたお客さんから、上棚の側面がボロボロになったと電話がありまして。先にメーカーに電話したら販売店に問い合わせてくださいと言われて、ちょっとお怒りの様子でした。
それでとにかく一度見に行きますということで伺ったところ、窓際の結露の影響で、想像していたよりもひどい状態だったんです。
いや、それはさすがにメーカーのせいじゃないでしょ(苦笑)
でも、結露のひどいところには置かないでくださいなんて書いてませんよ。それで一応メーカーに連絡して、こういう事情なんでこっちの在庫で交換しておきますからと伝えて、すぐに交換しました。そうしたらお客さんがすごく喜んでくれて…。あんなに喜ばれたのは初めてでしたね。
そりゃあそうでしょう(苦笑)社長とメーカーさんの信頼関係があればこその神対応ですよね。私にはとてもできません!
コイズミ新作ウォルビー&ネスティス
せっかくなので、今年の展示を拝見させてもらいましょう。まずエントランスを入ると、コイズミファニテックの2024年度新作「ウォルビー」と「ネスティス」がお出迎え。
特にウォルビーは2024年度の注目アイテムですが、実際に展示しているお店は珍しいと思います。
ブロスト新色MO色もあり
2024年度に新色MO色が追加された「ブロスト」。これも2色とも展示している店は少ないと思います。
デスクランドではコイズミファニテックのすべてのデスクの色とサイズをほぼ網羅しており、まるでコイズミファニテックのショールームのようです。と言うか、大阪にあったコイズミファニテックのショールームでもこれほどの品揃えはなかったと思います。
書棚下台の背板がなくなったメリット
昨年にお邪魔したときはステップアップデスクのシェルフが組立式になって大変とボヤいていた社長ですが、リニューアルされたメリットを見つけたそうです。組立式になって背板が一部なくなったことで、シェルフの裏側に落ちたプリントなどを見つけやすくなりました。
レイクウッド&オルレアは新旧モデル展示あり
「レイクウッド」と「オルレア」は2024年度からシェルフが組立式になりました。2023年度までは上写真のように背板があったわけですね。
ちなみに、レイクウッドとオルレアは2023年度モデルを台数限定で特価にて販売中です。こういうお買い得品が手に入るところもデスクランドの魅力と言えます。
堀田木工所の新作フィーロ
デスクランドで扱っているメーカーはコイズミファニテックだけではありません。現在、コイズミファニテックに次ぐ品揃えとなっているのは堀田木工所。2024年度の新作「フィーロ」もあります。
デザインや使い勝手が良さそうということで注目度が上がっているフィーロですが、やっぱりアルダー材で背板がないテーパー脚ということで横揺れが感じられます(下記注)。東京インテリア家具で扱っている「フェリス」のように背板を付けなかったことが悔やまれる一方、組立品だから仕方ないとも言えます。
ちなみに、デスクランドでは「クオン」と「ルオム」の取り扱いはありません。
という感じで、気が付いたらデスクランドの社長と4時間もお話ししてしまいました(苦笑)本当に楽しくて、あっと言う間に時間が過ぎてしまいます。
ともあれ、学習机メーカー最大手のコイズミファニテックと言えども製品不良はゼロではないものの、そんなに多いわけではないことが現場をよく知る方の証言で確認できました。また、仮に製品不良が発生しても、デスクランドなら限りなくゼロにできるんですねー。
こんなことができるのはハッキリ言ってデスクランドだけです。しかしながら、ネットショップではなく地元の家具店で買うことで、クレームに発展する可能性は大きく減らすことができると思います。
デスクランドの社長は「家具はネットで買うのに不向きだと思います」とおっしゃっています。普段から何でもネットで買ってしまう私も同感です。
面倒でも家具販売店に足を運び、実物をよく確認したうえで、丁寧に配送設置してくれるお店で購入していただくことをオススメします。
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