
今年も大阪府豊中市にある学習机の殿堂「デスクランド」に行って参りました。半分は雑談をしに行ったようなものですが、ひとつどうしても社長に話を伺ってみたいことがあったのです。
それは、コイズミファニテックの「OD1-woody」が幅100cmから95cmにコンパクトになったこと。コイズミファニテックのCD、WD、そしてOD1に関して、日本でトップクラスの販売実績を誇るデスクランドの社長はどのように捉えているのでしょうか。
※この記事は2025年12月24日時点の情報に基づいています
2026年度OD1-woodyについて語る

主に中堅以上の家具販売チェーンで販売されているOD1-woodyは、カタログには載っていない、けれども定番と言えるオールインワンタイプの組み替え式デスクです。基本的にはコイズミファニテックのハイエンドモデルである「WDスペシャル」とバリューモデルの「CDファースト/コンパクト」の中間的ポジションと言えます。
これまでOD1-woodyは幅100cmでしたが、2026年度から幅95cmになりました。また、2025年度からミドルタイプのワゴンから天板リフティング機能が省かれ、2026年度からはハイタイプも同様の扱いとなっています。ついでに、ホワイトウォッシュ色はアクセントカラーがピンク色のバージョンがなくなって水色に統一されるとともに、上棚の笠木の形状がブラウンとウォルナット色と同じになっています。
幅95cmになったのはコスト対応じゃなかった?

OD1-woodyからワゴン天板のリフティング機能がなくなってしまったことは、値上げを回避する観点からは致し方なかったと思います。でも、幅を5cm詰めるだけでそんなにコストが変わるものでしょうか?

そんなことはないと思いますよ。おそらく東京のほうからの要望で、コンパクトになったんじゃないですか。

なるほど。確かに一昔前までは、関東は幅100cm、それ以外は幅110cmが売れると言われていましたものね。コストではなく、あくまで市場ニーズによる判断だと。

当店としては、OD1-woodyを価格訴求商品ではなく、WDスペシャルの下位モデルと位置付けて販売していたので、CDシリーズと同じ幅になってしまったことは残念です。OD1-woodyをCDシリーズと同じ幅にするなら、またレイクウッドとオルレアのステップアップデスクを販売終了にするなら、WDスペシャルのミドルタイプを復活させて欲しかったと思っています。

確かにそうですよね。今さらWDスペシャルのミドルタイプを復活させてもあまり販売台数は見込めないかもしれませんが、ちょっとラインナップに穴ができてしまっているように感じます。
ビーノでベーシックデスクもアリ


とは言え、ビーノにデスクシェルフをセットすればベーシックデスクになります。また、ビーノにはシェルフ(書棚)も3タイプ、リフティングワゴンもありますから、ご予算に応じて提案が可能です。

そうなんですよねー。欲を言えばビーノの組み替え式デスクがあるともっと良いんですけど、そうすると価格が高くなりすぎるので、やっぱりWDスペシャルのミドルタイプが欲しいと思えてきます。
デスクランドにはビーノが10台!


それにしても、デスクランドにはビーノがたくさんありますよね。いったい、何台あるんですか?

10台ですね。もちろん、全3色、全アイテム、揃っています。なので、組み合わせのパターンも全て確認していただけますよ。
WDとOD1-woodyの違い


OD1-woodyに話を戻しますけど、収納マンさんはL型カウンタースタイルにしたときにコーナー部分で上棚の側板が邪魔になるのが気になりませんか?

あー、ステップアップデスク”L”の機能ですね。そりゃあ気になりますよ。WDスペシャルとCDファーストはステップアップデスクLでコーナー部分がスッキリ。OD1-woodyは素のステップアップデスクなので、上棚の側板が邪魔になってデッドスペースが生じます。
でも、現在販売されている素のステップアップデスクのハイタイプはOD1-woodyだけで、RDとデコプリのハイタイプは2018年度が最後ですからね。もうそこを気付けというのも無理じゃないですか?(苦笑)
OD1 isn’t サスティナブル


あと、OD1-woodyは発泡スチロールの量がCDシリーズよりも多くて、組み立ての際に発泡スチロールの破片が飛び散って大変なんですよ。全然サスティナブルじゃない!

ここにあるのはハイタイプのCDファーストとミドルタイプのOD1-woodyですが、それぞれデスク本体と本棚下箱の仕上がり寸法は同じなのに、OD1-woodyのダンボール箱はCDファーストよりもデカいですね!


CDシリーズの本棚下台の梱包を開けると、棚板は1枚ずつ紙に包まれていて、隙間を発泡スチロールで埋めているだけです(上写真)。一方で、OD1-woodyは発泡スチロールと棚板などが交互に入っている感じです。外側も全て発泡スチロールで保護されているので、量は多いし、ダボなどで削れて、発泡スチロールの破片が飛び散るんです。

うーん…。CDはインドネシアの工場、OD1はマレーシアの工場ということで、それぞれに事情はあるんでしょうけど、SDGsを宣言するメーカーが扱うわけですから、もう少し配慮が欲しいですね。

こんなの、お客様の家で組み立てできませんからね。当店では事前に店舗で組み立ててから搬入させてもらっています。
ネットショップで買う方は大変だと思いますよ。発泡スチロールが飛び散るし、梱包材の処分は大変だし、そもそもすごく重いですからね。

いや、おっしゃる通りです。ですから私も常々、できるだけ地元の家具店で購入していただくようにブログでお願いしています。動画サイトでDIYerを名乗る人ですらドライバー1本マトモに使えない人がほとんどですから、当然、ネジがうまく入らないなどという問題が出てきますし、それを製品のせいにしてクレームを言う方もいます。
学習机の運搬や組み立てをナメてはいけない。どうしてもネットショップで購入するなら、組立設置サービスもセットでお願いしましょう、と改めて申し上げたいと思います。
ステップアップデスクMはどうですか?


ウチではCDシリーズなどと比べるとあまり売れてませんね。だって、5万円台からで安く見えるけど、ワゴンとデスクライトをセットしたら、CDコンパクトよりも高くなっちゃうでしょ?

確かにそうですが、最近はワゴンは要らないという方もいらっしゃいます。コスパよりもデザインで、こっちのほうが良いという方もいるんじゃないですか?
CDなら多彩な組み替えができる


でも、CDコンパクトのほうがレイアウトの自由度が高いんですよ。ミニマルは奥行600mmにしかならないですけど、CDコンパクトなら最小535mm、最大763mmで、ユニットスタイルとカウンタースタイルは全体として奥行950mmになります。このズラッと並んだ展示をご覧いただいたら、お客様も納得されます。

確かにこれは説得力がありすぎます(笑)カタログ写真では気付かないことも、ここに来れば全部分かりますものね。
旧型OD1残り僅か!


今ならまだ幅100cmのOD1-woodyが少しだけ在庫があります。リフティング式ワゴンのハイタイプもまだありますよ。

うわっ!ホワイトウォッシュのピンクもあるじゃないですか!これは急いで買ってもらわないといけないですね。
以上、WDスペシャルとCDシリーズが大好きすぎるデスクランドの社長にOD1-woodyが幅95cmになった感想を伺いました。私がOD1-woodyを価格訴求や競合回避が目的の商品と捉えていたのに対し、社長は純粋にWDスペシャルとCDシリーズとの違いという部分にフォーカスされているんですねー。
ぶっちゃけ、デスクランドは安いです。先日も当ブログをご覧になった方がデスクランドで浜本工芸の学習机を購入されたそうですが、大手チェーン店よりも安くて驚かれたそうです。
でも、社長は激安を売りにはしていないんですよね。お客さんにシッカリと違いを説明して、納得して購入していただくことをモットーとしています。イマドキ、ここまで細かく説明してくれる家具店は他にありません。日本で一番、安心してお買い求めいただけると思います。
デスクランドは伊丹空港の南側にあります。大阪府と兵庫県はもちろん、京都府南部や奈良県などもお届け可能です。詳しくはデスクランドのホームページをご覧ください。
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