【2024最新】ヒカリサンデスク(光製作所)の学習机の特徴

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ヒカリサンデスクと言われても、あまり馴染みのない方が多いかもしれません。コイズミファニテック、イトーキ、カリモク家具、浜本工芸に比べるとマイナーですし、そもそも取扱店が少ないです。くろがね工作所やオカムラのほうがよっぽどメジャーだと思います。

しかし、マイナーなメーカーでも良いものなら購入を検討したいと思う人は少なくないでしょう。また、そういうものを紹介することこそ学習机評論家としての醍醐味というものです。

そんな方のためにもヒカリサンデスクを是非よく知っていただきたいと思います。

※2023/10/24更新

 

ヒカリサンデスク(光製作所)とは

ヒカリサンデスク2018カタログ

ヒカリサンデスクは光製作所の学習家具ブランドです。光製作所は東京都荒川区に本社を置く家具メーカーですが、売上の半分を不動産賃貸事業が占めるというちょっと変わった会社です。しかも、家具メーカーでは珍しいジャスダック上場企業。

営業体制も特殊で、全国に25か所の代理店を置くという方式を取っています。これは家具部門の売上の半分近くが業務用であるため、ある意味でオフィス家具メーカーに近い体制と言えるのかもしれません。

現在、家具部門の売上の残り半分は家庭用家具で、学習家具、リビング家具、インテリア商品、オフィス家具がそれぞれざっと1/4程度を占めています。もともと光製作所と言えば座椅子がメジャーでしたけど、現在はどうなんでしょうね。

ヒカリサンデスクはかなり昔にテレビCMを放映していたことがあり、おじいちゃんおばあちゃん世代ではご存知の方も多いです。

ヒカリサンデスクの学習机の特徴

私が家具メーカーに勤めていた20年ほど前は天然木の学習机がブームとなっていた時代で、ヒカリサンデスクは中国製だけれど高級材を使っているメーカーとして安定したポジションを築いていました。しかし時代が進むにつれ、学習机が材質ではなく機能性やデザインで選ばれるようになり、また国産でも価格が手頃な堀田木工所や杉工場が登場したことで、次第にヒカリサンデスクのポジションが危うくなってきました。

そのまま消えていくのかと思っていた時期もあったのですが、2015年度から急にデザインに力を入れ始めて息を吹き返しました。その後はヒット商品に恵まれないながらも、絶えず新作を投入し続けているのは立派なことです。

そんなヒカリサンデスクは独自の「こだわり仕様」を持っています。こだわり仕様には上記の5つで、特に地板構造は2024年度のほとんどのモデルで採用しています。デスク本体の引出しの下に板を1枚渡すことで、横揺れに強く、引出しをスムーズに開閉できるようにサポートしてくれます。また、膝で引出しの底を蹴り上げて壊してしまう心配がありません。

 

ヒカリサンデスクの学習家具ラインナップ

M-コンパクト2

残念ながら、現在は「これぞヒカリサンデスク!」と言えるようなデスクがありません。強いて言えば、比較的ロングセラーの「M-コンパクト2」くらいでしょうか。

Mコンパクト2はコイズミファニテックの「ビーノ」のようなセレクトタイプのデスクです。もっとも大きな特徴はデスクに奥行拡張天板が付いていること(W75除く)。組み替え式デスク以外で奥行拡張天板が付いているのはとても珍しいです。

L-スモア

2024年度もヒカリサンデスクは意欲的に新作デスクを発売していますが、中でも私が注目しているのは「L-スモア」です。こういうオールホワイトの学習机って意外と少ないんですよ。しかも、天然木(天板:パイン突板)でお手頃価格です。

デザインも質感も落ち着いていてGood。これといった競合が見当たらないので、意外とよく売れるんじゃないかと睨んでいます。

ガレット 2段ベッド

ヒカリサンデスクは昔から2段ベッドやベッドデスクが強いメーカーです。2024年度は新作の「ガレット 2段ベッド」が登場しました。

ぶっちゃけ、ヒカリサンデスクの学習机はなくても困らないけど、二段ベッドがなくなると困ると言う販売店は多いのではないかと思います。学習机は競合がひしめき合いますが、二段ベッドのメーカーでメジャーなのはヒカリサンデスクとグランツくらいしかないからです。

ガレットは一見すると地味ですけど、シングルベッド2台に分割できるのはもちろん、ロフトベッドととして使うこともできます。

【廃番】KEYUCA×光製作所・ヘンリー

KEYUKA×光製作所・ヘンリー

出典:KEYUCA

2019年の初めにはこれまでコイズミファニテックの独壇場だったKEYUCA(ケユカ)に光製作所の「ヘンリー」(上写真)が登場して驚かされました。2019年度初登場の「Mコンパクト」に似た感じですね。

しかしながら、1年と経たないうちに廃番となってしまいました。コイズミファニテックが作っているニノスやアロンと比べると、品質がチープに感じられたのでしょう。

 

ヒカリサンデスクは2015年度以降、かなりデザインが良くなったということもあり、私としては割りと高く評価しています。しかしながら、冒頭でも紹介しました通り営業体制が特殊で、業務用家具を軸足としており家庭用家具にはあまり力を入れていない地域が多いようで、首都圏以外ではほとんど取り扱いがありません。

ただでさえ、少子化などで市場が縮小しているうえに、全国に並ばない現状では、どんなに魅力的な商品を作っても実を結ばないのでしょう。かと言ってネットで勢力を伸ばす風でもなく、じれったい限りです(苦笑)

それでも、ヒカリサンデスクに期待したいという私の気持ちは変わりません。東京インテリア家具の関西以西への進出で、ヒカリサンデスクにも良い影響があればと願っています。

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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. hide より:

    収納マン様
    こんばんは。
    本日、おかげさまで光製作所との商談まとまりまして、限られた予算で納得いく品数購入でき満足いく結果になりました。
    すごくまじめな会社で、商談には誠意を持って望めばいいと、そんな感じです。値段の割に品質も良くさながら業務用の浜本工芸といったところです。
    収納マン様には、いい会社を紹介していただき感謝しております。

    • 収納マン より:

      hideさま

      光製作所との商談、無事にまとまったんですね!
      それは本当に良かったです^^

      しかし、浜本フリークのhideさんをして”値段の割に品質も良くさながら業務用の浜本工芸といったところ”と思わせるとは、光製作所、スゴイですね~。
      いったいどんな家具が入るのか、すごく興味深いです^^

  2. ゆきママ より:

    収納マン様

    はじめまして。
    いつも参考にさせていただいております。

    来年小学校入学の息子に、パティナデスクを購入しました。
    大阪の島忠ホームズで台数限定価格にて購入することができました。
    散々迷ってやっと決まりホッとしましたが、楽しい机選びが終わってしまい、寂しい気もします。
    こちらのサイトを見なければヒカリサンデスクを知ることはなかっただろうと思いますので、収納マン様には感謝しております。

    ちなみに、ホームズにはパティナと一緒にロイスキッズチェアが展示されていたのですが、子供はキャスターがついているのがいいらしくチェアはまだ購入できていません。
    ヒカリサンデスクのG-61DXの板座のものもありましたが、男の子なので大きくなっても大丈夫なようにもう少ししっかりしたものがいいと思いました。
    そこで収納マン様にご相談したいのですが、ナチュラルカラーのパティナに色味の合うキャスター付きの木製チェアは何がいいでしょうか。
    ぜひご意見を聞かせて下さい。

    長々と書いてしまいすみません。
    よろしくお願い致します。

    • 収納マン より:

      ゆきママさま

      はじめまして^^

      島忠ホームズでヒカリサンデスクのパティナをお買い上げですかー。
      良いご縁があって、私もうれしく思います♪

      さて、パティナに合わせるチェアですが、G-61DXでも十分丈夫だと思うんですけどね。
      「もう少し幅があれば」ということなら話は別ですが。

      その点で言うと、コイズミファニテックのビーノチェアのNS色あたりは比較的近いかなと思います。
      パティナのナラに対してビーノチェアはタモですが、木目の違いはそれほど気にならないはずです。

      あと、ケユカ×コイズミファニテックのニノスチェアもアリかもしれないですね。
      ケユカは大阪ですとグランフロントの中にあります。

      あとは浜本工芸やカリモク家具にもナラのチェアは多数ありますけど、しっかりした感じのものを選ぼうとすると、デスクに対して割高感があるでしょうね^^;

      ちなみに、キャスター付きのものを選ばれる場合はデスクカーペットやチェアマットを敷いたほうが良いです。
      敷かない場合はロイスチェアの脚裏にフェルトを貼って使うのが良いでしょう。

  3. ゆきママ より:

    収納マン様

    さっそくのお返事ありがとうございます!

    デスクがお安く買えたので、椅子は奮発しても。。と思っていましたが、確かに椅子だけ良いものにしてもアンバランスですね。

    ビーノとニノスで考えたいと思います。
    息子はパティナデスクを気に入りましたが、私は本当はケユカのアロンが良かったんですよね(^_^;)
    G-61DXにももう一度子供を座らせてみます。

    ありがとうございました!!

    • 収納マン より:

      ゆきママさま

      学習椅子はある程度、消耗品と捉えていただいたほうが良いかもしれません。
      いくら良いものを買っても、子供が成長すると体のサイズに合わなくなったり、ハイバックの回転チェアが良いと言ったりすることもあります。

      少なくとも、小学校を卒業する頃には、足置きステップは必要なくなってしまうことが多いんですよね。
      木製チェアだと、高さ調整機能、足置きステップ、足元棚があるため、どうしても重くなってしまいます。
      子供が成長するとそれらの機能が不要になりますから、もっと軽い椅子のほうが良いと思うのは自然の流れでしょう。

      もちろん、中学生以降もそのまま使うことも多いので一概には言えませんけど、基本的にはデザインさえ合っていれば良いと思います^^

  4. ゆきママ より:

    収納マン様。

    なるほど、椅子は消耗品ですね!
    なぜだか机と一緒にずーっと使うものだと思い込んでいました(^^;
    確かに私自身も高校生くらいの頃には回転チェアがいいなーと思っていた気がします。
    息子の机もいずれリビングから子供部屋に移しますし、そうするとリビングの家具の雰囲気に合わせる必要もなくなりますね。

    そうすると、やっぱり手頃なG-61DXでいいかなーと思えてきました。
    収納マン様に相談させてもらって良かったです。
    ご丁寧なお返事ありがとうございます!