楠(くすのき)&自然塗装と言えば!橋詰家具(はしづめ家具)の学習机

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IDC大塚家具・大阪南港ショールームにも5台ほど並んでいた橋詰家具(はしづめ家具)の学習机。同じ南港ATC・ITM棟の5階にあるCHARDONNAY(シャルドネ)にも昨年は2台ほど並んでいました(今年は行っていないので分かりません)。大阪周辺では他に藤光家具にも1台展示がありました。

橋詰家具は宮崎県都城市の家具メーカーです。都城市で家具を製造するとともに、自社商品だけでなく他社商品の小売販売もおこなっているようです。小売店舗には「インターナショナルデザインセンター橋詰(IDC橋詰)」という名称がつけられており、これがIDC大塚家具とまったく同じ「IDC」のロゴ。何かしらIDC大塚家具と深い繋がりがあるのかもしれません。

※この記事は2015年9月22日時点の情報に基づいています

 

主材に楠を使った自然塗装の学習机

橋詰家具・Muffin(マフィン)

出典:はしづめ家具

橋詰家具はちょっと独特で、楠を使った学習机を扱っています。私が知る限り、他に楠を使った学習机を作っているメーカーはありません。楠は樟脳(しょうのう)を含んでいるため防虫効果があり、おばあちゃん家のタンスの臭いがします(笑)体操服の収納には適しているかもしれません。基本的に硬い木質とは言えず普通に考えてデスク天板には不向きなのですが、橋詰家具はもともと楠で婚礼箪笥を作っていたために楠で学習机を作っているんだと思います。

さすが婚礼箪笥を作っているだけあって引出しの作りは良いです。ただ逆に言うと学習椅子を作らせるとあまりにも残念なようで、IDC大塚家具ほかでも橋詰家具の学習椅子は展示されていません。いくら楠で作った学習机が良かったとしても、それに合う楠の椅子がないのではどうしようもないですね。

橋詰家具には他にも白樺、ウォールナット、レッドオークを使った学習机があります。そしていずれも自然塗装(オイル仕上げ)。ウォールナットやレッドオークといった硬い木質であれば自然塗装でもキズはつきにくいと思いますが、楠や白樺はちょっとキツイですね。

ちなみにIDC大塚家具には上商品写真に似た「kinoka(木の香)」という学習机があって、それはオークの自然塗装なんですが、風合いはカリモク家具のピュアオークにも似て決して悪くないです。でもウレタン塗装のピュアオークでも十分な風合いが出せるなら、自然塗装を選ぶメリットは何一つないです。自然塗装を採用するメリットは基本的にメーカー側にしかないと私は考えています。

橋詰家具の学習机のデザインは残念

IDC大塚家具&橋詰家具・miyazaki(ミヤザキ)

出典:IDC大塚家具

2016年度の橋詰家具はこのデザインの系統がメインのようです。上写真の商品はIDC大塚家具の「miyazaki(ミヤザキ)」。新垣氏がゴーストで作曲して佐村河内氏の名前で発表した「HIROSHIMA(ヒロシマ)」みたいで何かカッコイイですね(笑)

冗談はさておき、橋詰家具にはこのデザインを軸にして材質を変えたものがいくつかあります。よほどデザインに自信があるのか、ひとつのデザインでバリエーションを持たせる必要があるんだと思いますが、このデザインは天板には曲線を持たせる一方でそれ以外の場所では直線を出した、非常にアンバランスで「線が忙しい」ものです。

他にもデザインはあるんですけど、どれもちょっとバランスが悪い。引出しの質が良いだけに、非常に残念でなりません。やっぱり箱物家具メーカーには脚物家具は作れないんでしょうね。

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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. 文入 より:

    いつも参考にさせていただいています。ありがとうございます。
    ネットでいろいろみて、また村内家具で現物をみたところ、堀田木工所や杉工場のものに惹かれています。
    ただし天板奥行き600以上、またデッドスペースにならない収納などいろいろ希望がありなかなか決まりません。 

    そんな中、最近みつけた野中木工所のfineというシリーズのブラックアッシュがぎりぎり予算内で風合いや収納についてもかなり理想に近いものでした。
    楽天のレビューをみるとリピーターもいらっしゃるので悪くなさそうかなと思ったのですがこちらのブログには取り上げておられず、もしご存知でしたらご意見を伺えないかと思い、またこの記事のデスクに比較的似ているかなと思いこちらにコメントさせていただきました。

    • 収納マン より:

      文入さま

      はじめまして^^

      お恥ずかしながら、野中木工所がこんな学習机を作っていたなんて初めて知りました!

      言われてみれば確かに、橋詰家具の学習机に似ていると言えるところがありますね。
      どちらも九州で、オイル塗装、木質感あふれる佇まいです。
      一方で、橋詰家具は丸みのあるデザインが多いのに対し、野中木工所のほうは堀田木工所や杉工場のように直線的と言えそうです。

      木材らしい質感があるのは26mmの材を使っているからでしょうか。
      一般的には21mmくらいが多いはずなので、ボリューム感があると思います。

      実物を見たことがないので直営オンラインショップの商品写真を見る限りですが、ひとつ気になったのは、やけに灰汁(あく)の強い(=黒ずんだ)桐材を引出内部材として使っているところ。
      もともと婚礼家具を作っていたメーカーですが、なかなか良い桐材が手に入りづらくなっているのでしょうかね。

      ところで、ご要望の「デッドスペースにならない収納」というのはつまり、上棚の棚板とデスク天板の間に十分な高さ空間が確保できるという意味でしょうか。
      だとすれば、確かにこのニーズに応えてくれる上棚付きのデスクは最近少なくなってしまってるんですよね。
      カリモク家具のピュアナチュールやイトーキのリーモなら棚板を動かすことで対応可能ですが、いずれもご予算の価格帯とは違ってしまいます。

      そういう意味では、野中木工所のfineが候補に挙がるのも納得です^^

      ※勝手ながらお名前を修正させていただきました

      • 文入 より:

        収納マン様
        お返事ありがとうございます!
        引き出しの材料についての考察さすがです、なるほどです‥!

        デッドスペースにならない収納について‥
        ①おっしゃるように天板に直接いろいろ置いてしまうようなデザインだと奥行きまで本を広がる部分が少なくなるので、ブリッジ式で天板の上に収納スペースがしっかり確保できるものがいいなと思いました
        ②45センチから55センチくらいの奥行きがコンパクトなデスクに23センチほどのシェルフを組み合わせて奥行きを拡張するタイプの商品がいろいろ出ていると思います。
        例えば杉工場のレグシー、堀田木工所のカルロなど。あのタイプの収納は天板下奥がどうしても使いにくくなるような気がしています。

        できたらそれをせずに奥行きが60センチ以上とれること、その上であわよくばいずれ幅が拡張できるといいなといろいろ探しています。

        例えば堀田木工のサイン引き出し付きラックとリッケデスク(サインデスクの方がセットで収まりはいいですか奥行きが足りないのが気になります)の組み合わせは、ワゴンにあたる下部の引き出し収納の幅はノーマルより狭いですが2段A4収納可ですし、上部のラックが上棚がサイドにくるような感じで使えるなと思いました。
        杉工場のユニシスもキャビネットとセットで同じような感じですがやはり奥行きが足りないことが気になります。

        また、昇降しない足元に収まるワゴンは成長して窮屈にかんじるかもしれない、外に出すなら天板拡張できるように昇降式であったらいいなと思うのですが堀田木工所で昇降式ワゴンを買うならサイン引き出し付きラックの方がコスパがよいかなと思ってそれに決めようかと思っていました。

        ビーノが天板奥行きも60あるし、サインのような下部引き出し上ラックの商品もあるし機能的には選びたいのですがお店で質感をみてちょっと違うなと思ってしまいました。

        野中木工さんのfineは奥行き70、上棚がブリッジタイプ、天板昇降ワゴン(レビューをみたらワゴンの天板のみデスクの奥行きに合わせるオーダー受けた経験がおありでした)なのでかなり希望に近く、成長してオープンラックなど買い足すことは考えられますが当面は必要なものが収納できるのではないかなと感じました。

        あのあとイトーキの天板幅拡張タイプのリーモ(ワゴン固定、天板が130まで横に伸びるタイプ)も気になりましたが幅は広いけど奥行き55であること、また木の質感がビーノに近いのかなと想像すると違うかな??とサイトを見て感じています。

        • 収納マン より:

          文入さま

          なるほど、やっぱりデスク天板と上棚の棚板の空間にゆとりが欲しいわけですね。
          また、組み替え式デスクはできれば避けたいところ、ワゴン天板はリフティング式のほうが良いということで、野中木工所のfineにたどり着かれたということが分かりました。
          堀田木工所、杉工場、野中木工所あたりの質感がお好みだと、コイズミファニテックやイトーキという選択肢はナシですよね。

          それで言うと、これまた九州のレグナテック「リーヴス」はお気に召すのではないかと思ったのですが、もっとも価格が手頃なビーチ材とアルダー材の生産をやめてしまったので予算オーバーかもしれません。
          リフティングワゴンがないというのもネックです。

          ちなみに、レグナテックはオイル塗装でも本物のオイル塗装です。
          ちゃんと研磨→オイル→研磨→オイル…という工程を何度も繰り返しているので、触れたときのしっとり感が堀田木工所や杉工場みたいなナンチャッテとは全然違います。
          そういうこともあって、オイル塗装を選んでも一般的に高価なウレタン塗装と同じになっているのだと思います。

          それにしても、このくらいのご予算があれば選択肢は他にもありそうに思うのですが、昨今の値上げ等もありなかなか難しいですねー^^;

          • 文入 より:

            ご返信ありがとうございます。
            古い家、家具や古道具に囲まれて暮らしているのでどうしてもイトーキやコイズミの質感は浮いてしまうと思われ、親のエゴだよなと思いつつも選べずにいます。
            それでいて子供が使いやすい機能性については惹かれてしまうため、昇降式天板やコンセント付き、コード配線の工夫などもしていて天板サイズが広いfineに惹かれてしまいました。
            現物をご覧になってないのは承知でお聞きするのですがコストパフォーマンスについてはどう思われますか?

            fineがいいなと思うと昇降式ワゴン以外は共通点のあるアクタスのフォピツシュなども視野に入ってきましたが価格差は5万円ほどアクタスが安いようです。
            おすすめしていただいたリーブス、オイル塗装(しかも技術の高いオイル塗装なのですね、野中さんもそうであるとよいのですが‥)も選べて良いなと思う(子供が不要になればずっと手元に置いておきたいのでウレタン塗装が逆に気になってしまいます。不勉強かもしれません)のですがやはり価格が上がってくるのとデザインはfineのほうが好みかなと思います。
            アルダーがあったら候補でした、写真にうつっているものの、ネットショップで見つけられながったのですが、固定式のチェスタイプの引き出しを選ぶならありだなと思いました。教えて下さりありがとうございます!

            また、アッシュは経年変化が少ないとのことで少し残念に思う気持ちはありますが(色が深くなるほうが好みなため)硬いと聞くのでデスク材としてはよいのかな?と思いましたがいかがでしょうか?

            奥行きや収納、風合いなど吟味するとなかなか難しいものです‥。
            浜本工芸やカリモクは予算オーバーではあるのですがそれ以前に佇まいが素晴らしすぎて好みと合わなかったりします。
            機能性ならイトーキリーモやコイズミビーノは素晴らしいなと思います^ ^

          • 文入 より:

            追記で、野中木工のコスパが良くない場合、同じような組み合わせだとリッケの上棚つきデスクにウィンディの昇降式ワゴンを加えると今なら楽天家具の里で10万円くらいで買えてしまうのだなぁ‥。
            こうしてみると形はかなり近かったです。
            すると20万でチェアとライトまで揃えられてしまうのも魅力です‥
            野中木工さんのデスクはやっぱり気になってはいるのですが。

          • 収納マン より:

            文入さま

            野中木工所のファインのコスパと言うのはなかなか難しいところです。
            この価格帯になると、プライスレスな何かが含まれて来るからです(基本的にはユーザーの価値観)。

            それを踏まえたうえであくまでスペックと価格のバランスだけで申しますと、たとえば浜本工芸の「No.89デスク」はファインのブラックアッシュよりも高価です。
            しかしながら、No.89デスクはナラ無垢。
            また、定価ではNo.89デスクが高いですが、実売価ではほとんど変わらないレベルになるんじゃないかと思います。

            一方で、楠無垢で、ファインと同じくリボスのオイルを使った橋詰家具の「ラスク」と比べると、ファインは安いと言えると思います。

            アッシュやヒノキについては誤解を招く表現が多いと常々思っているのですが、これらは伝統的にテーブルやデスクの天板に使われることはありませんでした。
            野中木工所の直営オンラインショップでも「強度が高く、構造材に広く使われています」と書かれています。
            構造材、つまり住宅等の壁の中に隠れる柱などです。
            地震にも耐えうる粘りがあるという意味での強度であって、表面硬度が高いという意味ではありません。
            表面硬度が低いとキズがつきやすくなります。

            もっとも、木材の表面の硬さの違いなんて、たかが知れています。
            なので、私はむしろ塗装のほうを重視しています。
            硬いナラ材もウレタン塗装をしていなければ爪で引っ掻くだけでもキズは付きます。
            しかし、軟らかいアルダー材もウレタン塗装なら多くのキズは回避可能です。

            手で触れてしっとりと感じられる本物のオイル塗装なら、キズがついても自己修復するように割りと馴染みやすいです。
            しかし、低価格で買えるなんちゃって自然塗装の場合は、キズや汚れがどんどん目立っていく一方です。
            そのため、あまりのひどさに途中で買い替える方がいることは、業界ではかなり知られたことです。
            ネットショップのレビューは届いてすぐの話なので、最初はキレイで良いという話しか出てこないと思います。

            サンドペーパーで削って、場合によってはアイロンで膨らませばOKなんて言う販売員もいますが、自分でやったことない人ばかりですからね。
            素人の一般ユーザーがいきなりそんなことに挑戦しても100%失敗します。

            また、机でもっともキズつきやすいのは天板の手前の縁です。
            デスクマットを敷けば良いと思っている方もいらっしゃいますが、手前の縁はデスクマットでカバーできません。

            ちょっと話が逸れてしまいましたが、リッケのデスク+上棚+ウィンディの昇降ワゴンの組み合わせは確かに理想的なスタイルですよね。
            リッケはセラミックス塗装なので汚れや焼けの心配は少ないですし、価格もかなり手頃です。
            一方で、全段スチールレールになるので、ファインに比べると家具としての満足度には欠けるかもしれません。
            やっぱり、学習机は引出しが命ですから。

            子供が使う道具と割り切るか、親子ともに心が満たされる家具を選びたいと考えるか、悩ましいところですね^^;

          • 文入 より:

            ご返信ありがとうございます!

            もともとは15万前後でライト、椅子まで揃えられたらと思っていたので風合いも好みの堀田木工所や杉工場を検討しました。
            今回fine が候補にあがったことで予算の拡張を考えることができました。
            手が届きそうなのがアッシュだったのですが本音を言えばfineでもウォルナットがよかったり、そこまで出すなら浜本工芸も候補としてみようかという気持ちになってきました。

            一般消費者としては堀田木工のデスクを検討するとき、子供が大人になっても使えるデザイン、あるいは家に残して行ってもそのまま置いておきたいと考える人が多いと思うので学習デスクの使用期間として40年くらいある場合もあるのかなと思います。
            販売店でも傷のことは尋ねましたが傷というより味ですよと言われ安心したのですが収納マン様のアドバイスを聞いてる間に迷いが出てきました。
            特にfineを検討したときにこの金額のものを選ぶとしたらやっぱり先の状態が気になります。 

            前回家具店を訪問した際ははなから浜本工芸が候補でなかったのでよく見ておらず近いうちにみに行きたいと思っています。

            購入された方のブログなどいろいろ探してみたのですがオイル仕上げのデスクの10年後(子供が高校生になった頃)の様子を見ることができず、それをみてみたいなと良く思います。
            あまりのひどさに途中で買い替える方がいる‥というのは何年くらい使ってからなのかなど知れたらありがたいです。
            10年以上使うとウレタン塗装も剥げてくると厄介と思い込んでいましたが浜本工芸ならあまり心配しなくてよいでしょうか?
            アクタス、コイズミ、イトーキあたりもその点はいかがでしょうか?

            収納マン様の記事をいろいろ読んで学習机の条件がいろいろ変わりました。

            ①奥行き60以上
            ②天板昇降式、あるいは固定のチェストで天板拡張可能
            ③ブリッジ状の上棚つき(収納力高め)
            ひとまずリビングに置くのでここに納めきれないものはなんとかリビング内にも置けますが(長期休暇中の道具類など)子供部屋に移動になったら書棚などいるかなと思っています。
            それでも小学校で日頃使うものは極力学習机セット内に納められればと希望しています。

            候補に上がっているのは
            ①浜本工芸 09 、89
            ②アクタスフォピツシュはワゴンが昇降する、天板拡張にもなるチェストがあれば‥と思っています。

          • 収納マン より:

            文入さま

            オイル塗装の学習机のキズや汚れがひどくなって買い替えるケースというのは、概ね小学校入学時に購入して、中学生~高校生になったタイミングということが多いように思います。
            ですから、年数としては数年で気になる程度になり、6~9年くらいで我慢ならなくなるということですね。

            ただし、皆がそうなるというわけではなく、使い方次第のところがあります。
            顕著なのはやはり、机に直接、鉛筆やペンで書いてしまった状態です。
            そういうことをしなければ、我慢ならない程度にまではならないでしょう。

            ラッカー塗装の場合、紫外線に弱くプラスチック製品に接して変質しやすいので、10年以上経つと剥がれてくることがあります。
            しかしながら、ウレタン塗装は紫外線や薬品(もちろんシンナーなどは除く)に強いので、剥がれてくることはなかなかないと思います。

            浜本工芸のようなUVウレタン塗装は別格で、キズに強いですし、油性ペンで書いても消しゴムで消すことができます。
            ただし、表面のつや消し塗装は数年で摩耗してツヤが出てきます。

            アクタス、コイズミ、イトーキなど、UV仕上げを施していないウレタン塗装はUVを施しているものに比べるとキズは生じやすいと言えます。

            ”傷というより味です”という表現は、それを語る人次第で価値が変わってくると思います。
            ウレタン塗装、本物のオイル塗装の良さも知っている方が言うのであれば、それは真実味があります。
            しかし、そうでない場合は、あまり感心しません。

            販売員にもいろんな方がいて、とにかく目先の売上だけを追う人もいます。
            そんな人の中には、クレームが発生しても逃げ回って、メーカーに責任を丸投げする人もいます。

            逆にクレームに真摯に対応する方は、最初からクレームが発生しないように、信頼できるメーカーの商品を勧めます。
            また、木目や塗装についてメリットとデメリットをちゃんと説明できる知識があり、必要に応じて説明してくれます。

            キレイなキズばかりだったら良い思い出と言えるんですけどね。
            現実にはそんな良いものではありません。
            できればいつまでも買ったときのようにキレイなまま残しておきたいというのが本音ではないでしょうか。

            UVウレタン塗装であっても、もちろんキズはつきます。
            特にランドセルの金具など硬いものが当たると、打痕(だこん)と呼ばれる凹みキズが生じます。
            しかし、汚れが目立つということはほとんどないです。
            その点で、やはりウレタン塗装のほうが気を遣わず子供に使わせることができると思います。

            そんなわけで、私としてはやはりウレタン塗装の机がオススメです。
            ご予算が許すなら日本製ですが、中国製でも品質は日本製とそう劣らないと言えると思っています。

            上棚があったほうがお子さんが好きなものをディスプレーすることで机に親しみやすくなると思いますし、手近に辞書などよく使うモノを置くことができて便利です。
            また、上棚を置くなら天板の奥行は60cmあったほうが良いとも思います。

            上棚の棚板の高さは高いほうがデスク天板との間にゆとりができて良いです。
            一方で、あまり高くなりすぎると、座ったままではお子さんの手が届きにくくなってしまいます。
            よって、デスク天板が65cm以上あれば、上棚の棚板はそんなに高くないほうが逆に良いかもしれません。

            ワゴンの天板は昇降式のほうが良いと思う一方で、どちらでも良いとも思います。
            ほとんどはワゴンの上に教科書類を積み上げておいたり、ランドセルなどを置くという使い方のため、デスク天板と高さを揃える必要性はそれほど高くありません。
            また、天板の高さを揃えないほうが、すぐに机の下に移動させやすいというメリットもあります。
            浜本工芸の移動袖やイトーキのリーモなどのようにワゴン引出し2段目を深めにできるというメリットもあります。

            あまり条件を絞り込んでしまうと選択肢がなくなってしまうのが学習机選びの難しいところです。
            最近は特にリフティング式のワゴンを用意しているデスクが少なくなってきていますからね。
            デスクの奥行が60cm以上のもの、上棚を用意しているものも、減る傾向にあります。
            ガチガチに理想的な机を追い求めるのではなく、無理のない予算である程度絞り込んでから、お子さんに選んでもらうくらいのスタンスが理想的と言えるのではないでしょうか^^

          • 文入 より:

            傷、塗装についてわかりやすく説明してくださり本当に、本当にありがとうございます!
            オイル塗装の商品がいいと言う人には販売の方も言いづらいかもしれませんね‥。

            今月中に浜本工芸見に行きたいなと思っています!

            110幅の09デスクに110幅の89ロータイプブックスタンドの組み合わせが最有力です。

            リビング学習期(おそらく小学生の間)はワゴンはデスク内に収めることがほとんどだと思うのですが、子供部屋に移してからはリフティングワゴンはほぼデスクと横並びをデフォルトにする見込みです(デスク下に入れておかないと使いづらいでしょうか?)

            また、浜本工芸のリフティングワゴン、A、Bと2種ありますね。
            細々したものはデスクにも浅い引き出しがありますし、リビングや後々用意する書棚にも小物用収納など組み込んでしまえるかなとも思うのでB、深めの2段の方がつかい勝手が良い気がするのですがいかがでしょうか?

            いつまでも長々と質問させていだき申し訳ありません‥。
            相談させていただかなければネットサーフィンで堂々巡りだったと思うので本当にありがたいです。

          • 収納マン より:

            文入さま

            > オイル塗装の商品がいいと言う人には販売の方も言いづらいかもしれませんね‥。

            いや、そんなことはないと思いますよ。
            価値観は多様化していますし、最近は皆さん色んな媒体で情報収集してらっしゃいますからね。
            ただ、「どこまで分かった上で言ってるのかな?」と推し量りながら説明するのはやや気を遣うかもしれません。

            浜本工芸のNo.09デスク(110)にNo.89ロータイプブックスタンドの組み合わせ、良いと思います!

            デスク横にワゴンを並べるレイアウトは、椅子の出し入れがしやすく、ゆったり座ることができます。
            ただし、十分なスペースが必要になるため、書棚などのスペースも確保しようと思えば、なかなか難しいことが多いと思います。
            つまるところ、子供部屋の広さと、ほかの家具等の配置次第ですね。

            昇降袖AとBの違いについてはおっしゃる通り、私もデスク本体には浅い引出しが2つあるのでBの中深の引出しがあるほうが使い勝手が良いと思います。
            逆にAを選ぶと、浅い引出しばかり4杯もある状態になってしまいますからね。
            しかし、そういうことに気付けず、ウチは十数年前にAのほうを買ってしまいました^^;
            当時はまだBが見慣れず、違和感があったからだと思います。

            ちなみに、6年前に聞いた話では、例えばNo.09デスクの場合、昇降袖A:昇降袖B:移動袖Aの販売比率が、63:25:12ということでした。

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            それはさておき、中深の引出しがあると、浅い引出しに収まらない実験セットのようなモノも入るので便利です。
            逆に、浅い引出しに収納するのに適したペンなどの文房具なんて、そんなにたくさんありませんからね^^;

          • 文入 より:

            お世話になっております。
            やっと村内家具さんに09デスクの実物を見に行ってきてこれにしようと決められました。 
            たくさんアドバイスをいただきありがとうございました。
            ただ1点決めきれなかったのが上棚についてでした。

            幅はデスクと同じ110を検討しているのですが、09バックパネルだとデスク上棚下に高さがあるのでタブレットやノートパソコンもデスク奥に入って、2段目にも奥行きがあるのでA4サイズのものがおける、しかし棚の耐加重は10キロ。

            選ぼうと思っていた89ブックスタンドだと下にノートや教科書は広げられるものの1段目の高さが低いのでパソコンは棚前に置くことになる、2段目は奥行き的にはA4は収まらない。でも耐加重は20キロと09の倍。
            (A4も奥行きがはみ出てはしまうけど置けないわけではない)

            09はA4は並べられても重いものはのせられないんだったら実用的でない?
            89はA4は乗せられないけど十分使い道はあるか? 

            などいろいろ想像できなくてとりあえず帰ってきました。

            タブレットやパソコン世代の学習机の実情などをふまえて使い勝手が良いのは一体どのくみあわせなのでしょうか?

            09デスクは幅110
            昇降式Bワゴンを選ぶので幅にゆとりがあるので上棚をつけたままでもパソコンがデスク奥に入らなくてもよいのかもしれませんね。 
            成長して子供部屋に移る頃には書棚も用意すると思います。
            そうすると大きめの本は書棚にしまうのかも。
            成長しても上棚を外さず使い勝手をよくつかえるものでしょうか?
            なかなか使い勝手が想像できずに質問してしまい申し訳ありません。

            そしてポイントもつくし楽天でと思っていたのですが家具店で買うと販売価格がかなり違うのですね、見に行ってよかったです!

  2. 文入 より:

    すみません、決めきれなかったことがもう一点ありました。
    デスク一式色はダークオークを選びます。
    椅子なんですが、色味のこともあり、浜本工芸で合わせるなら板座のDSC-23
    かなと思うのですが、杉工場のレオの板座のものを状態のいい中古で1万円ほどで購入できる可能性があり(こちらオイル塗装なのでそのままか、あるいは色付きオイルで近い色に自分で調整する)、中高生くらいでキャスター付きの椅子などに買い替える可能性があるかも?と思うと浜本工芸で揃えなくてもいいのかもと思うのですがいかがでしょうか?

    案外みなさん小学校入学のときのこのタイプの椅子のまま使われますでしょうか‥?。

    • 収納マン より:

      文入さま

      上棚は難しいですよねー^^;
      No.09バックパネル(110)、No.89ロータイプブックスタンド(110)ともに、懸念されているところはすべてその通りだと思います。

      実は我が家の浜本工芸の学習机は現在のNo.09デスクのプロトタイプみたいな机で(No.02デスク)、同様にバックパネル式です。
      構造的にはNo.09バックパネルより丈夫と思われるものの、A4サイズを目いっぱい並べ、ファイルボックスが手前に少しハミ出した状態です。

      当時小学生の息子(体重:30kg前後)がときどき上に乗ってました。
      勢いをつけず、しかも一瞬だったからか、壊れることはなかったです。
      明らかに重量オーバーの状態のため、横から見ると最大で手前に1cmほど傾いていました。

      つまり、No.09バックパネルも少し手前に傾くのを許容できるのであれば、上段に目いっぱい乗せても大丈夫と考えられます。
      ただ、そもそも仕切り板が差し込み式なので、そのままではA4サイズのファイルなどは立て掛けにくいと思います。
      そうすると、ファイルボックスを使う必要があり、手前に少しハミ出すのは必至です。
      それが全幅に渡るとさすがに圧迫感が強く、耐荷重どころの話ではないようにも思います。

      ちなみに、当初抱いておられたイメージとは違ってしまうとは思いますが、60cm幅のバックパネルはいかがでしょうか。
      60cm幅のバックパネルの下段に目いっぱいファイルなどを並べると、机上の右奥が埋まってしまうものの、そもそも手が届きにくい場所です(すべて右利きでワゴンを机下の右側に置いた場合)。
      上下2段にファイルなどを並べると、概算で合計120cm幅分に相当します。
      つまりNo.89ロータイプブックスタンド(110)の収納量と同等です。

      バックパネル(60)の横には壁の余白が見えるので圧迫感がなく、時間割表などを貼ることもできますし、机上面を広々使えます。
      デスクライトの設置も楽なうえ、アームが邪魔に感じることも少ないと思います。
      コンセントは別途用意する必要がありますが、クランプ式のコンセントを取り付けることも可能です。

      No.09バックパネル(110)とNo.89ロータイプブックスタンド(110)のどちらが良いかと聞いているのに60cm幅のバックパネルを勧められるのは心外かもしれませんが、タブレットやパソコンの使用を前提とすると、僭越ながらご一考の価値はあるかと思います。

      椅子については、必ずしも浜本工芸で揃える必要はないと思います。
      コイズミファニテックのハイブリッドチェアやカリモク家具のクレシェなど他社のデスクを合わせる方も少なくないです。
      ウチももともとバランススタディをセットしていて、子供らが中高生になってからはイトーキの大人用の回転チェアを使っています。

      椅子の買い替え時期は結構バラバラです。
      大人になってもずっと最初の椅子を使い続けるお宅は少なくない一方、わずか1~2年で塩ビレザーが破れたとか、座り心地が気に入らないとかで買い替えることもあります。
      ただ、机と違って椅子は消耗品と言えるところがあるので、数年程度で買い替える可能性はあるだろうと思っておいたほうが良いでしょう。

      そう考えると、杉工場のレオの板座の中古品がが安く買えるのはありがたいかもしれません。
      ただ、ご自分で色を合わせるのはかなり難しいと思います。
      「濡れ色」になるので表示色の通りにはなかなか仕上がらないこともそうですが、浜本工芸のダークオーク色はツヤありなので、どうやってもツヤ感を合わせることはできないからです。
      失敗するリスクを考えると、色もツヤも異なるもの同士で使ったほうが違和感は少ないと思います。

      あと、学習机をネットショップではなく村内FAなど地元のお店で購入されるのは正解だと思います。
      おっしゃる通り、ネットショップは定価表示、村内FAなら楽天市場で購入した場合のポイント還元と同じくらい値引きしてくれるはずです。

      それよりも、配達や組立設置の面で安心です。
      地元の家具店なら外注の運送会社を使っていても、仮にクレームが発生しても誠実な対応が期待できます。

      一方で、ネットショップの場合はそもそも玄関届けが大半で、宅内への搬入や、合板のように頑丈で重いダンボール箱の処分が大変です。
      組み立て中にキズが見つかったら、自分がやったのか、配送業者の問題か、メーカーの問題かを問うところから始めなければなりません。
      仮に配送業者やメーカーの問題であると判明しても、また荷造りしなければならず大変な思いをすることになります。
      そもそも、たとえばNo.09デスク本体は荷姿が完成品の状態なのですが、ネットショップの中には分解してコンパクトな荷造りで発送するところもあります。
      こんなことをされてしまっては、メーカー保証は受けられないのは当然で、責任の所在を明確にすることも困難です。

      というわけで、学習机に限らず家具は地元の家具屋さんで買っていただくのが安心です。
      ショールーミングしているという罪悪感もなく、気持ち良く買っていただけると思いますよ^^

      • 文入 より:

        いつもありがとうございます!
        椅子については中古の杉工場で色は使いながら様子を見てみるか、あるいは私も検討していたバランスチェアを一度見に行ってみようかと思います。
        購入は村内家具でと思いつつ、大塚家具や島中ホームズに09バックパネルコンセント付きがあるのかなと思い調べてみましたが島忠は幅は60のみだそうで価格も村内さんの方が求めやすかったのでこのまま村内家具でと思っております。

        バックパネルについては未だ悩んでおりますが浜本工芸のホームページのお客様の声の中でお子さんが色鉛筆を広げてお絵描きをしている写真を見つけました。こちらは09バックパネル机幅いっぱいのものでした。
        パソコンタブレット以前にこういうことが大いにありうるなと思い、89バックパネルは候補から外しました。これはこれで2段目も小さい子供の手が届きやすく捨て難いのですが‥。
        そして09バックパネルの幅60をというご提案本当にありがとうございます。
        コンパクトな上棚についての記事も読ませていただきとても腑に落ちました。
        29日まで商談フェアをやっているためそれまでにもう一度足を運んでその時に決定したいと思っているのですがもう一度60幅と110幅を見比べてと思っています。
        画材など書籍ほど重さのないもので並べたいものけっこうあるかな、本類は2段目の端の方にまとめて‥などあればやっぱり机幅いっぱい欲しいという気持ちもあります。
        ですが差し込み式のブックエンドの強度などみてみてやっぱり60幅にして机半分ほどは奥まですっきりあけておくもいいですね。
        09バックパネルの耐加重、ブックエンドがもう少ししっかりしていればなぁと思ったりもしますがなかなかいろんな人の希望通りにはいかないものですよね。
        改めて収納マン様のたなとつくえの上棚をみて、A4が2段にしっかり入る、コンセントは棚の外脇につけられるなどとてもよく考えられていて収納の実情を分かってらっしゃる方が考えた、消費者にうれしい使いやすさがつまっていて素敵だなと思いました。
        ここまで成長した先の使いやすさを見据えたアドバイスをしてくださる販売員の方は滅多にいらっしゃらないですが学習机は成長期に10年以上使うものなのでその都度使いやすさが変わりますし価格も安くはないものですからメールでここまで手厚くアドバイスしていただけることが本当に本当にありがたいです。
        お忙しい中いつもご返信いただき感謝しております。