クランプ無理ならデスクライトを石こうボード壁に取り付ける方法もアリ

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山田照明Z-A3

以前に…と言っても9年も前のことですが、山田照明のZライト専用壁付金具(Z-A3=販売終了)を石こうボード壁用ピン(東洋工芸・かけまくり)で取り付けようとして失敗に終わったことがあります。金具に厚みがあるため、ピンの長さが足りなかったのです。

そんなことはとっくに忘れていたのですが、先日山田照明から新型Zライトの「Z-10GB」と複数のクランプ金具を拝借した折りに、Z-A3がまだ手元にあることを思い出しました。

当時は無理だったことも、現在のアップデートされた私なら解決できます。というわけで、今回は石こうボード壁にデスクライトを取り付ける方法を紹介したいと思います。

※この記事は2025年11月19日時点の情報に基づいています

山田照明「Z-C30」が必須

石こうボード壁にデスクライトを取り付ける際に肝となるパーツは、山田照明の壁面固定用金具「Z-C30」です。ブラック(B)のほか、ホワイト(W)があります。

残念ながら、今回は山田照明から拝借しておりません。しかし、私の手元にある旧型の「Z-A3」とは寸法などがほぼ同じです。主な違いはZ-C30が抜け防止ネジ付きに改良されていることと、付属の木ネジが鍋から皿に変更されている点だけです。よって、以下はZ-A3を使っての説明となります。

なお、Z-C30の軸受けの穴の直径は13.5mm。壁や板の厚みが24mm以上のところにネジ留めする必要があります。

壁に2×4材を固定

ニューヒカリ(清水)の「WALL BASE」で石こうボード壁にツーバイフォー材を固定

ネジ留めする必要があるZ-C30を石こうボード壁に取り付けるためには、間に2×4材などのツーバイ材を使います。

現在はラブリコやスタンドバーなど様々なDIYパーツがありますが、今回はNewHikari(清水)の「WALL BASE」で2×4材を壁に固定します。突っ張り式と異なり転倒するリスクが少なく、また荷重を床に逃がせるので意図せず大きな負荷が掛かっても安心だからです。

なお、今回は高さ180cmの2×4材を使用していますが、デスクライトの取り付けだけなら高さ90cmもあれば十分です。ちなみに、Z-C30の取り付けに必要な板厚は24mmなので、厚みが約19mmの1×4材などのワンバイ材ではネジが貫通してしまいます。

2×4材に壁面固定用金具をネジ留め

2×4材に壁面固定用金具(Z-C30)をネジ留め

2×4材に壁面固定用金具をネジ留めします。DIYに慣れている方なら問題ないと思いますが、2×4材にネジを留める際は必ずドリルで下穴を開けましょう。いきなりネジを回すと木材にヒビが入ります。

なお、金具の取付位置(上面高さ)はデスク天板高に揃えるのが標準です。

デスクライトをセットして完了

山田照明の壁面取付用金具にデスクライトをセットして完了

あとは金具の穴にデスクライトの軸を挿せばセット完了です。これで石こうボード壁にデスクライトを取り付けることができました。間に2×4材を挟んでいるので間接的にではありますが、この方法であれば一般的には賃貸住宅でもOKです。

他社製デスクライトもOK

ジェントス「DK-R115WH」を山田照明の壁面取付用金具で設置

ちなみに、デスクライトの根元の軸が直径13.5mm以下のものなら他社製でも取り付け可能と考えられます。ジェントスの「DK-R115WH」も問題ありませんでした。

ただし、軸の直径が12.8mmで壁面固定用金具(Z-A3)の穴よりも僅かに細いので、マスキングテープを巻くなどして調整しないと簡単にくるくる回ってしまいます。現行のZ-C30なら抜け防止ネジ付きが付いているので問題ないと思います。

【参考】各部の寸法

2×4材をWALL BASEで壁に取り付けてZライト用壁面金具を設置する際の各部寸法

最後に、2×4材、WALL BASE、壁面取付金具を使った場合の各部の寸法を記しておきます。

現行モデルのZ-C30Bのサイズは幅70×奥行65×高さ65mm。2×4材の表面は壁から約45mmとなります。巾木の厚みが5mm以上ある場合はそれを考慮していただいたほうが良いかもしれません(2×4材の厚みは約38mm、幅は約89mm)。

というわけで、幅90mm程度、奥行は110mm程度と見ておけば良いでしょう。

以上、山田照明の壁面取付金具を使って石こうボード壁にデスクライトを取り付ける方法を紹介しました。

この方法を使えば、学習机にクランプ式デスクライトを取り付ける場所がなくても対処できます。2×4材などを設置するスペースが必要になるものの、逆にそれを活用することでウォールラックなどを取り付けて機能性をアップさせることもできます。私がWALL BASEをオススメするのはそのためです。

デスクライトさえ取り付けられれば良いという場合は、平安伸銅工業の「LABRICO(ラブリコ)浮かせる家具強力ブラケット」で2×4材を壁面に貼り付けるのも良いでしょう。もしくは、無印良品の「壁に付けられる家具棚」の棚板の端にクランプ金具でデスクライトを設置するという方法も考えられますが、安全面で不安があります。

ともあれ、様々なDIYパーツを活用することでデスクライトを壁面に取り付けることは可能です。今回の記事がその参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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