【2024最新】ウィドゥ・スタイル(旧・大塚家具製造販売)の学習机

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学習机は引出しが命です。作業台としての机は簡単には壊れることはありませんが、引出しはその品質いかんで寿命がまったく違ってくるからです。

その点で言えば、最高峰は浜本工芸。まるで婚礼箪笥のように開閉がスムーズで、他を圧倒します。しかし、いくら浜本工芸の学習机がコストパフォーマンスに優れていると言っても、価格も最高級クラスです。

「やっぱり丈夫な机を買おうと思ったらそれなりのお金が必要なのか…」と思われたアナタ、そんなことはありません!浜本工芸よりも安くて、浜本工芸に勝るとも劣らない堅牢な引出しを備えた学習机が実はあるのです。

それが「WeDO Style(ウィドゥ・スタイル)」。聞いたことがあるという人はかなり少ないでしょう。今回はそのメーカーについて簡単に説明しつつ、主な学習机を紹介したいと思います。

※2023年11月27日更新

 

ウィドゥ・スタイル(旧・大塚家具製造販売)

ウィドゥ・スタイルは大阪府豊中市に本社を置く総合家具メーカーです。2017年4月に社名を変更するまでは大塚家具製造販売という名前で、よくIDC大塚家具と間違われたものでした。

かぐや姫との血縁はなく、もともとは大塚製薬などを筆頭とする大塚グループの会社です。1966年に大塚家具工業として設立され、徳島工場にて鏡台やテレビキャビネットを製造。その後、何度か社名変更や組織変更を繰り返しながら取扱い品群を増やして、総合家具メーカーと呼ぶに十分な規模となりました。2016年4月にMBOで大塚グループの大塚化学から独立し、翌年にウィドゥ・スタイルと社名を改めて現在に至ります。

現在の製造地は主に、中国、タイ、ベトナム、インドネシア、日本です。しかし、決して安物というわけではありません。ドレッサーやワードローブ、マットレスの一部などは国産で品質はとてもしっかりしており、海外で作るものはもちろん国産よりは劣るものの、設計思想がシッカリしています。

学習机は中国製が多いですけど、ドレッサーやワードローブなどの製造で培われたノウハウが活かされているのか、とてもメードインチャイナとは思えないほど堅牢です。

そんなわけで私は大塚家具製造販売の学習机は割りと高く評価しています。ただ、取扱店は非常に少なく、家具の大正堂や島忠ホームズのほか、一部の家具店でしか見かけないことが残念です。

ウィドゥ・スタイル公式ホームページ
WeDOstyle Products / 学習机

セレクト

現在、ウィドゥスタイルが主力としている学習机は「セレクト」です。幅は90cm、100cm、110cmの3サイズ。カラーはナチュラル、ウォールナット、ホワイトウォッシュの3色。脚形状は4本脚、2本脚(ロの字脚)、テーパード脚の3タイプ。さらに、ブックシェルフ、ブックチェスト、リフティングワゴンを組み合わせることができます。つまり、たった1モデルでも幅広いニーズに対応できてしまうのです。

引出しがとても丈夫!

セレクトは選択肢の豊富さが魅力ですが、それよりも重要なのは引出しがとても丈夫にできているということです。さすが婚礼箪笥を作っていたメーカーだけあって、金属製のスライドレールなしでも十分スムーズに開閉できます。そして、まるで婚礼箪笥のように底板が厚く、私のヘナチョコパンチではとても割れそうにありません。

紫外線&汚れ&熱に強いセラウッド塗装

もう一点、セレクトの素晴らしさを挙げるなら、セラウッド塗装を施していることでしょう。セラウッドはウレタン塗装の一種で、オイル塗装に分類されるセラミックス塗装とは異なります。一般的なウレタン塗装と比べて、紫外線、汚れ、熱に強いところがメリットです。

ただ、我が家でもセラウッド塗装をセンターテーブルを使っているのですが、キズに対してはそれほど強いとは感じません。それでもウレタン塗装の一種ですから、オイル塗装などと違って汚れの心配が少ないのは助かると思います。

 

以上の通り、ウィドゥスタイルは家具メーカーとしてはマイナーですが、実は由緒ある会社なので安心していただけると思います。引出しなどの作りもシッカリしており、その割りにはコスパも優れています。

敢えてウィークポイントを挙げるとしたら、デザインがちょっと野暮ったいところでしょうか。ただ、そこは堅牢さを重視する姿勢とトレードオフとご理解いただければと思います。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. はむさん より:

    はじめまして。
    学習机ではないですが、
    旧大塚家具製造販売株式会社のダイニングセットの購入を、かんがえています。
    5点セットで10万円のもの。

    デザインと日本企業のもの(ちらっと大塚家具と保証書でみえたので最初はあの大塚家具と勘違い(^^;)で即決をしました。

    後に製造が中国、あの大塚家具とは違う…色々きになりだしました。。。

    インターネットにもあまり情報がなく口コミもみられません。
    海外の自社工場ではなく、OEMでの製造…やっぱり中国製が気になります。

    企業の評判や信頼性、商品、ダイニングセットの評判何でもよいので情報はありませんでしょうか?

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      はむさんさま

      はじめまして^^

      旧大塚家具製造販売のダイニングセットのご購入を検討されているのですか。
      私が知っている同社のダイニングセットで言えば、5点セットで10万円というのはかなりお買い得感がありますねー。

      大塚家具製造販売の名前はマイナーですけど、会社や商品は非常にしっかりしていますよ。
      なんてったって、大塚製薬などを擁するあの大塚グループですからね。
      家具業界の隠れた超優良企業と言えるでしょう。
      (実際、給料やボーナス、福利厚生なんかも良くて、めちゃうらやましかったです^^;)

      大塚家具製造販売はもともと徳島県を中心に国内でワードローブやドレッサーを作っていて、その品質は素晴らしいものでした。
      現在でもドレッサーなどは国内で作っているはずですが、一方でダイニングセットなど中国生産の家具が増えました。
      それでも、企業文化や設計思想というのは基本的に変わらないと思います。
      日本で設計、海外で生産してコストを抑えるという手法は他の業種でも採用されますが、大塚家具製造販売は良い例のひとつと言えるでしょう。

      はむさんが実際にご検討中のダイニングセットがどんなものなのかが分からないので、一概にそれが妥当かどうかは分かりません。
      しかし、普通に考えて5点セットで10万円というのは、およそ一般の方が聞いたことがないようなメーカーが中国か東南アジアで作ったそこそこの仕様のダイニングセットです。
      私の知る限りでは、大塚家具製造販売のものとしてはかなり安くなっていると感じます。

      はむさんが気にされている中国製であるという点については、基本的にあまり心配はいらないと思いますよ。
      工場によってレベルが異なるので一概に言えませんが、一番上のレベルになれば下手な国産よりもずっと上だと私は思っています。
      また、大塚家具製造販売が使っている工場のレベルは少なくとも上から数えたほうが早いレベルだと私は思います。

      以上ですが、なにしろはむさんが検討されているものがどんなものかが分かりません。
      いったんメーカーや産地のことは忘れて、そのものが他の商品と比べて本当にお得かどうかを判断してみてください。

      一番良いのは、椅子の座面の裏側やテーブルの天板の裏側をチェックしてみることです。
      品質というのは、そういうパッと見た目では分からないところにモロに出てきます。

      これらの箇所が他の商品と比べて明らかに雑だと感じれば、それはその程度の商品だということです。
      逆に気にならないレベルであれば、やっぱりお買い得だったということになるかと思います。

      ともあれ、私は大塚家具製造販売の家具はやっぱり良いと思いますよ^^

  2. はむさん より:

    早速のお返事ありがとうございます。

    こんなに詳しく教えて頂き感謝いたします。

    商品は21スタイルのオリジナルのもののようです。

    使用材料
    ロシア産のホワイトオーク材
    塗料、接着剤は日本製のF☆☆☆☆基準のもの
    合板については椅子、テーブルともに不使用。

    色々家具をみて回っていてこれだ!とおもったものでした。しかし椅子の裏側など詳しくはみていません(;_;)

    子どもが小さいので安全性が重視です。
    カリモクや飛騨なども考えてますが、最低でも30万円…安全性は重視したいけど、マジックで書いたりするし今、何十万円のものを買ういみがあるのか迷います(;_;)

    今気づいたのですが今のダイニング椅子なんですが、実家からもらったもので、大塚家具製造販売のものでした!かれこれ10年はたっていると思います。やっぱりデザインと木の質感すきです(>_<)!

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      はむさんさま

      ご実家から譲ってもらったダイニングチェアが大塚家具製造販売のものだったなんて、ご自分で信頼性をバッチリ確認しているわけじゃないですか!(笑)
      もはや私がご説明する必要などないですね^^

      それにしても、ナフコ21スタイルで大塚家具製造販売のオリジナルのダイニングセットなんて扱っていたんですねー。
      大塚家具製造販売のモノ作りの姿勢を見ていると、塗料や接着剤はF☆☆☆☆相当というのは納得です。

      主材がロシア産のホワイトオーク材で合板不使用ということは、テーブルの天板も椅子の座面も無垢(集成材)ということですか。
      サイズやデザインにもよりますが、それで10万円というのはやっぱり安いと思います。

      ホルムアルデヒド発散量がF☆☆☆☆相当なら、安全性の面ではまったく問題ないと言えます。
      材質的にはそれ以上はありませんからね。

      構造的にもぬかりはないでしょう。
      どこぞの北欧風家具ならともかく、大塚家具製造販売なら構造は業界随一の堅牢性を持っているはずですし、PL法もきちんと適応されるはずです。

      おまけにナフコが販売しているわけですからね。
      ナフコに関しては悪い評判を聞くことは基本的にありません。
      何か問題があれば、アフターケアもシッカリしてくれると思います。

      ちなみに私も結婚に際して家具を数点、ナフコで買いました。
      何ら問題が発生しなかったのでアフターケアについては体験する機会がありませんでしたが、ワードローブの別注仕様を受けてくれたり、配送エリア外にもかかわらず配送してくれたり、とても良心的でしたよ。

      上を見れば、もちろんカリモク家具や飛騨産業は良いと思います。
      けれどもコスパで考えるなら、大塚家具製造販売は良い選択肢だと私は思いますけどねー。
      学習机についても同様に思います^^