私はオフィスチェアの下にダイソーの「ピタッと吸着マット」を敷いています。
30cm角のタイルマットなので、汚れても洗ったり交換できるのがメリットです。ただ、どうしても糸くずなどが付きやすいのと、たまにめくれ上がったりズレることがあるのが気になるところです。
それほど椅子を移動することもないので、キャスターを外して固定脚に交換することも検討しました。しかしながら、私が使っているHARAチェアはどうにもキャスターが外れません。ウレタンキャスターなのでそもそもカーペットを敷く必要性は乏しいものの、ほかに何か良い方法はないかと考えていました。
そんなとき、和気産業から「キャスタースリッパ」なるものが発売されたことを知り、これは試してみねばと思った次第であります。
※この記事は2023年2月8日時点の情報に基づいています
和気産業・キャスタースリッパGK-501
和気産業の「キャスタースリッパGK-501」はその名の通り、キャスターに履かせるスリッパです。これを回転チェアのキャスターに取り付けることでフローリングにキズがつく心配がなくなります。また、簡単に椅子が動くことがなくなり、固定脚のような感じになります。
私のように椅子を動かせなくても問題なく、できればデスクカーペットを敷きたくないという人にはピッタリの商品なのであります。
特殊ゴム製で底面に粘着式フェルト
キャスタースリッパ本体は特殊ゴムでできており、ソールはやや硬め、ベルト状の部分は軟らかめです。ソールの内側には双輪キャスターが上手く収まるように轍が彫ってあります。
底面は硬めのフェルトが粘着テープでくっつけられています。粘着面がちょっとハミ出しているので、ホコリを寄せつけないか心配ではあります。
なお、取り付け可能なキャスターは直径50~60mmの双輪キャスターに限ります。ボールキャスターや一輪キャスターには対応していません。
取付けは意外と簡単
「上手く取り付けられるかな?」と少々不安でしたが、意外と簡単で驚きました。
まず、スリッパのかかと部分をキャスターの下に挿し入れ、あとはキャスターを爪先側に転がすだけ。勝手にベルト部分が留まります。
なお、取外しは逆の順番で、簡単に外せます。
なかなか良い感じに
キャスタースリッパは黒一色のみ。白いチェアだとちょっと目立ちますが、良い感じに装着できていることがお分かりいただけるでしょうか。
この状態で椅子を引っ張ってもキャスタースリッパが外れることはありません。一方で、キャスターが転がらないので、移動したいときは強めに引き摺る必要があります。
カーペット要らず!
キャスタースリッパを使うことで、デスクカーペットが不要になり見た目がスッキリしました。また、デスクカーペットを敷いていたときは細かい糸くずが取りにくくて見た目も汚らしかったのですが、それが解消されました。
そういったメリットがある一方で、デメリットももちろんあります。椅子を動かすことなんてほとんどないと思っていたのですが、キャスター1個分程度の前後左右の移動は少なくなかったようで、そのわずかな移動の度にお尻を浮かせて椅子を動かす必要があります。また、掃除の際には椅子をズルズルと引き摺らなければなりません。
もっとも、個人的にはデメリットよりもカーペットを敷かなくて済むメリットのほうが圧倒的に大きいと感じています。
コイズミ学習チェアにも!
キャスタースリッパは大人が使う回転チェアにしか使えないと思うことなかれ。実はコイズミファニテックの「ハイブリッドチェア」などにも取り付けることができます。
フローリングのままが良いけれどナイロン製キャスターだとキズが心配という場合にはピッタリです。ただし、10kg以上ありますから、新入学児童にはちょっと動かしにくいかもしれません。
浜本工芸の回転チェアにも!
浜本工芸の「DSC-8500」は学習用回転チェアとしては幅広のキャスターを使っています。これはさすがに無理だろうと思いましたが、キャスタースリッパはゴム製で伸びるので、意外とすんなり取り付けできました。
ほかの学習机メーカーのキャスターも試しましたが、取り付けできないもののは確認できませんでした。木製椅子のキャスターは除き、ほとんどの回転チェアに対応していると思います。
というわけで、和気産業のキャスタースリッパを紹介しました。固定脚に交換することが可能ならそのほうが安く済んで良いですけど、キャスターを取り外せない場合や元に戻す可能性を考えると良い選択肢になろうかと思います。
キャスタースリッパの価格は約3千円で決して安くないものの、デスクカーペットやチェアマットと比べるとむしろ割安になることもあるでしょう。椅子の下に何も敷かないのはすごく気持ち良いので、気になる方は是非お試しいただければと思います。
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