食料品その他製品やサービスと同様に、学習机もここのところ値上げが続いています。原材料費、物流費、人件費などの上昇、為替変動など、値上げする理由には事欠かないのですから仕方ありません。
度重なる値上げについて報じることについては、快く思わない方もいらっしゃることでしょう。しかし、良いことも悪いことも忖度することなく消費者に伝えるのが私の務めだと考えています。某北欧風B級家具販売店のように、値下げはことさら大声で、値上げは黙って済ますことは誠実ではないと思うのです。
とは言え、私も値上げの話を聞くたびに気持ちが萎えます。一生紀が2023年7月1日に価格改定をおこなうという表示を見たときも「またか…」という思いでした。
※この記事は2023年7月5日時点の情報に基づいています
一生紀、7月1日に価格改定=ほぼ値下げ
しかし、ISSEIKI FURNITURE SHOPに掲げられた価格変更リストを見て驚きました。なんと、このご時世に値上げではなく値下げなのです。一部値上げの商品もありますが、ほとんど全面的に値下げなのです。
一体どういうことなのでしょうか。
実は昨年に値上げしていた
改めて調べてみたところ、一生紀は2022年4月に値上げしていたんですね。たとえば上写真の「 FRINK(フリンク)110 DESK + WAGON 2SET」は今回、税込57,990円から同55,980円に値下げされていますが、昨年は同54,990円から同57,990円に値上げされていたのです。つまり、この1年数ヶ月の間にトータルで1千円ほど値上げされたということになります。
「なんだー、がっかり!」という話ではありません。メーカーとしては”値上げが受け入れられなかった”と言われかねない状況ですが、ほとんど値上げされていないというのは消費者にとってとてもありがたい話です。
一生紀はほとんど値上げしていない!
一生紀は価格を掲載したカタログを発行していないため、私も過去の価格はチェックしていませんでした。しかし、改めてブラウザの拡張機能「Keepa」を使ってamazonでの過去の価格推移を調べてみたところ、この5年ほどでほとんど値上げしていないことが分かりました。
たとえば今回、上写真の「FIORE(フィオーレ)KD-2 DESK CHAIR (NA-WH)」は税込15,790円から同14,990円に値下げされていますが、Keepaで確認可能なもっとも古いデータで見ると、2018年3月の価格は税込15,400円です。値上げどころか、逆に値下げされているのですから驚きです。
一応、一生紀の名誉のために言っておきますが、割りと人気が高い「L-DESK(エルデスク)」や「REFLE(リフレ)」は僅かながら値上げに成功しています。というか、今回は値下げを免れています。とは言え、それでもせいぜい10%ほどのことです。
値上げ値上げでウンザリしている方にとっては、これは朗報と言えるのではないでしょうか。一生紀のデスクは半分ほどがオイル塗装ですが、残り半分ほどはウレタン塗装もあります。また、ベトナム製ですが品質は中国製にも劣りません。つまり、下手な国産デスクよりもマトモと言えるレベルです。
これは私としてももっと一生紀の学習机をプッシュしていかないといけませんねー。
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