
今年は例年と異なり、未だコイズミファニテック(現・小泉産業)の動向が明らかになっておらず、浜本工芸のカタログも発行されていません。2027年度の学習家具カタログが発行されているのはカリモク家具だけです。
そんな中、堀田木工所は例年よりも早く8月28日にデスクカタログを公開しました(今年度はwebカタログのみ)。昨年度と比べてどのような変化があるのか、詳しく見て参りたいと思います。

※この記事は2026年9月2日時点の情報に基づいています
3年ぶり値上げで全品約2割UP
| 堀田木工所 | カリモク家具 | 浜本工芸 | 小泉産業 | |
|---|---|---|---|---|
| 2027 | 約20% | 10% | 未定 | 概ね10%前後 |
| 2026 | – | – | 概ね0~10% | 一部値下げ |
| 2025 | – | – | 概ね5~10% | 概ね0~10% |
| 2024 | 約3~10% | 約10~30% | 概ね5~10% | 一部値下げ |
昨今は右を向いても左を向いても値上げラッシュですが、堀田木工所の学習机も2027年度はデスクライトも含めて全商品約20%値上げとなりました。ただ、カリモク家具と同様に3年ぶりの値上げです。消費者としては痛いところですが、メーカーとしても苦しいところなのでしょう。
一方で、2027年度は新作デスクの投入はありません。ただし、透明のデスクマットが新たに追加されています。こちらはやや薄めであるものの(1.2mm)、国産なのに価格が手頃です。また、ちゃんと裏面に凹凸加工をしており木材の呼吸を妨げず、反射防止加工で木目もキレイに見えるということです。ちなみに、堀田木工所の公式ショップで対象商品を購入してレビューすると、こちらのデスクマットをもらえます。
ウインディとダックが復活
2024年度以降、カタログから消えていた「ウインディ」(上写真)と「ダック」が復活しました。いずれも足元棚付きで奥行が65cm以上ある、完成品(デスク本体分解不可)のベーシックデスクです。
10年以上続くロングセラーモデルとは言え、てっきりもう終売に向かうのかと思っていたのですが、カタログから消えても売れていたんですねー。やはり10万円程度で買える国産天然木デスクということで根強い人気があるのでしょう。
クオン&ルオムがPLO色に

加えて、これまで別冊扱いとなっていた「MIRAIE(ミライエ)サスティナブルプロジェクト」のデスクがデスクカタログ本誌に掲載されています。「クオン」(上写真)と「ルオム」の2モデルで、同時に塗装色がペールオーク(PLO)色に変更されました。アルダー材のナチュラル色に近い色から白みを強調した色になるとともに、木目の導管を埋めるクローズ仕上げから、木質感の高いセミオープン仕上げに変更されているということです。
クオンは天板にホワイトオーク無垢、ルオムは突板を使っており、いずれもウレタン塗装で仕上げています。これらも価格は約20%値上げされていますが、デスクカタログ本誌に掲載されたことで売上アップとなるでしょうか。
2段ベッドが廃番に
「フォレスト 2段ベッド」(上写真)と「クレイ グローアップベッド」は在庫限りで廃番となります(2027年度カタログ非掲載)。フォレスト2段ベッドは実売価で約20万円と高価ながら、浜本工芸の「No.5000二段ベッド」に比べれば手頃で良いポジションにあると考えていたのですけど、少子化の波には抗えないということなのかもしれません。
家具試着ツールを開発&公開

堀田木工所ではこれまでも学習机の組み合わせをシミュレーションしたりARで試し置きできるサービスを提供してきましたが、今年からさらに踏み込んで堀田木工所製以外も含めて様々な家具のレイアウトやコーディネートをシミュレーションできる「Room AI Fitting」を提供開始しました。上の画像は私がデザインしたデスクをRoom AI Fittingを使って色替えしたものを自宅の一室にレイアウトしてみたものです。
正直に言うと、ふだん使っているGoogleのAI(Gemini)などとは使い勝手が異なるため、戸惑う部分はあります。一方で、パーツ毎に材質や色合いを指定できるなど、インテリアコーディネートに最適化されており、理想的なイメージを出力することも可能です。
現在、フリープランでは1ヶ月あたり10回まで生成可能となっていますので、ぜひ気軽にお試しください。
堀田木工所デスク人気ランキング
カリモク家具や浜本工芸では人気デスクランキングを公表しています。しかし、堀田木工所は多彩なデスクラインナップを持っているにもかかわらず明らかにしていません。
そこで、ダメ元でお願いしてみたところ、現在のカタログモデルのランキングを教えていただくことに成功しました!たぶん本邦初公開です。いきなり人気No.1から紹介して参りたいと思います!
第1位 フィーロ
堀田木工所の人気No.1デスクは2024年度登場の「フィーロ」。やっぱりか~という感じですね!
オシャレかつ子供が椅子を引かなくても離着席しやすいテーパー脚。棚板の左右入れ替えや高さ調節ができるコンセント付きの上棚。個人的にはとても理想的なベーシックデスクなので、人気No.1というのは納得です。
第2位 カルロ
第2位は組み替え式デスクとして使える「カルロ」。これはフィーロの登場以前はよく売れていると聞いていましたから、引き続き高い人気を誇っているということなのでしょう。幅100cmタイプだけでなく、幅90cmタイプが選べるというのもうれしいポイントだと思います。
第3位 スキップ
第3位は「スキップ」。これは正直ちょっと意外でしたが、横から見ると「A」字型の脚がオシャレで、かつコンパクトな奥行55cmという点がリビングダイニングに置くのにちょうど良いのかもしれません。背面にコンセントが付いているので、デスクライトの配線もスッキリします。
第4位 ネージュ2
第4位となった「ネージュ2」はワゴンや上棚のホワイトのアクセントが素敵です。ただ、4本脚のシンプルなデスクということで、家具の里の「リッケ」と自社競合を起こしてしまっているのかもしれません。拡張天板の継ぎ目が気になる方にはネージュ2がオススメです。
第5位 ウインディ
しばらくカタログに掲載されていなかった「ウインディ」が第5位にランクインしていたのには驚きましたね。先ほども少し触れた通り、奥行65cmで天板広々、足元棚付きで収納力もあり、それでいてシャープなデザインで野暮ったくないところが支持されているのでしょう。
というわけで、2027年度の堀田木工所の学習机はここ数年の攻めの姿勢から一転、ちょっと一服と言った印象でしたが、人気ランキングを見ていると層の厚さを改めて感じさせられます。
それに加えて、堀田木工所にはカタログには載っていないデスクが他にもたくさんありますからね。コスト高や円安、少子化の波に負けることなく、2027年度もドドーンと頑張っていただきたいと思います。
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