以前は学習机にデザインという概念がほとんどなかったために、割りと色や材質さえ合っていれば学習椅子を自由に選ぶということが多かったように思います。しかし近年はデザインで学習机を選ぶようになり、学習机のデザインに合った同じシリーズの学習椅子を買い求めるということが多くなりました。
そのため、あまり学習椅子を選ぶのに悩むことはないと思いますが、今回は板座と合成皮革(PVCレザー)張りのそれぞれのメリットとデメリットについて説明したいと思います。
板座の学習椅子のメリット・デメリット
現在では合成皮革張りのほうが多い感じですが、10年以上前は板座を選ぶ人のほうが多かったように思います。そもそも板座のほうが品揃えが多かったという事情もあるものの、購入する人も「板座のほうが長持ちする」という意見が多かった感じです。
板座の場合は通常、座布団を敷いて座ります。合成皮革張りの場合は破れたりウレタンがへたったりすると張り替えを考える必要がありますが、板座の場合はそんな心配はありません。板座の上に座布団を敷けば長く使えるというのがメリットと言えるでしょう。一方で、座布団を使わない場合、板座は座り心地が悪いし、冬は冷たいというデメリットがあります。
合成皮革張りの学習椅子のメリット・デメリット
近年は合成皮革(主にPVCレザー)張りのほうが板座よりも支持されているように思います。様々な要因が考えられるのですが、座布団を併用するのは貧乏臭い、合成皮革張りのほうがそのままでも座り心地が良い、合成皮革がアクセントカラーになるなどということが支持されているのでしょうか。ほかに、椅子というものは所詮、消耗品だということが認知されてきていることもあるのかもしれません。
合成皮革張りの学習椅子は見た目が良く、座り心地が良いというのがメリット、半面で板座に比べると耐久性が低い、夏に直接座ると汗でベタベタするというのがデメリットと言えます。
ちなみに合成皮革が破れたりウレタンがへたった場合は張り替えの必要がありますが、家具修理専門店に外した座面を持ち込めば5~6,000円程度で張り替えることが可能です。
布張りの学習椅子のメリット・デメリット
防汚性の向上ならびにインテリア性への配慮から、近年は布張りの学習椅子も増えてきました。PVCの張地に布製のカバーを被せるタイプもあります。
布は合成皮革に比べて触り心地が良く、通気性も保たれ、インテリアとしての質感も良いというのがメリットです。一方でデメリットは、合成皮革に比べると汚れやすく、耐摩耗性も劣るというところでしょう。
しかしながら、合成皮革張りのものと同様に張り替えが可能なので、耐久性についてはあまり気にする必要はないのではないかと思います。
なお、背もたれの部分にも張地を使ったものがありますが、多くは張り替えに際してコストが掛かります。座り心地を重視する場合はともかく、コスパを重視する場合は避けたほうが無難でしょう。
いずれにせよ、もっとも大切なのはお子さんにとって座り心地が良いと感じられるかどうかです。案外、板座のほうが座り心地が良いというお子さんもいらっしゃいます。
まずは店頭でいろんな椅子を机にセットした状態で座り比べてみることをオススメします。
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