昨年は新型コロナウィルス流行の影響で学習机の展示会がほとんどありませんでした。私自身も特に緊急事態宣言が発令されている期間は外出を控えて売場に足を運ぶ機会が極端に減ったので、世の中のトレンドというものがまったく掴めないままに終わった感じです。
そして、今年。大阪で再び緊急事態宣言が発令される直前に、コイズミファニテックの新作学習家具展示会に参加することができました!今回はそのレポートをお送りしたいと思います。
※この記事は2021年8月4日時点の情報に基づいています
ROOMIN(ルーミン)
2022年度のコイズミファニテックはスゴイです。なんと、一挙に3つも新モデルを投入してきました!
まずご紹介するのは「ROOMIN(ルーミン)」。半畳以下に収まるパーテーション付きのミニデスクです。
パーテーションはルーバー状になっていて、お母さんの姿を斜め後ろから見ると仕事をしている様子が覗えます。しかし、反対側に回ると…
こんな風に、手元が見えないわけですね。もちろん、仕事をしているお父さんは視界が遮られ、仕事に集中することができます。仕事をする振りをしつつYouTubeを観ていても家族にバレることもありません(斜め後ろに回り込まれなければ・笑)
ちなみにこちらのパーテーションは左右どちら側に組むこともできます。ただし構造上、着席したときに視界を保ち、逆に斜め後ろからパソコンの画面を見られないようにすることはできません。
また、背面の棚板や側板を外すことはできないのですが、ご覧の通りインテリア性に配慮した上質感のあるデザインに仕上がっています。
cotoa(コトア)
ルーミンについてはもっと詳しくご紹介したいポイントが目白押しなのですが、しっかりと説明すると記事1本使っても足りないくらいなので次に参りましょう。お次は「cotoa(コトア)」。あれ、これって○ユカのア○ンじゃないの?
ズバリ、私はそう思いました(笑)丸みのあるテーパー脚に、奥行55cmの天板。おまけに、上置きやシェルフの感じもア○ンっぽいですからねー。
でも、実物を見るとちょっと違うんですよ。天板はボリューム感があってまるで無垢のようなのですが、実はホワイトオーク突板で、むしろ「ビーノ」と「ルトラ」を足して2で割った感じ。
それでいて、デスク背面には電源タップも置けるコードトレーを装備しているなど、デジタル時代に対応した機能性を備えています。
TRIMS(トリムス)
3台目は「TRIMS(トリムス)」です。このヴィンテージ感のあるデスクはどこかで見たような感じかなと苦笑いしたんですけど、実際に見てみると全くの別ものでした。パーテーションのフレームはアイアンではなくタモ材で、そのフレームの太さに合わせてデスク本体引出しは浅く作られており、線に統一感があってすごく大人な感じなんですよ。
トリムスの素のデスクは上写真左の状態で、そこに別売のスチール製パネルやラックを組み合わせて使用します。パネルは有孔ボードになっているので、市販のフックなどを掛けたり、マグネット付き収納グッズを取り付けることができます。
ガレージ風の遊び心溢れるデスクですね。
ECL-111/112
上記3モデルと同じくらい、もしくはそれ以上にインパクトがあるのが新型デスクライトが投入されたことです!
新型太陽光スペクトルLEDデスクライト「ECL-111」は「ECL-611」のアームに、より大型のシェードを装着したような感じです。Ra97の高演色性LED素子「Sunlike(サンライク)」を搭載することで自然光に近い、目にやさしいあかりを実現しています。
…と言っても、高演色かどうかなんてどうせ肉眼で見ても違いが分からないもんだと思っていたんですよ。ですが、ECL-611とECL-111を並べて見てビックリ。特に机の上の赤い実の部分をよく見てもらうと分かると思うのですが、照り返しがなくてすごく自然なあかりなんです。
これ、すごく良いです。おまけに、タッチパネル式で操作感が良く、3段階調色機能はもちろん、3段階調光機能まで付いています。さらに、小学校の授業時間に合わせた45分タイマー機能まで付いてるんです。
ホワイト(ECL-111)のほか、ブラック(ECL-112)もあります。また、こちらのシェード部分をアレンジしたデスクライトが冒頭で紹介したルーミンに標準装備されています。
ビーノにMO色追加
こんだけ新商品を投入しておきながら、既存商品は一部アイテムを除いてラインナップは維持されました。そればかりか、なんとコイズミファニテックで人気No.1の「ビーノ」にMO色が追加されて3色展開になっちゃいました!
これ、昨年度に某店で見たという方がいらっしゃいましたが、2022年度はカタログモデルになったということですね。従来モデルで言うと、「ファリス」の明るいほうと同じ色ということです。前述のルーミンもコトアも同じ色です。
ちなみに、ビーノの上置き(デスクシェルフ)は昨年度は展示店舗が少なく、おまけにフルセットにするとなかなかの高価格帯なんですけど、結構よく売れたそうです。やっぱり、何だかんだ言ってもベーシックデスクは人気なんですねー。
la fan(ラファン)
「la fan(ラファン)」は従来、「コーディネートチェア」の商品名で販売されていた回転チェアの仕様を一部変更し、カラーバリエーションを増やして発売したものです。
ちょうど妻のテレワーク用に椅子を買おうと思ってたんですが、回転チェアって脚部が黒もしくはシルバーのものが圧倒的に多くて、ナチュラルな雰囲気のインテリアに合うものってとても少ないんですよね。その点、こちらのラファンはとても良い雰囲気に仕上がっています。
オンラインショールーム開設
2022年度は新たにオンラインショールームも開設されました。これが実にすごくて、単にショールーム内をストリートビュー形式でウォークスルーするだけでなく、様々な角度から、かなり近く寄って商品を見ることができ、商品スペックを確認したり、そのままオンラインショップで購入することもできるようになっています。
近くに家具販売店がないという地域もありますし、昨今のように外出に自粛が求められたりすると、こういうのは本当にありがたいですねー。相当お金が掛かっているので、ぜひ活用していただければと思います。
価格は概ね4~5%アップ
先にコイズミファニテックは2021年8月2日に価格を改定することを発表していました。ぶっちゃけ、1割アップは覚悟していましたし、3割くらいのアップもあり得るとすら思っていました。
しかし、フタを開けてみれば概ねたったの4~5%の値上げに止まりました。もっとも値上げしたものでも9%未満で、比較的新しい「ファリス」とハイエンドの「WDスペシャル」は価格据え置き。「アルフ」に至ってはなんと逆に値下げとなっています。
「物流費も原料費も半導体価格もアップしてるのに、どこに値下げの余地があるんですか!?」と聞いたら、ほぼ専用チェアだった「ビスク」が廃番になったことが申し訳なくて、それで値下げしたんだそうです。
世間では何でもかんでも値上げの様相ですが、コイズミファニテックのなんと奥ゆかしいことでしょう。消費者としては価格は安いに越したことはないとは言え、この奥ゆかしさに免じて理解を示したいところです。
以上の通り、2022年度のコイズミファニテックは昨年度と打って変わってニュースが満載でした。新作3モデル投入はもちろんのこと、新型太陽光スペクトルLEDデスクライト、ビーノのMO色、そして小幅な値上げ、オンラインショールームも、業界に与える影響は決して小さくないと思います。
コイズミファニテックとしては、近年の学習スタイルの多様化やテレワークの普及といったライフスタイルの変化を踏まえ、「総合デスクメーカー」としてポジションを確立していくということです。つまり、学習机のコイズミではなく、デスクのことならコイズミということですね。既にそう言えるだけのラインナップが揃っていますから、消費者にとってこれまで以上に信頼できるブランドに育っていくのではないでしょうか。
なお、2022年度の新カタログは9月初旬から順次配布予定とのことですが、PDF版は既に公開されています。コイズミファニテックのホームページTOPからいずれかのページに遷移し、ページ下部のバナーよりチェックしてみてください(PCブラウザの場合は左メニュー上)。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
こんばんは。22年度小学校入学に向け、学習机を探すにあたり、こちらのブログをとても参考にさせて頂いています。
ビーノかコトアかでご相談なのですが、机はまずはリビングに置き、子供が大きくなったら子供部屋に移動させます。
リビングなので、当初は奥行50cm程度の机を探していたのですが、こちらを読み、60cm程度の方が学習机として使いやすいことを知り、コトアが発表されるまではビーノを予定しておりました。
しかし、コトアが出てきたので、デザインもスッキリして見え、迷いが生じております。近所のホームセンターには、ビーノしか展示がなく、コトアはネット画像でしか確認できません。学習机としての使いやすさや、リビング→子供部屋に移動させる(廊下が狭いので1度解体?する必要があります)こと等を考え、どちらがよりオススメ等ございましたら、ご意見いただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
キョウタさま
はじめまして^^
ビーノかコトアで悩んでおられるところですね。
ビーノとコトアの違いは、デザイン、奥行のほか、最大のポイントになってくることが多いと考えられるのはワゴンの違いだと思います。
ビーノはリフティングワゴン、ワゴン、スリムワゴン、さらにサイドチェストやチェストシェルフも選べます。
対してコトアは天板昇降機能のないスリムワゴン一択です。
コトアには配線コードトレー、タブレットスタンドにもなるデスクシェルフ(上棚)など、機能的な魅力があるものの、一般的にはビーノのほうがラインナップが豊富ということもあり機能的に使いやすいと感じる方が多いのではないかと思います。
ワゴンは不要、もしくはコトアのワゴンでも十分ということでしたら、デスク本体のみの比較になると思います。
その場合はやさしいデザインでコンパクトな奥行50cmのコトアか、それよりも直線的なデザインで奥行ゆったり60cmのビーノか、という対比になるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです^^
コメントをご返信いただきありがとうございます。
ラインナップを気にする視点が抜けておりました。机の拡張がわり等の汎用性が高そうな、リフティングワゴンがよいかと思っているので、そうするとやはりビーノですね!ビーノで確定したいと思います。ありがとうございました!!
キョウタさま
別にデスクとワゴンの高さを揃える必要性はありませんが、揃っていたほうが何かと使い勝手が良いと思います。
やはり機能性重視ならビーノでしょう^^
収納マン様!お久しぶりです!ご無沙汰しております。
昨年東京インテリアのコルネのご相談をさせていただきましたたんぽぽです。その節は大変お世話になりました。
どの学習机を購入したのかご報告しないといけないと思いつつ、なかなかご報告できずにおりました。本日学習机が届きましたので、ご報告させていただきます。
東京インテリアのコルネにしようと思い、関東の中型店舗に祖父母を引き連れて買おうといざ行ったのですが、またいろいろ見てしまうと踏ん切りがつかず‥(私がです)いろいろ見ているとコトアが目につきました。娘は色はこれが良いと言い出しました。コトアは幅の狭いワゴンしかないのと鍵がないのがネックでした。東京インテリアのベテランの店員さんが、コトアにビーノの昇降式のワゴンを入れれば良いという提案をしてくださいました。ビーノに色も同じものがあるので、昇降式ワゴンが可能であると。私は元々昇降式ワゴンがよかったので、一気に話は進みました。椅子もビーノの物にすれば色もそろうと言われ、結果デスクはコトア、昇降式ワゴンと椅子はビーノにしました。3点購入では値段は超えてしまいましたが、祖父母もよいとのことでした。色も揃えられて親子大満足な結果になりました。それが9月の話です。9月から3月まで預かっていただき、ようやく到着です(笑)娘は待ちに待った机が来て大喜びです。
ここからが相談なのですが、デスクライトを購入したいと思っています。コトアに良さそうな物を教えていただければと思います。また、コトアの机にセッティングするタイプの書棚も購入を検討しているのですが、いかがでしょうか?ご意見お伺いできれば幸いです。併せてどうぞよろしくお願いいたします。
学習机はやはりよいですね。1番嬉しいのは親の私かもしれません。
たんぽぽさま
おひさしぶりです^^
コトアのデスクにビーノのリフティングワゴン。
そんな組み合わせ方ができたのですね!
これは私も目からウロコでした(@_@)
コトアにスリムでないリフティングワゴンということは、デスクは105cm幅ですよね。
コトアに合わせるデスクライトとしては、一般的にはECL-611もしくは111が多いと思います。
ただ、105cm幅という点を重視するならECL-357のほうが無難と言えるかもしれません。
このあたりは見た目を重視するか、それよりもあくまで明るさを重視するか、というところですね。
ちなみに、ECL-357だとアームが壁に当たる可能性があるという心配も少なからずあります。
コトアに合わせる書棚を提案するのはなかなか難しい課題ですね。
幅、色、どんなモノを収納するかによって奥行も違ってきます。
個人的には、コトアに色を合わせるよりも壁に合わせてしまったほうが圧迫感が少なく、コトアも映えるように思うのですが、いかがでしょう。
こちらに挙げた以外だと、フナモコの「ラチス」なども良いと思いますよ。