前略、無印良品の持ち運びできる充電式デスクライトを借り受けることになりました。
どうしてそうなったかという経緯は話すと長くなりますから割愛しますが、ぶっちゃけ、私はやめておいたほうが良いと言ったんですよ。めちゃぐちゃ率直に書いてしまうから(苦笑)
しかし、「それでも」ということでしたので、「どうなっても知りませんよー」と言いながら引き受けることにしたのです。もちろん、ステマではございません。収納マンは相も変わらずクリーンなのでございます。
ところが実際に使ってみると、これが意外と良くて驚きました。今回はそのあたりを中心にレポートしたいと思います。
※この記事は2017年3月22日時点の情報に基づいています(2023年12月20日一部更新)
無印良品・手元をてらすリビングライト
こちらが今回お借りした無印良品の「手元をてらすリビングライトMJ-TLL1」です。このときはまだ、「さすが無印良品だけあってデザインだけは素晴らしい」と思っていました(笑)
こちらのデスクライトは充電式なのでコードレス。リビングからダイニングなど、コンセントの位置を気にせず、子供でも手軽に持ち運んで使えるというのが最大の特徴です。
本体の横にあるのは充電スタンドとACアダプターです。充電スタンドはホコリが溜まりにくい形状なのが良いですね。
充電時の状態
シェードを折り畳んで充電しているときはこういう状態になります。デスクライトとは思えない美しさというか、良い意味で存在感を感じさせないデザインです。
なお充電中は、正面の一番下のところに赤いLEDが点灯します。
操作は電源ボタンのみ
操作するべきところは電源ボタンのみというシンプルさ。しかも、「押す」のではなく「タッチ」するだけです。これをタッチする度に「電源ON(Hi)→Mid→Low→電源OFF」となります。電源ボタンが調光も兼ねているということですね。
そんなわけで最初、「消すの面倒くさー」と思ったんですけど、シェードを閉じることで電源OFFにすることもできます。
なお、Lowにした状態でシェードを閉じた場合、再び電源ONにするとHiから再スタートとなります。これには大人からは不満の声が上がるかもしれませんが、リビング学習用に子供が使うことを前提とすれば、子供が照度を落としたことに気付かないまま使ってしまう可能性が少なくて良いと思います。
LEDは昼白色0.5W×8チップ
光源はもちろんLEDで、昼白色0.5W×8チップ。昼白色ということは、集中力が高まり、文字がくっきり見える色温度ということですね。
なお、直下照度は、Hi=1200ルクス、Mid=500ルクス、Low=100ルクス(シェードを机上から30cmの高さにした場合)となっております。
製造元はツインバード工業
「手元をてらすリビングライト」を販売しているのは無印良品(良品計画)ですが、製造元はツインバード工業です。無印良品が販売しているデスクライトはツインバード製が多いですね。
正直、私はあまりツインバードのデスクライトは高く評価していないのですよ。以前にも紹介しましたが、スタンド式ではオーム電機やヤザワ、エルパのほうが良いものが多いと思っています。
「手元をてらすリビングライト」はツインバードのプロパー品のLE-H318Wがベースになっていると思われます。以下、それとの比較です。
LE-H318Wとの比較
MJ-TLL1 | LE-H318W | |
---|---|---|
直下照度 | 1200/500/100ルクス | 1000/500/10ルクス |
消費電力 | 1.0~8.2W | 1.4~5.5W |
連続点灯時間※1 | Hi=1/Mid=3/Low=6時間 | 強=1.5/中=3/弱=10時間 |
充電時間 | 約2時間 | 約10時間 |
充電池 | ニッケル水素電池4.8V900mAh | ニカド電池4.8V800mAh |
本体寸法 | 約75×105×270mm | 約75×90×290mm |
本体重量 | 約800g | 約420g |
※すべてカタログ値、※1コードレス使用時
MJ-TLL1とLE-H318Wを比較した場合、MJ-TLL1のほうがちょっと明るくて価格が高いという認識だったんですけど、上表を見ても分かる通り、一番の違いは充電池にあると言えそうです。
一般論として、ニッカド電池はニッケル水素電池に比べて、勝手に放電してロスが大きく、継ぎ足し充電によって寿命が縮まりやすくなります。また、カドミウムを含むため環境によろしくありません。
上表を見た場合、MJ-TLL1のほうが充電時間が1/5程度で済むことが大きな違いと言えます。子供が使おうと思ったときにすぐに使え、継ぎ足し充電による電池の劣化を心配しなくて済むと言えそうです。おまけに環境を意識した無印良品らしい商品というところでしょうか。
なお、重さが倍ほどになっている理由はよく分かりません(苦笑)
MJ-TLL1を実際に使ってみた感想
最近はほとんど学習机で勉強するようになった小学3年生の息子も、以前はそのときの気分で家中のあちこちで勉強していました。そこで、「手元をてらすリビングライト」と照度計とB5ノートを携えて各部屋で照度を計ってみることにしました。
最初のうちは何となく上写真のようにノートの右奥や左奥にリビングライトを置いていたのですが、リビングライト直下から離れれば離れるほど照度が落ちるので、この置き方は適切ではないと気付きました。
中央奥に置くのが適切
大型のデスクライトに比べるとパワー不足なスタンドライトは中央奥に置くのが適切です。上写真ではちょっと奥に置きすぎの感がありますが、このように置けばスタンドライトでもパワー不足と感じることはないでしょう。
光源が直接目に入らない設計
なぜ私が最初に何となくスタンドライトを右奥や左奥に置いたかと言うと、中央奥に置くと子供が顔を上げたときに、スタンドライトの光源が目に飛び込んできて眩しいと感じると思い込んでいたからです。
しかし、「手元をてらすリビングライト」はシェードを上に上げすぎなければ、光源が直接目に入ることはない設計になっています。さらに、支柱部分はマットホワイトなので、反射光もやわらかい光で良い感じです。
実際には直下2000ルクス以上あり
「手元をてらすリビングライト」はスペック上は直下で1200ルクスとなっていますが、私が計測したところでは夜間に間接照明を消した状態でも約1900ルクスありました。シーリングライトのほぼ真下でリビングライト直下では2000~2400ルクス程度ありました。B5ノートの左端手前、リビングライト直下からは約30cmの距離となりますが、その位置では700ルクス前後となりました。なお、リビングライト直下から40cm以上離れると、その光はほとんど届かなくなります。
数字だけ言われてもピンと来ない方が多いと思いますので参考までに申しますと、リビングライトを使わずシーリングライトだけだと200~400ルクスくらいです。曇天でも窓際では数千ルクスに及びます。また、我が家で使っているコイズミファニテックのECL-357の場合、机上60cm直下で約1600ルクス、110cm幅のデスクの端で約800ルクスありました。
正直言って、「手元をてらすリビングライト」直下の2000ルクスというのは明るすぎる数字です。しかしながら、光源が直接目に入らないためか、数字から感じるほど眩しくはありませんでした。
また、「手元をてらすリビングライト」は本格的な学習には不相応なスペックですが、リビングやダイニングで子供が宿題をする程度なら十分だと思いました。何より、コードレスのためコンセントを探す必要がなく、子供でも持ち運びが容易で、充電時間が短くて済むのが良いです。
結果的に、「手元をてらすリビングライト」は想像していたよりもずっと良かったというのが率直な感想です。充電式なら緊急時の照明としても使えますし、リビング学習用のデスクライトを検討されている方はコレ一択でも良いのではないでしょうか。
しかし、やっぱり実際に使ってみないと分からないとは言え、無印良品にしてやられた感じがして、なんだかちょっと悔しいですね(苦笑)
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