こんな学習机は買ってはいけない!プロがNGを出す5つの条件

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こんな学習机は買ってはいけない!プロがNGを出す5つの条件

学習机を購入するにあたり、「不安だから大手メーカーのもので」と考える方もいれば、逆に「よく分からないから安いものでいいわ」という結論に至る方もいらっしゃると思います。買ってもどれくらい使うか分からないとなればなおさらでしょう。

実際、楽天市場やamazonで学習机の売れ筋ランキングを見ると、2~3万円くらいの商品が上位を占めています。「よく分からない、でもよく売れている商品なら、ちょっと安心できるかも…」と思う気持ちは分からなくもありません。しかし、「私なら同じ予算でもそれは買わないなー」と思ってしまうのです。

私としては普段からできるだけ穏便に「こういう学習机がオススメ」というかたちで紹介しているのですが、今回は逆に「こういう学習机はダメ!」というポイントを改めて説明してみたいと思います。

※この記事は2026年5月13日時点の情報に基づいています

買ってはいけない学習机の5条件

完全組立式

IKEA・MICKE(ミッケ)デスクの引出し

学習机を購入する際にもっとも避けないといけないのは、完全組立式の商品です。これはつまり、天板と脚はもちろん、引出し一つ一つに至るまで組み立てる必要があるものを指します。

なぜ完全組立式の学習机がダメかというと、引出しがすぐに壊れるからです。学習机が作業スペースと収納スペースを一体化したものであると定義するなら、引出しが壊れることで機能の半分が失われることになります。

完全組立式の学習机にはローラー式のスライドレールが使われることが多いということもNGポイントのひとつです。上写真のようなローラー式のスライドレールは軽い力で引出しが開閉するため、勢い良く閉めたときに、ただでさえ壊れやすい構造の引出しに負荷が掛かります。また、子供が指を挟んだり、引出しを落として足を怪我する危険性もあります。

完全組立式の学習机はユーザーが自分で組み立てることでコストを抑えることに成功していると言える面はありますが、一方で素人でも組み立てられる構造にするため耐久性が疎かになっています。組み立てもすごく大変ですから、できる限り避けるようにしましょう。

引出し無し

引出しがないシンプルなデスク

「できるだけシンプルなほうが良い」、「引出しなんてどうせガラクタを入れるだけ」などといった考えで、4本脚のテーブルのようなものを選ぶ方もいます。しかし、引出しは2杯は欲しいところです。

シンプルな家具は確かに美しいです。しかし、そこで使うモノを収納するスペースがなければ、たちまち雑然としてしまいます。特に文房具や雑多な小物は大人でも片づけるのが難しいです。

その点、引出しがあれば、モノを放り込むだけで机の上がスッキリします。片づけることが飛躍的に簡単になるわけです。

引出しはコストが掛かります。完全組立式ではなく、ローラー式のスライドレールでもないとなれば、なおさらです。だからどうしても学習机は価格が高くなってしまうのですが、1万円程度のスチールワゴンをセットするだけでもOKです。お子さんに「片づけなさい!」と言う前に、片づけやすい環境を作ってあげましょう。

揺れる

消しゴムでゴシゴシ消すと揺れるデスクはNG

一般的に子供は力加減というものを知りません。そのため、いきなり背後から飛び蹴りをかましてきたりします。宿題をしているときも消しゴムでゴシゴシやって、プリントを破ってしまったり、机がガタガタ揺れてしまうこともありますよね。

基本的に大手学習机メーカーは、前後左右に揺れないように机を作ることを当然のことと考えています。キャスター付きの机なんて、もってのほかです。一方で、完全組立式の学習机を作るようなメーカーは、安全性や耐久性は二の次、三の次と考えている節があります。

使いにくい引出しと同様、揺れる机というのは、想像以上にストレスが蓄積します。もたれる度にギーギー音が鳴る椅子と同じようなものです。

残念ながら、揺れない机というのは素人目では判断がつかないと思います(構造だけでなくボルト1本に至るまで多岐に渡るため)。店頭で実際に前後左右に力を加えてみるか、信頼できるメーカーのものを選ぶようにしてください。

オイル塗装

キシルのメンテナンスオイル

せっかく買った学習机はいつまでもキレイに使って欲しいですよね。それなら自然塗装(オイル仕上げ)の学習机は避けましょう。ウレタン塗装を施したものやメラミン合板などと異なり、キズや汚れがつきやすいからです。

デスクマットを敷けば問題ないと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、学習机でもっともキズや汚れがつきやすいのは、デスクマットではカバーできない天板の手前の縁です。

なお、誤解のないように申し上げると、硬い木材を使って何度も研磨とオイル塗布を繰り返した正統派のオイル仕上げなら、そうそうキズや汚れはつきません。私がダメと言っているのは、ほぼオイルを塗っただけのような「なんちゃって自然塗装」のことです。

ちなみに、堀田木工所の学習机の多く天板にUVフィニッシュオイルという塗装を施していますが、これはオイルではなく樹脂です。安心していただいて良いと思います。

正しく理解したい、自然塗装(オイル仕上げ)の学習机のメリットとデメリット
自然塗装(オイル仕上げ、オイルフィニッシュ)のメリットとデメリットについて説明しています。自然塗装は厚い塗膜を形成しないので木に直接触れられる、有害物質(ホルムアルデヒド)を含まない、なんちゃって自然塗装ならコストが安いなどのメリットがあります。一方で、キズや汚れが付きやすい、メンテナンスが面倒というデメリットもあります。

ベッド付き

ベッド付きデスク

お子さんがどうしてもとおっしゃるなら仕方ありませんが、できる限りベッド付きのデスクは避けてください。ハイベッドやミドルベッド、もしくはシステムベッドと呼ばれるものです。

ベッド付きデスクの何がダメかと言うと、まずレイアウトが難しい。一般的なシングルベッドよりも一回り大きいため、設置可能な場所が限られます。

そして、コスパが悪いです。学習机、ベッド、収納家具それぞれを単品で買ったほうが、もっと安く、もっと良いものを買うことができます。

さらに、収納量が中途半端。学用品、洋服、その他もろもろ、これだけでは収まりきらないので、モノが2か所以上に分散し、片づけにくくて散らかりやすくなります。

ニトリのシステムベッド「デニッシュ」で後悔しない?別の解決策をご提案
ニトリのシステムベッドデスク「デニッシュBD23AV」はセットでお得になっていると勘違いする方が多いのですが、コスパ悪いです。省スペースでもなく、むしろレイアウトが難しいです。収納は付いていますが、まったく十分とは言えません。何よりデスクがショボいです。

低価格でオススメの学習机など

買ってはいけない学習机の5つの条件(完全組立式、引出し無し、揺れる、オイル塗装、ベッド付き)についてご理解いただけたとしても、条件をクリアするために「大手メーカーの学習机を買ってください」という結論では納得してもらえませんよね。

もちろん、私もそういう意図で申し上げているわけではないです。条件をクリアした、2~3万円台でも買える学習机はあります。以下、学習机だけでなくその周辺で必要となるコスパの良いデスクライトや椅子なども紹介したいと思います。

学習机

オフィスコム/オフィスデスク

オフィスコムの「オフィスデスク」はデスク本体に引出しがないものの、スチールワゴンをセットすることで文房具などの小物の収納スペースを確保することができます。この組み合わせで2万円ちょっと。しかも、ワゴンはダンボール箱から出すだけでそのまま使える完成品です。

ちなみに、オフィスデスクには机上ラック(上棚)をセットすることもできます。それでも3万円以下。なお、オフィスデスクはセットで購入すると個人宅は配送料が掛かるので、机上ラックをご希望の場合は同社「ALシリーズ」をオススメします。

大商産業/LD-960A

「スチールデスクではちょっとオフィス感が強すぎて…」とおっしゃるなら、大商産業の「LD-960A」がオススメ。こちらは私が知る限り、もっとも低価格の完全組立式ではない木製ベーシックデスクです。

LD-960Aはワゴン最下段がフルスライドレール、それ以外はシングルスライドレールなので、ローラー式スライドレールのように勢い良く開閉することはありません。また、完全組立式の学習机の天板は破れたり剥がれてくることのあるPVCシート張りが多いのですが、こちらはMDF合板に木目を直接印刷し、UVウレタン塗装を施したものとなります(大手メーカーのカラーデスクと同等もしくはそれ以上のスペック)。

デスクライト

ジェントス/DK-R115BK

学習机にはデスクライトが必須です。学習用としてオススメできるもっとも低価格のクランプ式デスクライトはジェントスの「DK-R115BK」。調色機能付きでアームもヌルヌル動きます。おまけにスタイリッシュ。この価格では信じられないほどハイスペックです。

なお、こちらのデスクライトはアームの関節が少ないため、平机への設置を推奨します(上棚にセットして最適なシェード高を維持するとシェード直下が天板中央から大きく外れてしまうため)。ホワイト色の「DK-R115WH」は現在6千円台からとなっています。

オーム電機/DS-LS78-W

スタンド式ならオーム電機の「DS-LS78-W」がオススメです。比較的コンパクトながらJIS規格AA形相当で机上面全体を照らすことができます。また、円盤型のシェードは写真で見るより大きいと感じると思いますが、面発光でやさしいあかりが魅力です。

なお、こちらは調色機能がありません。調色機能は欲しい、クランプ式で上棚に取り付けたいという場合は、同社「AS-LDC6K-W」を選んでください。

学習椅子

スマート・アイ/ビーク

学習机にセットする椅子も必要ですよね。ただ安さを求めるなら6千円くらいでもありますが、見た目がチープなうえに、グラグラして落ち着かないし耐久性もありません。

スマート・アイの「ビーク」は座面に高密度60D(デンシティ)のモールドウレタンを使用しており、ざっくり言うと一般的な板ウレタンの2倍以上の耐久性があります(=へたりにくい)。もちもちとして座り心地も良いです。ワントーンカラーでオシャレなうえ、キャスターをロックする機能もあります(荷重ロックではありません)。

タンスのゲン/RENEW 多機能 学習チェア

キャスター付きの椅子でもカーペットを敷かないとフローリングに押しキズがついてしまいます。その点、タンスのゲンの「RENEW 多機能 学習チェア」は一般的なナイロンキャスターではなくウレタンキャスターなので、カーペットを敷かなくても大丈夫。ウレタンキャスターはナイロンキャスターに比べて寿命が短いものの、キャスターの表面が剥がれてくる頃には座面もヘタっているはずですから買い替えれば良いでしょう。

こちらの椅子は座面の回転をロックする機能や、座るとキャスターがロックされる機能も付いています。また、背もたれを前後にスライドさせて座面の奥行を調整する機能も付いており、お子さんの身長に合わせて姿勢良く座ることができます。この値段では信じられないほどに多機能です。

ベッド

タンスのゲン/高脚25cm 脚付きマットレス

部屋が狭いからとベッド付きの学習机を検討していた方には、セミシングルショートのベッドをオススメします。一般的なシングルベッドよりも一回りコンパクトなのでレイアウトしやすいはずです。

タンスのゲンの「高脚25cm 脚付きマットレス」はポケットコイルとボンネルコイルの2種類から選ぶことができます(一般論として体重の軽い子供にはポケットコイルがオススメ)。ともにSWRH72BCという線種のコイルを使っており、大手メーカー品と遜色のない品質です。また、低価格品に多い樹脂製脚ではなく木製脚なので安心です。

床下のスペースの高さが25cmあるため、一般的な高さ23cmの押入用引出式衣装ケースを置くことができます。これなら部屋が狭くてもスペースを最大限に活用できますね。ただし、寝相が悪くてベッドから落ちた場合を想定すると不安です。

idream/アルバ

脚付きマットレスはベッドフレームを別に購入する必要がないので予算を抑えることができます。一方で、片面仕様のマットレスが多いため、寿命は長くありません。

idream(三燕)の「アルバ」は両面仕様のポケットコイルマットレス。つまり単純計算で片面仕様の2倍の寿命があると言えます。コイルの線種はSWRH72BCで、一般的なポケットコイルマットレスの2倍以上と言って差し替えない836個のコイルが使われています(SSSサイズの場合)。詰め物のウレタンは密度20Dと明示してあり安心です。

さらに、片面は夏用のクールマックス生地、片面は冬用の遠赤外線保温生地を使用。マットレスを裏返すことで寿命を延ばすだけでなく、季節に応じた最適な睡眠環境を手に入れることができます。

なお、セットするベッドフレームは山善の「組み立て簡単 高さ調節 パタントベッド」などが良いでしょう。組み立てが簡単なだけでなく、お子さんの成長に合わせて脚の高さを4段階で変えることができます。

idreamには「トラモント」などの価格が手頃なマットレス(片面仕様)もあります。しかしながら、別にベッドフレームも買う必要を考慮すると、タンスのゲンの脚付きマットレスのほうがコスパが良いはずです。耐久性と寝心地重視ならアルバとお考え下さい。

以上、「こんな学習机は買ってはいけない!」というものがお分かりいただけたでしょうか。

特に楽天市場では様々な特典でレビューを書かせて、「レビューが多い=売れている=安心」という印象を誘発させているものが多いです。また、レビューは届いてすぐに書かれたものが大半です。つまり、長期間に渡って使用した際の耐久性には疑問の余地が大きくなります。

一方、amazonでは中華メーカーを中心に、サクラを使ったレビューが多いです。明らかに不自然な内容だったり、事実と異なることも多いので、星の数だけ見て信用するのは危険です。

低予算でも子供に安心して使わせることができる学習家具は決して多くはないものの、それなりに選択肢があります。買ってはいけない学習机の5つの条件(完全組立式、引出し無し、揺れる、オイル塗装、ベッド付き)に留意して、お子さんにとって最適な商品を選んでいただければと思います。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカー在籍時を含め20年以上、年間200台以上の学習机を吟味し続ける「学習机評論家」。学習机だけでなく、目にやさしいデスクライトや姿勢良く座れるチェア、ランドセル等の収納方法についても研究しています。
2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立し、TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」優勝などメディア出演多数。長女の小学校入学に際して学習机を購入したことをブログに報告したところ相談が殺到。以後、展示会や販売店を回り、最前線の情報を発信しています。詳しいプロフィールはこちら

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