
これまで私は学習用デスクライトの重要な要素として、(1)シェード幅が広いこと、(2)多灯式であること、(3)調色機能を備えていることの3つを挙げてきました。しかしながらここ数年で、市販のデスクライトの中にもそれら3つの要素を持つものが増えています。
より正確に言うと、シェード幅が広いものはまだ少ないです。ただ、シェード幅が広くなくてもJIS規格AA形相当で広範囲を照らすことができ、かつ直下照度を抑えたものがいくつか発売されています。一方で、コイズミファニテックのECL-611やECL-111のように学習用でもシェード幅が広くないものも登場しています。
それよりもLED素子をたくさん使う多灯式が大幅に増えました。調色機能付きも増えており、これらは全てLED素子の高性能化と低価格化が同時に進んだためと考えられます。
では、もはや学習机メーカーが販売するデスクライトに優位性はないのでしょうか。私はそのようには考えていません。子供でも扱いやすい操作性という面ではまだ一日の長があると言えます。
もっとも、操作性の点でも優れた市販のデスクライトがいくつか登場しているという現実もあります。今回はデスクライトの操作性にスポットを当てて、計11台を比較してみましょう。
※この記事は2026年3月18日時点の情報に基づいています
操作性の比較
BenQ・MindDuo2(AR21)

まずはBenQ(ベンキュー)の「MindDuo2(AR21)」から。こちらは4万円近い高額品ではありますが、操作性と視認性という点ではピカイチです。タッチボタンと調整ダイヤルで操作することができ、設定状況がLEDで表示されるので非常に分かりやすくなっています。
周囲の明るさに合わせて自動で照度を調整してくれますし、着席で自動点灯、離席で自動消灯する機能もあります。いちいち「電気つけなさい!」とか「また消し忘れてる!」などと言わなくて済むので、親としてはとても安心です。
コイズミファニテック・ECL-111

コイズミファニテックのデスクライトは操作性に優れたものが揃っているのでどれでも良かったのですが、今回は売れ筋の「ECL-111」を見てみましょう。
こちらは前述のMindDuo2に比べるとシンプルですが、アイコン表示で直感的に分かりやすく、視認性にも優れています。調色3モードの切り替えのほか、調光、45分間タイマーの設定も可能です。
大商産業・HTL-12W
大商産業の「HTL-12W」は調光、調色、電源ボタンが付いており、アイコンが点灯します。前述のECL-111よりもシンプルです。
くろがね工作所
くろがね工作所の「TS-A19」はもっとシンプルで、電源ボタンと調色ボタンだけです。LED表示などはないものの、正面から子供でも操作しやすいようになっています。
浜本工芸・C3651

浜本工芸の「C3651」は支柱に電源と調色を兼ねたボタンが付いています。ヒカリサンデスクの「C-3651H」もまったく同じです。堀田木工所の「C-3652DA」も同じ構造で、調色ではなく調光を兼ねる仕様となります。
シェードに操作パネルがあるよりも子供の手が届きやすい一方、ボタン1つを連打しないといけないのはちょっと不親切に感じるところです。
オーム電機・AS-LDR772K
オーム電機の「AS-LDR772K」は支柱の根元に操作パネルが付いており、子供でも手が届きやすいです。電源、調色、調光のタッチスイッチが独立している点もGoodです。
アイリスオーヤマ・LDL-TCDL-B

アイリスオーヤマの「LDL-TCDL-B」はリモコンが付いています。スマホスタンドになるので、スマホの定位置にしておけば、書類に埋もれてしまう心配も少ないでしょう。また、仮にリモコンを紛失しても、シェード側面のボタンで操作することが可能です。
ジェントス・DK-R117WH
2026年3月に発売されたばかりのジェントス「DK-R117WH」もリモコン付き。シェード上面に取り付けできるようになっているという点もユニークです。こちらもリモコンを紛失しても困らないように、シェード上面にも操作パネルが設けられています。ちなみに、面発光です。
オーム電機・ODS-LDC6K-W
オーム電機の「ODS-LDC6K-W」のように、スタンド式デスクライトの多くは台座に操作パネルが設けられています。場所を取るイメージのスタンド式ですが、お子さんが扱いやすいことを第一に考えれば良い選択肢と言えそうです。
山田照明・Z-10G

山田照明のZライトはシェード上面にボタン1つで調光と電源を兼ねるものが多いですが、「Z-10G」はそれぞれ独立しており操作性が向上しています。シェード上面なので大人でも座った状態では目に入りにくい位置となるものの、椅子に座る前に電源をオンすれば良いと割り切れば良いでしょうか。
浜本工芸・C3764

浜本工芸の「C3764」はシェード下面に、電源と調色を兼ねたボタンが1つだけあります。目線の低い子供は光源を直視しながら操作する必要があり、背が高い大人は下から覗き込むようにしてボタンを連打しなければなりません。
という感じで計11台のデスクライトの操作部をご覧いただいたわけですが、いかがだったでしょうか。意外と違いがあるということがお分かりいただけたかと思います。
子供でも大人でも、操作性は優れているほうがうれしいはずです。一方で、操作性をアップさせようとすると、コスト(価格)が上がったり、デザインを損ねることもあります。そのため、操作性が良くて、机上面を満遍なく照らせて、調色機能も付いて、おまけに価格が手頃で、デザインも素敵という、五拍子揃ったようなデスクライトはかなり限定されるわけです。
クランプ式の場合は設置可能な天板の厚みや奥行という制限もありますし、アーム式はスムーズに動くかどうかや耐久性の問題もあります。なので、これさえ選べば間違いないという商品は存在しません。
それでも、操作性は重要な要素のひとつです。決して疎かにせず、最適なデスクライトをお選びください。
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