山田照明のZライトは素晴らしいです。Zライト自体が長年の実績に基づく信頼性が高いことはもちろんですが、デスクおよびその周辺に取り付けるための金具がかなり充実しているのです。
ほかにもデスクベース(据置用の土台)やフロアベース(床置用の土台)も各種揃っており、設置方法を選びません。デスクベースやフロアベースはそれなりの価格であるものの、取付用金具は価格も手頃で良心的です。
※この記事は2016年8月12日時点の情報に基づいています(2023年11月23日一部更新)
山田照明・壁面用デスクライト固定金具「Z-A3」
その中で壁面にデスクライトを取り付けるための「Z-A3」という金具がありまして、これを使うとデスク天板や上棚にではなく、壁に直接Zライトを取り付けることができます。
「コレ使ったら石膏ボード壁でもデスクライトを取り付けられるんじゃね?」と考えて、まずは取り寄せてみることにしました。
Z-A3は想定以上にズッシリと重厚!
価格が価格なのでもっとチープなものを想像していたのですが、Z-A3は想定以上にズッシリとしていて重厚な作りでした。重さを計ってみると235gもあり、ネジ穴部分も厚みがあって、これでは石膏ボード壁用の鋲で固定するのは難しそうだと思いました。
そうこう考えながらもとりあえずZ-A3を東洋工芸の「かけまくり」を使って石膏ボード壁に固定してみました。
Z-A3でコイズミECL-357を壁に固定してみた
我が家には山田照明のZライトはありませんので、コイズミの「ECL-357(SCL-357)」を挿し込んでみました。事前に測ってみたところサイズ的には問題なさそうでしたが、少しユルユルでした(Z-A3の挿し込み穴のほうがわずかに大きい)。
これでバッチリ、デスクライトが壁に固定できましたー!…という結果を期待していたんですけど、残念ながら世の中そんなに甘くはありません。フレームアウトしたところで私はデスクライトのアームをガッチリ手で掴んでおり、手を離すとZ-A3もろとも外れてしまう状態です(苦笑)
結論。Z-A3と石膏ボード壁用の鋲では石膏ボード壁にデスクライトを固定することはできません!
金具に厚みがありすぎて鋲の先が壁の芯に届かず
デスクライトの重量は2kg近くある一方で、一般的に石膏ボード壁の耐荷重は10kg程度が目安とされています。そのためデスクライトのアームを操作することで固定金具が外れることはあっても、デスクライトを壁に固定すること自体は十分可能だと考えていました。ところが今回はそれすらもできませんでした。
その原因は、Z-A3のネジ穴部分に厚みがあり、かけまくりの先端が壁の表面で止まってしまったことが考えられます。代わりに一般的な3本の小釘で保持するタイプの石膏ボード用の鋲も試しましたが、やはり同様の結果でした。ネジ穴部分がもっとペラペラのスチール製薄板でなければ、アンカーを使うことなく石膏ボード壁に固定することはできないです。
ちなみに、付属の木ネジを使うとネジの先端は13mm壁に刺さる計算ですが、この長さでは石膏ボードを貫通して木質系の下地に到達するのは困難と言えるでしょう。最低でもあと10mmは欲しいところです。
この実験が成功すれば、上棚やデスク天板の形状に問題があってもデスクライトを取り付けることが可能だと考えたのですが、結果は惨敗でした(苦笑)ただし、木質系の壁であればZ-A3でZライトを取り付けることはもちろん可能です。また、石膏ボード壁でも下地を狙って木ネジで固定する場合は30mm以上の木ネジを用意して取り付けたほうが良いでしょう。
しかし、山田照明が壁面取付用の金具を用意してくれていることは大変ありがたいのですが、最近の住宅は石膏ボード壁が主流であることを踏まえると、木質系壁への取付けを前提としていることは不十分ですね。石膏ボード壁への取り付けもできるようにしてくれるとすごくうれしいんだけどなー。
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