天板奥行拡張(可変)デスクのメリットとデメリット、およびその一覧

当ブログは広告を掲載しています。詳細はこちら

近年はリビングダイニングに学習机を置いたほうが良いと言われることもあって、奥行の短い学習机が好まれる傾向にあります。その一方で、中学生以降に本格的に受験勉強に臨むことを考えると、やっぱり奥行は60cm以上あったほうが良いのではないかと不安に思われる方も少なくありません。

その両方の問題を一気に解決できるのが、天板拡張(可変)デスクです。リビングダイニングに置くときは奥行をコンパクトにし、子供部屋に移動したら拡張天板を用いて奥行を広く使えるというものです。

今回は、天板拡張(可変)デスクのメリットとデメリットを簡単に説明したうえで、その機能を搭載した学習机の一覧を紹介したいと思います。

※この記事は2017年3月5日時点の情報に基づいています(2023年11月26日一部更新)

 

天板拡張(可変)デスクのメリットとデメリット

メリット

  • 設置場所に合わせて天板奥行を変えられる
  • 子供の成長に応じて奥行を広くできる

デメリット

  • 継ぎ目が気になる人もいる
  • デスクの脚のデザインが単調になりがち

メリットは冒頭でも申し上げた通り、設置場所に合わせて天板奥行を変えられることです。また、小学生が宿題をする程度ならあまり奥行が広くても奥まで手が届かないので、奥行をコンパクトにすることで子供の身の丈にあった大きさにできると言えます。逆に子供が成長すれば手の届く距離も伸びますから、奥行を広くすることで対応可能です。

一方のデメリットですが、個人的には継ぎ目が生じることが少し気になります。デスクマットで覆えば問題ありませんが、消しゴムかすなどが詰まることもあるんじゃなかろうかと。すいません、小さい男で(苦笑)

あと、一概に言えないことではあるのですが、天板を拡張するとバランスが崩れかねないので、バランスを保つべくデスクの脚のデザインに制限が生じるというのが一般的です。機能性を重視すればデザイン性は悪くなり、デザイン性を重視すれば機能性が犠牲になるというのは、どうしても避けられないジレンマです。

 

天板拡張(可変)デスクの一覧

メーカー 商品名 備考
コイズミ CDコンパクト 拡張天板つき
CDファースト
WDスペシャル
OD1ウッディー
オルレア・ステップアップデスク
レイクウッド・ステップアップデスク
デコプリ
ファリス 上置ギミック
イトーキ カモミール・フリーワンタイプ 拡張天板つき
リーモ・フリーワンタイプ
くろがね スタンダード
SCA-23(Theデスク)
キュートガール
ヒカリ Mコンパクト2
堀田木工 リッケ(家具の里オリジナル)
浜本工芸 No.32デスク
No.49デスク 天板スライド式
No.90デスク ライティングデスク

※主にカタログ掲載品 ※2023/11/26最終更新

天板拡張(可変)デスクのラインナップがもっとも多いのは、学習机メーカー別シェアNo.1と言えるコイズミファニテック。こうやって並べてみると圧巻です。

一方、コイズミファニテックの永遠のライバルだったイトーキ。拡張天板はなんと13cmも拡張可能なことが大きな特徴です(他社は8~10cmが一般的)。

奥行13cm拡張可能という点では、浜本工芸のNo.32デスクもそれに並びます。通常は制限が加えられる脚形状もピンヒールのようなスマートさです。これも国産品のなせる業でしょうか。ちなみに、No.90デスクは天板奥行を拡張する構造ではなく、天板を手前に倒すフラップ式です。

くろがね工作所をスルーしてしまいましたが、こちらも侮れません。くろがね工作所もコンポーネントデスク(組み替え式デスク)の比率が高いですからね。天板拡張についても一家言あることでしょう。

ヒカリサンデスクのMコンパクトは組み合わせが選べるセレクトタイプで天板拡張可能という珍しいモデルです。同様の特徴を持つのは現在では堀田木工所×家具の里の「リッケ」くらい。極めて希少な存在と言えます。

近年はいかにも学習机という感じの組み替え式デスクの人気が下がってきて、組み合わせを選ぶことができるセレクトタイプが増えているため、天板拡張デスクは減少傾向であります。

 

以上、天板拡張(可変)デスクのメリットとデメリットと、その一覧を紹介しました。

個人的には、ワゴンのリフティング機能と同じくらい、どちらでも良いと言えばその通りだし、魅力的であるというのもよく分かる機能です。

ただ、ワゴンのリフティング機能はどちらかと言うと子供が喜ぶ機能、天板奥行拡張は親が喜ぶ機能ではないかと思います。前者は男性的、後者は女性的と言うこともできるかもしれません。

いずれにせよ、こういうギミックがあるのも、一般的に住宅が狭いと言われる日本ならではでしょう。デスクの天板ではなく、部屋のほうを簡単に拡張できれば一番良いのですが…(苦笑)

関連記事

奥行55cmのデスクでもOK?天板拡張式や組み替え式デスクという選択肢も
「奥行55cmのデスクでは狭くない?」というご質問が増えています。奥行の心配をするなら天板拡張式デスクや組み替え式デスクという選択肢もありますが、天板に継ぎ目が生じたり、複雑な機能が付くことを敬遠する向きもあると思います。
学習机の奥行は45cmでは狭い!?子供目線で考察すると十分アリかも
学習机の天板サイズを子供目線で考察してみた結果、小学校入学時はデスクの奥行は45cmで十分と言うことができます。小学1年生の腕の長さは平均で46cm程度だと考えられるからです。それ以上に奥行があっても手が届きにくいとも言えます。
組み替え式デスクが人気の理由は奥行が広いこととL型カウンターにできること!?
組み替え式デスクが人気の理由はレイアウトが自由自在になるだけでなく、奥行が広いこととL型カウンターにできることだと言えるかもしれません。また、近年トレンドになりつつあるユニットデスクにもなり、リビングダイニング学習で使いやすいこともメリットと言えるでしょう。
学習机に対する消費者の関心は「幅→高さ→奥行」と移り変わっている?
前回レポートした通り、2017年度はオカムラが広さ調節デスクのラインナップを拡充しました。これはベネッセ×カリモク家具の「学びデスク・広さ調節タイプ」に追随したと言えるものです。 これはオカムラがベネッセをパクったなどという単純な話ではあり...
この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

収納マン(芝谷 浩)をフォローする
学習机の選び方
スポンサーリンク

コメント 皆様からご質問・ご意見など