さーて、首都圏家具屋巡りもいよいよハイライト。前回の村内FA相模原店から国道16号線を南に歩くこと30分。MEGAドンキホーテ、じゃなかった、ルームズ大正堂本店に到着です。
大正堂は神奈川県随一の家具の老舗です。東は東京都世田谷区の玉川店、以前は小田原にも店舗があり、神奈川県民にとってはまさしく「家具の大正堂」でした。ルームズ大正堂という名称が使われるようになったのは2000年頃からでしたが、本店は当時も今も大正堂最大の店舗です。
大正堂本店は最大の私の担当店でもありました。もっとも、担当していたなんて言うとカッコイイですが、実際はガキの使い以下でした(苦笑)
そんなわけで久しぶりに訪れる大正堂本店。担当していた当時から言えば14年ぶりですから、大学生になってから幼稚園を久しぶりに訪れるようなものです。当時の私を知る人などほとんどいるはずもないのですが、ドキドキしながら潜入しました。
※この記事は2016年9月19日時点の情報に基づいています
初めて正面エントランスから入りました(笑)
ルームズ大正堂本店の正面エントランスをくぐると、そこはカーテン売場でした。よくよく考えると、正面エントランスから入るのって初めてなんですよね。当時は納品所から搬入用のエレベーターで上がっていましたから(苦笑)
学習机売場は5階です。私の記憶にある大正堂本店の学習机売場は、学習机がズラーッとゆうに100台以上並んで、マネキン(販売員)が入り乱れて、ぐわぁーっとなっているイメージでした。しかし、久しぶりに訪れたそこは良くも悪くもゆったりと静かな空間でした。
学習机の展示台数は60台あまり(2016年9月10日現在、ベッドデスクや書斎デスクのぞく)。良くレイアウトされているのですが、現品処分が多く並んでいました。
ただ、これは時期が悪かったのです。大正堂の場合、昔と同様であれば9月中旬に一気に新年度の学習机が並ぶため、そのときの展示の状況は一番悪いタイミングだったと思われます。この記事が公開される頃にはもっと良い状態になっていることでしょう。
取扱いメーカーは、コイズミファニテック、イトーキ、カリモク家具、浜本工芸、ヒカリサンデスク、オカムラ、堀田木工所、杉工場、橋詰家具、大商産業など。村内FA相模原店と似たラインナップです。村内FAとの違いは、村内FAのほうがちょっと落ち着いた印象で、大正堂のほうが明るく楽しい感じがあるところです。「ランランセール」と銘打っている通り、子供がワクワクする売場になることと思います。
本当は9月後半に首都圏家具屋巡りをしたいと考えていたのですが、諸般の事情で前倒しにしてしまったことが悔やまれます。ただ、学習机商戦は前倒し傾向となっていると聞いていますので、首都圏なら9月上旬でも出揃っているのではないかという期待感があったのも事実です。
今回、首都圏の家具店を5店舗回って、ほかにもいろんなことが分かりました。大阪の学習机商戦はスカンピンですが、首都圏ならもっと盛り上がっていると思っていたのです。しかし実際は、土曜日であるにもかかわらずどこも客の入りはイマイチで、学習机売場もチラホラとしかお客さんの姿が見れませんでした。
今回ハシゴした家具店はいずれも素晴らしいお店ばかりです。それでもこの有様。ニトリやイケアが賑わっていると言っても、学習机売場はそんなに流行っているわけでもありません。時期が悪かったとは言え、本当に厳しいなと改めて思いました。
それはともかく、関西と関東の学習机売場の違いも分かりました。まず関東は、飛騨産業、ヒカリサンデスク、小島工芸、オカムラの展示シェアが高いです。これらは関西で見れるところがほとんどありません。逆に、関西で多く見られる杉工場は少ない印象ですね。いずれも問屋やメーカーの勢力の違いによるものと思われます。
それと意外と関東ではカリモク家具よりも浜本工芸や飛騨産業が重宝されている印象を受けました。関西は学習机に限らずカリモク家具頼みのところが多い印象を受けますが、関東はアンチが多いのでしょうか。これは消費者の好みの問題ではなく、販売店側の意図するところだと思います。
最後に、今回お邪魔させていただいた家具店の皆様へ。ごあいさつもなく売場を拝見させていただいたことは申し訳なく思っております。弁解の余地はございません。寛大なお心でご容赦くだされば幸いです。また今後お邪魔させていただく際には一言声を掛けさせていただければと思いますので、その際はどうぞよろしくお願い申し上げます。
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