姿勢が悪くて得することは何一つありません。首や肩、腰にも負担が掛かるし、座っているときだけでなく立っていても美しさを損ないます。また、視力が落ちる原因になるとも言われています。スポーツでも良い姿勢を維持しなければ実力が発揮できません。
しかしながら、分かっちゃいるけど改善できないという方がほとんどではないでしょうか（私も含めて）。だからこそ、我が子だけは何とか姿勢良く育って欲しいと願うのが親心というものです。
そういうこともあって、姿勢良く座れる椅子や、目に負担が少ないというデスクライトは注目されます。しかし残念ながら、結局は本人次第のところがあって、確実に姿勢を改善できる方法というのは今のところ確立されていないのが現状です。
ですが少し前に、面白い商品を見つけました。いや、正確に言うと、これで姿勢が良くなるというのは難しいのではないかと思ったのですが、実際に試してみる機会に恵まれましたので紹介したいと思います。
ドリームズ・ふんばるず「ウサギ」
今回ご紹介するのは、ドリームズの「ふんばるず(L)」というぬいぐるみです。このぬいぐるみを机の縁とおなかの間に挟むと、姿勢良く座れるという商品です。
ウサギのほか、クマ、ナマケモノ、オランウータンがいます。
もふもふしてて超かわいい♡
ふんばるずのウサギはもふもふしてて超かわいいです。こんな風に抱っこしていると、ウチの子供たちが赤ちゃんだった頃を思い出します（笑）
もっとも、ウチの子供はこんなに小さくなかったですが。このウサギの大きさはおよそ幅13×奥行13×高さ25cmです（収納マン実測）。
机の縁に乗せやすい形状
ふんばるずは机の縁に乗せやすい形状になっており、この状態で手を放しても落ちません。落ちないように踏ん張っているわけですね。
むしろ見つめ合っていたい…
正面から見るとこんな感じです。机とおなかの間に挟まず、むしろ正面に置いてずっと見つめ合っていたい気持ちになります。
「頑張って宿題するから、ウサギさん見ててね！」みたいな。
自立は不可
ふんばるずは机の縁に置けるように最適化された形状のため、自立することができません。このように、車に轢かれたウサギのようになってしまいます。
こんな姿を見ると、「ウサギさん！大丈夫！？」と叫びながら駆け寄って強く抱きしめたくなります。
ちなみに、ウサギさんの中身ですが、顔回りはビーズっぽい（お手玉のような感じ）です。後頭部と下半身はたぶん化繊の綿。おなかには何やらゴワゴワしたものが詰まっています。ただのぬいぐるみじゃないんですね。
ふんばるずが姿勢改善に役立つか検証
このように時間を忘れて色んな遊び方ができるウサギさんですが、そろそろ本題に参りましょう。
机の縁にウサギさんを乗せない場合と乗せた場合、それぞれ姿勢にどのような違いが生じるかを比較してみたいと思います。
自然と姿勢が良くなる！
自慢じゃありませんが、私は子供の頃は姿勢が悪いと親からよく言われたものの、今は割りと良いんです。で、そのつもりで座ったのが上写真の左。そして、右がウサギさんを机とおなかに挟んだ状態です。
意識して座ってるんじゃないかと思われるでしょうけど、そうじゃないんです。机とおなかの間にウサギさんを挟むと、自然に背中がピンとなるんです！そして、肩の位置がウサギさんを挟まない状態よりも高くなるというわけです。
これは素直に驚きましたよ。自分ではそれほど姿勢が悪くないと思っていたのに、ウサギさんを机とおなかの間に挟むだけで背中がピンとなったのですから。
パソコンに向かうときも使える
私がふんばるずを初めて知ったとき、試してみたいけど子供たち（高校生と大学生）に協力してもらうのは難しいだろうなと思いました。一方、私は書くことはほとんどなくて、パソコンばかり。パソコン使用時にふんばるずを机とおなかの間に挟むと、パソコンと私の距離が縮むので、パソコンを後ろに下げなければならないだろうと思いました。
しかしながら実際にやってみると、ノートパソコンの場合は後ろに下げる必要はありませんでした。姿勢が良くなると肩の位置が後ろに下がるので、ノートパソコンとの距離を縮める必要はなかったのです。
ただし、画面を見下ろす感じになるので、このままでは首が疲れます。ノートパソコンスタンドを使ったほうが良さそうです。
ちなみに、デスクトップパソコンではキーボードを奥にズラす必要はなかったものの、ディスプレーは奥に11cm遠ざけ、高さは7.5cm上げる必要がありました。机の手前の縁からディスプレースタンドの奥まで70cmとなり、一般的なデスクでは対応が難しい奥行となってしまいます。
ペットボトルでも代用できた
ぬいぐるみ1つで姿勢が良くなるとは目からウロコでした。一方で、普通のぬいぐるみならどうなんだろうと思って試してみたところ、ほかのぬいぐるみはもちろん、500mlのペットボトルでも同様の効果を得ることができました。
むしろペットボトルのほうがキャップの部分がおなかに当たって痛いので、背をピンと伸ばすように意識することができます。
かわいいから良い
でも、姿勢を矯正するためと言ってお母さんからペットボトルを渡されたら、お子さんはきっと悲しむことでしょう。友達がふんばるずを使っていたらなおさらです。
姿勢を正すことも大切ですが、かわいいぬいぐるみだから一緒に勉強しようと思えるんじゃないかと思います。
ふんばるずのメリット＆デメリット
- もふもふしててすごくかわいい
- 背筋が自然に伸びる
- パソコンを使うときはポジション変更が必要
- 立ち上がるのが億劫になる
最後にふんばるずを使うメリットとデメリットをまとめてみましょう。
まずメリットですが、もふもふしていてとてもかわいいです。見ても触っても癒されます。今晩はウサぴょんと一緒に寝ようかなと思うほどかわいいです。
私の場合はそのように思うわけですが、お子さんならどうでしょう。一人で勉強するのはイヤだけど、ウサギさんとなら勉強しようかなと思ってくれるかもしれません。お子さん次第だと思うものの、そう期待せずにはおれないほどクソかわいいです。
そして何より、ふんばるずを机とおなかの間に挟んだら、自然に背筋がピンと伸びます。ふんばるずを挟んだ状態でも背中を曲げることは可能ですが、どういうわけか背筋を伸ばしたほうが楽に感じます。おそらく、背中を曲げると胃が圧迫されるからでしょうね。
一方でデメリットですが、ノートパソコンでもデスクトップパソコンでもポジションを変える必要が生じると思います。もっとも、姿勢を改善したいならそうするべきでしょうね。私はいまウサぴょんと一緒にデスクパソコンに向き合ってこの記事を書いていますが、この状態に早く慣れたいと思います。
あと、ふんばるずを挟んでいると、立ち上がるのが億劫になります。でも、同じ姿勢をキープしたまま座りっぱなしというのは体に良くありません。そこは意識して使う必要があるでしょう。
というわけで、ふんばるずのウサギさんは本当にとてもかわいいです。この子がいれば、どんなお子さんも一緒に勉強したくなることでしょう。…と、ぬいぐるみが大好きな私は思います。
そして何より、この子を机とおなかの間に挟むだけで、不思議と背筋が伸びます。もちろん、慣れないことをすると疲れるものですから、最初は長続きしないかもしれません。しかしながら、まず姿勢良く座るということを実感してもらうことが大切だと思います。
もしお子さんが使ってくれなくても、大人でも使えます。姿勢良く座ることは本当に素晴らしいことです。是非お試しいただければと思います。
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