
わたくし収納マンは家具メーカーに勤めていた頃にHAG(ホーグ)のバランススタディに一目惚れし、結婚して子供が生まれたら絶対にコレを使わせると心に決めました。その後、子供の学習机を買うのに合わせ、念願のバランススタディを購入しました。
なぜバランススタディにそこまで惚れ込んだのかというと、普通に座るだけで背筋が伸びるからです。私は子供の頃からよく姿勢が悪いと言われていたので、自分の子供には姿勢良く育って欲しいと願っていたのです。
いわゆるバランスチェアと呼ばれるものは現在は他にいくつもあります。しかし、バランススタディほど自然に背筋が伸びて、かつ耐久性にも優れたものはほぼないものと確信しています。バランススタディは唯一無二の存在なのです。
あまりにも惚れ込んでいたので、製造元である國新産業に取材を依頼したこともあります。しかし、あっさりと断られました(苦笑)その後、子供用のバランススタディジュニアは廃番に。大人用のバランススタディは日本製から台湾製に変わり、最近は在庫がほぼ枯渇した状態でした。これにはもう、バランススタディの終焉を感じました。
ところが、終わりではなかったのです。なんとバランススタディがリニューアル発売されるというではありませんか!
※この記事は2025年2月19日時点の情報に基づいています
國新産業・balans(R)chair

こちらがリニューアルされた「balans(R)chair(バランスチェア)」です。これまでは「balans(R) study(バランススタディ)」という商品名でしたが、そのものズバリに変更されています。また、従来品は5064という品番が付いていましたけど、新商品はナンバリングされていないようです。もうこれ1モデルで突っ走るという意気込みでしょうか。
ちなみに、バランスチェア(R)ではなくバランス(R)チェアとなっているのは、バランスチェアの商標をMTGが握っているからだと考えられます。MTGは「シックスパッド」や姿勢ケアシート「スタイル」などを扱っているメーカーです。
高さ調節機構が変更に

では、どこがどうリニューアルされたかというと、基本的には1点だけです。高さ調節機構が変更されています。
以前からも座面の高さ調節は可能でしたが、無段階で調節ノブを締め上げるだけで固定する構造でした。そのため、表面の塗装が摩耗することで滑り落ちることがあり、実際に我が家で使っていたものも一度、無償で交換してもらったことがあります。
リニューアル後はクランププレートを採用して6段階に座面高を調節する構造になっています。これでもう、座面が滑り落ちる心配はなさそうです。ちなみに、従来品と同様に身長約130~180cmに対応しています。
MOOMINのカバー追加
ほか、北欧発祥という繋がりから、「MOOMIN BABY(ムーミン・ベイビー)」とコラボしたデザインのカバーが追加されています。これにより、カラーバリエーションは無地5色、柄4パターンの計9種から選べるようになりました。
待望のジュニア復活は叶わず

これまで広告宣伝にまったく力を入れてこなかった國新産業がバランス(R)チェアのリニューアル発売をプレスリリースしたことを知ったとき、私は子供用のジュニアの復活を期待していました。しかしながら、残念ながらその夢ははかなく散りました。
先にもお伝えした通り、バランス(R)チェアは身長130cmからです。新入学児童の平均身長である120cm弱にはちょっと足りません。ちなみに、バランススタでジュニアの適応身長は100~135cmでした。
おそらくメーカーとしては年々少子化が進む中でジュニアを再販したところで採算が合わないと考えたのでしょう。ただ、同じくbalans(R)のライセンスを持つ「バランスイージー」は確実に小学生の需要を捉えています。座面を大人用と共通化するなどして、なんとか再販に漕ぎ着けていただきたいところです。
というわけで、ジュニア用の復活は叶わず残念でしたが、ひょっとして販売を終了するかもと不安を抱いていたバランススタディがリニューアル販売されたことは喜ばしい限りです。座面が不意に落ちる心配もなくなって、より安心して使えると思います。
なお、交換用のモールドウレタンおよびカバーなどは公式オンラインショップで購入可能です。もしくは筑波産商と取引のある主要家具販売店でも取り寄せできると思います。長く使えるように設計された素晴らしい商品なので、姿勢が気になる方は是非ご検討ください。
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