昨年度以上に浜本工芸の2025学習机は値上げ以外のニュースがないです

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ここ数年、新作と言えるデスクが登場していない浜本工芸。2025年度はいよいよ…と期待が高まります。そんな中、7月1日に新しいカタログが公開されました。

しかしながら、結論から言うと今年度も新作デスクは無し。関連商品などの追加も一切ありません。

その分、値上げされたデスクはかなり絞り込まれているかというと、そうでもなく。昨年度並み、もしくはそれ以上と言えるくらいの値上げ幅となっています。以下、詳しく見てまいりましょう。

※この記事は2024年7月3日時点の情報に基づいています

 

2025浜本工芸は最大2割近く値上げ

デスク 上棚 シェルフ
No.09 5.7~5.8% 8.9~9.8% 3.0~6.8%
令和プレミアム 5.4% 11.1% 5.1%
No.0989 5.1% 2.3% 4.1%
No.17 10.4~10.7% 15.4%
No.28 0% 8.9~9.8% 0%
No.32 9.8~10.1% 10.9~11.7% 10.3~10.7% 5.3~6.8%
No.49 0%
No.57 9.4% 8.9~9.8% 3.8%
No.89 5.7~5.9% 8.9~9.8% 15.0~18.8% 12.2%
No.90 9.5~10.0%
No.6000 天板:8.1~9.8%
脚:3.8~7.1%
14.8~18.5% 11.1% 3.0~5.6%
ベッド 11.8~19.1%
チェア 0%
書棚 4.8~8.7%
マルチラック等 3.3~17.6%
デスクライト 0%
デスクマット 0%

2024年度の価格と比較すると、2025年度は最大で2割近くもの大幅値上げとなりました。ほとんどは5~10%のレンジに収まっているものの、袖や上棚の一部商品の値上げ幅が大きいです。

昨今の原材料、エネルギー、物流コスト、人件費等の負担増や円安傾向を考えると、それでもかなり努力しているんだと思いますが、消費者としてもなかなか厳しいものがあります。

No.28デスクは価格据え置き

そんな中、「No.28デスク」と書棚は値上げされませんでした。天板がオーク材で原料コスト高騰の影響が相対的に小さかったのと、人気上位のデスクのため数が出ればカバー可能と考えたのでしょうか。ちなみに、「No.32デスク」もオーク材ですが、こちらは約10%の値上げとなっています。やはり生産本数が多いほうが企業努力でカバーしやすいのだと思います。

なお、「No.49デスク」も価格は据え置きです。こちらは天板が無垢ではなくメラミン化粧板なので原料コストの上昇の影響が少なかったのかもしれません。

あと、デスクチェア、デスクライト、デスクマットもすべて価格据え置きです。消費者はもちろん、家具販売店の方にとっても値札を書き換える手間が減って助かりますね。

 

Z-S7000など取り扱い終了

2025年度の浜本工芸は新作デスクが投入されなかった一方で、廃番商品もありません。ただ、山田照明の「Z-00N」と「Z-S7000」の取り扱いが終了しました。Z-S7000に至っては1年限りの取り扱いとなったわけですが、これは導入店舗が少なかった影響かもしれません。なお、浜本工芸での取り扱いがなくなっただけで、Z-S7000そのものは販売継続です。

ほか、「No.14オープンラック」が廃番となっています。

 

というわけで、2025年度の浜本工芸の学習机カタログに関しては本当に値上げ以外のニュースがありませんでした。何かいじれば良いという話ではありませんけど、さすがにため息しか出ませんね。

一方で、価格が据え置かれたNo.28デスクはお買い得だと思います。突板天板で引出し無しのカリモク家具「ボナシェルタ」より約35%も安いし、アルダー無垢でオイル塗装の杉工場「レグシー」と比べても実売価では5割ほどしか違いません。

浜本工芸が歯を食いしばって価格を据え置いたNo.28デスクがどれだけ売上に貢献できるかというところですねー。

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この記事を書いた人

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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