かねてから予告しておりました通り、名古屋市港区にある「ファニチャードーム本店」に行って参りました。
本当はもっと早く行く予定だったんですけどね。お約束していた日に台風が直撃することになって、泣く泣く延期しての訪問となりました。
ファニチャードーム本店に来るのは2年ぶりです。しかし、当時とは状況が異なります。2017年4月に目の前にレゴランドがオープンしたのです。
入場料が高いとかナントカ言われているレゴランドですが、それでもレゴランド効果で人の流れは大きく変わっています。名古屋臨海高速鉄道の金城ふ頭駅からレゴランドに向かおうとすると、ほぼ強制的にファニチャードーム本店の2階エントランスを通らなくてはなりません。
2年前には存在しなかった2階エントランスの正面には、大きく「学習デスク100台以上展示中」の文字。はるばる大阪から学習机売場を見に来た私としては、心躍らないわけがありません!
※この記事は2018年9月19日時点の情報に基づいています
いざ学習机売場へ!
2年前にファニチャードーム本店の学習机売場に来たときはアポなしで、偶然お会いできた売場担当のSさんにお話をうかがいました。今回はちゃんとアポを取りまして、商品部のSさんから詳しくお話をうかがって参ります(2年前のSさんとは別の方です)。
それではSさん、よろしくお願いしまーす!
デスクカタログ発行は今年から!
収納マン:先日ファニチャードームのデスクカタログを拝見したんですけど、その完成度の高さに驚きました!学習机は儲からないとかナントカ言う販売店が多い中で、よくここまでやりましたね。この取り組みは今年からですか?
Sさん:このデスクカタログは私の発案で今年から始めました。確かにコストの掛かることではありますが、テレビCMや折り込みチラシに比べれば大きな投資ではないということもあり、会社には自由にやらせてもらっています。
初めての取り組みということもあって色々と研究をして作り上げました。まだオリジナル商品の試作品が上がらない状況で急ピッチで作成を進めるのは大変でしたけど、スタジオを借りて商品を運び込んで写真もこちらで撮影しました。
収納マン:マジですか!?そこまでやっちゃったんですか!?Sさんの頑張りはもちろん素晴らしいことですけど、理解のある会社というか、理想的なお店ですねー。
オリジナルデスクが豊富!
収納マン:ファニチャードームの学習机と言えば、堀田木工所をはじめオリジナルデスクがすごく豊富です。これもやっぱり貴店が学習机に力を入れているからですか?
Sさん:弊社は「家具を通じて暮らしを豊かにする」ということをモットーにしています。そこで、お客様に楽しい時間を過ごしていただけるような売場作りや演出を心掛けています。また、ニューファミリー層を主要ターゲットとしているので、学習机は重要な接点という位置付けです。安さだけで勝負するというわけにはいきませんから、天然木にこだわってお客様に喜んでいただけるような商品を、メーカーさんにもご協力いただきながら作っています。
収納マン:なるほどー。まずお店の熱意があって、それがお客さんに伝わって、売上という実績ができ、メーカーもついてきてくれるんでしょうね。で、1社がうまくいくと、競合メーカーも負けてられないから良い提案をしてくれると。そういう好循環が生まれているんでしょうね。
こういうのは当たり前のように聞こえるかもしれませんけど、よその店は全然違います。お客さんのためにオリジナル商品を作るんじゃなくて、他店との競合を防いで利益を確保するために名ばかりのオリジナル商品を作りますからね。つまり、オリジナル商品と言っても会社のスタンス次第で消費者にとっては善し悪しなのです。
Sさん:実は男の子に人気No.2の「Nスマート」(上写真)は、6年ほど前に私がデザインしたんですよ!幅方向に伸縮し、ランドセルラックもセットできるという、シンプルながら拡張性の高いデスクなんです。
収納マン:えーっ!これってコイズミファニテックのスタディアップデスクみたいなギミックじゃないですか!スタディアップデスクの登場は2016年度ですから、それよりも何年も前に同じようなことを考えていたなんて天才すぎですよ!
随所にお客さんを喜ばせる仕掛け!
ファニチャードーム本店の学習机売場は本当に見応えがあります。Sさんのお言葉をいちいち引用すると追いつかないので、矢継ぎ早に紹介しましょう。
まず、ルームコーディネートがかなり充実しています。ここまで本格的にルームコーディネートされた売場というのは、私は今まで見たことがないですね。
ちなみに奥の壁面には教室の風景が。新入学児童が興奮するに違いありません。
こちらはカリモク家具のピュアナチュールの天板の木目が選べるコーナーです。以前にカリモク家具の工場見学で実施された仕組みですね(松坂屋名古屋店×カリモク家具「世界にひとつだけの学習机プロジェクト」)。ファニチャードーム本店はカリモク家具の工場に近いということもあって実現しました。
これ、マジでクレイジーですよ!工場から天板を運び込んで、展示して、選んでもらって、また工場に戻して、組み立てて、完成品をお店に納品してお客様宅に届けるわけですからね。途中でキズが付かないように往復させるのはリスク以外でも何でもないし、第一、無駄なコストが掛かります。
そんなクレイジーなことが実現できるのは、一重にファニチャードームのお客様を喜ばせたいという信念と、メーカーとの信頼関係があってこそでしょう。単純に工場と店が近いというだけでは絶対に無理です。
自分で選んだ天板を使って学習机を作ってもらえるなんて最高じゃないですか!私だったら絶対にこれが欲しいです!
対する浜本工芸だって黙ってはいません。なんとファニチャードームには浜本工芸のNo.09タイプのホワイト色があるのです!
と言っても、ファニチャードームにはカリモク家具・ピュアナチュールのホワイト色もあるんですけどね。ともあれ、No.09とピュアナチュールのホワイト色を両方を見られるのはファニチャードームだけのはずです。
天然木のデスクにこだわってラインナップすると、どうしても平均価格が上がってしまいます。それでは「安井家具なのに全然安くない!」とお客さんにソッポを向かれかねません。
でもそこは安井家具です。国産なのにそうとは思えない、どえりゃあ安い学習机があるのです!これもやはり、ファニチャードームの熱意とメーカーとの信頼関係あってのことですよねー。
ファニチャードーム本店には学習机売場以外にもインスタ映えするディスプレイが随所に見られます。しかも、一般的には写真撮影厳禁の家具店が多い中、ファニチャードームは撮影自由なのです!
その理由をSさんに尋ねたら、「いや、お客様のことを考えたら、そのほうが自然でしょう?」と当たり前のように答えられました。いやいやいや…それが当たり前だとシレッと言えるのが、ファニチャードームのスゴイところです!
というわけで、Sさんには長時間に渡ってお話をうかがい、ほかの売場もグルっと見て回ったら、大阪へトンボ返りすることになりました。本当は時間があれば近隣の家具店にも寄るつもりだったんですけど、ファニチャードーム本店は1日あっても満足できないほど面白すぎます!私にとってはレゴランド以上です(笑)
現状でも十分スゴイのに、来年はもっとカタログをパワーアップさせる予定があるのだとか。また、学習机シーズンのピークには販売員が学ラン姿で接客したり、お菓子を配ったりするなど、本当に盛りだくさん。SNSなどでの情報発信も積極的です。
私は常々、家具店に対して、もっと楽しい売場を作って、ネットで情報発信すれば良いのにとボヤいているのですが、ファニチャードームは私の理想以上のことを実際にやってしまっています。
ファニチャードームはまさに学習机の理想郷!名古屋近郊に住んでいれば、これは行かない手はないでしょう。
残念ながら配送は東海3県に限られますが、レゴランドにお越しの際はもう1泊してファニチャードームで楽しい時間を過ごされることをオススメします!
コメント 皆様からご質問・ご意見など
️ボード長さ150cm高さ45cm色は濃い茶色ダークブラウン?
が希望です。
展示ありますか?
橋爪さま
はじめまして^^
ひょっとして、ファニチャードームのホームページと勘違いされちゃったのかなと思います。
こちらは学習机に関する情報をお届けする個人のブログです。
でもせっかくいただいたご縁なので一言アドバイスさせていただくと、ファニチャードームのオンラインストアでは展示店舗が確認できる商品もあります。
例)
配送日カレンダーの下のところです。
最近は高さ45cmのローボードというのは少ないです。
テレビが大型化しているということもあり、ソファに座ったときに見下ろしやすい高さ40cm前後というのが一般的です。
こげ茶系のカラーだと、天然木ならウォールナットのほか、オーク、アルダーなどが多いですね。
プリント紙を使ったものも多く、近年は品質が向上しており天然木突板と見分けがつかないものもあります。
ファニチャードームではたぶん扱っていませんが、日本製で天然木を使ったものでも5万円前後で買えるものもあります。
名古屋界隈なら服部家具センター、東京インテリア家具など、選択肢も多いと思いますので、是非あちこち足を運んでみてください♪
※勝手ながらお名前を修正させていただきました