「スピーチとスカートは短い方が良い」などと言われます。確かに、だらだらと長いだけのスピーチを聞かされるのは苦痛です。それはその通りだと思います。
しかし、スカートは短けりゃ良いというものではないでしょう。そんなこと言って共感してもらえると思うのはセクハラをセクハラだと気付けないオッサンくらいです。もっとも、私もキライではありませんがね(苦笑)
ともあれ、確かにスカートが短ければ短いほうが良いと多くの人が思う時代もあったことは間違いないでしょう。ひょっとすると、今の学習机のトレンドはそんな感じなのかもしれません。
※この記事は2017年7月22日時点の情報に基づいています(2023年11月28日一部更新)
コイズミファニテック・ルトラ
たとえば2018年度新発売のコイズミファニテック「Rutra(ルトラ)」。既にこちらでも商品名だけはお伝えしておりましたが、高圧メラミンの天板を備えたちょっとレトロっぽいデザインの学習机です。
ビーノのように、デスク本体、ワゴン、本立て、シェルフがすべて別売となっているいわゆるセレクトタイプで、デスクの幅も90cm、105cm、120cmが用意されています。
一方で、同じセレクトタイプとは言え、ルトラとビーノはデザインだけでなく決定的な違いがあります。それはビーノの奥行が60cmであるのに対し、ルトラは55cmであることです。
奥行55cmと言えば、コイズミファニテックが2016年度に投入した大ヒット商品「スタディアップデスク」と同じ奥行です。20年ほど前は学習机の奥行が70cmくらいだったことを考えると、奥行55cmというのは言わばミニスカートのようなものです。途中、65cm、60cmと、徐々に短くなってきた経緯があります。
しかしながら、家は狭いし、リビング学習が流行ってるし…などと考えれば、奥行55cmというのは他の家具と並べたときに収まりが良いのでしょう。奥行45cmのデスクもありますが、それはさすがに超ミニすぎて、ちょっと受け入れがたいという側面もあるのかもしれません。
コイズミファニテック・コトア
KEYUCA(ケユカ)にも奥行55cmの「アロン」がありますが、コイズミファニテックの「コトア」はそれよりもフェミニンな感じに仕上がっています。オーク突板でコストを抑えているということもあり、大人の女性にも割りとよく売れているようです。
コイズミファニテック・ブロスト
コトアに対して「ブロスト」は男前な雰囲気です。こちらも現行モデルはオーク突板となっています。2024年度からは上写真のVB色に加え、MO色が追加されました。
コイズミファニテック・ワイズ
コイズミファニテックの「ワイズ」はもともと書斎デスクという扱いでしたが、市場ニーズが多様化していることも踏まえて現在は学習家具カタログにも掲載されています。天板はメラミン。ホワイト×ナチュラルとブラック×ブラウンの2色展開となっています。
コイズミファニテック・アルフ
「アルフ」はコイズミファニテックが一時期ラインアップを増やしたスタディアップシリーズで唯一生き残ったモデルです。そういう言い方をすると人気がないダメなデスクと思われるかもしれませんが、そうではありません。最大手のコイズミが奥行55cmでOKという強力なメッセージを打ち出した結果、奥行55cmのデスクが増えることとなったと言えます。他社製品も含めてニーズが広がったわけです。
コイズミファニテック・ウォルビー
2024年度登場の「ウォルビー」もデスクは奥行55cmです。ちなみに、デスク天板以外は奥行40cmとなっています。ウォルビーは壁面デスクというスタイルで、デスクの上の空間を有効利用できるだけでなく、幅方向の収納スペースにも統一感を出すことができます。
イトーキ・リーモJSD-31
イトーキの「リーモJSD-31」は幅を105cmから130cmに拡張できるデスクです。幅55cmのシェルフがセットになっているので、上写真のようにユニットデスクのレイアウトが可能です。
イトーキ・AUT-2LBRX
イトーキの「AUT-2LBRX」はもともとニトリでも扱っていたデスクです。こちらも幅55cmのシェルフがセットになっており、ユニットデスクのレイアウトが可能です。
イトーキ・APD-2LBRX
イトーキの「APD-2LBRX」ももともとニトリで扱っていたデスクです。こちらはシェルフが含まれておらず、上棚もバックパネル式でよりシンプルな構成となっています。
大商産業・SPR-550
大商産業の「SPR-550」は幅80cmのコンパクトなデスクとチェストのセットです。コイズミファニテックのスタディアップデスクと同時期に販売が始まり、手頃な価格で現在も売れ筋となっています。
大商産業・MWSP-520
大商産業の「MWSP-520」は前述のSPR-550の男子向けデザインといったところ。同様に幅80cmのデスクとチェストの組み合わせとなっています。
ヒカリサンデスク・ロイス
ヒカリサンデスクの「ロイス」はアンティーク風のデザインが素敵なデスクです。上写真のナラ突板モデルのほか、ウォールナット突板モデルもあります。
堀田木工所・スキップ
堀田木工所の「スキップ」はハの字型の脚形状がリズミカルなデスクです。幅100cmの既製サイズのほか、幅90~120cmでオーダーできるものもあります。
堀田木工所・サイン
「サイン」も奥行55cmです。最近では珍しくなったコの字脚のデスクです。
堀田木工所・エル
「エル」はサイドデスクと組み合わせることでL字型デスクとして使えるものです。
堀田木工所・サージュ
「サージュ」の天板は堀田木工所で標準的な自然風塗装ではなく、強化プリント紙です。そのためキズの心配が少ないと言えます。ただ、引出しが別売となっていることもあって割高感があります。
ニトリ・メルシーH
ニトリの「メルシーH」は上写真のスタンダードデスクのほかに、くみあわせですく、ユニットデスク、平机があります。また、カラーが3色用意されています。
ニトリ・DK23
ニトリの「DK23」は手頃な価格のベーシックデスクとして近年売上上位をキープしています。
ニトリ・LI24
ニトリの「LI24」はスチールフレームを組み合わせたハイブリッドデスクです。こちらは2023年度からだったと思いますが、意外と人気があります。
無印良品・木製デスク オーク材
無印良品の「木製デスク オーク材」も奥行55cmです。上置きとワゴンを組み合わせることでベーシックデスクとして使うこともできます。
というわけで、奥行55cmの主要なデスクをずらーっと並べてみました。2018年度当時と異なり、現在は奥行55cmのデスクはまったく珍しくなくなったので、ほかにもたくさんあります。
ただ意外と、浜本工芸やカリモク家具には奥行55cmというのはありません。その2社は60cm以上と50cm以下に分けてラインナップされているようです。メリハリがあるというか、ニーズを絞り込んでいるのでしょう。
ともあれ、リビング学習やテレワークがニュースタンダードとなった今、奥行60cmでは大きすぎ、奥行45cmでは狭すぎというニーズを受けて、奥行55cmのデスクにはますます注目されることと思います。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
こんにちわ
はじめまして!
四月から小学生なのに、いまだに迷走中です
色々と考えてコイズミのルトアかビーノで迷ってます
デザインをとるなら、ルトア
使い勝手をとるならビーノ
55センチか60センチか…
リビングに置くので私の好みはルトアなんですが、子供の為にはビーノを選んだ方がよいのでしょうか?
お忙しい所すみませんがもし良かったら返事を頂けたら幸いです!
栗山さま
はじめまして^^
コイズミファニテックのルトラかビーノでご検討中ですね。
おっしゃる通り、リビングに置く=圧迫感が少ないことを優先するならルトラ、子供の学習環境を重視する=奥行が広いほうが良いならビーノだと思います。
もちろん、予算であったりデザインの好みももちろんありますけど、奥行だけに照準を合わせるならどちらかを選ぶよりほかありません。
幅はワゴンを横に置けば拡張できますが、奥行だけはどうにもならないですからね。
かと言って奥行は短くしようがありませんから、大きければ大きいほど良いとも言えません。
悩ましいですねー^^;
※勝手ながらお名前を修正させていただきました。