androidスマホの「照度計」無料アプリ4種を比較してみた結果

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TASI-8720照度計

私はデスクライトの照度を測定するときに、amazonで購入した簡易照度計(上写真)を使っています。安物ですが、これまでの印象では十分に使えていると思っています。

学習に最適なあかり環境をチェックするためには照度計は必須です。ただ、2千円程度で手に入るとは言え、一時のためにわざわざ買うのもちょっと…と思われる方も少ないくないことでしょう。

そんなときはスマホの照度計アプリが便利です。しかしながら、以前に紹介した岩崎電気の「QUAPIX Lite」というアプリはandroid版の提供を終了してしまいました(iOS版は現在も提供中)。

そこで、別のアプリを試してみようと考え、とりあえずダウンロード数上位の4つをインストールしてみました。

※この記事は2024年4月20日時点の情報に基づいています

 

android版「照度計」無料アプリ4種 比較

android版「照度計」無料アプリ4種

アプリ名称 提供元
Lux Light Meter Pro Doggo Apps
ライトメーター Coolexp
照度計:Smart Luxmeter Smart Tools co.
ルクスメーター日本語 waldau-webdesign.de

今回、試したアプリは以上の4つです。いずれも無料で、照度を測るだけのシンプルな機能です。

なお、スマホはRakuten Hand(P710)を使用しました。ローエンドモデルなので、これで使えるならほとんどのandroidスマホはまったく問題ないでしょう。

照度を測ってみた

天井照明(テーブル高)

天井照明(シーリングライト)の下で照度を測定(アプリ4種比較)

まずは天井照明(LEDシーリングライト)の下のテーブルの上で、簡易照度計と4つの無料アプリで照度を測ってみました。

その結果、簡易照度計は約500ルクス、アプリは4つとも約550ルクスを示しました。アプリのほうが1割ほど数値が上振れています。

天井照明+デスクライト

天井照明(シーリングライト)とデスクライトの下で照度を測定(アプリ4種比較)

続いて、天井照明とデスクライトを併用した状態で照度を測ってみました。その結果、簡易照度計は約750ルクス、アプリは4つとも約710ルクスを示しました。今回は逆に簡易照度計のほうが5~6%ほど上振れしています。

デスクライト(手前)

デスクライトを手前に置いた状態で照度を測定(アプリ4種比較)

天井照明を消し、デスクライトを手前に置いた状態のまま、改めて照度を測ってみました。その結果、簡易照度計は約240ルクス、アプリは4つとも約150ルクスを示しました。今度は簡易照度計が約60%も高い値を示しています。ちょっとこの差は大きいですね。

デスクライト(奥側)

デスクライトを奥側に置いた状態で照度を測定(アプリ4種比較)

デスクライトを手前から奥側に移動して、改めて測定してみました。その結果、簡易照度計は約420ルクス、アプリは4つとも約360ルクスとなりました。簡易照度計のほうが約17%も高い値を示しています。先ほどに比べると差は小さいですが、小さくない違いです。

天井照明(床面)

天井照明(シーリングライト)の下(床面)で照度を測定(アプリ4種比較)

「これらの違いはどこから生じるのだろうか」と考え、光源からの距離が遠くなるほどアプリのほうが高い値を示すという仮説を立てました。そこで、床面で、敢えて別のシーリングライトの下で、同様に測定したところ、簡易照度計は約110ルクス、アプリは4つとも約130ルクスを示しました。アプリのほうが約18%高い値を示したことになります。

これで一件落着。光源からの距離が遠くなるほどアプリのほうが高い値を示すという仮説は実証されたものと思いました。念のため、どのくらいの距離なら値が一致するのだろうと思って簡易照度計とスマホを持って光源に近づいたり離れたりを繰り返したところ、いずれの場合もアプリのほうが高い値を示しました。あれ?なぜ?

スマホは斜め方向の光を測定できない

照度計アプリは斜め方向の光を測定できない

簡易照度計とアプリで異なる照度が示される原因は光源からの距離ではありませんでした。いろいろ試してみたところ、どうもスマホの照度センサーは斜め方向の光をうまく採り込めないようです。

そりゃそうですよね。簡易照度計は受光部がドーム型になっており、斜め方向の光も採り込めます。逆に、スマホの照度センサーは真正面から光を採り込むようになっているわけです。

以上のことから、照度計アプリで照度を測る際はセンサーを光源のほうに向ける必要があると言えます。ただしその場合、光源からの距離が近くても遠くても照度計アプリのほうが簡易照度計よりも高い値を示します。これがまた、1割くらいならまだしも、5割くらい差が出ることがあるので、ちょっと誤差が大きすぎると感じました。

 

以上の通り、照度計アプリはセンサーを光源のほうに向けて測定するものだということが分かりました。また、簡易照度計に比べると誤差が大きいものの、目安くらいにはなるんじゃないかとも思います。

ちなみに、今回ご紹介した4つのアプリは機能的には特に変わりありません。値もほぼ同じです。なので、アイコンや測定画面のデザインの好みで選んでもらえば良いのではないでしょうか。より正確さを求める場合は、簡易照度計を購入されることをオススメします。

簡易照度計は2千円程度で購入できます

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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