2022年度のイオンの学習机は国産ナチュラルウッドデスクがリニューアル

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私の地元のイズミヤは阪急阪神百貨店を擁するH2Oリテイリング傘下となって以降、総合スーパーから食品スーパーになりました。堺駅前のイトーヨーカドーは閉店してもう10年になります。気が付けば地元で総合スーパーとして生き残っているのはイオンだけになってしまいました。

総合スーパーという業態はオワコンと言われて久しいですが、それでも生き残っているイオンってスゴいと私は思うのです。イオンが完全に一人勝ちしてしまった結果、ほかの総合スーパーは撤退せざるを得なくなったとすら言えるかもしれません。

ともあれ、そんなスゴいイオンは学習机だって扱っています。数年前まではコイズミファニテックやオカムラ、ヒカリサンデスクなども扱っていたことを考えると規模はかなり縮小していますが、生き残っているだけで素晴らしいじゃあありませんか。

おまけに、ここ数年はすべてイオンだけでしか買えないオリジナル商品。2022年度もイオンらしさ溢れる個性的なラインナップが明らかになったので、こちらで紹介して参りたいと思います。

※価格および仕様はすべて2021/09/08現在

 

ナチュラルウッドシンプルデスク

イオン・ナチュラルウッドシンプルデスク

出典:イオンスタイル

まずは新作デスクから。イオンのプライベートブランドであるトップバリュ・セレクトを冠した「ナチュラルウッドシンプルデスク3点セット」(TVS-HT22-3S-N)は、従来の「ナチュラルウッドデスク」(TVS-HT05BS152D-3S-N)に取って代わるかたちで登場しました。日本製、アルダー無垢、自然塗装仕上げということから、引き続き堀田木工所が作っているものと考えられます。品番を見ても堀田木工所ということでまず間違いないでしょう。

従来型はナチュラル色だけでなくブラウン色もありましたが、新型はナチュラル色のみ。また、販売価格は従来税込76,780円から、新型は87,780円に約14%もアップしています。これは決してイオンがボロ儲けようとしているからではなく、アルダー材の高騰に伴うものと思われます。引出しを減らしても単価の上昇は避けられなかったわけです。

それにしてもデザインが浜本工芸の「No.09デスク」もしくはカリモク家具の「ピュアナチュール」っぽいですね。もしくは、ヒカリサンデスクの「SDW-アフランド」のほうが近いでしょうか。

まさか、天下のイオンが私のデザインした「ミニマ」を意識したということはないと思いますけど、バックパネルが足元棚になるというギミックはあながちそれも否定できない感じがするところ(苦笑)ともあれ、この価格と構成なら堀田木工所の「ウィンディ」「ベルダッド2」あたりをチョイスしたほうが良いんじゃないかと個人的には思います。

システムデスク

続いては、こちらも新作「システムデスク」(SD-01NA:ナチュラル、SD-02WH:ホワイト、SD-03BR:ブラウン)です。もうイオンはオールインワンタイプの組み替え式デスクはやめちゃったんだと思ってましたけど、先のナチュラルウッドシンプルデスクと言い、このシステムデスクと言い、ベーシックなスタイルに回帰したようです。

それにしても、こちらはなかなかの意欲作ですよ。なんと2口コンセントに加えてUSBポート付き。そして価格は税込54,780円。わざわざニトリに行って「くみあわせですく・リビオSE」を買うのは面倒臭いわ、とおっしゃる方には良いかもしれません。

ちなみに、システムデスクにセットされているのと同じものと思われる「ワゴン」(KRKR-05:ナチュラル、KRKR-06:ホワイト)が単品販売されます。こんなことは今までなかったと思いますが、リビングダイニング学習用を想定しているのでしょうか。今年度のイオンはちょっとミステリアスですね。

 

らくらく傾斜学習デスク

イオン・らくらく傾斜学習デスク

出典:イオンスタイル

お次に紹介するのは前年度登場から継続となった「らくらく傾斜学習デスク」(KRKR-01:ナチュラル、KRKA-02:ホワイト)です。昨年に店頭で見たときは「こんなもの本当に売る気なの?」と唖然としたんですけど、私の予想に反して売れたのでしょうか。今年度は先の新型2モデルを差し置いてトップの扱いです。

2022年度はコイズミファニテックも傾斜天板を備えたデスク(ウェルビー)を投入しました。カリモク家具の「スロープ」は廃番になってしまいましたが、オカムラの「Kモデル2」はまだ健在です。ひょっとして、天板昇降デスクの次は傾斜天板デスクのブームが来るのでしょうか。

 

そのほか、「2022イオンの学習デスク」特集ページを見ると、超チープなボナシェルタっぽい「コンパクトデスク」のシリーズは継続のようですが、これってカスタマイズ学習シリーズじゃなくてリビング学習シリーズでしたよね?カスタマイズは堀田木工所の別のデスクのシリーズだったはずなのにややこしいと感じるのは私だけでしょうか。

あと、「コンパクトフリースタイルデスク」は紹介されてはいるものの、現時点ではオンラインショップでの取り扱いがありません。オカムラが「アルコ」を廃番にしたのでイオンとしても継続する目途が立たなくなってしまったのでしょうか。個人的にはイオンの学習机で唯一気に入ってたので残念です。

2021/09/23追記:「コンパクトフリースタイルデスク」の販売が再開されました。

ともあれ、毎年のようにディスっているにもかかわらず、イオンが懲りずに新型デスクを投入してくれたことはとてもうれしいです。今年こそはあの○×△♨¥(自主規制)のような売場をなんとかしてくれたら最高です!

2021/12/16追記:イオンモール伊丹(兵庫県)に学習デスクを見に行ったところ、今年度は展示の予定がないそうです。ここで取り扱わないということは、基本的にオンライン販売のみになるということでしょうか。2021年10月に売場の動画がアップされていることから、展示店舗は存在するようです。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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