ネットで調べ物をしていると、思いも掛けず意外な情報に遭遇することがあります。一昨日もamazonで私が今まで見たことのないデスクを見つけてしまいました。
不思議に思ってさらに調べを進めると、島忠ホームズでも扱っていることが判明。大阪府下はまだ緊急事態宣言の発令中で不要不急の外出は自粛が求められるところですが、私にとってもこれは緊急事態です!というわけで早速、島忠ホームズ南津守店にひとっ走りしてきました。
※この記事は2021年9月1日時点の情報に基づいています(2023年10月18日一部更新)
コイズミファニテック・ウェルビー
私が予期せずして見つけた謎のデスクの正体は、「WellBee(ウェルビー)」というコイズミファニテックの商品です。約1ヶ月前に開催されたコイズミファニテックの展示会でもまったく話がありませんでしたし、ほぼ同じ時期に足を運んだシマホの店頭でもまったく気付きませんでした。でもおそらく、そのときには既に並んでいたものと思われます。
傾斜天板を装備
ウェルビーの最大の特徴は傾斜天板を備えていることです。傾斜天板のサイズは幅450×奥行350mmで、傾斜角度は10度。使わないときは天板下引出しの横のスペースに、引出しのように収めることができます。
デスクの天板サイズは幅900×奥行500mmですから、傾斜天板はちょうど半分程度の幅を占める計算です。なお、カラーバリエーションはWO(ウォールナットオーク)とMO(ミルキオーク)の2色が用意されています。サイズやデザイン、仕様などから、テレワークを強く意識しているのでしょう。
小物トレイ付き
デスクサイドには、スマホなどを置くのに便利な小物トレイが付属します。小物トレイは別売のシェルフの有孔ボードの任意の位置に取り付けることも可能です。
なお、デスクにはコンセントボックスも付属しており、デスク側面または脚部内側に取り付けできます。カバン掛けフックも付いており、学習机と呼んで差し支えない仕様と言えます。
デザインはビーノ風
ウェルビーのデザインは「ビーノ」(上写真)に似た感じです。H型の脚形状で言えば、「ファリス」に似ているとも言えるかもしれませんが、それでもビーノに似ていると思ってしまうのは商品名に「Bee」という音が入っているからでしょうか。
ただし、ウェルビーはビーノを文字ったのではなく、「ウェルビーニング(Well-Being)=肉体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」が由来かもしれません。関連会社のコイズミ照明が使っているフレーズです。
クオリティはCDシリーズに近い
ウェルビーは写真で見ると天然木のように見えますが、天板はMDF合板に木目を印刷したものです。インドネシア製で引出内部材はフィルム貼り、つまりスペックは「CD」シリーズ(上写真)とほぼ同じと言えます。おそらく同じ工場で作っているのでしょう。
なお、ウェルビーの引出しはCDシリーズと同様すべてフルスライドレールとなっています。
ウェルビーの価格は妥当なところか
天板サイズ | 天板材質 | 税込価格 | |
---|---|---|---|
ウェルビー | 900×500mm | MDF | 31,900円 |
ビーノ50 | 900×500mm | ナラ突板 | 36,300円 |
ビーノ | 900×600mm | ナラ突板 | 37,400円 |
ファリス | 900×480mm | ナラ突板 | 35,200円 |
コトア | 950×550mm | オーク突板 | 39,600円 |
ルトラ | 900×550mm | メラミン | 26,400円 |
ワイズ | 900×550mm | メラミン | 34,100円 |
CDコンパクト | 950×535mm | MDF | 82,500円 |
ペグ | 1000×550mm | ウォールナット突板 | 34,100円 |
※シマホネットでの2021/09/01現在の税込価格、ただしコトアはまだ販売開始されていないため推定売価を記載
ウェルビーのデスクは900×500mmのワンサイズのみですが、デスクサイドにキャビネットやシェルフを置くことで幅方向に拡張することができます。とは言え、デスク単品で見れば他にも同じようなサイズのデスクはいくつもあります。そこで、価格を比較してみました(上表参照)。
こうやって比較すると、ウェルビーのデスクは決して割高ではないように見えます。デスク単体で見ればルトラの次に安いです。ただ、天板や引出内部材の材質を考えると、拡張天板がなくてもルトラのほうが割安だと思います。
また、約14%の違いであれば、個人的にはビーノ50のほうが天板も引出しも満足度が高いのではないかと思います。とは言え、傾斜天板を別に買うことを考えればウェルビーは決して割高ではありませんし、傾斜天板の置き場所に困る心配もないです。その点で言えば、ウェルビーはオンリーワンのデスクと言えるのではないでしょうか。
あとは傾斜天板にどのような価値を感じるかですね。傾斜天板を使えば、確かに姿勢良く勉強できますし、ノートパソコンやタブレット端末を操作しやすいでしょう。一方で、ノートや練習帳を1冊置くのが限界の大きさですから、どっちつかずと感じる方もいらっしゃるかもしれません。また、そこそこ重量があるので、天板や足の上に落としてしまわないかという心配もありそうです。総じて、私としては良いとも悪いとも言えません。
ちなみに島忠ホームズ南津守店は目下、ニトリによる占領政策が進行しており、学習机の多くが現品処分セール中です。もはやカリモク家具や浜本工芸は扱わなくなるんじゃないかという状況で、それらは4割引きくらいになっています。
まるで閉店セールみたいな感じで、私としてはお金と場所に余裕があったら全部買い占めてしまいたいくらいです(笑)現品でも安く学習机を買いたいという方は、シマホが完全にニトリ色に染まる前に覗いてみてはいかがでしょうか。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
初めてコメントいたします。娘の学習机を探してデスクランドさんのHPから参りました。現物ってどこで見れるか全く知らず、(カリモクとか大塚ショールームは知ってましたがそこまで求めておらずイケアやニトリは知ってましたがメーカー関係なく見比べたい)こちらの記事を拝見して、初めて島忠ホームズとナフコとマナベインテリアハーツを知りました。
島忠ホームズのHPをみても特にセール情報がなく、半信半疑ながら記事を信じて南津守店に行きましたら、インターネットでみるような商品がズラリで、本当に現品限りが多く興奮しました。
娘は最初、大商産業さんのプリンセス系の(品番わかりません)白と水色天板のデスクに一目惚れし譲らなかったのですが、両親共が「それ高校生なったら絶対飽きるやろ…」と内心微妙。
たまたま同じ大商産業さんのMWD520の組み替えデスク、WC16の木製チェアつきで娘の大好きなパープルの現品限りがあり。何とか説得し納得してもらえ購入!
収納マンさんの記事からすると最新版じゃなさそうですが調光機能ライトつき。送料込みでリロクラブ割引で税込50116円でした。
さらにTポイントとクレカのポイントもつく。お得~。
多少キズありですが気になりません。
ニトリの机より引出しの開け閉めがスムーズな気がします。
良い情報をあげて頂きありがとうございました。
お礼をいいたくコメントさせて頂きました。
今後もマニアックな記事を期待しています。
ゆいみんさま
はじめまして^^
デスクランドのホームページからこちらにお越しいただいて、島忠ホームズで現品セール販売しているのを知って、大商産業のMWD-520を購入されたなんて、家具は本当にご縁のものですねー♪
いま南津守店はピーク時の半分も展示台数がない状況です。
それでも、ご満足いただける机に出会えたことは本当に良かったと思います。
価格もデスクライト&椅子付き、送料込み、ポイントも付いてその値段というのは、いくら展示現品と言っても普通はまずお目に掛かれないでしょう。
それにしても、島忠ホームズでリロクラブの割引が使えるなんて初めて知りました(@_@)
大商産業の引出しの開閉は本当にスムーズですよ。
おっしゃる通り、ニトリより良いと思います。
と言うか、ニトリはたまに引出しがまったく開かないものがありますからね^^;
ともあれ、このような良い巡り合わせに私もお役に立てて本当に良かったです!
うれしいご報告をありがとうございました♪