2026年度の堀田木工所の学習机は「コード」投入で選択肢が豊富に

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昨年度は8月初旬に新年度のデスクカタログを公開した堀田木工所ですが、2026年度は今のところまだです。今か今かと心待ちにしている方も少なくないことでしょう。

かくいう私もその一人です。そんな中、先に一部商品の販売が始まりました。順番に紹介して参りたいと思います。

※この記事は2025年9月17日時点の情報に基づいています

コード2114上棚

まずご紹介するのは「コード2114上棚」。通常、堀田木工所の学習机は袖(ワゴン)は共通であることが多いものの、デスクと上棚はセットで発売されます。しかし、コードに関しては今のところデスクは見当たりません。

コード上棚は何の変哲もないシンプルな上棚のように見えます。ところが、大きく2つの特徴を持っているのです。

棚板の左右入れ替えが可能

コード上棚の特徴のひとつは、棚板の左右を入れ替えることができるという点です。これなら左利きの人でも使いやすいですし、上写真のようにタブレット学習に最適なレイアウトも可能です。

また、棚板の高さ調節の範囲が広く、左右ともに5段階の調節ができるようになっています。

背板は白黒リバーシブル

背板が白と黒のリバーシブルになっているという点も特徴的です。これまで堀田木工所の学習机で挿し色があるのは「ネージュ2 3034袖」だけだったので、今後は黒の挿し色のあるデスクも登場するんじゃないかと期待してしまいます。

ほかの上棚との比較

基本的に堀田木工所の学習机はアルダーを主材としており、カラーもナチュラル色がメインです。そのため、デスクには様々な上棚をセットできます。

にもかかわらず、コード上棚を追加する必要があるのかと疑問に思われる方もいることでしょう。そこで、改めて堀田木工所の上棚のラインナップを見てみたいと思います。

※以下は幅100cm用のみリストアップしています

OED 上棚

まずもっとも価格が手頃なのは公式オンラインショップ限定の「OED 上棚」。棚板、ブックエンドともに固定されており、シンプルを極めた構成です。

ベルダッド2 上棚

「ベルダッド2」はカタログ外モデルの定番商品です。こちらも棚板とブックエンドは固定ですが、2口コンセントが付いています。

リッケ 上棚

家具の里(トイロ)オリジナルモデルの「リッケ」の上棚はよく見るとベルダッド2に似ていますが、2つの点で違いがあります。棚板がタブレットスタンドになることと、奥行拡張天板に対応するため固定金具の位置を2段階で調節できるようになっている点です。

フィーロ 上棚

「フィーロ」の上棚は棚板を3段階で高さ調節できるだけでなく、ブックスタンドはスライド式。さらに小引出しも付いています。意外とこういう使い勝手の良い上棚は珍しくて、2024年度に登場したときは多くの注目を集めました。

ダック ロー上棚

「ダック」は堀田木工所の学習机ラインナップでもっとも初期のモデルです。丸みがあってカワイイと言えなくもないですが、棚板もブックエンドも固定で使い勝手はあまり良いとは言えません。高さミドルタイプもあります。

ウインディ ロー上棚

「ウインディ」もロングセラーモデルで、デザインは直線的ですが、機能的にはダックと同じです。こちらも高さミドルタイプがあります。

つまり、棚板を動かせるのはこれまでフィーロだけだったわけで、コード上棚の必要性がお分かりいただけるはずです。ただ、コンセントも小引出しも付いていないのに従来のロータイプの上棚すべてよりも高価なのは、ちょっと割高感がありますね。

それでも、棚板がすべて可動式で、しかもシンプルなデザインというのは魅力的です。ベーシックデスク愛好家なら激しく同意してくれるところだと思います。

なお、デスクと上棚、ワゴンなどとの組み合わせは、3Dプランニングシミュレータでご覧いただくことができます。全方向から眺めることができるうえ、セット売価も表示されるので便利ですよ。

コード2114マルチシェルフ

コードには上棚に加え、「マルチシェルフ」が登場しています。これはハイタイプの上棚にも書棚にもなるという画期的なものです。

4通りの使い方が可能

単品でハイ棚、ロー書棚として使えるだけでなく、上棚と組み合わせればミドルハイの書棚になり、2つ積み重ねることで高さ146cmの書棚にすることもできます。後者をデスクに組み合わせればカリモク家具の「ボナシェルタ」収納デスクのような感じになりますね。

実はこの仕組みは私も考えたことがあります。しかしながら、強度を保ちながら上下に連結可能な構造にすることはとても難しいんですよ。しかも、棚板は可動式。これは非常に良くできていると感心します。

他社製品との比較

カリモク家具/ユーティリティプラス書棚

ロータイプの書棚を2段重ねにして使えるというものは決して珍しくはありませんが、学習家具ではおそらく現在2つだけです。ひとつはカリモク家具「ユーティリティプラス」の書棚。オープンと背板付きの2タイプがありますが、いずれもデスクの上棚として使ったり、別シリーズの上棚を乗せるということはできません。

浜本工芸/No.28書棚A

もうひとつは浜本工芸の「No.28書棚A」。こちらはニコイチで、上下を分離して使えるという構造です。こちらもデスクの上棚として使うことはできませんし、別の上棚を乗せることもできません。

つまるところ、コードのマルチシェルフは唯一無二の存在と言えます。カリモク家具や浜本工芸と比べて価格が手頃ですし、グラつきが生じないことが確認できれば推していきたいですね。

ディアスにPLO色追加

2025年度に投入された、幅・奥行ともに5cm単位でサイズオーダーが可能なデスク「ディアス」に新色ペールオーク(PLO)が追加されました。従来のNA色とWT色はアルダーの木目でしたが、ペールオーク色はその名の通りオークの木目となります。

これは素敵な色合いですねー。東京インテリア家具で販売されているコイズミファニテックの「ストライズ」みたいに見えます。ストライズの天板はホワイトオーク突板、ディアスは強化プリント紙ですが、国産で同程度の価格ならディアスのほうに分があるかもしれません。

USBマルチコンセント

おそらく学習机メーカーとしては初となるクランプ式の「USBマルチコンセント」がラインナップされました。コンセント(1400W)1口とUSB(Type-A/Type-C)各1口(合計3A)を搭載しています。

ノアテックの「NCL-1511 L W」とほぼ同じもののように見えるのですが、JANコードは異なります。ともあれ、学習机メーカーがこういう商品を扱うことで消費者に新たな気づきが与えられることは良いことだと思います。

国産ひのきデスク

堀田木工所と言えばアルダー無垢を使った国産家具メーカーですが、このたびなんと無塗装の国産ヒノキを使ったデスク、学習椅子、シェルフ(ワードローブ)が発売されました。

デスクのほうは「リベルテ」と同じ形状に見えます。現状、天板サイズは幅100×奥行60cmの1型のみです。

学習椅子は「ダックチェアーNo.8板」と同じ形ですかね。価格もほぼ同じです。

シェルフのほうは完全新作でしょうか。書棚ではなく敢えてワードローブというところが、チャレンジ精神が感じられます。

以上、現時点で判明している堀田木工所の新たな学習家具ラインナップの一部を紹介しました。

とにかくコードの上棚とマルチシェルフが注目ですよね。学習机にとって上棚はもっとも差別化しやすいポイントです。近年はデスクへのセット率が低くなってきており、メーカーとしても力を入れるのが難しくなっています。そんな中、敢えてそこに注力する堀田木工所の姿勢は素晴らしいと私は思います。

ひょっとすると、上棚が売れなくなってきているのはメーカーの努力が足りなかっただけなのかもしれません。ダックやウィンディの上棚しかなかったら、私でも「別に要らないかな」と思っていたはずですが、コードやフィーロの上棚なら素直に「あったほうが便利そう」と考えますものね。

そう言えば、私がデザインした「ミニマ」(販売終了)の上棚も他の浜本工芸のデスクに取り付けたいという声が少なくありませんでした。「学習机には上棚があったほうが良い」と考える人はやっぱりそこをちゃんと見てくれているんでしょう。

この仮説が正しければ、コードの上棚やマルチシェルフはきっと売れるはずです。そして、「上棚の選択肢が豊富なメーカーと言えば堀田木工所」という認識が広まってシェアを伸ばす可能性もあると思います。

いやはや、”ある方”がジョインしてからの堀田木工所の躍進はスゴイですね。2026年度も目が離せそうにありません。

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この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

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