一昔前まではコンパクトな学習机を探し求める方が少なくありませんでした。しかし、近年はそれほどでもなくなってきているように感じます。
その理由はいくつか考えられます。無理して学習机を置かなくても、当面はリビングやダイニングのテーブルで勉強すれば良いと考える人が増えた。学習机メーカー以外で安価かつコンパクトなデスクをネット通販で探しやすくなった、などです。
しかしながら、安価なデスクは消しゴムで消すたびにガタガタと揺れるものが多いです。また、引出しや上棚などの収納スペースが備わっていないと、使い勝手が悪いと思います。
そこで今回は、ある程度の収納量が備わっている幅80cm以下の学習机をピックアップしてみました。
※この記事は2024年12月18日時点の情報に基づいています
イトーキ・ミノト
イトーキの「ミノト」は学校机のように天板下に収納スペースが設けられた幅80×奥行50cmのシンプルなデスクです。天板はオーク突板、脚はオーク無垢のテーパー形状。リビングダイニングに置いても差し支えない雰囲気に仕上がっています。
別売でオープンシェルフが用意されています。
イトーキ・リーモ リビング
イトーキの「リーモ リビング」は幅80×奥行45cmとコンパクトなサイズながら、引出しを2杯備えています。アルダー無垢で2万円を切る価格はコスパ良いと言えるでしょう。
ただし、在庫限りと思われます。いまならサイドチェストなどラインナップもいくつかあります。
オカムラ・リュブレ
オカムラの「リュブレ」は冒頭のイトーキ・ミノトよりも先に発売された、テーパー脚の天然木コンパクトデスクです。天板下は棚になっていますが、オプションで引出しも用意されています。
天板サイズは幅80×奥行45cm。上棚無しのタイプやサイドチェスト、サイドシェルフなどもあります。ただ、こちらも在庫限りじゃないかと思います。
ヒカリサンデスク・Mコンパクト2
ヒカリサンデスクの「M-コンパクト2」には幅75×奥行52cmの超コンパクトなデスクがラインナップされています。しかも、引出しに鍵付きというのは珍しいですね。
伸縮式の上棚をセットするも良し。のちのちチェストラックを横に並べて拡張することもできます。
大商産業・XD
大商産業の「XD」シリーズは同社ユニットデスクをバラ売りにしつつ、コイズミ・ビーノに近い感じの天然木デスクです。天板サイズは幅80×60cmで、ラバーウッド無垢にUVウレタン塗装を施しています。
こちらも引出しに鍵が付いています。ウェッジブラウンとナチュラルの2色展開です。
カリモク家具・ボナシェルタ
カリモク家具の「ボナシェルタ」、「ユーティリティプラス」、「クリアネル」はコンセプトが近いですが、一番人気のボナシェルタにだけ幅70cmという超コンパクトサイズが用意されています。
上写真のようにワゴンを横に並べれば幅を拡張できますし、シェルフと組み合わせることも可能です。奥行は45cmと60cmの2サイズ、カラーは5色から選べます。
浜本工芸・No.6000デスクユニット
浜本工芸の「No.6000デスクユニット」は奥行50cmと60cmの2サイズ展開。幅75cmというのが最小サイズとなります。
天板はナラ無垢のUVウレタン塗装。チェスト、ワゴン、脚、ラックなど、様々な組み合わせを選ぶことができ、上写真のようにL字に組むことも可能です。
堀田木工所・アール
堀田木工所の「アール」は前面にアール形状を持たせたデザインが特徴のデスクです。天板は強化プリント紙で、幅804×奥行490mmとなっています。
同じシリーズにワゴンやサイドラック、扉付きの書棚があります。NAとWNの2色展開。
堀田木工所・ヴィータ
堀田木工所と言えばUV仕上げの自然風塗装がメインですが、「ヴィータ」の天板は熱や紫外線にも強いセラウッド塗装です。これはダイニングテーブルに組み合わせて使えるようにした結果と考えられます。
ラックと組み合わせることで組み替え式デスクのように使うこともできます。ただし、ラックは奥行20cmしかないので、A4サイズを収めることは困難です。デスクの天板サイズは幅80×奥行45cmとなっています。
フナモコ・ラチス ライティングビューロー
フナモコの「ラチス」は国産&完成品のグリットシェルフの定番です。そのラインナップのひとつにライティングビューローが用意されています。もちろん、ラチスの書棚と並べて使うことが可能です。
設置サイズは幅743×奥行329mmながら、デスク天板を開くと奥行721mmになります。また、高さは1800mmですが、上置をプラスしたり、天井つっぱり金具を取り付けることもできます。
IKEA・ミッケ
IKEA(イケア)の「MICKE(ミッケ)」は袖付きの幅105cmタイプのほうがメジャーですが、こちらは袖なしの幅73cm。奥行は50cmとなっています。
上棚のないタイプもあるものの、こちらはバックパネルでマグネット収納ができるので便利だと思います。
IKEA・ピプレールカ
IKEAの「PIPLÄRKA(ピプレールカ)」は高さを5段階で調節できるほか、天板を傾斜させることができます。上棚部分は傾斜することなく固定されているので、いちいちモノをよける必要はありません。
デスクのサイズは幅80×奥行63cm。傾斜天板を元に戻す際に指を挟まないように安全に配慮して設計されている一方、横揺れが気になることが残念です。
ニトリ・ES23C 80
ニトリの「コンパクトデスクES23C 80」(旧・シトラス)はIKEAのミッケもどきの上棚がないバージョンです。天板サイズは幅80×奥行50cmとなっており、前述のミッケよりも少し幅広です。
このサイズの上棚はありませんが、ミッケと同様にワゴンを買い足すことはできます。
ベルメゾン・あたたかみのある天然木の学習机
ベルメゾンの「あたたかみのある天然木の学習机 ミッキーモチーフ」は幅80×奥行60cmのベーシックデスクです。おそらく堀田木工所が作っているのだと思います。アルダー無垢でUV塗装を施している国産メーカーなんて他にないですからね。
同じシリーズで、ワゴン、ランドセルラック、チェアが用意されています。堀田木工所のカタログ商品を組み合わせても良いでしょう。
ベルメゾン・北欧調デスク
ベルメゾンの「北欧調デスク」はラティスのようなバックパネルが特徴的なデスクです。幅80cmで奥行45cmと60cmの2タイプがあります。
天板はタモ突板、脚はタモ無垢でいずれもウレタン塗装。中国製です。テーパー脚ということもあり、冒頭のイトーキ・ミノトにバックパネルと引出しを装備した感じですね。
オフィスコム・ペスパ
オフィスコムの「ペスパ ワークデスク ハイタイプ」は天板が固定されたライティングデスクのようなスタイルです。サイズは幅800×奥行600×高さ1873mmとなっています。
天板はメラミン化粧板。引出しには鍵が付いています。上棚の奥行が350mmもあるというのは良し悪しでしょうか。
以上、幅80cm以下の学習机を16台ピックアップしました。
設置スペースの関係で幅がコンパクトになるのは致し方なしとして、奥行は可能であればできるだけ深いほうが良いと思います。幅方向に教科書やノートを広げにくい代わりに、前後で広げることができるからです。収納スペースを確保しやすいとも言えます。
幅90cmくらいならワゴンが机の下に収まるデスクもありましたが、幅80cm以下ではさすがに無理です。しかしながら、のちのちワゴンやサイドキャビネットを買い足して幅110~120cmのデスクにしたり、カウンターシェルフを足してL字型デスクのように使うのも良いでしょう。
基本的にはあとで関連商品を買い足しやすいように信頼できるメーカーの定番デスクを購入することをオススメしますが、とりあえず安価なものを買って、お子さんが成長してからちゃんとしたものに買い替えるというのもひとつの方法だと思います。捨ててしまうのではなく、親が使うということもできますからね。
いろんなプランが考えられると思うので、じっくりとご検討いただければと思います。
コメント 皆様からご質問・ご意見など