前回は堀田木工所のUVフィニッシュオイル(UFO)塗装に関する衝撃的な事実をお伝えしました。
せっかくなので、工場もくまなく拝見させていただきました。その様子もご紹介しようと思ったのですが、ひとつの製品の製造ラインを順に追うのではなく、あちこちで違うパーツを作っているので、お見せしてもサッパリ分からない感じなんですね。
そこで工場の紹介は潔くすっ飛ばして、本社内に展示されている新作デスクを紹介したいと思います!
※この記事は2023年12月23日時点の情報に基づいています
ホワイトオーク無垢!クオン
まずは一部店舗限定で販売されている、ミライエ・サスティナブル・プロジェクトの「クオン」から紹介して参りましょう。クオンはホワイトオーク無垢を主材とし、ウレタン塗装で仕上げたデスクです。上棚の可動棚板は斜めにセットしてタブレットスタンドとして使うこともできます。
セットされている「ペルケ」チェアもホワイトオーク材でできています。こちらは自然塗装となっています。
デスク引出しはレールレス
引出し内部材は桐。ワゴンはフルスライドレールですが、デスク本体はレールレス仕様となっています。金属製のレールが付いていなくてもスムーズに開閉できます。
リバーシブル仕様のバックパネル
バックパネルの裏面は木目調になっており、こちらを正面に向けることもできるリバーシブル仕様です。また、バックパネルは有孔ボードのようになっていて、低めに取り付けて上棚を足元棚として使ったり、バックパネルを90度回転させるとともに上棚の半分を足元棚として使うこともできます。
品質だけでなく、使い勝手もロングライフ設計なのですね。
突板でお手頃価格!ルオム
ミライエ・サスティナブル・プロジェクトのデスクはもう1台あります。「ルオム」は天板をホワイトオーク突板にすることでクオンよりも手が届きやすい価格になっています。ルオムの塗装もウレタンです。
こちらにセットされている「ダック」チェアも自然塗装のホワイトオークです。
足元棚としても使える上棚
ルオムの上棚は足元に置いて足元棚として使うこともできます。それもあって棚板の半分は前後が分割されており、上下2段に分けてセットすることもできるようになっています。また、左右を入れ替えることもできます。
タブレットスタンドにもなるブックエンド
ブックエンドの外側にA4判の本などを立て掛け、コの字型の内側にB5判を収めると、表紙を面一に揃えることができるサイズ設計になっています。また、上写真のようにブックエンドを倒すと、タブレットスタンドとしても使えるようになっています。
2024新作人気デスク!フィーロ
お次は2024年度カタログ新登場で、こちらでも人気を集めている「フィーロ」。テーパー脚のデザインだけでなく、シンプルで使い勝手の良い上棚も支持されているところです。デスク引出しはこちらも桐材のレールレス仕様となっています。
ちなみに、左横のデスクは「ネージュ2」。100×60cmという標準的な天板サイズに変更されたことで、フィーロの上棚や60ラック(上写真中央)、「カルロ 100ラック」などを組み合わせて使うこともできるようになりました。
しっかり固定できる可動棚板
フィーロの上棚の棚板は可動式になっており、上写真の白いカバーをスライドさせることでロック(固定)できるようになっています。
フィーロの上棚にはコンセントが付いているというのもポイントが高いですよね。これは注目を集めるのも納得です。
WN色もあります
実はフィーロにはWN色もあります。カタログには掲載されておらず、直営ECショップにも掲載されていないので、現状は取扱店限定というかたちになるでしょうか。パッと見た感じはウォールナットのように見えます。
ちなみに、こちらのフィーロにセットされているデスクライトの「C3652-D」。2022年度から高演色のRa95に進化したものですが、実は同年度に発売された某社デスクライトと同じ高演色LED「サンライク」を使用しているそうです。ホント、堀田木工所でお話をうかがっていると、何度も顎が外れそうになりますよ(苦笑)
アルダー材ユニットシェルフ!オッフェン
どんどんいきましょう。こちらも2024年度新作の「オッフェン」。帆立と棚板を組み合わせてカスタマイズできるユニットシェルフです。上写真のように「カルロ 100デスク」を組み合わせて使うこともできます。
高さ90cmタイプもあります
先ほどのは高さ146cm、こちらは90cmです。ハンガー(洋服掛け=上写真左)やブックラック(同右)を組み合わせることもできます。
直営店限定の新型デスク!OED
2024年度カタログが発行されて以降に、直営店限定で「OED」というシリーズが発売されていたことはご存知だったでしょうか。
OEDは標準でデスクに引出しがないため、ぶっちゃけ個人的にはまったく注目していませんでした。しかしながら、実物を見てみるとコレがすごく良いんです!
上棚の棚板は固定ですが、机上が広く見える高さで、それでいて子供が手を伸ばせば手が届く位置になっています。また、デスク天板下の棚には「サージュ オプション引出し」を最大2つまでセットすることができます。
完成品の国産シェルフが19,900円!
デスク天板下の棚は少し奥に引っ込んでいるので、肘付きチェアをセットしても収めやすいという点もメリットです。そして何より、上写真の状態に共通袖をセットした4点セットが税込79,800円という低価格!この価格ならイトーキの「リーモ・ベーシックデスク」よりお買い得と感じる方も多いのではないでしょうか。
デスク右横の「OED 60ラック」もお買い得ですよー。国産の完成品で税込19,900円ですからね。この価格なら、まずこれをリビング学習用に購入して、あとで学習机も堀田木工所で揃えようかしらと思われる方もいらっしゃると思います。
人気のグリッドシェルフ!タロ
堀田木工所のシェルフと言えば、「タロ」も人気です。こちらは天然木ではありませんが、国産&完成品で、棚板は一部を除いて可動棚のため使い勝手が良いのが特徴です。2サイズ×4カラーから選ぶことができます。
質感に優れたオリジナルの強化紙
タロの天板と、デスク天板と同じ高さになる固定棚の部分には、強化プリント紙が使われています。
今回初めて知ったのですが、この強化プリント紙は汎用品ではなく、堀田木工所が20年くらい前から使っている特注品だそうです。プリント紙とも木目や質感が揃っていますし、アルダー材にもバッチリ合っています。
実はサージュの天板と同じもの
この強化プリント紙は食器棚などのほか、「サージュ」の天板にも使われています。
プリント紙と言うと「所詮は紙」と思われる方もいらっしゃると思いますが、ハッキリ言って天然木より丈夫です。それでいて、この質感なら素人目には天然木と見紛うレベルです。個人的にはこれで十分と思ってしまいます。
以上、堀田木工所の2024年度新型デスクを中心にご紹介しました。
ハイエンドモデルのクオンとルオムが素晴らしいことは言うまでもなく、個人的には手が届きやすい価格のフィーロとネージュ2、そして直営EC限定のOEDが魅力的に感じます。今ならまだ共通昇降袖の在庫もありますからね。組み合わせにこだわつつ、国産、それでいてお手頃価格というワガママを叶えるラストチャンスだと思います。
写真では伝わらないことが多いと思いますので、是非お近くの家具販売店に足を運んでいただいて、堀田木工所の学習机をご覧ください。
コメント 皆様からご質問・ご意見など
いつも有用な情報提供いただきましてありがとうございます。
初めて相談させていただきます。
来年度小学校に入学する息子用の学習机(リビングに設置)について、このサイトも参考にさせていただきながら検討し、
堀田木工所のフィーロを購入する予定です。
これにあわせて、今後増えていく本や学校用品(絵具や裁縫セットなど)の収納として、家具の里アルダー材シェルフ(https://www.kagunosato.com/c/closet/closet_0104/45-0128/)
を購入したいと考えています。
このことについて、2点、ご助言いただけないでしょうか。
①当該書棚は杉工場ブックシェル(https://sugikojo.com/products/149859670/)と同一製品かと思うのですが、お間違いなさそうでしょうか?
②フィーロの隣に置くことを予定しているのですが、堀田木工所と杉工場で、製造元が違うと、商品の雰囲気が違ってマッチしない、ということはありますでしょうか?
(同じアルダー材なので、よっぽど相性が悪い、全然色味が違う、ということにはならないのでは、と考えていますが、いかがでしょうか。)
お返事いただけますと幸いです。
ペルケ親父さま
はじめまして^^
来春、小学校にご入学予定の息子さんに、堀田木工所のフィーロと杉工場のブックシエルのご購入を検討されているのですね。
まず、家具の里で扱われている「アルダー無垢材を贅沢に使ったブックシェルフ100cm幅」は杉工場の「ブックシエル100」と同一で間違いないと思います。
また、フィーロとブックシエルを並べた場合に商品の雰囲気が違ってマッチしないということは、私はないと思います。
おっしゃる通り、材質は同じです。
加えて、塗装もほぼ同じ(デスク天板除く)、カットやデザインも直線的だからです。
なお、細かいことを言うと、デスク天板と書棚の棚板3段目の高さは1cm違います。
デスクの天板高73cmに対し、棚板は74cmなので、棚板のほうが1cm高いです。
もっとも、書棚の前にデスクを置くレイアウトや、書棚とデスクをL字型にレイアウトする以外は気になりません。
また、それらのレイアウトでも棚板のほうが高い場合は本などの出し入れに支障を感じることはほぼないと思います。
ちなみに、木目や色味が若干異なることは、同じメーカーでも起こり得ることです。
堀田木工所と杉工場のデスクは売場で見てもパッと見はほとんど違いが分かりません。
よって、それらを組み合わせても違和感を感じることはほぼないと言って差し支えないでしょう。
安心してお買い求めいただければと思います^^
収納マン様
お返事ありがとうございます。
また、棚板の高さについての懸念もご教示いただき、ありがとうございました。
安心して購入したいと思います!ありがとうございました。
ペルケ親父さま
お役に立てれば幸いです^^
またご不明の点等ございましたらお気軽にご相談ください。