くろがね工作所は今年9月に学習家具部門を京都府八幡市から大阪府寝屋川市に移転して心機一転。2023年度はラインナップを大幅に刷新したので、2024年度もまた大きな変化があるのか、はたまた忙しくてそこまで手が回らないのか気になるところでした。
11月になってもカタログが発行されないのでどうなることかと思っていたところ、ようやくカタログが公開されて一安心。さっそく中身をチェックして参りましょう。
※この記事は2023年12月2日時点の情報に基づいています
アルダー材のシンプルプラスが復活
まずは新作デスクから。2017年度を最後にカタログから消えていた「シンプルプラス」というネーミングが復活しました。アルダー材を使ったロータイプのコンポーネントデスク(組み替え式デスク)で「PDK-24MW」(ホワイト木目、上写真)と「PTK-24MN」(ミディアム木目)の2色があります。
2017年度はハイタイプもありましたが、今年度はロータイプのみ。また、当時はナチュラルとダークの2色だったのが、今年度はミディアムとホワイトの2色となっています。
T型デスクライトはアーム型に、ワゴンはスリムになっています。デスクの幅も100cmから96cmにコンパクト化するとともに、デスクの奥行拡張天板が省かれています。デザインはコイズミファニテックの「レイクウッド」に似ていたのが、よりシンプルな感じになりました。
諸々値上げされている昨今ですが、当時の税別定価132,000円から同117,000円に値下げされているのはくろがね工作所の努力の賜物でしょうか。
ヴィンテ3などがワゴン別売に
シンプルプラスが復活した以外はマイナーチェンジという感じです。まず、「ヴィンテ3」(上写真)、「TheDESK」、「スタンダード(SCA-24)」がワゴン別売になりました。セットだと購入者が予算オーバーとなることを懸念して、単価を下げるようにしたと考えられます。
なお、スタンダードはハイタイプが廃番に。また、スタンダードとTheDESKはワゴン天板がリフティング式ではなくなり、天アップはとうとう「ラティック」のみになってしまいました。2025年度にはくろがね工作所から天アップのワゴンが消えているかもしれませんね。
キュートガールにオールホワイト登場
「キュートガール」に天板がホワイトのホワイトメタリック(CGS-23WL)が追加されました。キュートガールにホワイトメタリック色が登場するのは2019年度以来、実に5年ぶりのことです。
個人的にはこっちのほうが売れるんじゃないかと思いますが、さてどうなることでしょうか。
価格は概ね0~10%アップ
気になる値上げについては、最大で10%程度にとどまっています。ワゴンの天アップを廃したTheDESKとスタンダードは据え置き。ラティックなども据え置きとなっています。
ちょっと意外だったのはデスクライト「TS-A19」が約12%値上がりしたことです。安くて高性能なデスクライトが競合となる中、今後の売れ行きが気になるところです。
以上、2024年度のくろがね工作所の学習机ラインアップの変化を簡単に紹介しました。正直、インパクトに欠ける感じではあったものの、逆に安心感がある商品構成と価格に落ち着いた感じがします。
対コイズミという点では、レイクウッドに対するシンプルプラス、デコプリに対するキュートガールは良い勝負ができる可能性があると思います。ただ、もっと安い価格帯の学習机が幅を利かせている現状を踏まえると、今年度もなかなか厳しいかもしれません。
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