コロナ禍以降、学習机市場は盛り上がりに欠けるように思います。売れる売れないという問題ではなく、新商品が少なくて目新しさに欠けるのです。学習机が季節商品ではなく通年商品になったという背景や、完売を心配することなく安心して買えるというメリットもあるとは言え、やっぱり新商品がないと寂しいものです。
そんな中、2023年度のくろがね工作所はやってくれました!昨年度と比較すると総入れ替えと言って差し支えないくらい、新商品とマイナーチェンジの嵐なのです。
さあ、くろがね工作所の2023年度のラインナップはどうなったのでしょうか。早速、見て参りましょう。
※この記事は2022年9月24日時点の情報に基づいています
The DESKの廉価版?BCシリーズ
まずは新商品の「BC」シリーズから。BCシリーズは上棚の背板がスチール板になっていて、マグネット収納ができるようになっています。幅95cmのコンパクトなベーシックデスクです。
くろがね工作所では同じくバックパネルがスチールの「The DESK」が主力商品のひとつになっていることから、それをコンパクトにし、ワゴン天板のリフティング機能やタブレットステーションなどの機能を省くことで価格を抑えたモデルと考えられます。
スタンダードがカタログに復活
旧・The DESKの登場とともに2019年度を最後にカタログから姿を消した「スタンダード」シリーズがカタログに復活しました。実に4年ぶりのことです。上写真の上棚ハイタイプだけでなく、ロータイプもちゃんと用意されています。
もっとも、こちらはカタログから消えていただけでカタログ外モデルとして家具販売店で扱われていました。また、2023年度モデルはダーク色がなくなっただけで、基本的なスペックには変わりありません。
クールボーイが廃番に
一方で、くろがね工作所の主力モデルのひとつだったはずの「クールボーイ」が消えました。もっとも、以前からラインナップやカラーバリエーションが減る傾向にありましたから、BCシリーズやスタンダードシリーズに集約したと見るのが自然でしょう。ニトリの「クロS」や大商産業の「MWS-520」という競合の存在も大きかったに違いありません。
なお、在庫限りなのか、クールボーイの椅子だけは販売継続です。
キュートガールは天アップ廃止
「キュートガール」はそのままかと思いましたが、ワゴンの天アップ機能が省かれています。それでも価格はハイタイプ、ロータイプともに、約10%の値上げです。よく頑張ったと言えるのではないでしょうか。
既存モデルは多くがデスクライト別に
既存モデルはデスクライトを別売にするなどして価格を抑えようとしています。しかしながら、「The DESK」(KSD-23C、上写真)はデスクライト付きで換算すると約25%のアップとなりました。
また、「ヴィンテ3」は約26%、「ラティック」は約21%の値上げ。これらはそれぞれシェルフも別売とすることで単価を下げたとは言え、苦肉の策であったことは想像に難くありません。
背メッシュ「FZFM」等登場
回転チェアもリニューアルされました。「FZFM」(上写真)と「FMCM」は背メッシュを採用。これまで学習用としては背メッシュのチェアはほとんどなかったですが、見た目がスッキリするだけでなく、座り心地の面でもメリットが大きいと思います。
以上の通り、2023年度のくろがね工作所の学習机は「唯一変わったのは、そのすべて。」と言っても良いくらい、まったく変わらないように見えて別物となっています。
でも、ラインナップの意図は明確で良いと思います。まず主力のThe DESKをオススメして、高いと言われたらBC、収納量が足りないと言われたらスタンダード。女子にはキュートガール、男子にはヴィンテ3。カリモク家具のボナシェルタやユーティリティプラス、コイズミファニテックのビーノを見ているお客さんにはラティックをオススメすれば良いわけですからね。
あとはくろがねのブランドを消費者にどこまで信頼してもらって売上に繋げることができるかどうか。良い結果となることを祈るばかりです。
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コメント 皆様からご質問・ご意見など
初めまして、来年入学を迎える長男、来年年中の長女に組み換えデスクの購入を検討しています!
収納量が大きいハイタイプの組み換えで、シンプルデザインということでkoizumiのWDスペシャルで決まりかな・・・と思っていたのですが、なんとくろがね工作所がホワイトを引っ提げて登場してしまい、迷宮に入り込んでしまいました。
大きい差異は、
組み換えのパターンが、手の届きやすいローの状態でL字にできる(中学に上がるまではこれが一番使いやすいのではないかと思っています)フォーメーションの有無だと思いますが、長女にはホワイトが大変魅力的で・・・。
また、どんどん価格が上がりそうですし、上の子の机をみると下の子が相当羨ましがってしまって面倒なので、もう一気に2つ購入してしまおうと思っております。
漠然としているのですが、なにかご意見お伺いできると嬉しいです。
この2つの比較の記事、皆さん待ち焦がれているのではないかと思います・・・。
ちなみに、偶然我が家も、子供の部屋になる予定の部屋のシーリングは、オーデリックのフラットプレート(設置がめんどくさいほう)です!
毎晩検索していて睡眠不足母さま
はじめまして^^
コイズミファニテックのWDスペシャルに決めかけていたところ、くろがね工作所のスタンダードのハイタイプが気になってしまった…というところでしょうか。
数年前ならWDスペシャルにもホワイトウォッシュがあったのですが、今さらそれを言っても仕方ないですよね^^;
それはさておき、コイズミファニテックのカタログ外モデル「OD1-WOODY」はご存知でしょうか。
基本的にくろがね工作所のスタンダードはコイズミファニテックのCDファーストの競合商品です。
WDスペシャルと比べてしまうとかなりグレードが下がる感じになってしまいます。
OD1-WOODYはWDスペシャルとCDファーストの間に存在するグレードで、天板幅は100cm、材質はラバーウッドです。
木目や丸みを帯びたデザインがお気に召さない場合はくろがね工作所のスタンダードという選択肢もあるかもしれませんが、ホワイト系でハイタイプとおっしゃるなら基本的にはOD1-WOODYがオススメです。
東京インテリア家具、島忠ホームズ、家具の大正堂、かねたや、デスクランドなど、おおむね学習机を50台以上並べている家具店でご覧いただけます(ニトリ除く)。
ちなみに、くろがね工作所の学習机は検品が杜撰、クレーム時の対応が悪いということで、以前から一部家具店は扱わなくなっている状況です。
そういうこともあり、こちらでもくろがね工作所の学習机を検討される方は少なく、残念ながらほとんど話題に上がりません。
本当は「コイズミ・CDファーストvsくろがね・スタンダード徹底比較」とかやってみたいんですけどね^^;
オーデリックのフラットプレートは本当に素敵ですよね!
最近は似たようなのも出てきていますが、やっぱりこれに敵うものはないと思います^^
収納マンさま、お返事ありがとうございます。家の事でバタバタバタバタしておりまして、御礼遅くなりました。申し訳ございません・・!
くろがね工作所はクレーム対応が悪いとは、驚きました!いただいたコメントを拝見してから他のエントリーを見るとWDスペシャルコイズミファニテックはものとしては申し分ないのかなと判断することが出来ました!これ以上展示を確認しにいく気力がなくなってしまったので、とりあえず上の子には、WDスペシャルを購入してみて、少し気力体力が回復してから、OD1-WOODYを含めて展示を見に行こうかと思います。
このHPに出会えて本当に良かったです。近年はtwitterやinstagramなどの画像+少ない文字での情報があふれていますが、こういった考察系のブログ?大好きです!これからも応援しております!
毎晩検索していて睡眠不足母さま
とりあえWDスペシャルを購入!
その決断ができるようでしたら、WDスペシャルのほうが絶対に間違いないです。
WDスペシャルは現在のコイズミのラインナップではハイエンドモデルの位置づけです。
デスク天板はナラ突板、引出前板や脚はタモ無垢、引出し内部材は桐。
イマドキはそんなことを気に掛ける人は少ないかもしれませんが、やはり材質が良いと全体の質感が高まります。
twitterやinstagramも頑張らないといけないと思ってるのですが、結局なかなかそこまで手が回らなかったり、やっぱりグダグダと書くことに慣れてしまって、今なおブログという形態でやっております。
これからも頑張って情報をお伝えして参りますので、また覗きに来てください^^