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【2018年度メーカー別徹底分析】カリモク家具の学習机

   

コイズミファニテック、イトーキに続く「2018年度メーカー別徹底分析」の第3回目、今回はカリモク家具の学習机です。多くの人が「憧れのブランド」と考えるカリモク家具の学習机はどこがどうスゴイのでしょうか。今回はそこらへんにクローズアップしてみたいと思います。

 

カリモク家具とは

カリモク家具・関西ショールーム※写真はカリモク関西ショールーム

カリモク家具は家庭用総合家具メーカーとして日本でもっとも売上が多い会社です。その規模と本社が愛知県(知多郡東浦町)にあるということなどから、「家具業界のトヨタ」と呼ぶ人もいます。

また、そのラインナップの豊富さや品質への高い評価から、カリモクの家具がなければ売場が成り立たないとも言われており、カリモク家具を扱わない家具店はほとんどありません。それでも店頭に一部の商品しか並べられないため、全国にショールームを展開しています。

そんなカリモク家具ですが、本格的に学習机市場に乗り出したのは2000年頃と後発です。カリモク家具が学習机市場で存在感を示し始めたのは「ユーティリティ」(2017年3月で廃番)の登場以降と言えます。



カリモク家具の学習机ラインナップ

  • ユーティリティ系
  • ピュアナチュール系
  • その他

カリモク家具の学習机を敢えて体系的に見るとしたら、ユーティリティ系、ピュアナチュール系、その他に大きく3つに分類できるんじゃないかと思います。

現在のカリモク家具の学習机人気ランキングを見ると、1位から順に、ボナシェルタ、ユーティリティプラス、ピュアナチュール、コーディ、スパイオキッズとなっています。

ユーティリティはもともと書斎家具だったのを学習用に発展させたもので、ボナシェルタ、ユーティリティプラス、スパイオキッズはそれらの派生商品と見ることができます。また、コーディはピュアナチュールから派生したと見ることができ、これら5モデルでカリモク家具の学習机のほとんどの売上を占めます。

ユーティリティ系

ユーティリティという言葉は一般的には有用性などと訳されますが、建築インテリア業界では家事スペースなどと捉えるのが一般的です。カリモク家具のユーティリティはもともと寝室の書斎コーナーを想定した家具で、奥行の浅い天板面、スペースに合わせやすいサイズラインナップ、用途に応じて組み合わせを選べる拡張性が大きな特徴と言えます。

ユーティリティは天板下に幕板が付いたダイニングテーブルのような構造だったため、天板下に引出しを取り付けることができませんでしたが、ボナシェルタは脚を太くするとともに天板にLVL(単板積層材)を採用することで引出しの取付けを可能にしました。また、ユーテリティプラスは手前側の幕板をなくすことで引出しをプラスすることを実現させたと言えます。

ピュアナチュール系

カリモク家具のピュアナチュールは、他社製を含めた現在の学習机のデザインで多く採用されているKライン脚のパイオニアではないかと思われます。また、ウレタン塗装であるにもかかわらず木に直接触れているような感覚にさせる塗装「ピュアオーク」を最初に採用したエポックメイキングなデスクです。

コーディはピュアナチュール同様にKライン脚を採用し、奥行をコンパクトにするとともに仕様と構造をよりシンプルにすることで価格を抑えたモデルと言えます。

その他

その他のものとしては、やはり家具人としては「カントリー」を挙げなければならないでしょう。カントリーシリーズは2018年度を最後に廃番となってしまいますが、カリモク家具が学習机市場に本格的に参戦した当時から続くモデルです。これが学習机市場から消えてしまうことは本当に悲しい限りです。

カリモク家具の学習机はボナシェルタとユーティリティプラスで多くの売上が占められており、学習机っぽいものは存在感が薄いのが現状です。そのため、2018年度末にはカントリーだけでなくピクロス、セミナエース、2019年度末はオークフォレスト、スロープの生産終了が決まっています。

 

ライフスタイル提案と安心感が最大のウリ

カリモク家具の学習机の人気の秘密は、洗練されたデザイン性、安定した品質など、挙げればキリがありませんが、特に重要なのは今の親世代のライフスタイルの一歩先を行きながらもマッチした商品提案と、ずっと使えるという安心感なのではないかと思います。

たとえばボナシェルタは様々な組み合わせやレイアウトを実現することができます。どこに置いても違和感のないシンプルなデザインで、しかもライフスタイルに変化が生じても対応できるようにできています。

また、廃番が決まっても1年以上前に告知されますから、買い足しの際のことを心配する必要がありません。カリモク家具は常に消費者のことを第一に考えており、他社のように生産効率優先で突然生産を終了することがないのです。決して他社が消費者のことを考えていないというわけではありませんが、他社よりもカリモク家具のほうが消費者と自社製品に対して責任感を強く持っていると言えるでしょう。

 

困ったときのカリモク

家具販売店の販売員の中では「困ったときの神頼み」ではなく、「困ったときのカリモク」という言葉がよく使われます。お客様から「こういう家具が欲しい」と言われて困ったときに、「ラインアップが豊富なカリモクならあるかもしれない!」ということもありますが、カリモク家具は大きな会社なのに小回りもよく利いて塗装色の別注などにも割りと応じてくれるからです。

カリモク家具はそんな風に多くの家具販売員から愛される一方で、アンチが多いのも事実です。あまりに圧倒的すぎるブランドのために競合することが多く利益が取れない、営業力が強すぎて放っておいたら全部カリモクの売場にされてしまう、などと言われることがあります。

ともあれ、ユーザーにとってはカリモク家具が強いことは頼もしい限りです。名ばかりのブランドではなく、実を伴った安心のブランドであることは間違いないでしょう。

 

実はカリモクも四十万先生とコラボしてた

最後にトリビアというか、私が最近まで気づいていなかったことなんですけど、カリモク家具は過去に学習家具で四十万靖(しじまやすし)先生とコラボしていたことがあります。四十万先生と言えば、著書『頭のよい子が育つ家』で有名で、コイズミファニテックとスタディアップデスクを開発された方です。

そのコラボ家具(3Xファニチャー)は学習机そのものではなく収納家具など関連商品3点でしたが、2011年度に登場するも2012年度を最後に姿を消してしまいました。学習家具の開発ってやっぱり難しいなーと感じる一方、目のつけどころの先進性がカリモク家具らしいというエピソードでした。

【関連】「頭のよい子が育つ家」には学習机は要らない?

 

以上、カリモク家具をちょっと褒め過ぎたかなとは思いますが、やっぱりカリモク家具はスゴイです。ぶっちゃけ、私は過去に結構カリモク家具をディスってました。しかし、今となっては私の考えが浅はかであったと気付き、ようやくカリモク家具の考えていることが理解できるようになったという感じです。

カリモク家具がショールームを全国に建て始めた当時も、業界から猛反発を食らったものでした。しかし、今となってはカリモク家具に先見の明があったと言えます。家具販売店がどんどん潰れていきましたからね。もしショールームがなかったら、消費者にとっては大きな不利益となっていたことでしょう。

ちょっと学習机のことから外れてしまった感がありますけど、やはりカリモク家具は総合家具メーカーだからこそ安心できると言えます。学習机をきっかけに、カリモクのこと、家具のことを知っていただいて、素敵な暮らしを手に入れていただければと思います。

 - メーカー, 2018学習机

Comment

  1. 机 悩み子 より:

    とてもタイムリーです。
    今日、カリモクショールームに行ってきました。
    自宅から近い場所は、小ぶりなため隣の町まで足を伸ばしてみました。

    子どもたちはピュアナチュールがお気に入りのようなので
    これから、実店舗・ネット販売も含め
    価格などの調査に入りたいと思っています。

    今のところ、机・ワゴン・引き出しで検討中ですが
    子どもが今ダイニングテーブルで使っている学習いすと
    異なる色の机がいいといいだしたので、椅子も再度購入するか?
    あとライトはカリモクで本当にいいのか?など
    検討するところは沢山残されていますが、
    収納マンさんのブログを参考に
    年内決定に向けてがんばりたいと思います。

    これからもよろしくお願いいたします

    • 収納マン より:

      机 悩み子さま

      そうですね、ピュアナチュールに決まったということで、あとはどこでいくらで買うかというのも大切なことですよね。
      案外、どこのお店の紹介ももらっていないとトボけて、直接買うという方法も…(笑)

      椅子については、お子さん方もご承知のことだと思いますので、色違いでもとりあえず使ってみるというかたちでも良いかもしれません。
      案外、回転チェアのほうが良いと言い出すかもしれませんし、デスク天板下に引出しを付けないなら肘付きのものでも問題なく収まるはずです。
      姿勢を重視するならバランススタディなどもオススメです。

      デスクライトについては、正直、カリモク家具にはあまり良いのがないですね。
      もちろん、機能性よりも見た目を重視するなら話は別ですが。

      木製家具と違ってデスクライトはネットで購入するのも抵抗が少ないと思いますし、取付けも簡単ですので、いろいろご検討いただければと思います^^

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