スマホで照度が測れる!?照度計アプリ「QUAPIX Lite」

当ブログは広告を掲載しています。詳細はこちら

私は普段、室内のあかり環境を調べるのに簡易の照度計を使います。あくまで簡易なものなので正確な照度は出ませんが、100万円以上もする業務用の照度計なんて買えるわけがないですし、これなら手軽に持ち歩けるので便利です。

とは言え、やはり収納のプロとしては余計なモノは持ちたくありません。照度計を買わなくて済ませる方法がないかと思って調べてみたら、照度計アプリ「QUAPIX Lite」を見つけました。

※この記事は2018年3月24日時点の情報に基づいています(2023年5月7日一部更新)

 

照度計アプリ「QUAPIX Lite」

照度計アプリ「QUAPIX Lite」iOS版

※AppStoreスクリーンショット

「QUAPIX Lite」は照明器具メーカーの岩崎電気が提供している無料の照度計アプリです。iOS、Androidどちらでもインストールして使うことができます。

カメラ機能を使って照度を測るというものですから、スマホのセンサーの性能に依存するところが大きく、正確性は期待できません。ともあれ、まずはiPhone SE(初代)にインストールして試してみましょう。

2024/04/04追記:QUAPIX LiteのAndroid版は提供を終了した模様です。

照度計で測定

簡易照度計で測定

「QUAPIX Lite」を使う前に、息子の学習机に取り付けたコイズミファニテックの「ECL-357」直下の照度を簡易照度計で測ってみました。

シェードの高さをデスク天板面から50cmにした場合、カタログ値では直下1100ルクスですが、簡易照度計では1209ルクスとなりました。あくまで簡易なものということもあるでしょうけど、それよりも近くの窓からの採光が影響したものと思われます(自然光は想像以上に明るいのです)。

「QUAPIX Lite」インカメラで測定

「QUAPIX Lite」インカメラで測定

次に「QUAPIX Lite」アプリを立ち上げて、デフォルト設定のインカメラでLEDデスクライト直下の照度を測ってみました。

すると、結果は700ルクスとなりました。簡易照度計の結果と比較すると、かなり低い値です。

ちなみに、画面右側のエリアは岩崎電気の商品が表示されているだけで、アプリの機能とは関係ありません。

「QUAPIX Lite」アウトカメラで測定

「QUAPIX Lite」アウトカメラで測定

今度は、中央の「測定する」ボタン上にあるカメラ切り替えボタンを押して、アウトカメラで測定しました。カメラをLEDデスクライト直下に向けて測定します。

その結果は1000ルクスとなりました。インカメラで測定するよりも簡易照度計に近い結果となりましたが、やはり十分な正確性があるとは言えなさそうです。

輝度も測定可能

「QUAPIX Lite」は照度計としては不十分ですが、他にも機能があります。そのひとつが輝度を測れるということです。

照度と輝度の違いを説明するのは難しいですが、ごく簡単に説明すると、照度はある光源によって照らされている面の明るさの度合い、輝度はある点から発せられている光源のまぶしさを示す光量を示すものと言えます(引用:マックスレイ)。ちなみに、輝度の単位は「nt(ニト)」で照度「lx(ルクス)」とはもちろん別のものです。

「QUAPIX Lite」で輝度を測定

輝度も測定可能(測定前)

難しい話はさておき、実際に試してみましょう。たまたまちょっと散らかっていますが(苦笑)、まずは「QUAPIX Lite」で息子の机の上を撮影してみます。

そして、右側の「輝度」ボタンを押すと…

輝度も測定可能(測定後)

こんな風にサーモグラフィーのような画像が出力されます。

赤い場所は輝度が高い場所、青い場所は輝度が低い場所で、中間は緑色となっています。写真左奥の窓やLEDデスクライトに照らされたデスク天板面は赤の度合いが高い(=輝度が高い)です。しかし、デスク天板面に置いている黒いペンケースは緑色になっていることから、「輝度が高い=明るい」ということではないことが分かります。

もっとも、それが分かったからと言って、学習環境を整えるのには何の役にも立たないんですけどね(苦笑)

「目立ち」もチェック可能

「目立ち」もチェック可能

「QUAPIX Lite」には「目立ち」をチェックする機能もあります。文字通り、どこが目立って見えるかということを確認できるわけですね。

もっとも、これも学習環境を整えるためには何の役にも立ちません。ただ、ハッキリと明るいと言える場所と、逆に暗いと言える場所を指し示しているだけだからです。

基本的には店舗のディスプレイなどで、目立つところとそうでないところをチェックするための機能だと思います。

 

総じて、「QUAPIX Lite」は学習環境の明かりをチェックするには照度計として不十分です。ですが、一般の方がわざわざ照度計を買ってまで照度を測ることは合理的とは言えませんから、ちょっと明るさをチェックしてみたいときには便利だと思います。

また、輝度を測れる機能もそれほど役に立つとは思えませんが、単純に見るだけでは同じように明るく見える空間も、意外と光のムラがあると気付くのに役立つかもしれません。特にシェード幅が狭いデスクライトでは、このアプリを使うと端のほうが明確に暗いことが確認できることもあろうかと思います。

照度計アプリは他にもありますが、「QUAPIX Lite」は照明器具メーカーが出しているアプリなので、無料で使えるアプリとしては信頼性が高いと思います。無料ですから気軽にトライしてみてください。

照度計 デジタル式Lux(ルクス)表示 8720
TASI (並行輸入品・日本語説明書付)
無料で使えるandroidスマホ照度計アプリ4つを比較してみました。
androidスマホの「照度計」無料アプリ4種を比較してみた結果
androidスマホの「照度計」無料アプリ4種を比較してみました。スマホアプリで測定する場合はセンサーを光源に向ける必要があります。簡易照度計よりも基本的に大きな値が出ます。目安程度には使えるでしょう。

関連記事

「ルーメン」と「ルクス」の違いって?リビング学習に大切な照明器具の話
照明器具のスペックに記載されている「ルーメン(lm)」と「ルクス(lx)」の違いを主にリビングダイニング学習に則して解説します。ルーメンは光束、ルクスは照度の単位です。気になる方は一度、シーリングライト、デスクライト、自然光の明るさを照度計で測ってみるのも良いでしょう。
【2025最新】子供の目に優しい学習用「LEDデスクライト」の選び方
子供の目に優しい学習用LEDデスクライトの選び方について完璧にまとめてみました。蛍光灯との違いから、演色性、シェード幅、多灯式、JIS規格AA形相当、ブルーライト対策、調色&調光機能、ルーメン、ルクスなどの用語も解説しています。
この記事を書いた人
収納マン(芝谷 浩)

家具メーカーを退職後、2002年に収納スタイルコーディネーターとして独立。多くのご家庭の片づけの悩みを解決してきました。TVチャンピオン「収納ダメ主婦しつけ王」選手権で優勝するなどメディア出演多数。
長女が小学校に入学するのを機に学習机を購入してブログで報告したところ、学習机について相談が殺到。以後、「学習机評論家」としてメーカーの展示会や販売店に足を運ぶなどして日々情報収集に努めています。詳しいプロフィールはこちら

収納マン(芝谷 浩)をフォローする
デスクライト・照明器具
スポンサーリンク

コメント 皆様からご質問・ご意見など

  1. q(゚д゚ )↓sage↓ より:

    使う前にキャリブレーションする様に書いてるのだが、アプリの使い方が雑

    • 収納マン(芝谷 浩) 収納マン より:

      q(゚д゚ )↓sage↓さま

      はじめまして、ご指摘ありがとうございます。

      アプリ、app store、Google play、岩崎電気のホームページ等、改めて確認してみましたが、キャリブレーションという単語はおろか、輝度などの調整についての説明は私には見つけられませんでした。

      どちらに記載されているか、丁寧に教えていただけないでしょうか?