KEYUCA(ケユカ)は、建築金物やコントラクト、店舗用品などを扱う、河淳(かわじゅん)が運営するライフスタイルショップです。取扱品群は無印良品に似ているものの、無印良品よりもワンランク上のクオリティーで顧客ニーズを掴んでいます。
KEYUCAでは学習机も扱っています。2013年頃発売の「ニノス」に始まり、最盛期にはコイズミファニテックと共同開発した学習机が4台もありました。しかし、少子化など市場の変化もあって、昨年には「アロン」が事実上終売となり、残すは初期メンバーのニノスだけという状態に。
それだけでもショックだったのですが、とうとうニノスまでもが”在庫限りのためなくなり次第終了”だそうです。
※この記事は2025年7月23日時点の情報に基づいています
KEYUCA「ニノス」販売終了

2013年頃に発売されたKEYUCAのニノスは、オーク無垢をふんだんに使い、適度な装飾性を持った上質なデザインながら、上記4点セットで9万円台というお手頃価格で人気を博しました。KEYUCAの店舗数は多くないということもあり、こちらのブログでニノスの存在を知って購入に至ったという声もたくさん聞いております。
しかしながら、配送料の値上げに加え、本体も度重なる値上げで、昨年にはとうとう国産高級デスクと大差ない価格に。非常に残念なことですが、今回終売に至ったのも当然の帰結と言えるでしょう。
光製作所「トルテ」のみに?
ニノスがなくなってしまったら、KEYUCAの学習家具ラインナップはどうなるのでしょう。最新のKEYUCAのカタログに掲載されているのはニノスのほかに、光製作所(ヒカリサンデスク)の「U-トルテ」(上写真)のみ。KEYUCAが学習机から撤退しない限りは、トルテがKEYUCAの学習机のメイン商材になると考えられます。
トルテなら上写真のセットで税込92,400円ですから、買い求めやすいと思います。KEYUCAで家具を扱っているのは都会の大型店だけなので、東京インテリア家具や大正堂など郊外に店舗を置く家具店と競合することもありません。価格も同程度でしょう。
個人的にはトルテはKEYUCAに似合わないデカいデスクだと思いますが、見た目よりも実用性を重視してトルテを買ってくれる消費者が多いならうれしいことです。
以上、KEYUCAからニノスが消えることが決定したという残念なニュースをお伝えしました。ニノスとともにこの10年を歩んできたという思いを持つ私としては大変ショッキングな出来事です。
ちなみに、昨年までコイズミファニテックの「リシェット」がKEYUCAのカタログに掲載されていましたが、現在は消えてしまっています。トルテよりもリシェットのほうがKEYUCAらしいセレクトだと思っていたのですが、楽天市場などと競合しやすくて期待するほど売れなかったんですかね。KEYUCAの家具がEC市場で弱い(力を入れていない)ことが根本的な問題だと見ることもできると思います。
カタログモデルのリシェットではなく、ニノスに代わるコイズミ製オリジナルデスクが登場する可能性については現時点では否定できません。しかし、私の予測としては極めて低いと思います。KEYUCA自身が家具取扱店を増やしていないうえ、前述の通りネットで積極的に売るつもりもないからです。
でも、このまま終わってしまうのも悲しすぎます。予想外のニュースが飛び出すことを少しばかり期待したいところです。
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